画面の映らないAndroid端末のデータ復旧

と言うわけで主要なアカウントやSuicaの残高は引継完了したものの、一部のあまり使わないアカウントやLINEのトークルームが引き継げていません。

画面は映らないものの端末自体は正常に起動しているようなので、何とかならないかいろいろやってみました。

1　外部HDMI出力を試してみる
SCL22はMHLによる外部HDMI出力に対応しているので、MHL-HDMIアダプターも持っていたのでテレビに繋いでみたものの映らずダメでした。画面の有機ELではなく、GPUの方がダメになっているのかも。

2　USBでパソコンの繋いでモニターに映すソフトを試してみる
画面の映らないAndroid端末についていろいろ調べてみると、条件付きでパソコンのモニターに映し出すソフト(Android Screen Monitor)が使える事が分かりました。

条件は以下の通り
1　パソコンにAndroidSDKがインストールされている事
2　パソコンにADBドライバーがインストールされている事
3　端末の「開発者オプション」-「USBデバッグモード」がONになっている事

1,2は兎も角、3は画面が映る状態で設定されている必要があるので、かなりハードルが高いです。私のSCL22の場合、不幸中の幸いで設定されていました。

作業についてはAndroidSDKとADBドライバーが導入済みの、旧Windows7環境で実施しました。

やはり端末内部のGPUが壊れているのか映し出された画面はVGA。なのに画面のDPIはフルHD時のままなので異常に拡大され、タッチパネルの反応位置はめちゃくちゃ。パターンロック解除は困難でした。タッチパネルにペンを近づけるとポインターが表示されるので、それだけが頼りでした。

ロック解除出来てからも画面からはみ出たOKボタンが押せないとか色々あり、パソコンからadbコマンドでdpiを変更しながらの作業となりました。

苦労した甲斐あり、全てのアカウントの復旧とLINEトークルームのバックアップと新端末への復元が完了しました。LINEについては他の端末でアカウントにログインすると、アカウントとデータが消去される仕様と認識していましたが、何故かアカウントとデータを残したまま旧端末で起動可能でした。クローンも可能？と言うことでちょっと怖いかも。

あまり使わないアカウントやLINEのトークルームより、もう少し早く今回の方法が分かっていればFeliCa関係の移行が楽だったのですが、仕方ありません。

これでデータの引継は全て完了し、残りの引継残件はnanacoの残高のみとなり、ひとまずホッとしています。