
この度の一連の台風により被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
台風7、9、11号及び10号による被害が激甚災害指定される事になりました。
住んでいる帯広でも浸水被害が出ましたが、うちは大丈夫でした。
中心部がまるで津波に襲われたかのような南富良野町幾寅に母の従兄弟が住んでますが、幸い高い場所の住まいで家も人も無事でした。
夫の足寄の友人が台風7号で近くの川が増水して床上浸水。一階の家財は全て廃棄、水が引いた後もヘドロ臭で住めず、未だに借住まい。家は諦める事になりそうだと。お気の毒としか言いようがありません。
台風7号、足寄町の浸水被害(十勝毎日新聞)
台風10号、十勝管内の被害(十勝毎日新聞)
断水が続いて大変不便な思いをされている人も多く、一昨々日に通りがかった市内のコインランドリーは満車、ホームセンターにはポリタンク・使い捨て容器・水が入り口前に山積みでした。
十勝管内で未だに2名が行方不明です。
ここ十勝地方には台風がめったに来る事はないというのに、一週間に3つも台風が直撃!

更に4つ目Uターン直角進路変更台風10号
から伸びた前線により、一部どころか日高山脈周辺及びこっち側の広範囲で記録的大雨が降りました。
タイトル画像は8月30日夜に窓から外を見た時。上からバケツで水を撒いてるかのごとく。
この時点で大雨洪水警報が出てました。
翌31日の午前2時に避難勧告出てたけど、起きたのは防災アプリの通知で午前4時頃。
まあ、指示じゃなくて勧告だから…
しかし気になって十勝川ライブカメラ見たかったけど回線混んでたようでロードせず。
市で全戸配布されているハザードマップを確認したら、この辺は2〜5mの浸水想定地区。
旦那の会社と私の会社は、ほぼ浸水想定なしの安全な地区。会社行った方が安全。
とりあえず身支度して、仕事の弁当用意して…万が一の着替えと食糧と携帯ポータブル充電器を持って。
床に直置きの電気のコードやゲーム機をテーブルの上に上げたりしてそれとなく浸水対策。
部屋がマンションの一階だから電化製品を二階にって訳にもいかず、これ以上対策出来ない。
「そうだ、外の壁についている床下の換気口を閉めて行こう」と思いついたのに忘れてしまった。
朝6時、テレビに十勝川が映りまだ堤防には安全に登れそうなので、近くの堤防に様子を見に。
3つの台風でかなりの雨量が重なったところに集中的豪雨で…
河川敷のゴルフ場が完全水没!
でも堤防にはまだ目測で4m程高さに余裕があり。
雨も弱くなったので、まあ大丈夫だろうと会社へ行き普通に仕事して帰りも支障なく帰宅しました。通勤路の横の道路が冠水で一箇所のみ通行止めになってました。
今回は自分の所は大丈夫でしたが、こういう時の動きを改めて考えさせられました。
うちは子供いないから二人とも(場所が安全だし来るなと言われてなかったから)会社行ったけど、就学児のいるお宅は学校が避難所になったりするので、どうしたら?って感じになってました。
芽室で浸水した地区の人が言ってたんですが、床下換気口を閉めておいたから床上浸水にはならなかったと。
それも避難勧告の出る前、寝る前に閉めておいたそうです。
ふむ、今度からそうしよう…

…って閉められないんかい!
ピッタリサイズの板でも作っておく?
※追記…覗き込んでよく見たら、上に蓋ついてました!
それから四日後の市内の小川

水は引いたけど、木がめちゃめちゃ倒されてる!

場所によっては決壊まで1m程か。
危なかった…
こちらは8月31日朝に見に行った十勝川の堤防、同じ場所からの五日後です。

水は引いたけど、綺麗な芝のゴルフ場が泥と水溜りだらけに…

この堤防があったから、市内の結構な面積が相当する浸水想定地区の殆どが無事でした。
帯広市のハザードマップ

ご覧のように、中心部では相当な面積が浸水想定地区に。実際、旧帯広川周辺では浸水被害が出てしまいました。
(余談ですが旧帯広川等に増水で遡ったサケがいるそうです)
道路…

9月1日は道路がこんなんでした。
札幌へ行くルート、日勝・狩勝・道東道・天馬・えりも…全部ダメという前代未聞の事態。十勝は丸ごとほぼ陸の孤島に。
どうしても行かなくてはならない人は北見を廻って行ったそうな。日勝や道東道の三倍の距離です。
しかし道東道は1日で復活。
流石は高規格道路、これで物流が繋がった。
できたばかりの頃は「熊しか通らない」なんて揶揄されたけど、今やなくてはならない重要な道です。
ただ鉄路の方は復旧が年を越しそうだとか。
※10.13追記…なんとか年内に復旧しそうです。
今、農作物が収穫期なんだけど一番効率の良い札幌行きの鉄道コンテナが使えなくて困った事に。
石狩市の小料理屋に勤める義弟は「野菜高い、魚入って来ない」と。
まだスーパーに物が無いって程ではないけど、農業・畜産業・漁業ともに膨大な被害を受けている事もあり、今後確実に影響が出てきそうです。
現在、狩勝峠は通れるようになりましたが、日勝峠が開通するまでは道東道の十勝清水〜占冠が無料です。
ただし無料はその区間だけでして、十勝清水より前から乗っていたり占冠を越して降りると、普通に料金掛かるのでご注意を。十勝清水や占冠で一度降りて乗り直せば上記区間分が無料だそうです。分かりづらいですね。
※10月14日から国道38号清水の橋が通れるようになる為、無料区間が変更になるので上記の文を一部訂正しました。
参考URL…http://www.hkd.mlit.go.jp/topics/press/press_h2810/07_muryousoti.pdf
※9月17日追記

この写真に、何度か食べに行ったレストラン「古母里」が写っていたので心配していましたが、9月17日に夫が通り掛かった時に見たら営業していたそうです。断水は終わったのかな。落ち着いたら、また食べに行こうっと。