
前回の更新から1週間経ってしまいましたが・・・続きです。
9月25日、朝6時、福山市内の宿で気持ちよく目が覚めます。この日は朝、早いうちから行動開始。
朝食が6時30分からということなので、少し待ってもいいか、と10分前くらいに食事場所に行くと、ちょうど少し早めに開いたところでした。居合わせた2~3人の客たちとともに1番乗りで朝食をいただきます。
この日はこの後から体力を使うということで、いつもよりも少し多めに食べることに。
ビュッフェ形式の朝食なのを幸い、ご飯は茶碗多めに2杯。1杯目は納豆とともに、そして2杯目は玉子かけご飯にしてかきこみます。他にもサラダや肉と野菜の炒め物など、おかずも多めにいただくことができました。初めて宿泊するホテルでしたが、美味しい朝食でよかったです。
満足してチェックアウト後、朝のR2を尾道方面へ。尾道駅に近い、もうすっかりお馴染みとなっている有料駐車場にクルマを停め、積み込んできたロードバイクをおろします。
ということで、これから「しまなみ海道」サイクリングです。去年の年末に訪れて以来、こちらでのサイクリングは今回が2回目。
前回の記事
(前編) (後編)
今回はロードバイクなので、前回よりもう少し先へ。四国に到達して戻ってくるのがベストですが、そこまで至らなくても、往復でトータル100kmは走ろう、という予定でやってきました。

準備をすませ、駐車場から程近い渡船乗り場から、まずは対岸の向島へ渡ります。
すでに本格的なローディーから、レンタサイクルを手に楽しそうに話している家族やグループなどで、乗り場も船内もにぎわっていました。
時刻は8時。天気は曇りですが、雨の気配はありません。せっかくのサイクリングで雨に降られるのはつらいもの。ですので、何日も前から天気予報をチェックして、もし、少しでもこの日に雨が降りそうなら、変更の行程も色々と用意してきました。で、ずっとチェックした結果ですので、雲は多いもののこの日に雨はありえません・・・素人の予報ですが、このときはまだそう信じていました。
向島、因島と順調に走り抜けます。やはり前回よりもペダルは快調。
瀬戸内ののどかな海とそこに浮かぶ島々を眺めながら、最高のサイクリングです。

生口橋。
生口島に入って最初の休憩地、アイスクリーム店「ドルチェ」に到着。

写真では写らないように撮っていますが、お店の前は朝からサイクリスト達でにぎわっていました。
前回いただいた「伯方の塩」アイスがことのほか美味しかったので、今回はこれに、「瀬戸田のレモン」味を加えたダブルにします。

塩味でサッパリ、レモンでスッキリ、我ながら、なかなか良い組み合わせにしたものです(^^)
アイスクリームで元気百倍。ペダルを漕ぐ足も軽くなります。
「瀬戸田商店街」の名物コロッケや鶏肉は帰りの楽しみにして、いよいよここから先は初めて走るエリアに。
多々羅大橋に向かうルートも風光明媚。レモンのモニュメントで写真を撮ったり(トップ写真)、しまなみサイクリングを満喫します。

大三島を一気に通過して、大三島橋を渡って伯方島へ。この調子なら四国往復も何とかできそう・・・^^
時刻はお昼少し前。伯方島では、有名なラーメン店「さんわ」で名物の「伯方の塩ラーメン」を味わう予定でしたので、お店までのルート確認も兼ねて、道の駅「マリンオアシスはかた」に立ち寄ります。

こちらはサイクリングの人だけでなく、多くのドライバーも立ち寄っていました。

向こうには、これから渡ろうとする伯方・大島大橋も見えています。
トイレに行き、お土産コーナーを覘いた後、さて、出発するか、と外に出た途端、空からポツポツと・・・まさか、雨?
今日は雨が降らないはずじゃ・・・と思う間もなく雨はだんだんと激しさを増してきました。
スマホの雨雲レーダーでチェックすると、どうやら1時間くらいは雨が続く模様、仕方なくここで雨宿りすることに。それにしても、降り始めのときにちょうど屋根のある所にいたのは幸いでした。
ベンチでたたずみます。周りのサイクリストたちも、仕方ない、という風で降り続ける雨を眺めていました。
1時間近く経ちますが、雨は一向にやみません。さっきまで見えていた伯方・大島大橋も雨に煙ってまったく見えなくなっていました。
レーダーによると、次から次へと別の雨雲がやってきている様子・・・しびれをきらしたサイクリストたちが、持参の合羽を着込んで出発していきます。また、ずぶ濡れになった人たちが次から次と到着します。
この時点で、私も四国到達だけでなく、「さんわ」のラーメンも諦めることにします。距離は出発からここまでで約50km、ここで引き返してもトータル100kmだけは何とか達成できそう・・・。
引き返す前の腹ごしらえ、ということで、結局ここで「伯方の塩ラーメン」をいただきます。

サイドオーダーで「鯛めし」も注文。そういえば、ここはもう愛媛県なのですね。
まさかとは思ったものの、念の為に、とリュックにいれておいたウィンドブレーカーを着込みます。(持ってきてよかった・・・)
少し雨脚が弱くなったころを見計らって出発。
なお、ここから先はデジカメもスマホも防水の袋に入れてしまいこんだので、写真はほとんど撮っていません。
そぼ降る雨の中を、大三島に渡り、道の駅「多々羅しまなみ公園」に到着。ここで雨雲レーダーチェックと休憩に。
さっきまで弱かった雨が再び本降りになってきました。雨雲レーダーを見ると、30分ほどは強い雨が続きそう。ということで、ここで再び雨宿りです。

雨に煙る多々羅大橋。
ここでも、次から次へとサイクリストがやってきては、また雨の中漕ぎ出していきます。
結局1時間ほど待った後、少し小やみになったところで私も出発。
多々羅大橋を渡り生口島へ。雨が強くなる前に尾道に戻るべく、そのまま通過します。
しかし、因島に渡るころには、再び雨が強くなってきました。ここからは雨宿りできるところはほとんどありません。頭と上半身はフード付ウィンドブレーカーのお陰か、ずぶ濡れとまではなっていませんが、下半身はすでにずぶ濡れ、靴の中も雨水が貯まっています。
しかし、そんな中でも一列で疾走するグループや、1人でもくもくと走るロードバイクなどとすれ違います。
行きは少し暑いくらいだったのが、今は少し寒いくらい。周りの景色もほぼ真っ白で、それはそれで幻想的ではあるのですが、今は楽しむ余裕もなく・・・雨が容赦なく全身に当たってくる中、ただペダルを漕ぐだけです。
雨の日は暗くなるのも早いもので、街灯に明かりが灯りだす頃、ようやく向島の渡船乗り場に到着しました。
気がつけば、自転車の車輪が巻き上げる雨水で、自転車も着ているハーフパンツやウィンドブレーカーの背中も砂だらけです。
尾道に到着後は、自転車をひいて駐車場へ。
雨の港を眺めながら自転車をひいていると、ようやくここまでたどり着いたという達成感というか、安堵感でいっぱいになります。大雨の中のサイクリングは大変でしたが、良い経験にもなりました。特に、この安堵感はいつまでも忘れることはないでしょう。
ちなみに、自転車での総走行距離は

残念なことに、100kmにわずかに届かず・・・まあ、渡船で移動した距離も合わせれば100km超え、ということでよしとしましょう^^;
クルマに戻り、自転車と服の砂を落として車内へ。
この後は尾道ラーメンの夕飯といきたいのですが、さすがにずぶ濡れではお店に入れません。車内でまずはタオルでよく拭きます。
頭と上半身はウィンドブレーカーのお陰でそこまでずぶ濡れではなかったので、乾くのはまだ早いのですが、下半身はタオルでよく拭いた後、しばらく乾燥させてさらに替えのハーフパンツを重ね着します。これで何とかお店に行けます。

しめはやはり、尾道ラーメン。
あとは、帰路につくだけです。雨が降りしきる中、福山東ICから高速にのり、0時過ぎに帰宅。
帰宅するまで、ほぼずっと雨が降っていました。
それはまるで、あの伯方島からの雨雲が、ずっと私と行動を共にしてきたかのようでした。