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2024年07月13日 イイね!

【2024年初夏 遠征記その5】鹿児島散歩 後編 ~歴史とグルメを知る~

【2024年初夏 遠征記その5】鹿児島散歩 後編 ~歴史とグルメを知る~その4 からの続きです。

初夏の鹿児島遠征記も、こちらが最終編となりました。

城山の展望台から遊歩道を下ると、そこは鹿児島城(鶴丸城)のすぐ裏手、「薩摩義士碑」の傍でした。

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薩摩義士碑。

薩摩義士は、岐阜県に住む私にとっては非常に馴染みのある存在です。
江戸時代、美濃国南部の木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)の治水工事(宝暦治水)を薩摩藩が担当し、大きな財政負担や難工事に苦しみながらも工事を成し遂げ、水害の被害を減少させることができました。

この出来事が縁で、岐阜と鹿児島は姉妹県提携を結んでおり、学校の先生が相互で赴任することなども行われています。私が小学校の頃は、この話について学校の授業で取り上げられたり、遠足でこの時築かれた堤や水害と戦った輪中地帯を訪れたりしたこともあって、よく覚えています。
工事中の事故や、藩に多大な負担をかけた責任を取って自害した薩摩藩の責任者たちの慰霊碑に、助けていただいた土地から訪れた者としてお参りします。

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ほど近い場所には、西南戦争時の銃弾跡がそのまま残っている石垣も。

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石垣に深く食い込んでいる銃弾跡が多数。今、立っている場所で、かつて壮絶な戦闘があったということを伝えてくれます。

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鹿児島城(鶴丸城)。お濠が、見事にハスで埋め尽くされているのに驚き。

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御楼門。ここから城内へ。

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城内に一歩入ると、ここの石垣にも西南戦争の痕跡が。

城跡には鹿児島県歴史美術センター(黎明館)という博物館が建っています。

その名の通り鹿児島県の有史以来の歴史を学べる博物館、私も見学します。
この時は、企画展として「仮面ライダー展」も開かれているということで・・・小さい子供を連れたファミリーの姿も多く見かけました。

訪れた土地のことを学ぶのは旅の醍醐味のひとつ、と思う私、ゆっくりと見て回ることができました。1時間以上かけて見学します。

外に出ると、雨はやんでいました。
この辺りは官庁街、行政の庁舎や裁判所などが集まっています。

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中央公民館。昭和初期に建てられた洋風建築ですが、今も公民館として利用されています。

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照國神社前の交差点です。照國神社は薩摩藩主島津斉彬公を祀る神社。
そして、この照國神社前の交差点はR225の起点でもあります。
それだけでなく、

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反対側を見るとR3とR10の道路元標も同一でした。九州の動脈の起点でもあります。

ここまで来れば、天文館まですぐ近く。
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パークアベニュー通り。天文館の北の入口になるのでしょう。

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アーケード街へ。

城山公園からここまで、蒸し暑い中歩きっぱなしで、さすがに喉が渇いてきました。天文館までやってきた目的のひとつは「しろくま」・・・

鹿児島で「しろくま」といえば、かき氷のことです。
フルーツや練乳がかかったかき氷が「しろくま」として鹿児島発祥のスイーツとなり、今では全国的にも有名なご当地グルメです。
ご当地グルメ好きとしてはぜひ押さえておきたい所、天文館には「しろくま」発祥のお店ともいわれる「むじゃき」本店があります。
暑い中、喉も乾いていて、かき氷を一番味わいたい気分の中、お店へ。

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「むじゃき」の前に到着。心配していた行列も、まだそれほど長くなっていません。並ぶこと10分ほどで店内へ。

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やってきた「しろくま」(1人用のベビーサイズ)。上から見ると動物の白熊にも見えますね。

一口、いただきます。
暑い中歩いてきた後の、かき氷の最初の一口は何物にも代えがたいですね。
練乳が、普段口にするものよりもあっさりとしていて、甘すぎず、口の中から喉元までの間で、氷と共にすっ、と気持ちよく消えていきます。こんな練乳は初めてで、ここでしか味わえないものではないでしょうか。
フレッシュで冷たいフルーツの食感もあいまって、美味しさだけではなく、口の中からやがて体全体が気持ちよくひんやりとしてきます。ちなみに、やや右手、氷にうまっているのがサツマイモのお菓子、こちらも美味しかったです。
近くにあったら毎日でも食べたくなりますね。

ここまでの暑さや疲れも吹き飛んでお店を後にします。
連休初日のアーケード街は大賑わい。私も立ち並ぶお店を見て歩きながら街歩きを楽しみます。

スイーツは大満足ですが、時刻はすでに昼食時。午後には帰路につくので締めの昼食となりますが、ここはやはり「豚肉」で締めたいと思っていました。

昨日から毎食、地元産の豚肉をいただいていますが、鹿児島の豚肉は本当に美味しいです。ということで、締めの豚肉料理といえばやはり「豚カツ」でしょう!

調べると、地元でも人気のカツのお店が、駅までの道すがらにあることがわかりました。
写真を見るだけでも美味しそう、まっすぐ、そのお店に向かいます。

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高見馬場電停近くのビル地下にある「丸一」さん

こちらも心配された行列はまだそこまで長くありませんでした。待つこと10分程度でカウンター席へ。

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いただいたのは、ランチのロースカツ定食。
注文を受けてから厚切りにカットして揚げるというロースカツ、肉厚さがすごいです。
ソースをかけて口へ・・・お肉が柔らかい・・・赤身はジューシーで旨味があふれ、脂身はコクと甘みがバランスよく、ご飯も進みます。こんなお肉が分厚くカットされていますので、かぶりついて口いっぱいに頬張ることのできる幸福感がたまりません。

私の隣に座った若い男性のお皿には、さらに大きいカツが載っていたので、おそらく「ダブルサイズ」なのでしょう。彼もまた美味しそうにかぶりついています。店員さんに「前からここのカツを食べたくて・・・ほんとうに美味しいっすね!」と嬉しそうに話しながらご飯もお替わりまでして完食、満足感一杯の表情で出ていきました。
私も、食べられるものなら同じように食べたいです・・・しかし最近はなかなか・・・この量でお腹がはち切れそうなくらい満腹になりました。

外に出ると、また雨が激しく降っていました。
傘を差しても手足に雨粒がかかるくらいの降りの中、駅まで歩きます。

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市電の操車塔、かつてはここに係員が常駐してポイント操作をしていました。

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桜島からの降灰の集積場。まさに、鹿児島ならではです。

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昨夜通りがかった「維新ふるさとの道」を辿ります。

降りしきる雨で通り人もいない中、川沿いを散策。

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維新ふるさと館。西郷隆盛や大久保利通などの薩摩の偉人を中心に、幕末から明治維新の移り変わりをわかりやすく学ぶことができます。

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鹿児島中央駅に戻ってきました。
滞在時間は24時間あまりですが、その間にすっかりお馴染みになってしまった鹿児島中央駅を後にする時が来ました。

コインロッカーに預けていた荷物を取り出し、お土産物を購入して新幹線乗り場へ。

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新大阪行き「さくら」はすでに入線していました。かつては寝台特急が走っていた距離を、「さくら」は4時間余りで結んでいます。

鹿児島中央駅は、長いトンネルに隣接しています。昨日訪れた時は、長いトンネルを抜けるといきなり鹿児島の市街地中心部が現れてびっくりしました。

ゆっくりと発車した「さくら」の車窓からは、雨に煙る鹿児島の街を映し出しています。しかしすぐに、街並みやビル群を映していた車窓が、まるでモニター画面を消したかのようにスッと消えました。

またいつか、この楽しい映像、それも五感で感じることのできる映像の続きが見られるのを楽しみにします。

Posted at 2024/07/21 22:25:38 | コメント(2) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年07月13日 イイね!

【2024年初夏 遠征記その4】鹿児島散歩 前編 ~鹿児島の夜と城山公園~

【2024年初夏 遠征記その4】鹿児島散歩 前編 ~鹿児島の夜と城山公園~その3 からの続きです。

薩摩半島まで連れて行ってくれたN-BOX君を営業所に返却する頃には、時刻はすでに19時近くになっていました。

まずは駅近くの宿にチェックインします。

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まだまた明るさの残る鹿児島中央駅。

チェックイン後は夕食
へ。

しばし探し歩いた後、駅近くの1軒のお店に入ります。
3連休前の金曜だからでしょうか、お客さんで大賑わいですが、1人客用の席は落ち着くことができました。

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地鶏の串、鹿児島黒豚の串カツ、そしてさつま揚げ!
お酒はもちろん、薩摩の芋焼酎!

豚肉の美味しさはさすが、だと思います。
さつま揚げも熱々、中がフワフワ、そして地鶏の焼き鳥も、身がしまって旨味がギュッとつまっています。
これに芋焼酎の合うことといったら…

ゆっくりと味わい、次のターンは別の銘柄の芋焼酎、それに地鶏の唐揚げとの組み合わせ。
美味しいお酒と料理に夢中になるあまり、こちらは見事に写真を撮り忘れました。
昼間の開聞岳と海の風景と言い、「最初は撮らなきゃ」とおもっていながらも少し経つと見事に忘れてしまうのは歳のせいでしょうか。

大大満足でお店を後にします。気持ちいい酔いの中、夜の散策へ。

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駅前も夜の帳が下りてきました。

天文館あたりまで出てみるか、と心地よい夜風に流されるまま市電乗り場へ。

乗り場は通勤客と観光客で長蛇の列。最初にやってきた電車には乗り込めず、少し待って次の電車に乗ります。

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写真がブレ気味なのは、少し酔っているからかな・・・?

私が乗り込んだ後も次から次へと乗客がやってきて、こちらも車内は超満員。乗り切れない乗客を残して発車しました。
suicaなどの全国の交通系ICカードが使えないので、小銭を両替しようとするも、乗車時の成り行きで両替機とは一番離れた場所にいます。ここから乗客をかき分けて進むのは不可能。しかも「両替は降車の前にあらかじめ済ませてください」旨の案内放送まで流れています。

まあ、実際には降りる際に両替をしても咎められはしないでしょうけど…されどマナー・・・。
ならば、と降りる予定だった天文館の電停はそのままやり過ごします。
予想通り多くの乗客はここで降りていき、車内の立ち客もほとんどいなくなりました。

その後の信号待ちでゆっくり両替し、次の「いづろ通り」で降ります。

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山形屋百貨店。いづろ通りの電停を降りてすぐです。

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写真では人を写さないように撮っていますが、実際には天文館の交差点に近づくにつれ、人の流れが加速度的に増えていきます。

その名の通り薩摩藩が天文観測の施設をここに築いたことが名前の起源ですが、今では九州南部随一の繁華街です。

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天文館のアーケードの先に続く通りが「銀座通り」。このあたりは、居酒屋などが中心のネオン街で、これから最もにぎわう時間帯に入っていきます。

楽し気に歩く人たちの中を歩くと、こちらも楽しくなってくるので、夜の街を歩くのは好きです。それが、あまり知らない街だと尚更。
時折、声をかけてくる客引きさんをいなしつつ、そぞろ歩き、そのまま駅まで歩いて戻ります。

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市内を流れる甲突川沿いにある「維新ふるさとの道」。

電車道をはさんだ向こうには、ライトアップされた大久保利通像
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目にするのは5年前の街歩きの時以来です。

駅まで戻ると、さすがに全身に汗をうっすらとかいていました。

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たまらず、駅のカフェで、お休み前のカフェタイム・・・こうして、鹿児島の夜は更けていきました。

翌7月13日朝。宿をチェックアウト。

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この日はあいにくの雨模様、それも強めの雨が降り続いています。

この日の行程は、昨日ドライブした薩摩半島を、今度はバス&鉄道旅で巡ろう、ということで、鹿児島中央駅前からバスで枕崎へ。街歩き後、JR指宿枕崎線で途中、指宿の街にも立ち寄りながら鹿児島に戻る、というもの。

しかし・・・

チェックアウト前に運行情報を見ると、何と、大雨のため指宿枕崎線が一部区間運転見合わせ、とのこと・・・ということで次のプラン、鹿児島市内の街歩きに変更します。
これにより、残念ながら、最南端の西大山駅への鉄路での訪問は次回以降に持ち越しです。

気分を切り替えて、駅のカフェで朝食後、バス乗り場へ。発車間際の市内循環バス「鹿児島シティビュー」に乗り込みます。

こちらの「シティビュー」、鹿児島市内の主な観光地を巡る循環バスです。予約の必要がなく通常の路線バスと同様に誰でも利用できて、しかも30分間隔で運行していますので、以前訪れた時にも重宝しました。

雨の市街地を、10人ほどの乗客を乗せて走ります。見た感じ、ほとんどは観光客らしい装い。
鹿児島中央駅を出発して約25分、バスは市街地からやがて、木々をかすめながら登り路へ。「城山」バス停で降車します。

駅からここまでで、途中のバス停で唯一と思われる地元客が1人降車した他は降車客はいません。
以前訪れた時には、城山で結構な降車客があったので今回も降りる乗客がいるかなと思っていたら、降りたのは私1人、やはりこんな雨の中だと訪れる人も少ないのでしょうか。

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相変わらず雨が強く降り続ける城山バス停。観光客用の駐車場にもクルマの姿はほとんどありません。

公園までの遊歩道を歩きます。何軒かお土産屋さんが並んでいる一角がありますが、半分以上のお店はシャッターが下りていて、営業中なのは2店舗ほど。お店の人も手持ち無沙汰な感じです。

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城山公園の入り口。

かつて、西南戦争の最後の激戦地となった城山。西郷隆盛の終焉の地など、西南戦争の遺構も残っています。また、市街地に隣接した山ということで鹿児島市街や錦江湾、桜島の眺望も良く、鹿児島市が「東洋のナポリ」と呼ばれるのはここ城山公園からの眺望が非常によく似ている、ということもあるそうです。

この雨ではその眺望を望むべくもないのはわかっていながら、なかなか来られないということもあってここまでやってきました。
展望台までの遊歩道を、雨で滑らないように気を付けて登ること5分ほどで、市街地と桜島が一望できる展望台に到着しました。

展望台から撮ったのがトップの1枚。予想通り、桜島は厚い雲に覆われています。

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本来なら、ここに掲げられている写真のような眺望なのですが…

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周りにも人の姿はいません。私がここを後にしようとしたときに初めて、1組の観光客と入れ違いになったくらいです。

とはいえ、なかなか見ることのできない風景であることには変わりありません。
時折吹いてくる風に傘を飛ばされそうになりながらも、しばらくの間、ここに佇んで風景をしっかりと心に焼き付けたのでした。

バス停に戻り、次の「シティビュー」バスに乗るつもりでしたが、園内の案内図を見ていると、このまま市街地まで遊歩道を歩いても行けそう、ということがわかり、徒歩で山を下りることにします。

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広くて歩きやすい遊歩道を辿ります。下りですので息が上がることも無く、濡れた落ち葉に滑らないようにだけ気を付けて歩いていきます。

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途中には、こんなクスノキの大木も。西南戦争をはじめ、このあたりの歴史とともに立ち続けてきたのでしょう。

標高100mほどの城山、ゆっくりと降りてもそこまで時間がかかりません。
まだまだ周りは緑の木々の中ですが、気が付けば市街地を走るクルマの音がすぐそばまで聞こえてきます。その、視覚と聴覚とのギャップが印象的な散策でした。

その5 に続きます。
Posted at 2024/07/20 21:38:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年07月12日 イイね!

【2024年初夏 遠征記その3】薩摩半島ドライブ後編 ~最南端の駅と開聞岳と池田湖~

【2024年初夏 遠征記その3】薩摩半島ドライブ後編 ~最南端の駅と開聞岳と池田湖~その2 からの続きです。

知覧の武家屋敷群を出発した後は、知覧城のすぐ横を通り、r232~r27を経由。頴娃でR226に合流します。

ほどなくして開聞岳が見えてきました。「おぉ!」独特の三角形の山容を初めて直に見ることができて、思わず声がでます。

しばらく走ると海沿いに。なかなか見ることのない東シナ海の大海原です。
向こうには海に飛び出した開聞岳。

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海と開聞岳・・・絶景に思わずクルマを停めて1枚。

しかし、ここで痛恨だったのは、道路の向こう側に行って見るともっと絶景だったことです…

開聞岳はずっと目の前に見えていますが海とはすぐに分かれました。横にはJR指宿枕崎線の線路が先ほどから寄り添ってきています。
やがて国道は開聞岳の麓にある開聞の市街地を通過。

市街地を抜けるとまた道路の両側に畑が広がります。そう、ここは広大なシラス台地。ここまでで田地を見た記憶がありません。

そんな畑の中に、「西大山駅」の大きな案内看板が見えました。

国道から脇道に入り数十mほど進むと、目指すスポット、西大山駅があります。
言わずと知れた、JR線、そして鉄道線の日本最南端の駅です。

まだ中学~高校生くらいのころ、旅行雑誌などで東西南北の最端の駅の載った写真をよく目にしていました。
実はその中でいちばん印象に残っている写真が西大山駅の写真です。ホームと線路、その向こうに聳える開聞岳という風景がいかにも旅情を誘っていて、いつかここを訪れたい、と思ったものです。

駅前は駐車場も整備されていました。向かいにはちょっと大きめの案内所、直売所を兼ねた売店と、周囲に倉庫のような建物が数棟ある他は畑が広がっています。

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他には観光客が一組のみ。静かな駅を感無量の面持ちでしばらく佇みます。

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かつて雑誌の写真で見た、ホームに立つ最南端の駅の標柱と開聞岳、を見たかったのですが、実は翌日も今度は鉄道で訪れるつもりでしたので、その時のお楽しみにし、ホームの外から眺めるにとどめます。

他にも写真を撮ったり、開聞岳や黄色いポスト、案内板などをじっくりと見ながら過ごします。
そろそろクルマに戻るか、と行きかけてもまた思い直して戻っては写真を撮ったり、いつまでも名残はつきませんでした。

ここからは、少し指宿の街まで迂回しつつ、薩摩半島南部にある、九州で最も大きい湖「池田湖」へ。
湖畔の駐車場にクルマを停めます。

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湖には、かつて未確認生物「イッシー」が存在すると話題になりました。
それをかたどった「イッシーくん」

池田湖といえば、「イッシー」のほかに湖畔の菜の花畑と開聞岳の風景が有名です。
今はもちろん菜の花の季節ではありませんが、そのかわりにマリーゴールドやヒマワリの花が咲き誇っていました。

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黄色とオレンジのマリーゴールドの絨毯ですが、肝心の開聞岳が雲に覆われてしまっています…

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こちらはひまわり畑

さっきまできれいに見えていた開聞岳ですので、何とか雲が動いてくれないかなあ…結局、そこから動こうとしなかった雲をしばらくながめていたのでした。

最後は少し残念でしたが、
訪れたかった知覧の街と特攻平和会館、西大山駅、
直に見たかった開聞岳、池田湖と開聞岳の風景、
これらをこの目にしっかりと焼き付け、
この地に立ち、
空気を感じることができたのは感慨深く、
ずっと、どこか夢見心地な気分で過ごした1日でした。

N-BOX君を返却するときが近づいてきました。鹿児島市内に戻ります。

帰路も指宿スカイラインへ。
前後にクルマが無く、対向車もめったに来ない道を気持ちよく走り抜けます。標高の高いところを走るので見晴らしのいいところも多く、喜入の巨大なコンビナート群も一瞬ですが車窓から望むことができました。

知覧ICからはさっき来た道をもどる恰好。行きはきれいに見えた錦江湾と桜島も、今は薄い雲に覆われていました。

料金所では、行きもそうでしたが、係員さんが私のクルマを認めると、トレイを手に外に出てきます。
通行料金は100円。100円玉1枚をトレイに載せると、引き換えに領収券を手渡ししてくれました。
昨今は料金所も自動収受機が多くなってきましたが、平日の、おそらく通行量がそんなに多くない時間帯でも、こうして丁寧に100円をやり取りする様は、なぜか懐かしささえ覚えました。

谷山ICから南九州道~R3バイパスへ。
ちょうど通勤の帰宅ラッシュの時間、これまでとは打って変わって、鹿児島市街へ向かう出口は、手前から渋滞の列が続いていました。

その4 に続きます。

Posted at 2024/07/15 23:10:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小ドライブ | 日記
2024年07月12日 イイね!

【2024年初夏 遠征記その2】薩摩半島ドライブ中編 ~知覧散歩~

【2024年初夏 遠征記その2】薩摩半島ドライブ中編 ~知覧散歩~その1 からの続きです。

指宿スカイラインを快調に走り抜け、知覧ICからはr23を走ること15分ほどで、私が前から訪れてみたかった街の一つ、知覧の街並みが見えてきました。

今は南九州市の一部となっている知覧町、薩摩藩の外城のひとつである知覧城の城下町です。また、第2次大戦時にはここに設けられた知覧飛行場が、特別攻撃隊(特攻隊)の拠点となったことでも知られています。

まず向かったのは「知覧特攻平和会館」。

かつて知覧飛行場があった場所の一部が、知覧平和公園、という公園になっていて、その中にこの「知覧特攻平和会館」をはじめとした特攻隊ゆかりの施設や遺構、更には球技場や体育館などのスポーツ施設も設けられています。

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特攻勇士の像「とこしえに」。横の飛行機は、航空自衛隊で使用されていた「T-3」練習機。

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こちらには、福岡県の太刀洗陸軍飛行学校の分教場がありました。その時の門柱。
説明書きによると、その後飛行学校は私の地元近く、岐阜各務原に移転されたそうです。

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三角兵舎。出撃を直前に控えた隊員たちが泊まった兵舎が復元されています。内部も当時の様子が再現されていて、布団と枕が整然と並べられています。
出撃を控え、ここで何を語り、何を思ったのでしょう・・・

平和観音堂にお参りした後、特攻平和会館を見学。
館内の撮影は禁止ですので写真はありません。

平日にもかかわらず、見学者の多さに驚きました。それも、団体はなく、みな個人で訪れている人ばかり、というのが印象的です。

出撃していった若い隊員たちの手紙や遺品を拝見し、そのメッセージを自分なりに受け止めようとじっくり見て回ります。
視聴覚室では、ある隊員たちの逸話が30分ほどの短編映像で上映されていましたのでそちらも鑑賞・・・気が付いたら、予定していた時間を大きく過ぎていました。
受け止め方は様々だとおもいますが、こういう事実があった、ということに関心を持ち続ける、ということが大事だと思います。

時季柄、始まったばかりのセミ時雨のほかに何も聞こえない静かな園内を、クルマに戻ります。

ここから少し戻り、武家屋敷群を巡ります。
先述の通り、薩摩藩は国内の防衛や鹿児島に武士が集中するのを防ぐため、各地に外城を設け、そこに武士たちを分散して住まわせていました。
知覧もそのひとつで、知覧城の城主、佐多氏は室町時代からこの辺りを領有、薩摩藩の中でも重責を担っており、特別に島津姓を名乗ることも許されていたそう、その知覧城を中心に武家屋敷群が広がっています。

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石垣と生垣がまっすぐに続く道。観光客の姿はわずかで、静かな街並みを散策します。

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武家屋敷ごとに、それぞれに趣向を凝らした7つの庭園があります。
時間が押していて、中までしっかり見学できなかったのが残念。

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二ツ屋民家。その名の通り2棟の家屋をつなげた造りで、ここ知覧周辺でしか見られなかった形状とのことです。

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石敢當。
以前、大分臼杵を街歩きした時にもありました。丁字路や2手に分かれる道の分岐点に置かれる魔除けの石碑です。沖縄、九州に多く存在しています。

歩いていると、雨がポツポツと振り出したかと思うとすぐに強い降りに。
クルマを降りる際、もしやと思って傘を持参したのが正解。

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雨の街並みの中、駐車場に戻ります。

今回の旅で行きたかった特攻平和会館と知覧の街は、自身の胸の中にいつまでも残ることでしょう。

その3 に続きます。

Posted at 2024/07/15 18:22:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2024年07月12日 イイね!

【2024年初夏 遠征記その1】薩摩半島ドライブ前編 ~指宿スカイライン~

【2024年初夏 遠征記その1】薩摩半島ドライブ前編 ~指宿スカイライン~主に春(GW)、夏(お盆休み)、そして冬(年末年始)の年3回に行くことが多い私の遠征。

しかし、今年度に入ってからは有休をなかなか取れず、「決まりにしたがって有休消化をするように」という会社の声をありがたく受け取り、ならば・・・ということで、「季節外れの遠征」を12日~13日にかけて行ってきました。

今回の遠征先は、前から行きたかった鹿児島県・薩摩半島。
梅雨末期で、九州方面は雨が続いている、ということで、天候にも注意しつつ、12日朝5時、出発。

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朝から雨の中、名古屋から始発の「のぞみ」で向かいます。

自由席は2割程度の乗車率。
以前なら遠征初日の朝食は名古屋駅ホームの立ち食いきしめんが多かったのですが、少し前から営業開始時間が繰り下がって今は開店前。キオスクで買ったおにぎりを座席で頬張ります。

新大阪あたりから、窓側の座席がほぼ埋まるくらいの乗車率。その先は入れ替わりはあるものの、ほぼそんな乗車率で推移していきます。
山陽新幹線に入ってからは空も明るくなり、時折雲の間から青空ものぞかせていました。

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2か月前に降り立った広島を今回は通過し・・・

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小倉駅に到着、次に乗る鹿児島中央行き「みずほ」が同じホームに到着するので、ここで乗り換えます。

新大阪始発の「みずほ」自由席は6割程度の乗車率ですが、次の博多で降りる人も多く、博多発車後は4割程度に空きました。

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1年ぶりの熊本を今回は通過・・・

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11時11分、定刻に鹿児島中央駅に到着しました。

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鹿児島中央駅は3回目、降り立つのは2回目です。

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駅前の「若き薩摩の群像」とも久しぶりのご対面。

写真とは前後しますが、ちょうどお昼時、ということで改札を出てすぐに、駅ビル内の鹿児島ラーメンのお店に。

いただいたのは
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「せご丼」。特製のたれで漬け込んだ黒豚焼豚と温泉卵が載っています。

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そして鹿児島ラーメン(小)。

九州のラーメンらしく豚骨ですが、博多ラーメンと違うのは麺が太目でもちもちとしていて、豚骨スープもややあっさり目な印象です。

いきなりの鹿児島グルメの歓迎を受けて大満足、張り切って駅前に。

今回は、ここからレンタカーを使用するのですが、営業所が見当たりません・・・近くの観光案内所で聞くと、営業所まで送迎するので、TELで到着した旨を伝えた後、指定された場所で待っていてほしい、とのこと。

TELをしながら指定場所に向かうと、、ちょうど送迎のワゴン車が到着しました。
5分ほど走った先の営業所でクルマを降ります。

今回のレンタカーは・・・
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こちらのN-BOXカスタム君。

営業所を出発し、R3バイパス(南九州道)から分かれて指宿スカイラインへ。
気持ちの良いワインディングを走ります。
登りが続くと、さすがにNAのN-BOXではエンジン音も大きくなり、エンジン回転も4000rpmを超えてきました。

ということで先に、今回乗ったN-BOXのインプレッションです。

内装の質感は高く、乗り心地、シフトレバーやステアリングなどの操作感も軽自動車とは思えません。
特に乗り心地は、我が家のハスラーと比べると、段差の突き上げも少なく明らかにN-BOXの方に分があります。
走りの方は、ハイトワゴンなだけあって、さすがに今回のようなワインディングでは楽しいハンドリング、とまではいきませんが、無難にカーブをこなしてくれます。ただ、先述のようにNAエンジン(1人乗車、エアコンON)ですと、登りで速度を維持しようとするとどうしてもアクセルを踏み込む必要があります。そのあたり、ターボエンジン搭載のハスラーとの違いは十分に判ります。
平坦な一般道では不満もなく、日常の足としては十分以上に使えますが、私のように高速やドライブで長時間走る者にとっては、軽自動車ならばターボエンジンは必需品ということが改めてわかりました。

やがて、眼下に錦江湾と雄大な桜島が見えてきました。展望台のある駐車スペースで1枚(トップ写真)

・・・鹿児島までやってきたなあ、という実感をしっかり感じながら、まずは最初の目的地へと向かったのでした。

その2 に続きます。

Posted at 2024/07/14 17:31:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | 小旅行 | 日記

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「街歩きの記録『四国地方編』 https://minkara.carview.co.jp/summary/12901/
何シテル?   05/18 20:55
ルーミーやハスラーで行く、ドライブラリーと下道ドライブ、1泊や日帰りの街歩き小旅行、更には日常生活で興味のあるお話などなど、ブログで細々と綴っていきます。 ...
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街歩きの記録 
カテゴリ:街歩きの記録
2010/06/20 13:32:53
 
ドライブラリー デジタルトリップの距離計測方法 
カテゴリ:ドライブラリー関係
2007/05/06 20:39:40
 
OQM 
カテゴリ:ドライブラリー関係
2007/02/15 21:47:58
 

愛車一覧

トヨタ ルーミー トヨタ ルーミー
アルファードに代わり、ぐっと小さくなってルーミーがやってきました。 取り回しの良さと後席 ...
スズキ ハスラー スズキ ハスラー
スイフトスポーツに代わってやってきました。 可愛さの中にも精悍さがあるデザインに魅かれて ...
ホンダ フィット ホンダ フィット
ドライブラリー&通勤専用車として、2003年2月~2008年8月まで活躍してくれました。
ローバー 200シリーズ ハッチバック ローバー 200シリーズ ハッチバック
95年式 ROVER216GTIです。(2000年~2002年所有) スタイルと内装の良 ...
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