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kumayuのブログ一覧

2025年04月30日 イイね!

【2025年春 遠征記その8】清流の鉄旅(後編)

【2025年春 遠征記その8】清流の鉄旅(後編)その7 からの続きです。

窪川行き、予土線普通列車は定刻に宇和島駅を発車。

全席ロングシートの車内では、乗客がほぼ等間隔に空けた状態で、点在して座っています。人数を数えたら15人ほどでした。

北宇和島駅を過ぎると市街地を抜け、こう配のある急カーブが連続します。やがて周りが開けて田園と住宅地が混在するようになり、務田駅、そして三間町の中心である伊予宮野下駅と停まっていきます。のどかな風景で、並走する三間川の土手では、飼われているのでしょうか、山羊がのんびりと草を食んでいました。
周囲にやや大きな街並みが現れて、鬼北町の中心駅である近永駅に停車。地元の方らしき乗客が1~2人下車していきます。乗りこんでくる客はありません。

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これまで並走していた三間川は広見川に合流します。やがてその広見川も、四万十川に合流していくことになります。

前面展望を見ていると、前には草に覆われた線路が続いています。新緑のこの時期だからか、草の覆い方も結構なもので場所によっては路盤の砂利が見えないくらい、まるで草むらの中を走っているようでした。運転席では添乗の職員もいて、走行中も運転士と2人で丁寧に指差呼称を繰り返し、列車はのんびりゆっくりと進んでいきます。

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吉野生駅。
この駅もですが、小さいながらもきちんと手入れされた駅舎を備えた駅が続きます。途中の江川崎駅までは、2時間に1本程度の運転本数はありますので、地元の足としての需要はまだまだありそうです。

並行する広見川はかなり蛇行していますが、予土線は基本的にその流れに忠実に辿ります。
宇和島を出て1時間余り、その広見川が四万十川に合流する地点となる江川崎駅に到着。

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高知県四万十市の中心駅で、予土線の主要駅でもあります。夏にはこの地で全国一の最高気温を記録した、というニュースが流れることもありますので、ご存じの方も多いでしょう。
乗客の約半数が、ここで下車していきました。

そして、向かいのホームには、0系新幹線を模した「鉄道ホビートレイン」が…
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居合わせた乗客がみんなカメラのシャッターを切っています。「一度乗りたいんだよね」という声も。

予土線には「しまんトロッコ」「海洋堂ホビートレイン」そしてこちらの「鉄道ホビートレイン」という3種類のホビートレイン列車が走っており、俗に「予土線3兄弟」とも呼ばれています。

このうち、「海洋堂ホビートレイン」「鉄道ホビートレイン」は定期列車で運行されており、写真の列車は、このときは反対方向の宇和島行き列車として運行されていました。

良い意味での「チープさ」が鉄道ホビートレインの魅力で、車内には実際に0系新幹線で使われていた座席も2組、装備されているとか。
しかし、じっくりと眺める時間もなく、4分の停車時間で発車。乗り込む客は無く、車内の乗客は6名ほどまで減少します。

ここからは、四万十川に沿って、上流へ遡上するように進みます。

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清流を愛でながら…

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新緑が川面に映り…

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蛇行する四万十川に沿ってはいますが、線形を見ると「そんなの(蛇行)にいちいちつきあっていられないよ」とばかりにショートカットしている区間も少なくないです。

というのも、江川崎駅から窪川駅までは比較的建設年度が新しく(と言っても50年ほど経っていますが)、朝通った予讃線の内子までの支線と同様、トンネルを設けての直線区間も多くなっています。そのせいか、先ほどよりは列車のスピードも明らかに上がっています。


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半家駅~十川駅間にて、四万十川を渡る鯉のぼり。
後で確かめると、10年前にドライブした時にも、ここで同じように眺めていました。

写真右端に沈下橋。
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四万十川といえば、の沈下橋。他にも車窓から何か所か見ることができたのですが、写真に収まったのはこの1枚だけです。

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宇和島駅を出発して1時間50分、土佐大正駅に到着。短時間の停車を繰り返してきましたが、ここでようやく21分の停車。
ホームに出てストレッチします。
その後はゆっくりとトイレを済ませ、駅前に。

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駅前はちょっとした集落になっています。

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簡易委託駅で、職員さんが常駐していました。

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発着する列車は上下各4本、全部で8本のみ。

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このあたりの線路は土手や高架などで、地表から少し上をずっと走っているので、駅舎とホームとは跨線橋ではなく通路で結ばれています。通路には地元の学校の生徒たちが描いた近隣の見どころ案内図が並んでいました。

乗客たちも三々五々、思い思いにちょっと長めの停車時間を過ごしています。
…やがて発車時間に。乗客たちが車内に戻ると静かに発車しました。

ここまで来れば、窪川駅まではすぐ。家地川駅を出てトンネルを抜けると、宿毛、中村方面からやってきた土佐くろしお鉄道の線路が左から並走、合流し、若井駅に到着。路線としての予土線はここまで。列車はそのまま土佐くろしお鉄道に乗り入れます。

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12時過ぎ、終点の窪川駅に到着。

もう何年も前からの、待ちに待っていた2時間30分あまりの予土線の鉄旅、期待通り、大満足なものとなりました。

その9 に続きます。


Posted at 2025/05/11 01:43:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2025年04月30日 イイね!

【2025年春 遠征記その7】宇和島の小散策と、清流の鉄旅(前編)

【2025年春 遠征記その7】宇和島の小散策と、清流の鉄旅(前編)その6 からの続きです。

4月30日朝、松山駅近くの宿で気持ちよく目が覚めます。
時刻は6時前。目覚ましをかけていたのですが、その前に自然に起きることができました。
外はすでに明るく、この日も良い天気!
早速に準備をしてチェックアウト、駅へと向かいます。

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早朝の松山駅は人も少なめ。すでに開いていた売店で朝食のおにぎりを買い込んでからホームへ。

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この日最初に乗り込む、宇和島行き特急「宇和海3号」はすでに入線していました。アンパンマン仕様の特急列車で、静かな駅にディーゼル音を響かせて待機しています。

車内でおにぎりをいただきます。車両は、窓側座席がすでに9割近く埋まっていました。
発車すると、車内にアンパンマンのテーマメロディと車内アナウンスが流れ
る中、鋭い加速であっという間に結構な速度で疾走しています。

松山市の郊外を抜け、隣町の伊予市駅に到着するまで僅か8分。次の向井原駅を通過すると線路が2手に分かれて左手の線路へ。こちらは
本線より距離が短い予讃線の支線~内子線経由で内陸部をショートカットしていきます。海辺を走る本線は右手の線路に分かれてその先に消えていきます。海がすぐそばにあることで有名な下灘駅は、本線の方なので今回は通りません。
運転席近くの座席に座っていたので、分岐していく前面の様子がよくわかります。

支線は建設年度が比較的新しいこともあって、トンネルを通りながら直線的に結びます。路盤もいいので速度も速く、体感は新幹線に乗っているかのよう。

総延長6012mの犬寄トンネルを一気に走り抜けると、やがて内子駅。そこから10分足らずで内子線を走り、再び予讃本線に合流すると伊予大洲駅に停車します。

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伊予大洲駅。大洲城、そして鵜飼も開催される肱川を中心に城下町が残る「伊予の小京都」です。私もさきほどの内子と合わせて、やはり14年前に街歩きに訪れています

この伊予大洲、そして次の八幡浜で多くの乗客が下車します。
そして、なんと車掌さんの乗務もこの八幡浜駅まで。ここから終点宇和島駅まで、「ワンマン運転の特急列車」となります。

運転席の様子を見ていると、この先の停車駅である卯之町駅、伊予吉田駅では、ローカル列車のごとく、運転士さんがホームに出ての切符の回収やドア扱いを行っていました。

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伊予吉田駅付近、静かな入り江を見渡すことができます。

住宅地が現れ、列車も徐行、アンパンマンの車内放送も流れて終点の宇和島駅が近いことがわかります。

定刻、宇和島駅に到着。
4両編成の列車は自由席もそこそこの乗車率らしく、多くの乗客が降り立っていきます。

ここでは1時間20分ほどの乗り換え時間があるので、少しだけ市街地を散策。

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駅前を走る「ワシントンヤシ通り」。そう、こちらの並木は、ヤシの木。
温暖な気候であることをうかがわせてくれます。

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「きさいやロード」。道幅が広く、松山の大街道の繁華街と同じくらいの幅がある感じです。時刻は8時台、ということでまだほとんどのお店が営業前でした。
「きさいや」の意味が気になって調べたところ、どうやら「来ませんか?」の方言のようです。

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牛鬼のお面。
「牛鬼」とは頭が鬼、首が長く胴体は牛、という想像上の獣で、人や家畜を襲っていたという伝説が伝わっているそうです。市内では毎年「牛鬼まつり」が開催されています。

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静かなアーケード街から横に折れると、目の前の小高い丘の上に宇和島城が見えました。

宇和島城は、ちょうど10年前のこの時に訪れています。

石段を300mほど登ると天守に到達できますが、9時開城ということですので、城内まで見学している時間がありません。
でもせっかくですので、少しだけ登ってみることにします。

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この辺りまで登ったところで引き返します。決して、石段を登るのがきつかったわけではなく、あくまで時間の都合です(笑)

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宇和島といえば、闘牛も有名。定期の大会は年に4回の開催で、次の開催日は5月3日。
機会があれば、一度は見てみたいと思います。

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駅への戻りは「牛鬼ストリート」を通ります。

前回(10年前)は、夕刻近い時間で宇和島城の見学だけで精いっぱい、そして今回は列車の待ち時間の間のわずかな時間で、宇和島の街のほんの一端しか見ることができなったのは残念でした。いつか、本場の鯛めしを味わい、闘牛を見物したいものです。

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宇和島駅に戻ります。

ここから乗る路線は…そう、清流四万十川沿いに、宇和島と高知県の窪川を結ぶ予土線です。

四国に渡った目的の一つが、この予土線に乗ること。実はこれまでにも数回、予土線走破の計画を立てていて、一度はトロッコ列車の切符まで準備するも、諸事情で実現に至らず、ようやく今回、その機会を得ました。

ただ、予土線全線を通しで走る列車は、窪川方面、宇和島方面とも1日4本(うち1本は途中の江川崎で乗り換え)、しかも明るいうちに走る列車ですと3本しかなく、その前後の区間の行程も考えると、微妙に接続が良くありません。
ということで今回は、この予土線に乗ることを中心に、前後の行程を立てました。

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ホームでは、その明るいうちに走る3本のうちのひとつ、窪川行きの予土線普通列車がポツンと停まっていました。

ちなみにこの列車、同じダイヤで土休日は「しまんトロッコ」というイベント列車となり、後ろにトロッコ車両を牽引するのですが、この日は平日。牽引するトロッコの無い、気動車1両のみの運行です。

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車内は全席ロングシート。他に乗り合わせた乗客は数人です。

車窓を楽しむに、ロングシートはやや不向きですが仕方ありません。またトイレもついていないので、乗り込む前に駅で済ませておきます。
「車両にはトイレが無いこと」「5分以上の停車駅は1時間50分後の土佐大正駅まで無いこと」などが案内放送でもちゃんと流れていました。

発車数分前、松山発の特急「宇和海5号」が到着します。私が乗ってきた列車の1本後となる特急で、こちらでも間に合うのはわかっていましたが、乗り継ぎ時間が3分と慌ただしく、また宇和島で少しゆっくりしたかったので当初から早い時間にしています。
ただ、この車両にトイレがない、ということは知らなかったので、この列車でやってきて、慌ただしく乗り換えていたら「どうしよう」とちょっと焦ったかもしれません。

こちらの特急からは10人ほどの乗客が乗り込んできました。全員乗り込んだのを待つかのように、窪川行きは発車します。

ということで、長くなりますので…

その8 に続きます。



Posted at 2025/05/05 19:20:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2025年04月29日 イイね!

【2025年春 遠征記その6】松山散歩 後編

【2025年春 遠征記その6】松山散歩 後編その5 からの続きです。

松山・銀天街のアーケード街から大街道に向けて、食事処を探しながら歩きます。

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正岡子規さんも案内しています。

大街道のアーケードに入ったところ、でしょうか、目に入った天ぷら屋さんで昼食とします。
1人でも気軽に入ることができるカウンター席に落ち着きます。揚げたての天ぷらを順番に出してくれるコースもリーズナブルとあってメニューに迷いましたが、ここは天丼セットに。

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ちゃんと、じゃこ天も入っています。今朝の宿の朝食でもじゃこ天をいただきましたので、昨夜から3食連続。でも、同じじゃこ天でもお店によって少しずつ味わいが違って、それもまた面白いです。

揚げたての熱々、ホクホクのじゃこ天です。他のネタも新鮮な魚介類や地鶏を揚げたてでいただくことができました。「当たり」のお店で大満足。

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ここからは、松山城へ向かう「ロープウェイ商店街」の通りへ。

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緩やかな登り坂は観光客や地元の人たちで大賑わい。
今回からスマホが変わり、クリーンアップ機能を使って人やクルマなどが消去加工できるようになったので、写真では人の姿は少なくなっていますが、実際にはまっすぐ歩けないほどの混雑です。

松山城のある勝山(城山)の標高は132メートル。登城には、ロープウェイ、リフト、そして遊歩道を歩いて登る、の主に3通りの方法がありますが、遊歩道は最初からパス(笑)、天気が良いのでリフトで登ります。

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暑くも寒くもない一番気持ちいい陽気、新緑の中を登るリフトはどこまでも気持ちよく…ただ、写真撮影のときにスマホを落としそうで、慎重にシャッターを押します。

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松山城が見えてきました。黒塗り板張りの城郭は重厚でカッコよく、天守に至るまでの複雑な造りも魅力。好きなお城のひとつで、訪れるのもこれで3回目です。

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天守へ。中は見物客で混雑している中、急な階段を登って場内を見学。

天守最上層からの風景。まずは山の方向
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石鎚山系を望みます。

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次いで海の方向。昨日やってきた防予フェリーの航路あたりでしょうか。

しばらく風景を楽しんだ後、再び急な階段を降ります。最近とみに下り階段で転びかけることが多くなり、慎重に下りていきます。
そのまま下山もリフトで。

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市街地を真正面に臨みながら降りていきます。

スマホは持っていると落としそうなので、何とか1枚だけ写真を撮ったらすぐにしまうのですが、すれ違う乗客をみていると、ほとんどがスマホを普通に片手で持ちながらリフトに揺られています。写真を撮っているのならともかく、画面を見たり操作しているのを見て、落としたりしないか、こちらが心配になるくらい…

心配が尽きぬまま、山麓乗り場に着きました。

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乗り場の前には坊ちゃんとマドンナの像。

商店街を戻ります。一旦電車通りに出て、50mほど先の横道に折れると「坂の上の雲ミュージアム」と「萬翠荘」への入口になります。

14年前の街歩きで「坂の上の雲ミュージアム」は訪れたのですが、「萬翠荘」は未訪のままでしたので、今回はこちらを主目的に訪れます。

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両館の入り口。以前訪れた時には、作中の登場人物、秋山中将の格好を模した守衛さんが立っていましたが、今は通常の制服のガードマンさんでした。しかし、訪れる人ににこやかに挨拶をしてくれたのは以前と変わりません。

萬翠荘(トップ写真)は、大正時代の建築。当時としては非常に珍しい鉄筋コンクリート造りで西欧風の建物は華麗かつ重厚。建物が完全に左右対称ではなく、向かって右側には尖塔を設けて非対称にしているのが好きなポイントです。

名士たちの社交の場としても利用され、皇族方も来県される際には必ず訪問されたとか。

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館内の撮影はOKです。エントランスから続く正面階段と、その向こうのシャンデリア。

14年前と比べると、近代洋風建築により興味が湧くようになった私、前回は外観を眺めるだけだったのですが、今回は内部をじっくりと見て回ります。
天井から吊るされたシャンデリアや絨毯、調度品など、一つ一つがじっくりと見る価値があります。写真撮影用にスマホ立てのある部屋もあり、そこで自撮り写真を撮ったりしながら、ゆっくりゆっくり…過ごしました。

隣接する「坂の上の雲ミュージアム」も久しぶりに訪問します。
入場料を払って中へ。JAF会員ですので料金が割引になります。

ここで閑話休題、さきほどの松山城もですが、JAF会員だと会員証の提示で入場料が割引されます。大体は100円~ほどの割引ですが、適用される施設は多く、全国にまたがります。ですので、使いこなすとランチ代くらいはすぐに浮くので、結構お勧めです。

話は元に戻ります。
14年ぶりですと覚えていないことも多く、こちらも興味深く見学できました。原作ももう一度読んでみたくなります。

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写真撮影OKのエリアで1枚。過去の原作の掲載された新聞がずらりと並んでいます。

さすがに歩き疲れてきましたので、カフェでしばし休憩。
出ると時刻はすでに17時前でした。

夕飯は、昨夜と同じフードコートへ。

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今度は洋風のものが欲しくなり、ハンバーグが載ったカレードリアの夕食に。

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長くそして楽しい1日が暮れようとしています。
まだまだ大賑わいの大街道を後に、市電乗り場へ。

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先にやってきた松山市駅行きをやり過ごし、その後のJR松山駅行き電車に。今度は間違えないように乗ることができました(^_^)v

夕暮れの街を走る電車、車内の座席はほぼ埋まっています。
松山市駅方面との分岐のある南堀端を過ぎたあたりで、はす向かいの席にいた2人連れの女性から「あれ? これは市駅に行かないの?」「JRの松山駅に行くんだ、間違えちゃったね」などと話しているのが聞こえてきました。
地元の人らしき風体ですが、やはり乗り間違える人は多いのでしょうか。

「仕方ないな、このままJRまで行こうか」そんなことを話している彼女たちを乗せながら、電車はやがて、JR松山駅前に到着しました。
松山市駅前の喧騒ぶりに比べると、JR松山駅はまだ落ち着いた雰囲気。

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2日目の松山の夜、最後の目的地は、自宅へのお土産を購入するため松山駅構内の商業施設へ。

こうして、久しぶりの松山市内街歩きを堪能しました。こういう遠征ですと、スケジュールの関係もあって、街から街へ足早に移動しながらの街歩き、という行程がどうしても多くなりますが、このように1つの都市に1日滞在してみて回るのも良いものです。今後は、できればこういう行程ももっと組んでいきたい、と思いました。

その7 に続きます。
Posted at 2025/05/05 11:16:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2025年04月29日 イイね!

【2025年春 遠征記その5】松山散歩 中編

【2025年春 遠征記その5】松山散歩 中編その4 からの続きです。

翌4月29日、松山市内の宿で気持ちよく目が覚めます。朝から良い天気。

この日は他の街への移動はありません。丸1日松山市内に滞在です。

宿でゆっくりと朝食の後、チェックアウト。もう1泊、松山に宿泊ですが別の宿を取っています。
清々しい空気の中、市電乗り場へ。旅先で朝の一歩を踏み出す、この瞬間がたまらなく好きです。

電車通りへ。
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坊ちゃん列車がお出迎え。「シュッ、シュッ」という音を立てながら軽快に走っていきます。

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次の電車を待ちます。本日最初の目的地は、JR松山駅。

やってきた市電に乗り込みます…が、乗り込んだのは松山市駅行き。こちらは松山駅に行きません。路線図が頭に入っていないうちに乗り込み、乗った後で気が付いたのですが後の祭り。

松山市駅まで行ってしまうと遠くなるので一つ手前、南堀端の電停で降りてJR松山駅まで歩きます。歩いても知れている距離ではありますが、この日は結構歩く予定なので、本当は歩数を節約しておきたかった所、やむをえません。

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歩くこと約15分、「松山驛」に到着。

ここを訪れたのは、翌日の切符を買い求めることと、この日泊まる宿に荷物を預けること。翌日は出発が早いので、大街道に近い最初の宿ではなく、JR松山駅に近い宿を予約していた、という次第です。

まずは駅へ。駅舎に入るも既に使われておらず、そのまま中を素通りしてしまいました。
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昨年、松山駅は高架化されて、それとともに旧駅舎や地上ホームなどは撤去される予定、とのこと。

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左側が旧地上駅の時のホームと跨線橋。右側が新装なった高架駅の駅舎。

三角屋根のレトロ感いっぱいの駅舎や、古き良き国鉄時代のターミナル駅の名残を残す、堂々としたホームや跨線橋が無くなるのは寂しいです。これまでは車で訪れていたので、旧駅舎時代の松山駅に降り立ったのは30年以上前に訪れた1回きりでした。できればあと1回は降り立ってみたかったです。

機能的で真新しい駅舎で切符を買い求め、首尾よく宿に荷物を預けることもできて、いよいよ街歩きに出発。

市電乗り場へ。
市内電車の路線は、松山城をグルリと囲む環状になっていて、松山市駅方面と道後温泉方面の路線、それに本町六丁目方面の路線がそこから飛び出ている格好。松山市駅や道後温泉へ行く環状の南側は今日もこの後乗る予定ですので、未乗の環状線北側、古町、鉄砲町方面へと乗ることにします。

以前、14年程前に街歩きで訪れた時には、400円の1日乗車券で巡りました。しかし、今はバスもしくは、前日乗った郊外電車と市電との組み合わせによる1日乗車券になっていて、運賃も1900~2000円、しかも、専用アプリを入れての決済によるモバイル使用で、紙製の乗車券は発売されていない、とのこと。

ただ、交通ICカードは全国のものが使えて、しかも現金支払いより割安になっています。ということで今回は1回ずつICカード(モバイルSuica)利用で巡ることにしました。

発車すると、最初は路面を走りますがすぐに専用軌道に入ります。
家々の軒先をかすめるようにゆっくり、しかし軽やかに走ります。郊外線との乗り換えとなる古町駅以外は1両分の低くて小さなホームだけの駅に丹念に停まりながら、進んでいきました。乗客も普段着の人たちばかり。自分も前からの住人のような顔で、リラックスして乗ることができます。

再び路面を走りだす上一万の電停で下車。数百m先の「道後公園」まで歩いて向かいます。

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再び「坊ちゃん列車」と遭遇。乗務員さんが中から手を振ってくれていました。

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愛媛県民文化会館。ちょっと、というかかなり目を引くデザインです。

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道後公園。道後温泉の少し手前にあります。観光客はやはり、そのまま道後温泉街に行ってしまうのでしょうか、ここは市民の憩いの場、といった感じです。

看板にもありますが、ここは松山城ができる前、戦国時代にこのあたりの本拠地であった、「湯築城」の城跡でもあります。

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その湯築城時代の歴史や資料を見学できる資料館がありますので、まずはここを見学。

入場は無料、中にはボランティアさんが数人いて、訪れた人に資料の解説や案内をしてくれます。他にも映像コーナーなどもあって、大きくはないのですがなかなかの充実ぶり。

映像コーナーで解説動画を視聴。湯築城は南北朝時代に築城され、以降、伊予の国守護の河野氏の居城となります。河野水軍という水軍を持ち、戦国時代は土佐の長曾我部氏と争い、そして豊臣秀吉による四国侵攻を受けて城を明け渡した、とのこと。
こうして、戦国時代以前の伊予国の歴史も勉強することができました。

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帰り際に、ボランティアさんから「お土産に」といただいた折り紙。河野氏の家紋が入っています。

新緑が豊かな公園内を歩いた先は、もう道後温泉の温泉街が目の前でした。

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お馴染み、道後温泉本館を側面から。正面は観光客が多すぎて撮っていません。

時間はあるし、ひさしぶりに本館の温泉でも入ってみるか…という気持ちが頭をよぎりますが、ここで入浴したら湯あたりで動けなくなる(経験あり)かもということで、

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脇にある「玉の石」右手の手水鉢から湧き出る温泉を、少し手につけて温めるにとどめます。

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小路を抜けると、道後温泉商店街のアーケードに。お土産物屋さんが軒を連ねています。
みかんジュース専門店がありましたので、そこで一服。

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色々な種類のみかんジュースがありましたので、いちばんオリジナルなものを選択。
暑いくらいの陽気の中歩いてきた身には、冷たいジュースの美味しいこと!
これで元気を取り戻します。

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道後温泉駅まできました。ここから市電で戻ります。

新型車両も多い松山の市電ですが、ここから乗ったのは昔ながらの車両。

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木製窓枠が渋く光る車内にも「ポンカン」がいっぱい…

ガタガタ、ゴロゴロ、と市電は進みます。この走行音と振動が市電ならではで、乗っていて嬉しくなってしまいます。
まあ、観光客として乗るのならこの旧型ですが、ずっと住んでいて日常の足に使うのなら新型の方が快適で良いでしょう。

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松山市駅に到着。
相変わらず賑わっています。

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反対側を向くと、銀天街の入口。

時刻はすでにお昼前、ということで、まず街歩き午前の部は終了。
良さげなランチのお店を求めて、アーケードの雑踏の中へと消えていくのでした。

その6 に続きます。
Posted at 2025/05/05 02:00:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2025年04月28日 イイね!

【2025年春 遠征記その4】松山散歩 前編

【2025年春 遠征記その4】松山散歩 前編その3 からの続きです。

夕刻の松山三津浜港に降り立ちます。

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人もクルマも少なく、静かな三津浜港。

最寄り駅の、伊予鉄道(伊予鉄)三津駅までは1㎞少々。道端に立つ道しるべを頼りに歩き始めます。

この道すがらが、意図せず非常に良い街歩きになりました。
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味のある小さな個人商店や旧家の続く小路。飲食店や一般家庭の夕飯の支度なのでしょうか、美味しそうな香りもしてきます。

街の風景を楽しみながらゆっくり歩いていると、最初に想定していた電車の発車時刻はとっくに過ぎていました。

かわいいレトロ駅舎の三津駅に到着します。
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ホームで電車を待ちます。
地元の人たちが数人、電車を待っていました。こういう街の郊外を走る私鉄のこじんまりとした駅の雰囲気も好きです。

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ほどなくして松山市駅方面横河原行きの電車が滑り込んできました。車内は、通勤通学帰りの乗客がほとんど、まさに日常の風景です。

松山市街地に入ってビルやマンションが目立つようになり、明りも多くなってきました。JR松山駅に近い大手町駅からは多くの乗客が乗り込み、賑やかになります。

次の松山市駅で下車。本日の宿泊地です。

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松山市駅前は大賑わいでした。さすが、百貨店や繁華街が集積する市内の中心地です。
松山を訪れるのは、この時以来ですからちょうど10年ぶりです。

一旦、宿に向かいチェックインの後、荷物を置いて身軽ないでたちで夕飯&夜の散策で再び街へ。

大街道のアーケード街を歩きます(トップ写真)

松山市駅の東側に広がる大街道、銀天街といったアーケードも、普通に都会の人通りです。
結構空腹状態なので、よさげな食事処を探してまわります。

大街道から銀天街あたりを横道も含めて見て回りますが、よさげなお店はあっても混雑していたり…で迷いながら歩き回ります。
いったん電車通りまで出て、何気に百貨店の横の道を入ると、1階フロア内にフードコートを発見。中には地元料理やお寿司を出すお店、ここしかないクラフトビールのお店など、よさげなお店が揃っていて、しかもフードコートですからそれぞれのお店で注文した料理を中央のテーブルで好きにいただけるスタイルです。これは良い!とここで決定。

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まずは地元産のクラフトビールにナッツのおつまみをつけて、ひとり乾杯!!

お腹に沁みわたるビールの気持ちよさを楽しんでいると、しばらくして別のお店で注文していた料理が完成!の呼び出しブザーが鳴ります。

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愛媛といえば…の鯛釜めしとじゃこ天、お酒も愛媛産芋焼酎!

時刻は20時過ぎで、フードコート内もそこまでお客さんは多くありません。
ゆっくりとお酒と料理を楽しみます。

程よく酔いがまわってきたところで、食器を返して外へ。宿に戻りつつの夜の散策です。

0428-640
…こうして、松山の夜は更けていきました。

その5 に続きます。

Posted at 2025/05/04 22:05:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記

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「街歩きの記録『四国地方編』 https://minkara.carview.co.jp/summary/12901/
何シテル?   05/18 20:55
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