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2025年06月13日 イイね!

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(中編:京都鉄博へ)

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(中編:京都鉄博へ)前編からの続きです。

桃山御陵前駅から再び京都駅に戻ります。
一旦ここで琵琶湖疏水からお別れして、向かうは京都鉄道博物館(以下「鉄博」)。

最寄り駅は山陰線で1駅先、梅小路京都西駅ですが、発車時刻までは20分以上。ならば…ということで、駅前に出て線路沿いに西へと歩み始めます。

堀川通の、リーガロイヤルホテル近くのアンダーパスを見ながら横断。JRの線路沿いに梅小路通りを歩いていきます。天気が良くて暑い…たちまち汗が噴き出してきます。

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始めて歩く道ですが、このようなモニュメントを見ると正しい道順を辿っている、ということを教えてくれます。

梅小路通りはこの先から歩道に。大宮通の下をくぐると緑豊かな梅小路公園に到着。
目指す鉄博はこの公園を横断した先になります。

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緑豊かな小径を歩きます。これまでと違う、爽やかな空気を感じながら…。

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京都駅から歩くこと約20分、旧二条駅舎に到着。こちらは鉄博からの出場専用口になります。

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入場すると、新幹線0系と80系湘南電車、そしてトップ写真にあるようにC62形蒸気機関車の”歓迎”を受けます。

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まずは80系電車の傍らを奥へと進みます。車内への立ち入りはできませんので外から車内をのぞきこみます。4人掛けのBOX型ですが、知っているBOX型とはちょっと違い、背もたれやひじ掛けが木製なのは逆に新鮮。

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大阪環状線で活躍していた103系は車内に入ることができます。

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昭和初期製造のEF52形電気機関車の窓に映るのは、新幹線100形。

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往年の名列車のテールマーク、ヘッドマーク。
「富士」は戦前に東京下関間、その後長崎まで延長されたころのテールマーク。ローマ字表記が「FUJI」ではなく「HUZI」なのが特徴的です。
そして、代表的な特急「つばめ」。

上の写真の「つばめ」のマークは縦書き。後で調べたところ、こちらは戦前の東京大阪間を走っていた時のほんの一時期、付けられていたものだそうです。
戦後は一貫して、下の写真の左側にある斜め書きのヘッドマークでした。

しかし、戦前は漢字の「燕」の列車名だったはずですが、マークは平仮名なのですね。
そのあたりはなぜなのか、調べましたが解りませんでした。(ご存じの方がお見えでしたら教えてください。また、ここまでの私の記述についてご指摘等ありましたらお願いします)

平日の館内は、遠足や校外学習でしょうか、幼稚園~中学校くらいまでの様々な生徒の団体が何グループも訪れていて大変賑やかです。

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今では見かけなくなった貨車や貨物列車の車掌車も展示されています。
車掌車は、列車名のついた貨物列車「たから」の車掌車だそうです。

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ダイヤグラム作成機のプリンター(なぜか右側の本体が見切れています…)
これらの展示を、じっくりと見て回ります。団体でやってきた生徒さんたちの姿は、この辺りでは見かけません。

そして、一番興味深かったのがこちら
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かつて駅の発車案内で使われていた「反転フラップ(ソラリー式)」、いわゆる「パタパタ」式の案内表示が、実際に操作できるようになっています。

実際に使われていたのでしょう。「乗り場」「種別(列車名含む)」「時」「分」「行き先」をそれぞれボタンで選び、最後に「起動」ボタンを押すと「パタパタパタッ・・・」と発車標が動きます。

操作盤を見たのも初めてで、乗り場別に1回ずつ動かしてみました。
どの項目も選択肢がいっぱいあって間違えそうですが、これですとすべて手動で操作していたとすると、大変な作業ですね。

屋外の施設へ。
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1㎞ほどの距離を乗車体験できる「SLスチーム号」、この時はC56が担当です。

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扇形機関庫。JRに乗った時に車窓からも見ることができますね。
以前は「梅小路蒸気機関車館」という博物館でした。この頃に一度、訪れたことがありますが、鉄博の中に組み入れられてからは初めてです。

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1等展望車「マイテ49」
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お馴染み「機関車トーマス」。今はここにいるのですね。
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特急「つばめ」を牽引したC62 2号機を後ろから失礼
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個人的に「最もバランスの取れた蒸気機関車」と思うC58

まだまだ、載せたい写真はたくさんあるのですがどんどん長くなってしまいますので、この辺で…

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こちらが旧二条駅舎内の出場口。ここから鉄博を後にしました。

他にも、「運転シミュレーター」はさすがにやりませんでしたが、企画展では55年前の大阪万博から現代の大阪関西万博までの、鉄道だけでなく自動車などの各交通機関の移り変わりを紹介した展示に見入ったり、と様々に楽しむことができました。でも、ひとつひとつをじっくり見ようとすると、もっともっと時間が必要です。

梅小路京都西駅から、山陰線の下り列車に乗り、2駅先の二条駅で降車。

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現在の二条駅。高架駅になり、さきほどの旧二条駅舎とはデザインがまったく違いますが、ホーム屋根のデザインなどは、旧駅舎が建設された当時の斬新さにも通じるものがあるかもしれません。

ということで、後編に続きます。
Posted at 2025/06/29 22:08:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2025年06月13日 イイね!

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(前編:京都伏見散歩)

琵琶湖疏水と京都鉄博巡り(前編:京都伏見散歩)6月13日、金曜日、有休消化でお休み。

当初は少し遠くに出かけようか、と計画を立てていたのですが、この翌日に家事が入ることになり、急遽日帰りのお出かけに。
…ということで、日帰りコースを色々と考えた結果「そうだ、京都へ行こう!」

ただ、京都といっても訪れたいスポットが多いのでここは重点を絞り、前から興味のあった琵琶湖疏水と京都鉄道博物館(以下、鉄博)を主な目的地とします。

朝、通勤ラッシュが終わりかける頃、JR東海道線の下り列車に。
京都駅に到着したのは午前10時30分頃でした。

ここから鉄博…ではなく…その前に、

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近鉄電車乗り場へ。
奈良行き特急「あおによし」を見送ると、次の大和西大寺行き急行に乗車します。

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10分ほど走り、桃山御陵前駅で下車

酒蔵の街、伏見へと向かいます。

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隣接する京阪伏見桃山駅を過ぎた先から「伏見大手筋商店街」のアーケードが200m以上続きます。

道幅は5mほどでしょうか、そこまで広くはありませんが、チェーン店から個人商店まで、飲食店や薬局、八百屋、魚屋、さらには接骨院まで、お店が軒を連ねていて賑やかな商店街。よさげな蕎麦屋さんで軽くうどんをいただいた後は左折して納屋町通りへ、こちらも同様にアーケード商店街が続きます。

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納屋町通りの先は別名「竜馬通り」とも言います。
宇治川に設けられた水運の拠点のひとつ、伏見港へと向かうこの通りは、幕末、伏見滞在時に坂本龍馬が常宿としていた「寺田屋」があることから、幾度となく竜馬もここを通ったであろうことから名付けられたそうです。

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ここで再び左折、アーケードが無くなり、これまでと雰囲気もかわってきました。
手前には「黄桜記念館」
白壁造り風の建物が続きます。

上質な地下水が豊富で酒造りに適しており、江戸時代から造り酒が盛んで、多くの酒造メーカーがここで産まれ
ました。

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こちらは月桂冠の旧本社。

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その先に、月桂冠大倉記念館。

いずれのスポットでも、日本酒の試飲ができます。
正直、少し迷ったのですが、この先も結構歩き回ることも考えるとここで酔っ払っても…ということで自重しました。

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その先、濠川にかかる弁天橋という小さな橋のたもとから、酒蔵の街を巡る遊覧船「十石舟」乗り場があります。

ここから、濠川を辿り、宇治川に面した伏見港まで、酒蔵や柳並木が織りなす風景を眺めながら川下りを楽しめます。

この濠川が、琵琶湖から端を発する琵琶湖疏水が宇治川に合流する最終地点となります。ここから宇治川、そして淀川となって大阪湾まで続く流れは、関西圏の重要な水運路として発展を支えてきました。ということで、まずは先に琵琶湖疏水の終点にやってきた、という次第。


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弁財天長建寺の三門。弁財天は水辺に住む神様と言われていますが、京都ではここしかないそうです。海の中にある竜宮城さながらの竜宮門が特徴。

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さらに、柳並木が風に揺れる川沿いの小路を歩きます。

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「寺田屋」
水路だけでなく、京と伏見を結ぶ、さらには大坂を結ぶ街道にも近い交通の要衝の地にあり、幕末は、尊皇派の志士が襲われた「寺田屋事件」をはじめ、坂本龍馬も滞在中に襲撃を受けたりと、幕末の歴史にはよく登場する宿です。

写真の建物は明治期に再建されたとのこと。

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隣の庭園になっている場所が、幕末当時に寺田屋があった所とのことです。

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竜馬通りまで戻ってきました。
お昼近くになり、ますます賑やかになった商店街を、駅まで戻ります。

京都伏見は初めて訪れましたが、雰囲気のいい商店街から、白壁造りの酒蔵が続く通り、そして濠川と十石舟、川沿いの並木の組み合わせと、見どころいっぱいの街でした。

続きます。

※6月29日、タイトルを一部変更しました
Posted at 2025/06/22 21:29:53 | コメント(0) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2025年05月01日 イイね!

【2025年春 遠征記その10】延長の1日は…

【2025年春 遠征記その10】延長の1日は…その9 からの続きです。

前回で締めとなるはずが、まさかの番外編です。

ここにきて、東海道新幹線が停電のため運転見合わせとは…
今回は定刻通りに乗り継いだとしても、最後は終電に近い列車になってしまう行程。復旧が1時間でも遅れたら、この日のうちに帰れなくなります。

乗っている岡山行き特急「南風」は土佐山田駅を定刻通りに発車、やがて高知平野に別れを告げて四国山地の山あいに分け入っていきます。

大歩危駅に停車する頃でもまだ明るさが残っていました。本来ならば吉野川が作り出す渓谷美をゆっくりと愛でているはずがそれどころではなくなり、運行情報やこの先の行程の情報収集で、スマホ画面からほとんど目が離せていません。

その頃には見合わせ区間も新大阪駅まで拡大、さらには上りの山陽新幹線も遅れが出ている状況…
幸いにも翌日は仕事、家事ともに何も予定は入っていません(これが大きいですね)。そして岡山市内に安く泊まれるビジホを見つけたので予約、自宅にもその旨を連絡して、この時点で日程の延長を決めました。

瀬戸大橋を渡るころには車窓は真っ暗。ちょうどその頃、新幹線の運転再開のニュースが流れました。思ったよりも早く復旧しましたが、自宅最寄り駅が新幹線駅ではないので、その日のうちに帰宅できるか微妙なことには変わりなく、それもあって早々に延長を決めた次第です。

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19時41分、岡山駅のホームに滑り込みます。購入済だった新幹線特急券を払い戻すため、そのままみどりの窓口に直行。やはり、ダイヤ乱れの影響とGWが重なったせいか窓口もかなり混雑していて、完了まで待つこと1時間。さすがに少し疲れたので、後は夕食もそこそこに予約の宿に直行し、こうして岡山の夜は早々に更けていきました。

翌、5月1日、早めに就寝したせいか気持ちよく目が覚めます。割安でしたが寝心地が良い宿で、無理して戻ろうとしなくてよかったです。

このままゆっくり帰路についてもいいのですが、天気もいいし、折角ならどこか立ち寄りたい…
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ということでチェックアウトして駅へ。

構内の荷物預かり所に荷物を預け、通しの乗車券は使わず、別にSuicaを使って山陽線下りホームへ。
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そう、向かったのは倉敷駅です。

美観地区で有名な倉敷は、岡山から列車で17分ほど。少し前から、また久しぶりに立ち寄りたいなあ、と思っていたこともあり、ならば今回の機会を利用して…と立ち寄ることにしました。

倉敷に立ち寄るのは4年半ぶり。
まずは朝食、ということで倉敷発祥の「倉敷うどん」のお店に。
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冷やしぶっかけうどんを平らげます。

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駅から美観地区までは幾通りかのルートがありますが、今回はセンター街アーケードを経由。

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さらに、少し方向は違いますが、昔ながらの商店が並ぶ鶴形商店街を経由します。

倉敷市街の真ん中に位置する標高40mほどの鶴形山のトンネルを抜けると、目の前が美観地区でした。

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まだ、観光客も少な目です。

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店先に飾られた備前焼の陶器。

ここ数年で興味が出てきたのは、このような陶磁器。ギャラリーやお店に並ぶ陶器を見るのが好きで、ついついそのまま見入ってしまいます。

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もうひとつ、立ち寄りたかったのが「倉紡記念館」。
美観地区内の一大スポット「アイビースクエア」に位置する博物館で。以前にも訪れたことがありますが、近代化産業遺産は何回みても良いので再訪です。

操業からしばらくの間、実際に使用されていたかつての機械設備や帳簿類、創業当時の会議資料などの展示や、現在までの時代ごとの解説も詳しく、近代日本の企業発展の歴史がわかりやすく紹介されていて、何回来ても熱心に見学してしまいます。

特に会計帳簿類は、今ではシステムで一瞬に出せる数字や記載項目なども、昔は算盤で計算し、丹念にペン書きで記入していたりしているのを見て、それがとても興味深い!私が社会人になったころは、まだまだ帳簿手書きも残っていたこともあって、懐かしさもあります。

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再びアイビースクエア内を散策。
もともとが工場だったこともあって、煉瓦造りの外観だけでなく、建物の構造など当時の名残が色濃く残っています。これらの建物はもちろん、重要文化財に指定されています。

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美観地区に。
鯉が泳ぎ、川舟が行く倉敷川河畔から…

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白壁続く家並みを巡ります。

私もこれまで、あちこちの街並みを少しは訪れているつもりですが、その中でもこれだけ広範囲に江戸~戦前の家並みが残っている倉敷の美観地区は凄いと思ってしまいます。広いだけでなく密集度も高くて、観光地化されるのは当然ですが、しかしあまりそれを感じさせない、というのが不思議。当然のことながら観光客向けのお店は多いのですが、家並みにごく自然に合わせていて、全体の統一感が失われていないのかもしれません。

美観地区を辞し、「えびす通り」のアーケード街を通って駅まで戻ります。人通りも多く、どのお店も賑わっていますが、その中で1軒のお肉屋さんに行列が。
お店の名前は「肉のいろは」。コロッケも有名なお店だそうです。

コロッケ1個のお値段はなんと40円…ということで早速購入、揚げたて熱々のコロッケを店の前の椅子でいただきます。

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中身のじゃがいも、その食感が凄い…丹念にすり潰してペースト状になったジャガイモがトロトロで…味付けの塩梅もちょうどよく、このお値段で買えるコロッケとは思えないほど、旨味が感じられます。
美味しくて安い地元グルメに大満足でした。

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他にも美味しそうな飲食店が並ぶ「えびす通り」商店街を歩き…

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倉敷駅に戻りました。

時刻はお昼少し前。後はゆっくりと帰路につくだけです。

ここからは一旦岡山駅に戻り、預けていた荷物を引き取った後は、新幹線で姫路まで。ひさしぶりの「えきそば」で昼食ののち、今度は新快速で一路米原まで、という在来線ルートで帰ることにしました。それでも、夕刻には帰宅できます。

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岡山駅で姫路停車の「さくら」を待ちます。

最近の遠征では最長となった3泊4日の旅、訪れた場所だけでなく、その行程も含めて、色々な光景を楽しく思い返すことができます。

姫路から乗った新快速列車は比較的空いています。4日間、あちこちと動いた割には、意外と疲れを感じません。どこか清々しさを感じる帰路となりました。

ということで、遠征記も最長となってしまいましたが、ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

Posted at 2025/05/18 19:39:58 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2025年04月30日 イイね!

【2025年春 遠征記その9】黒潮とカツオのたたき、そして…

【2025年春 遠征記その9】黒潮とカツオのたたき、そして…その8 からの続きです。

長きにわたった春の遠征、2泊3日の旅の記録も、こちらをもって最終章です。(…という書き出しになるはずでしたが、実際にはそうならなかったことはまた、後述します)


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窪川駅ホームには、土讃線高知方面土佐山田行きの気動車が待機していました。発車まで20分ほどの時間があります。
予土線から、20分ほどの接続時間で乗り換えができるのはありがたいこと。

車内は空席が目立ちます。予土線から乗り換えた乗客も私のほかには1人だけでした。
先ほどの宇和島駅発の松山方面もでしたが、ここ窪川駅から発着する高知方面の列車も、各駅停車より特急列車の方が本数が多くなっています。地域内の輸送需要より、都市間の輸送需要の方が高いのかもしれません。

BOX席があるのでこちらに座ります。

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発車までのんびり待っていると、ポツポツと他の乗客が乗り込んできました。

半数ほどの座席が埋まった所で発車。
ここからは四万十川から離れ、しばらくは同じように高知市と結ぶR56と並走、山あいの集落と田畑が点在する風景の中を走ります。

四万十町最後の駅である、影野駅を発車すると長短のトンネルが連続する区間に。展望がほとんどなくなり、トンネルと森林の中を10㎞ほど走ると、中土佐町最初の駅、土佐久礼駅に到着。

この区間が、ちょうど山と海との境目になり、進行方向右側の車窓からは遠くにあった山が見えなくなりました。

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次の安和駅は、ホームのすぐ目の前に砂浜が。駅に停車中に撮った写真が↑です。

土讃線というと、四国山地の山あいを抜けるというイメージがあるのですが、考えたら黒潮が流れる高知県とを結ぶ路線です。そういえば、去年の今頃訪れた土佐くろしお鉄道の鉄旅でも、太平洋を間近にみることができる車窓が続きました。

須崎駅からは多くの乗客が乗り込んできます。その先も駅ごとに乗客が増え、仁淀川を渡り伊野駅を発車する頃には車内は立ち客も出るくらいの混雑になりました。このあたりは高知市の近郊区間。列車の本数も増え、各駅停車の本数も、多い時には1時間に3本ほどの運転本数になります。

14時41分、高知駅に到着。
多くの乗客が下車します。反対に乗り込んでくる乗客も多く、一瞬車内とホームはごった返します。
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乗降が落ち着いた所で撮っています。

この日は乗り継ぎのタイミングの関係で食事をする時間が取れず、当初から高知市内で遅い昼食を取る行程にしていました。
早朝のおにぎり以来何も食べていないので、かなり空腹。高知といえば「カツオのたたき」ということで、列車に乗っているときから頭の中はずっと、カツオのたたき定食が占めていました。

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駅前の電停から、繁華街のはりまや橋まで市内電車で向かいます。
ちなみに、高知市内の滞在時間は2時間30分ほど。

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お馴染み、はりまや橋。
去年も少し手前の後免駅までは来ているのですが、高知市内までやってきたのは、やはり10年前
この時もカツオのたたきはしっかりといただいています。

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はりまや橋北側の、京町、はりまや橋のアーケード繁華街へ。しかし、時間帯が昼下がりということで、中休み中の飲食店も多く、あちこち探し回ってようやく営業中のお店を見つけます。

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カツオのたたき定食♪…にんにくが添えられているのはここ、高知でしかいただいたことがありません。
あっという間に平らげて、街歩きへ。

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市街地の中の、水路のある公園。このまままっすぐ行くと先ほどのはりまや橋になります。
ちなみに、写真の場所のすぐ先にも、明治時代に架けられた「はりまや橋」があったことを後になって知りました。今のイメージとは違い、鋼鉄製の緑色の欄干とのことで、最初にリサーチしておけばじっくりと見ることができたのに、と思うとかなり残念。

帯屋町のアーケード街に戻ります。

まだ、お腹は6~7分目くらい。スケジュールでは、この先で食事にありつけない可能性もあるということで、通りがかりで見つけた地元のうどん店に入ります。

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釜玉バターうどん。カルボナーラ風の味付けが新鮮でおいしいです。

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高知駅まで街歩き

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江の口川にかかる高知橋から。ヤシの木の並木が続きます。
今朝の宇和島市内でも見かけましたが、普段はなかなかヤシの木なんて見る機会が無いので、つい見入ってしまうと同時に、その高さに驚きます。

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高知駅前の案内所前にある、「アンパンマン」「ばいきんまん」のコンビ。
ちょうど今、NHKの朝ドラの関連もあって話題になってますね。
その横に「ドキンちゃん」の石像もありましたが、こちらはベンチに人がいたので撮っていません。

駅に戻り、お土産屋さんでお土産を購入後、ホームへ。

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あとは岡山まで向かい、新幹線に乗り継げば、その日のうちに帰宅することができます。

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岡山行き特急「南風」が入線。
座席にゆったりと腰を落ち着けます。

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車窓からは駅前広場が。高いところから遮るものもなく見渡すことができますので、様子がよくわかります。
10年ぶりの訪問にも関わらず、わずか2時間30分の滞在で、非常に駆け足になってしまいましたが、また今度、ゆっくりと訪れることを約して、高知の街を後にします。

定刻、静かに発車。車内の乗客は僅か。
駅で買ったペットボトルの飲み物を窓枠に置き、少し背もたれを倒して流れゆく車窓を眺め続けます。
そのうちに日が暮れて車窓は暗くなりますので、あとは帰宅まで、車内ではお気に入りのラジオ番組や音楽を聴きながら、ここまでの行程を思い返したり、撮った写真の整理などをしながらまったりしよう…

そう思いながら何気なくスマホを見ると、流れてきた1件のネットニュースに目が点になりました。

「東海道新幹線 岐阜羽島~米原間が停電のため運転見合わせ 復旧の見通し立たず」!?
ただでさえ、普通に新幹線に乗っても帰宅が夜遅めになる行程なのですが…果たして帰宅できるのか???

ということで、予定外の番外編、その10 に続きます。
Posted at 2025/05/11 23:11:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 街歩き | 日記
2025年04月30日 イイね!

【2025年春 遠征記その8】清流の鉄旅(後編)

【2025年春 遠征記その8】清流の鉄旅(後編)その7 からの続きです。

窪川行き、予土線普通列車は定刻に宇和島駅を発車。

全席ロングシートの車内では、乗客がほぼ等間隔に空けた状態で、点在して座っています。人数を数えたら15人ほどでした。

北宇和島駅を過ぎると市街地を抜け、こう配のある急カーブが連続します。やがて周りが開けて田園と住宅地が混在するようになり、務田駅、そして三間町の中心である伊予宮野下駅と停まっていきます。のどかな風景で、並走する三間川の土手では、飼われているのでしょうか、山羊がのんびりと草を食んでいました。
周囲にやや大きな街並みが現れて、鬼北町の中心駅である近永駅に停車。地元の方らしき乗客が1~2人下車していきます。乗りこんでくる客はありません。

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これまで並走していた三間川は広見川に合流します。やがてその広見川も、四万十川に合流していくことになります。

前面展望を見ていると、前には草に覆われた線路が続いています。新緑のこの時期だからか、草の覆い方も結構なもので場所によっては路盤の砂利が見えないくらい、まるで草むらの中を走っているようでした。運転席では添乗の職員もいて、走行中も運転士と2人で丁寧に指差呼称を繰り返し、列車はのんびりゆっくりと進んでいきます。

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吉野生駅。
この駅もですが、小さいながらもきちんと手入れされた駅舎を備えた駅が続きます。途中の江川崎駅までは、2時間に1本程度の運転本数はありますので、地元の足としての需要はまだまだありそうです。

並行する広見川はかなり蛇行していますが、予土線は基本的にその流れに忠実に辿ります。
宇和島を出て1時間余り、その広見川が四万十川に合流する地点となる江川崎駅に到着。

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高知県四万十市の中心駅で、予土線の主要駅でもあります。夏にはこの地で全国一の最高気温を記録した、というニュースが流れることもありますので、ご存じの方も多いでしょう。
乗客の約半数が、ここで下車していきました。

そして、向かいのホームには、0系新幹線を模した「鉄道ホビートレイン」が…
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居合わせた乗客がみんなカメラのシャッターを切っています。「一度乗りたいんだよね」という声も。

予土線には「しまんトロッコ」「海洋堂ホビートレイン」そしてこちらの「鉄道ホビートレイン」という3種類のホビートレイン列車が走っており、俗に「予土線3兄弟」とも呼ばれています。

このうち、「海洋堂ホビートレイン」「鉄道ホビートレイン」は定期列車で運行されており、写真の列車は、このときは反対方向の宇和島行き列車として運行されていました。

良い意味での「チープさ」が鉄道ホビートレインの魅力で、車内には実際に0系新幹線で使われていた座席も2組、装備されているとか。
しかし、じっくりと眺める時間もなく、4分の停車時間で発車。乗り込む客は無く、車内の乗客は6名ほどまで減少します。

ここからは、四万十川に沿って、上流へ遡上するように進みます。

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清流を愛でながら…

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新緑が川面に映り…

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蛇行する四万十川に沿ってはいますが、線形を見ると「そんなの(蛇行)にいちいちつきあっていられないよ」とばかりにショートカットしている区間も少なくないです。

というのも、江川崎駅から窪川駅までは比較的建設年度が新しく(と言っても50年ほど経っていますが)、朝通った予讃線の内子までの支線と同様、トンネルを設けての直線区間も多くなっています。そのせいか、先ほどよりは列車のスピードも明らかに上がっています。


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半家駅~十川駅間にて、四万十川を渡る鯉のぼり。
後で確かめると、10年前にドライブした時にも、ここで同じように眺めていました。

写真右端に沈下橋。
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四万十川といえば、の沈下橋。他にも車窓から何か所か見ることができたのですが、写真に収まったのはこの1枚だけです。

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宇和島駅を出発して1時間50分、土佐大正駅に到着。短時間の停車を繰り返してきましたが、ここでようやく21分の停車。
ホームに出てストレッチします。
その後はゆっくりとトイレを済ませ、駅前に。

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駅前はちょっとした集落になっています。

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簡易委託駅で、職員さんが常駐していました。

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発着する列車は上下各4本、全部で8本のみ。

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このあたりの線路は土手や高架などで、地表から少し上をずっと走っているので、駅舎とホームとは跨線橋ではなく通路で結ばれています。通路には地元の学校の生徒たちが描いた近隣の見どころ案内図が並んでいました。

乗客たちも三々五々、思い思いにちょっと長めの停車時間を過ごしています。
…やがて発車時間に。乗客たちが車内に戻ると静かに発車しました。

ここまで来れば、窪川駅まではすぐ。家地川駅を出てトンネルを抜けると、宿毛、中村方面からやってきた土佐くろしお鉄道の線路が左から並走、合流し、若井駅に到着。路線としての予土線はここまで。列車はそのまま土佐くろしお鉄道に乗り入れます。

0430-330
12時過ぎ、終点の窪川駅に到着。

もう何年も前からの、待ちに待っていた2時間30分あまりの予土線の鉄旅、期待通り、大満足なものとなりました。

その9 に続きます。


Posted at 2025/05/11 01:43:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記

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