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2024年12月27日 イイね!

【2024年冬 遠征記その3】冬の日本海へ(後編)

【2024年冬 遠征記その3】冬の日本海へ(後編)その2 からの続きです。

直江津駅での僅かな乗り換え時間ですが、トイレも切符の購入も無事済ませることができました。

ここから乗車するのは、JR信越本線の普通列車長岡行き。

鉄旅の時には、途中でも常に、鉄道の運行情報をスマホでチェックしています。
実はさきほど、富山でブラックラーメンを待っているときにチェックをしていると、直江津~柏崎間の一部区間で線路点検のため運転見合わせ、という情報が…

今日の宿は新潟市内。富山~直江津や長岡~新潟ならば新幹線が並走しているので代替手段があるのですが、直江津~長岡間が不通となるとちょっと面倒なことに。

迂回手段は上越妙高に向かい→新幹線で飯山→飯山線経由で上越線の越後川口に抜けるルートがありますが、あいにくと飯山線が大雪の影響で見合わせ中。

ならば、と新幹線でそのまま一気に高崎→上越線か新幹線で長岡、というルートがありますが、その上越線もやはり途中区間が雪で見合わせ中ですので、新幹線経由になり費用もかさみます…まあそれ以前に、何だか上信越エリアを迷走しているようで、自分でも何やっているんだろう…という気持ちになりそうですが。

しかし、ここまで来たら色々考えても仕方がない、まずは直江津まで行ってから考えよう、とやってきた次第です。

ところが、直江津駅到着前に運行再開された様子。これで当初の予定通り進むことができます。
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直江津駅にて。向かいのホームにはここまで乗ってきた越後トキめき鉄道の列車。

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やがて、長岡行きの列車が入線し、定刻通り発車。特にダイヤ乱れの
影響はなさそうです。
ほんの2時間前まで、JR西日本の車両に乗っていましたが、ここの発車メロディーは首都圏の駅でお馴染みの、JR東日本の発車メロディーでした。

座席は7割程度の乗車率。海側が真正面に見えるロングシートに腰を下ろします。

柿崎駅を発車すると、上越市のある高田平野から再び海沿いに場面が変わります。ちょうどBOX席が空いたのでそこに移動。

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海からの強い風で、海岸の草も揺れています。

今回の目的の一つは、冬の日本海の風景を車窓から眺めること。
よく演歌の舞台に出てきそうな、「雪交じりの強い風が吹きすさび、岩場に大きな波がドッカーン!ザッバーン!とうちつける」光景を勝手にイメージしていましたが…結構、想像に近いものがありました。

本日は冬型の気圧配置、どんよりとした曇り空の下、強風と高い波の風景はまさにイメージ通り。防波堤や岩場に大きな波が打ち付けて砕け散り、細かい水しぶきまでしっかりと見ることができます。車内ですので波風の音までは聞こえませんが、おそらく「ドッカーン!ザッバーン!」なのでしょう。
残念なことにシャッターチャンスを逃し続け、瞬間を写真には撮れませんでしたが、この目にはしっかりと焼き付けることができました。

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ドッカーン!ザッバーン!の所ではないのですが、この時季にここまで来た甲斐がある風景です。

海に近い駅として有名な青海川駅に到着。(トップ写真)
かつて、10年以上前にドライブラリーで訪れて以来です。

その時は晴れて暑い日、空も海もどこまでも青く、穏やかに広がっていましたが、今は空も海も灰色と白が広がっています。
あの時はずっと佇んでいたいと思いましたが、今のこの光景もまた、できることならずっと眺め続けてみたいと思いました。もっとも、寒さと風でそんなに長くはいられそうにないですが…

「荒涼の日本海」劇場もここまで。海から別れ、柏崎の市街地に入ります。

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柏崎駅に到着。

この先あたりから、また沿線が雪景色になってきました。
ここから先は田園地帯が中心の風景。今はもちろん休耕期で、刈り取られた田んぼのところどころに雪が残っています。

短かった日も暮れてきました。
宮脇俊三さんの紀行文学にも登場する来迎寺駅までは明るさが残っていましたが、上越線と接続する宮内駅あたりは街灯がないとほぼ外が見えない状態。

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16時40分頃、長岡駅に到着。

ここから本日最後の列車、新潟経由越後線吉田行きの列車に乗り換えます。
長岡駅構内は賑わっていました。学校の補習や部活の帰りでしょうか、制服やスポーツウェア姿の高校生が多く目立ちます。…そういえば、インバウンド客は富山駅で分かれて以来、ほぼ、見かけることがありません。

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トイレに立ち寄ってからホームに。すでに列車は入線していました。

今朝から乗っている列車はすべて、ドア横の乗降ボタンを乗客が押して開け閉めするもの。私が普段通勤で乗っている電車では、このようなボタンが無いので慣れない所はありますが、今日のような寒い日には停車中も閉めておけることに、ずっとありがたさを実感していました。

もちろんこの列車も、ドアは閉まっています。乗り込んで車内で見ていると、乗車する客は皆、乗り込んでからドアを閉めています(これも慣れないと、後に続いて乗り込む客に気づかずに閉めてしまいそうで怖いのですが)
発車までの間、ウォッチしていると、近くのドアでは10数人乗り込んできて、
閉めなかった人は1人だけでした。その時は近くの乗客が何事もなかったかのようにドアを閉めていました。

定刻に発車。
車内はやはり、高校生や20代前後の若い人が目立ちます。見附、東三条で降車しますが、乗車する人も同じくらいで乗車率は変わりません。

新津駅を発車。
車窓は真っ暗で時折街灯が移り行くくらいです。
電子書籍の読書をしますが、向かいのロングシートに座った男子高校生たちの話し声も、聞くともなしに聞こえてきます。
中学のときにコロナ禍で修学旅行の行き先が変わった話や、部活の合宿の話や進路の話などなど、新潟駅に着くまで若い子たちの話は続きました。

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18時18分、新潟駅に到着。本日の宿泊地です。
(↑↑の写真と背景だけ貼り換えたようになっていることに、後で気づきましたが、当然別の写真です(笑))

こうして、雪景色に海景色、変化のある車窓を見られた1日でした。

その4 に続きます。
Posted at 2024/12/31 17:31:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年12月27日 イイね!

【2024年冬 遠征記その2】冬の高山本線(後編)と冬の日本海へ(前編)

【2024年冬 遠征記その2】冬の高山本線(後編)と冬の日本海へ(前編)その1 からの続きです。

高山本線、高山駅始発の猪谷行きの普通列車は、発車間際にはほぼ満席になっていました。
しかも…その8割以上が外国人観光客。日本語が車内放送以外ではほぼ聞こえません(笑)

欧米人の観光客も多くなってきており、ほぼ半数くらいを占めているような感じで、英語が普通に飛び交っています。

さっきまで乗ってきた列車には無かった光景ですが、飛騨高山はインバウンドにも人気の観光地。そして、ここからだと金沢も人気の観光地でしょうから、おそらく2都市間の移動ルートがこの高山本線なのでしょう、と車内の様子から勝手に想像します。

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映画「君の名は」の舞台のモデルと言われる飛騨古川駅も雪の中。

だんだんと山間部に分け入ります。降りしきる雪の中に宮川が並走します。想像よりも川幅が広くゆったりとした流れです。
少し山が開けると集落があり、駅がある、そんな中を淡々と進み、僅かな地元客以外の乗降は無く、1時間ほどで終点の猪谷駅に到着。富山県に入って最初の駅です。

ここでは、18分の待ち合わせで富山行きの列車に接続しますが、まだ入線していません。

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側線が多く、広い猪谷駅の構内にしんしんと降りしきる雪。
列車から降りた乗客は皆、ホームの屋根のある一角に、ひとかたまりになって待ちます。
そんな中、1人旅らしき外国人乗客が屋根の下から出て、ホームに積もった雪で雪だるまを作っていました。作り終える頃には降っている雪で自身も雪だるまのようになっています。

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やがて、ホームに、今の景色には似つかわしくない軽快な音楽が流れ、富山方面の雪の中から2両編成の列車が現れました。
ほっとしたように、乗客が乗り込みます。

同じ2両編成の列車にさきほどの乗客がそのまま乗り込みますから、乗車率は変わりません。大きい荷物が多いので見た目以上に混雑している感じです。
ここからはJR西日本の車両になり、BOX席とロングシートの混在するシート構成ですが、BOX席は大柄な体格が多い外国人観光客には少し小さいのでしょう、向かいに座った外国人の若者も窮屈そうに座っています。

発車すると、先ほどの宮川が今度は神通川と名前を変えながらも相変わらず寄り添って流れます。

笹津駅で周囲が広がり、富山平野に。それと同時に積雪もだんだんと少なくなってきます。そして、「風の盆」で有名や越中八尾駅や、その先の速星駅からは、乗り込んでくる地元客も多くなってきました。
立ち客も多くなり、やがて通勤ラッシュ並みの混雑に。件の外国人の若者は隣席にも乗客が座ってますます窮屈そうに座っています。

私も身じろぎもせず、じっと待ちます。
そんな状態のまま、11時55分、富山駅の高架ホームに滑り込みました。

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富山は妻の実家もあるということで数多く訪れていますが、鉄道で訪れたのは初めてです。

時刻は丁度お昼時ということで、ここで昼食にします。
改札を出て駅ビルへ。もう何回も訪れている駅ビル内の商業施設ですから、迷うことなく1軒のお店へ。混雑が心配されましたが、幸いにもすぐにお店に入ることができました。

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西町大喜の「富山ブラックラーメン」、これにライス!
これほどご飯と相性のいいラーメンは他にありません。

満足しつつ、食後は少しだけ駅前に。
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積雪はありませんが、細かい雪は降り続いています。

寒いのと次の列車の時刻もあるので、駅前散策もそこそこに切符売り場へ。
ここからは第三セクター「あいの風とやま鉄道線」に乗りますので、新たに切符を購入し、ホームへ。

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泊行きの列車が到着。車内はBOX席が埋まるくらいの混雑。これまでの高山線に乗っていたような外国人観光客の姿はまったく見られません。やはり予想通り金沢方面に向かったか、あるいは長野東京方面への新幹線に乗り込んだのか…。

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隣には新幹線のホーム。

ちなみにこの列車、JR西日本の京阪神を結ぶ新快速・快速電車と座席や車両の構造がよく似ていて、まるで米原から姫路への新快速に乗っているような錯覚を覚えます。

発車した泊行き列車は、富山平野を東へ快走。
雪のちらつく天気ですので、晴れたらきれいに見えるであろう立山連峰も当然のことながら見ることはできません。

滑川の手前で富山地方鉄道線が寄ってきます。そのまま魚津まで並走。富山地鉄には途中にも小さな駅がありますが、年季の入った感じの駅も多く、ちょっと興味をそそられます。

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富山平野の東の端に位置する泊駅が終点、ここからさらに東へ進みます。

乗り換える直江津行きの列車はまだ到着していません。

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少し待っていると、直江津方面から同じホームに列車がやってきます。

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数十m先にお見合いするように停車したのは、折り返し直江津行きとなる「えちごトキめき鉄道」の普通列車です。

海を見たくて、進行方向左側のシートに腰を落ち着けます。
発車していきなり海沿いへ。ここからは一部の区間を除いて、ほぼ海沿いかトンネルを走行します。

1両の列車に乗り込んだ乗客は10数人。ちゃんと車掌さんも乗り込んでいます。こちらも発車早々、いかにも実直そうな車掌さんによる車内検札が開始。1人ずつ丁寧に検札していきます。
まさに今は18きっぷの時期、線内では使えないのでそのチェックの意味もあるのでしょう。
ちなみに私は18きっぷは持っていません。富山駅のあいの風とやま鉄道の切符売り場で購入できる最遠となる、直江津までの乗車券を持参しています。

乗客が多くないので検札はすぐに終わりましたが、その後も途中駅から乗客が乗り込むとすぐに飛んでいって確認を怠りません。これが職務とは言え、まさに実直そのものです。

途中の市振駅から「えちごトキめき鉄道」に入ります。車両は泊駅からですので、これで名実ともに「えちごトキめき鉄道」として走ることに。

親不知駅付近(トップ写真)。ちょうど北陸道が海の上にせり出しているあたりです。

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冬の日本海、寒波がやってきているということで風も強く、荒れています。

糸魚川駅に到着。ここで多くの乗客が乗り込んできました。立ち客もちらほら。糸魚川駅を出発すると再びトンネル区間が多くなります。

能生駅を出ると全長11㎞超の頚城トンネルに。その途中にホームが現れ列車が停車。トンネルの中の駅として有名な筒石駅です。

名立駅を出ると再びトンネルに入り、出るといきなり海が目の前の有間川駅に到着。車窓にメリハリがあって飽きさせません。
次の谷浜駅を出て、えちごトキめき鉄道最後のトンネルを抜けると住宅地が現れ、終点の直江津駅が近くなったことがわかります。

15時過ぎ、直江津駅に到着。

次の列車の発車までは8分。トイレに行きたいし、直江津から先の切符を購入しないといけないし、ということであまり時間はありません。

写真を撮る時間も惜しんで、少し足早に駅舎への階段を登って行ったのでした。

その3 に続きます。
Posted at 2024/12/31 00:27:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年12月27日 イイね!

【2024年冬 遠征記その1】冬の高山本線と飛騨高山小散策

【2024年冬 遠征記その1】冬の高山本線と飛騨高山小散策2024年もあとわずか、となりました。

今年は夏の延長のような気候が続いたかと思うと、今度は秋を通り越して一気に冬らしい寒さになりましたね。
ということで、今回はそんな、冬らしい雰囲気を味わうことのできる鉄旅に行ってまいりました。

まだ真っ暗で冷たい雨のそぼ降る中、駅へ。
今回は高山線の乗り場へ向かいます。

遠征でよく使うのが東海道線上りの2番列車ですが、これを待っているときに、少し前に向こうのホームに高山線の当駅止まりの列車が到着し、そのまま折り返して高山行きとなるのをいつも見ています…あれに乗って高山まで一度乗ってみてもいいかも、と思っていたのが今回ようやく実現です。

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到着時に座席を埋めていた多くの乗客が降り立ち、足早に名古屋方面のホームに向かった後の折り返しに乗った乗客は10人足らず。

車内から見ていると、件の東海道線上り列車が到着。いつものように座席はほぼ一杯の状態で発車していきました。
その2分後、僅かの乗客を乗せた2両編成の高山行きが発車します。

車両は全車ロングシート。風景の良い高山線を走るのですから本音を言えばクロスシートがよかったのですが、贅沢は言えません。

車窓はまだ真っ暗ですが、勝手知ったる地元エリアですから、車窓から時折見える街灯からでも、だいたいどのあたりなのか見当は付きます。

美濃太田駅に到着。まだ外は暗いまま。途中駅から乗り込んでいた乗客も含めて、ここで半数ほどが降りていきます。

3駅先の上麻生駅に到着。上麻生は父親の実家の最寄り駅。子供のころ、夏休みに一人ここまで列車で来て祖父に迎えに来てもらい、何日か過ごした時のことを思い出しました。周りは山あいに田んぼがあって小川が流れる、どこにでもありそうな日本の農村の風景で、花火や虫取り、川遊びなど典型的な夏を過ごすことができたのはいい思い出です。
そういえば、この先の高山線に乗ること自体も何十年ぶりです。

この日から強烈な寒気がやって来るという話ですが、天気はまだ雨です。
ちなみに、父がよく言っていたのが、実家周辺は、雪が降りそうに見えるけど、実は県内でも雪が少ない方のエリアで、岐阜市内が積雪してもこの辺りは積雪が無いということも珍しくない、とのこと。それもさもありなん・・・です。

上麻生から先は飛水峡のダイナミックな渓谷美が見られるのですが、今はまだ暗くてみることができません。

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飛騨国に入って最初の駅、飛騨金山駅に到着。ようやく空が明るくなってきました。

下呂駅に到着。ここで8分ほど停車しますのでホームへ。
やはり、外の空気はよく冷えています。それも最初は気持ちいいのですが、すぐに寒さが体中を包みます。

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高山方面から名古屋行き特急「ひだ」の新型車両が到着しました。
ホームに待っていた多くの乗客が乗り込んでいきます。

暖かい車内に。
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写真ではわからないのですが、この頃から雨の中にチラチラと雪が混じっていることに気が付きました。
下呂駅を発車後は、だんだんと車窓に雪が見られるようになります。

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やがて、完全に雨から雪に代わり、一気に雪景色になりました。

飛騨萩原、飛騨小坂、久々野…駅に停まるごとにどんどんと雪の降りが強くなり、積雪も深くなっていきます。
車内の乗客は、人数自体は乗った時とほぼ変わりません。高校生から20代くらいの比較的若い層が目立ちます。冬休みなのに部活なのでしょうか、みんな静かにスマホや居眠りをして過ごしていました。

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9時少し前、高山駅に到着。
次の乗り換えまで時間があるので途中下車します。

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高山駅前は、雪が激しく降り続いていました。

駅構内は、外国人観光客と彼らの持つ大きいスーツケースで混雑。次の特急「ひだ」を列車を待つ行列もできています。

そんな駅を後にして、高山市内を少し街歩き。
雪の高山市内を歩くのは、おそらく初めてです。

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国分寺通りのアーケードを歩きます。

まだお店はほとんど営業前。
私も朝食を食べていないので、どこか喫茶店でもあいていればモーニングでも、と思いながら歩きます。

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そうこうするうちに宮川を渡り(トップ写真)、上三之町の有名な古い街並みの通りまでやってきました。

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朝早い雪の中だからか、人通りは少な目です。

しかし…寒い!…厚手のコートでも寒さが沁み入ってくる感じ。
荷物が多くなるから、と厚手の手袋を持ってこなかったのも失敗、傘を持つ手の感覚が無くなってきています。

風情のある街並みが雪のお陰で白い彩りも加わり、もう少し見ていたいのですが寒さに勝てず、これといったお店も開いておらず、駅に戻ります。

駅の構内の麺類のお店が開いていて、そこで熱いうどんをいただくことができて、ようやく一息。つゆまで飲み干します。

ホームに出ると、また激しく雪が降っていました。ここからさらに高山線を北上します。
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次に乗る猪谷行き普通列車はすでにホームに入線していました。

…こうして、今回もまた遠征が始まります。

その2 に続きます。
Posted at 2024/12/30 19:00:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年11月16日 イイね!

【2024年秋 遠征記その7】田沢湖線、そして帰路へ

【2024年秋 遠征記その7】田沢湖線、そして帰路へその6 からの続きです。
今回の旅の記録もこちらが最終章です。

秋田内陸縦貫鉄道でやってきた角館。武家屋敷が並ぶ風情のある城下町で、私も11年前に散策した街です。

この時は、旅先で急に「お尻」の具合が悪くなって散々な目にあいましたが、その中でも「ここだけは是非とも!!」と頑張って街歩きした街ということで、今でもよく覚えています。

しかし今回は、まことに残念ながら時間の都合で街歩きができず・・・僅かな乗り換え時間の間、駅前に佇むのみ・・・切符を買って秋田新幹線/田沢湖線のホームに。

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隣り合っている秋田内陸縦貫鉄道のホームには先ほど乗ってきた列車が。
増結も解かれて1両になり、誰もいないホームに佇んでいる姿は、どこか寂し気でした。

今朝発った盛岡に戻ります。秋田新幹線もありますが、あえて田沢湖線の普通列車に。秋田新幹線内は、田沢湖線と新幹線が同じ線路を走り、同じホームに停まりますので、在来線部分も含めて新幹線規格の標準軌の路線です。

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程なくして、盛岡行きの普通列車がやってきました。当然のことながら、他の在来線を走らない、田沢湖線専用の車両です。

車内はBOX席とロングシートが半々くらいで混合。やはり通常の在来線に比べて車両の幅もやや広く、JRというより大手私鉄の電車に乗っているような感覚です。

角館駅を発車。
すれ違う秋田新幹線の遅れの影響もあって、この列車も10分ほど遅れています。
新幹線の影響で遅れるのに、さらにはその新幹線を優先させて走行しないといけないので何とも不憫ではありますが、4両編成の列車はそんなこと気にしない、というかのように盛岡を目指して黙々と走り続けます。

田沢湖駅で観光客が降りていき、元々多くない乗客がさらに少なく、車内はますます静かになりました。ここから県境の山あいにはいります。

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時刻は16時台ですが、すでに夕方の気配が漂う中、山々の色づいた木々を眺め続けます。

途中、駅だけではなく、すれ違いや時間調整のためでしょうか、いくつか設けられている信号場でも停車します。停車中は列車の動力機関以外から聞こえる音はほぼありません。車窓は、澄んだ空気の中に色づいた木々…冬の訪れがすぐそばまで来ていることが伝わってくる車窓風景です。そしてそれは、田沢湖線だけでなく、今回の旅で乗った、釜石線、花輪線、秋田内陸線でも、共通して感じたものでした。
夏が過ぎて雪深い冬がやってくるまでのわずかな時期にしか感じられない風景・・・東北の晩秋の鉄旅は、期待以上に素晴らしい、貴重な体験です!!

岩手県に入り、春木場駅あたりから山間部を抜け、盛岡市のある北上盆地におりてきました。
雫石駅から先は、普段着姿の乗客が多く乗り込んできます。この辺りはもう、盛岡の近郊区間なのでしょう。すでに陽も暮れて、やがてまわりは街灯が煌めく市街地の中を走ります。

いつのまにか線路が分かれて新幹線ホームのある高架へ。そして田沢湖線はそのまま地上を走り、盛岡駅ホームに滑り込みました。

盛岡駅は今日も賑わっていました。いよいよ、帰路につきます。
昨日から何回も行き来している駅構内を歩き、売店でお土産にお弁当、飲み物を買い込みます。

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帰りも「やまびこ」の自由席。こんな夕刻なのに、東京駅で乗り継いでこの日のうちに帰宅できてしまうのは凄い、と思ってしまいます。

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夕飯は車内で駅弁と焼酎の水割り缶。
盛岡駅を発車、車窓はしばらく街明かりが見えたかとおもうとやがて暗くなりました。食後は静かな車内で、電子書籍の読書で過ごします。

読むのは宮脇俊三さんの紀行文学集。旅の締めに旅の名作を味わう、これもまた良し哉・・・

ということで、ここまでお目通しいただき、ありがとうございました。
Posted at 2024/12/08 12:18:29 | コメント(2) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記
2024年11月16日 イイね!

【2024年秋 遠征記その6】秋田内陸縦貫鉄道を行く

【2024年秋 遠征記その6】秋田内陸縦貫鉄道を行くその5 からの続きです。

鷹巣駅に戻り、ここからは秋田内陸縦貫鉄道を辿ることに。

秋田内陸縦貫鉄道は、秋田県北部内陸部を縦断して鷹巣と角館を結ぶ第三セクター鉄道。
ちなみに、JRは「鷹ノ巣駅」、秋田内陸縦貫鉄道は「鷹巣駅」と表記が違いますが駅は観光案内所を挟んで隣り合っています。(前の記事のトップ写真を参照)

角館までの切符を買い求めて待合室で待っていると、発車間際になって、地元客や観光客、「乗り鉄」目的の客などが三々五々集まってきます。

改札がオープンし、皆ぞろぞろと1両の気動車に。途中の阿仁合駅行き普通列車です(トップ写真)

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明るい車内は、地元客、私のような乗り鉄客、そして数人連れの中高年男性グループが1組で、5割程度の乗車率。男性グループは乗り込むなり、早速にビールを酌み交わして宴会開始です。

鷹巣を発車して2駅、米代川を渡ると縄文小ヶ田駅。
田んぼと雑木林と少しの宅地がある駅ですが、近くには世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ、「伊勢堂岱遺跡」があります。
一帯の縄文遺跡群の南西端に位置し、2400年程前の縄文時代の祭祀場や墓地の遺跡とのこと。秋田内陸線もこれにあやかってか、「縄文号」という観光列車を運行しています。

また、この時はもうシーズンは終わっていますが、沿線にはいくつか「田んぼアート」が見える箇所もあり、ここ縄文小ヶ田駅もそのひとつだそう。

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その「縄文号」と途中ですれ違います。この日はちょうど運行日でした。

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北秋田市の森吉地区に入り、向こうから阿仁川が寄り添ってきます。

天気は快晴。進行方向側から陽の光が差し込んできて、車窓を見る私にもろに当たります。眩しいし暑くなってくるし…しかし窓を遮光できるのは上下に下ろすブラインドではなく左右に開くカーテン。これを締めると車窓そのものが見えないので、向かい側、進行方向反対向きの座席に移動。これで暑さも眩しさも解決。快適に車窓を眺めることができるようになります。今まで私が座っていた座席には、窓越しに陽の光が当たって座席が真っ白に光っていました。

13時30分、阿仁合駅に到着。ここで乗り換えです。
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接続する角館行きは、すでに向かいのホームに入線していました。

こちらは2両編成。
しかし、後部の車両に乗り込もうとした乗客には、職員さんが「すみません、後ろは回送ですので乗れないです」と呼び止めています。
私も前の車両に乗り込みます。こちらは先客も多く7~8割程度の乗車率。私は先客のいるBOX席で向かい合って座らせてもらうことに。

しかし、少し経つと再び職員さんが、「後ろの車両も乗れるようになりました!よろしければこちらもどうぞ」と呼び掛けます。

ならば、と後ろの車両に移らせてもらうことに。さきほどのように進行方向の反対を向いて腰を下ろします。

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阿仁合駅は車両基地も併設されています。様々なデザインの車両が並んでいて、見ていても退屈しません。

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腕木式信号機も。さすがに今は使われていないと思いますが、さも現役のように設置されています。

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間もなく発車時間ですが、ホームにはまだ、結構な数の乗客が乗り込まずに立っています。
職員さんも集まって、何か話しながら後部から外を注視…もう1両増結するようです…どうやら、急遽増結が決まった模様。
「増結します」旨の放送の後、エンジンが切られ、車内の照明も消灯。

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後ろから増結車両が近づいてきて、鈍い衝撃とともに連結。
再びエンジン始動、照明もつきます。
連結後の確認作業でしょうか、少しエンジンを吹かしたりしている所は、どこか自動車のようです。

ホームの乗客が増結した方の車両に乗りこみます。臨機応変な車両運用ができるのはさすがです。
当初は1両だったであろう列車が、3両編成となって阿仁合駅を発車。

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再び阿仁川沿いに走ります。川に沿って黄色の木々と緑の杉林が続く風景は、見飽きることがありません。

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比立内駅に到着。かつて国鉄時代は、鷹巣(鷹ノ巣)駅からここまでが「阿仁合線」として走っていました。
角館から北に進む角館線が、国鉄時代は途中の松葉駅まで開通しており、第三セクターとして運営を引き継いだ後に松葉駅~比立内駅が開通して鷹巣~角館間が全通した、という経緯があります。
従ってここから先は比較的新しい区間、といっても25年前になりますが、長いトンネルもあって、線形も直線基調になります。

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車窓は秋の風景そのもの・・・

戸沢、上桧木内、左通、羽後中里…無人駅に丹念に停まっていきます。3両編成だとホームの方が短い駅も。そして、どの駅にもホームから駅前に下りる通路と階段が設けられていますが、しっかりと樹脂製の波形トタン屋根で覆われているのは雪対策なのでしょうか。近くの用具置き場にも雪かきが備え付けられています。
乗降客はいませんでしたが、駅前はちょっとした広場になっていて、自転車置き場には数台の自転車が停めているのは、ちゃんと駅利用客がいる証しでしょう。

松葉駅に到着。角館からやってきた国鉄角館線の時の終着駅です。

これまでの駅と違い、ホームに大勢の乗客が…停まると一斉に乗り込んできました。その数ざっとみても100名弱、しかも、すべてがアジア系の外国人で、車内はほぼ満席になります。

さきほどの比立内駅での増結がなかったら、立ち客であふれるくらいの混雑になっていたことでしょう。これを見越していたのか、まさにナイスな判断です!

ここからは田沢湖にほど近いので、おそらくその関係の観光客だと思われます。
一般的には新幹線も停まる田沢湖駅の方が本数もあって便利なようですが、田沢湖のシンボル「たつこ像」は松葉駅の方が近く、さらには角館に行こうとするならどちらも時間的に変わらない、ということでしょうか。

車内は一気に賑やかに。鷹巣から乗り換えた後もずっとお酒を酌み交わしていた中高年男性グループも、インバウンド客に少し気圧された感じです。

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松葉駅あたりからは平地になり、刈り取りの終わった田んぼが見え始めます。
その田んぼがだんだんと広くなり、民家も立ち並ぶようになってきました。駅に停まると地元の高校生なども乗り込んできて、角館の街が近くなってきたことがわかります。

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15時過ぎ、角館駅に到着。降り立った乗客で一時、ホームはいっぱいになりました。

秋田内陸縦貫鉄道、乗るのはもちろん初めてでしたが、阿仁川沿いの紅葉/黄葉と杉林や平原の風景が、まさに日本のローカル線の風景そのもので素晴らしかったです。
おそらく、春夏秋冬、それぞれでまったく違う風景を見せてくれるでしょう。

その7 に続きます。


12月2日追記
名称を「秋田縦貫鉄道」と書いていましたが、正式な名称は「秋田内陸縦貫鉄道」でした。従って、「秋田内陸縦貫鉄道」または「秋田内陸線」に訂正いたします。
Posted at 2024/12/01 22:46:03 | コメント(0) | トラックバック(0) | 鉄道旅 | 日記

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