約40年ぶりの1/48キット、その第一弾4機が完成しました。
いまは亡きオータキの、旧日本海軍の零戦、雷電と、旧日本陸軍の隼、鍾馗です。
当時のプラモデルシリーズ発売順序の常で、有名機ほど先に発売されており、当然、零戦と隼がトップバッターでした。反面、当時はまだキットの品質が急激に良くなって行く時代だったので、そのように先に発売されるキット=有名機ほどキットの出来が悪い、と言うのが決まりでした。
なのでこのシリーズも同様で、雷電と鍾馗に比べると零戦と隼はキットのタッチがちょっと古く感じました。
とは言え、当時の水準を飛びぬけた良質なシリーズだった痕跡は今でも充分感じられ、コクピット内部やエンジンなどのディテールではアッサリ感があるものの、フォルムや表面の筋彫り、リベットなどは今でも充分楽しめました。
製作はそんなキットをそのままほぼストレート組み、いつもの1/72と同様、プロペラが軽く回るようにすることと紙創りのシートベルトを入れ、機銃を金属パーツに、ピトー管を真鍮線+真鍮パイプにしただけです。
塗装は鍾馗のみガイアのブライトシルバーで、他はクレオスのラッカーです。上下面の塗り分けはいつもはマスキングして塗り分けるのですが、今回は翼面のみマスキングして胴体はフリーハンドで吹いてやりました。このスケールになるとちょうど良いボケ具合になっていいですね。
デカールはいずれもキット純正、40年前のデカールなので崩壊することを覚悟して使ってみましたが、意外にも全て普通に貼ることができました。面白いと思ったのは鍾馗のデカール、日の丸の赤に白の下塗りがないので、スミ入れしたリベットや筋彫りが透けて見えます。これはこれでアリかも。逆に隼では日の丸の下のシルバリングが見えてしまいましたが。
今回は1/48なのでいつもは張らないアンテナ線を張ってみましたが、これがるとモデルがグッと引き立ちますね。1/72でも収納の苦労がなければ張ってみたいと思いました。
小型機から大型機まで同一スケールで揃えたいので1/72は外せませんが、たまにはこのスケールで気分転換と完成後のボリュームを味わうのも楽しいですね。とりあえずは、オータキキットの完成コンプリートをぼちぼち目指します。
PS.撮った写真を見ていて気が付きました。隼の排気管取付と鍾馗の排気管内部の塗装を忘れてる、やっておきます。
零戦52型丙
おそらくこのシリーズのトップバッターだったと思います。なので操縦席の座面に盛大な凸があったりエンジンのモールドが大雑把だったり、キャノピーの枠がパーツの内側にモールドされていたりと、それ以前のキットのレベルから抜け切れていない面もあります。しかし機体表面のモールド表現などはよく頑張っていて、スミ入れの遣り甲斐がありました。
隼2型
おそらく零戦と同時発売くらいだったんじゃないかと思います。なので操縦席、エンジン(零戦と同じ栄)、キャノピーの状態は零戦と同じでした。さらに、組み立てが不味かったのでしょう、胴体がねじれてしまっています。
雷電21型
零戦&隼の次に発売されたと思います。が、ほぼ同時期にタミヤから同スケールの雷電がリリースされたため、こちらは見向きもしなかった記憶があります。
とは言え今回作ってみたら、さすがにタミヤ製には及ばないものの、機体表面のリベット表現など、好き嫌いはあるモノのこれはこれで面白いと思いました。
ただ、これはキットのせいではないですが、雷電の胴体マークのデカールって貼り難いですね。以前作ったSwordの1/72もそうだったんですが、球の一部みたいな三次元曲面なので、必ず周囲のどこかが浮き上がってしまい、抑え込むのにひと苦労します。
鍾馗2型
今回の4機の中では一番後発だったんじゃないかなぁ? 雷電よりさらに繊細なモールドになっています。当時はパッケージの「ショーキ」と言うカタカナ表記にドン引きしていた記憶があります。
今回作ってみたら、塗色が違うこともあって4機の中では一番楽しめたような。
Posted at 2022/12/08 12:18:54 | |
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