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ステカなんて「ペッ」と貼ってしまえば仕舞いですが、こんな単純な作業でも、気合い入れてやるとそれなりに仕上がりもキレイですし、何より作業そのものを趣味として楽しめます。
他のパーツよりも遙かに安く、けっこう遊べますよw
今回はボンネットに新しいステカを追加しようと思います。
ゴミ噛みを防ぐため、できるだけ風の当たらない場所で行いましょう。
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これが今回のステカ。
「Drive Your Dreams」ではありません、鉄さんw
北米三菱のスローガンです。
あらかじめ文字の下辺に鉛筆で線を引き、また、センターに垂直線を引いておきます。
こうしてラインを目立たせておくと、後でボディ上で合わせやすくなります。
ステカは普通、台紙、ステカ本体(文字)、アプリケーションシート(後で剥がすフィルム)から成っています。
量販店などで市販されているステカはほぼ全てアプリケーションシートにプラスチックフィルムが使用されていますが、ステカ屋さんなどにオーダーでロゴを作ってもらうと、和紙(のような紙)のアプリケーションが貼られてくることがあります。
で、どっちが貼りやすいかというと、和紙の方です。
最後にアプリケーションだけをきれいに剥がせるからです。
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用意するもの。
ステカ、霧吹き、タオル、マスキングテープ、脱脂剤、サシガネ、鉛筆(今回手元になかったので代わりにペン)、そしてスキージ(ヘラのような道具)です。
霧吹きには水を入れ、ごくわずかに台所用洗剤を添加して、薄い石鹸水を作っておきます。
スキージはフェルトを巻いてあるものを選ぶとステカをあまり傷つけません。
私が愛用しているスキージは、赤さんからもらった由緒ある品ですw
4
まずマスキングテープで仮の基準線をとります。
ここで迷うのは、「何を基準にするか」です。
ボディは曲面やカーブだらけ。
一見まっすぐに見えるラインでも、実は緩やかに曲がっていたりして、基準を見つけるのは大変です。
で、私なりの結論としては、最も「それと揃っていないと目立つもの」を基準にするということ。
ステカなんて所詮は見た目のみです。
今回は、上の「Sports」と揃っていないと目立つので、これを基準にすることにしました。
まず、「Sports」の下端に合わせて横向きにテープを貼ります。
これを仮基準のテープと呼ぶことにします。
そこから縦に2本のテープを貼ります。
ステカを貼るスペースを空けておくため、ステカの横幅サイズよりも大きく両サイドに貼ります。
下の小さいのはボンネットのプレスライン(今回の場合はステカの左右方向のセンター位置)を見やすくするため、鉛筆でマークしておいたものです。
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ステカを貼りたい位置を決め、仮基準テープにサシガネを当てて90度をとり、あらかじめ貼ってあった縦テープにステカの上下方向の位置を鉛筆でマークします。
このとき、マークは「ステカの文字の下端」位置にすると後でラクです。
6
両方の縦テープにマークをしたら、その2つのマークを結ぶように横テープを貼ります。
これが本当の基準となりますので、本基準テープと呼ぶことにします。
このとき、本基準テープの「上辺」が、マークに合うように貼ります。
このテープは、後で石鹸水を吹いたときに取れやすくなりますので、しっかり貼ります。
実はマスキングテープは簡単に左右に曲がってしまうので、貼った後でちゃんとまっすぐ貼れているか、サシガネを使って3~4箇所、仮基準テープからの距離がそれぞれ等しいかどうか確認してください。
なお、きっちり寸法を測ったにもかかわらず、なぜか歪んだりずれたりして見える時は、数字よりも見た目を優先する方がいいと思います。
仕上がりは数字ではなく、見た目ですから。
貼り終わった2本の基準テープはきっちり平行な筈なのに、正面から見ると下の本基準テープが「へ」の字に湾曲して見えます。
これはボンネットが山なりにカーブしているからです。ボンネットのカーブはフロントガラス寄りよりもグリル側のほうがきついです。なので、より車両先端側にある本基準テープの方が湾曲がきついように見えます。
実はどの位置にステカを貼るにしても、この「ボディのカーブや膨らみによって人間の目にはどう見えてしまうのか」ということを頭に入れておくのがステカ貼りのキモです。
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ボディのゴミ、埃を取り、脱脂をして、石けん水をタップリと吹き付けます。
石鹸水まみれになったところで、再度ゴミが無いか確認します。
これは石鹸水のせいで、もっと上の方からゴミが滑り落ちてくることがあるからです。
タオルの抜け毛も見ておきましょう。
一方でステカの台紙を剥がし、その糊面にもたっぷり吹き付けます。
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本基準テープの上辺に沿って、ステカに書いた鉛筆線を合わせるように仮置きします。
石鹸水のおかげでステカは動き、位置修正が出来ます。
鉛筆線を利用して、センター位置も合わせます。
後編に続きます。
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