リビルトタービン交換手順備忘録
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交換中の画像はほとんどなかったので、パーツの画像を載せて先行して整備手帳アップしましたが、よく後から聞かれることが多いので覚えてる内に工程をアップしておきます。
みん友のHaKuNaさん、サービスマニュアルとディーラーのメカニックのアドバイスを参考にしています。
2
まずは下準備 ヘッドライト等外すときに傷の恐れが有る部分には養生して下さい。
1 車体のジャッキアップ
後々の作業に合わせジャッキアップしておきます。リジットジャッキは必ず使って下さい。
2 バンパー、グリル、ナンバープレート取り外し
3 エンジンオイル、ラジエタードレンボルトよりLLCを抜きます。
4 フロントクロスメンバーサブASSY取り外し
ラジエター左右に有るラジエターグリルエアガイドのスクリュークリップを外しシュラウドを外します。
ラジエター前のメンバーに付いているスクリュークリップ3本も外しておきます。
ホーンがメンバーに付いてる方は配線だけメンバーから外します。
メンバー左右M6ボルト各2本M8ボルト各1本外してメンバーを外しますが、ラジエター前のスクリュークリップが外して有るところが引っかかりますので少し斜め上に外すのがコツです。
5 インタークーラー、エアクリーナを外します。
インタークーラー固定ボルト3本を外し、上のパイピングのボルトとホースバンドをズラして外します。奥のホースバンドが外しにくい場合は手前に傾けてから外すと楽です。
エアクリはタービン接続パイプまで外して下さい。
6 ここまで外れたら遮熱板や触媒取り付けボルト、マフラーの取り付けボルト等塗れる部分にラスペネを塗布しておきます。
7 左右ヘッドライト取り外し
フロントフェンダー上部のボルト2本、フェンダー先端のヘッドライトに固定されているクリップ、ヘッドライト横のフェンダーと固定されているボルトを外し、フェンダーを少し上に持ち上げながらヘッドライト上のM6ナットを外し、ヘッドライト内側と下側のM6ボルトを外し、フェンダーを少し持ち上げながらヘッドライトが外せます。カプラを外してヘッドライトユニットを完全に外して置きます。
8 ラジエターサポート
コペンのフロントに付いていてラジエターとかが付いてる大きな黒いプラスチック製の物がラジエターサポートになります。
サービスマニュアルではラジエター、コンデンサー、コンプレッサーに繋がるエアコン配管を外してラジエターサポートを取り外す事になってますが、DIYでエアコンガスの回収等大変なのでここではラジエターサポートを外さず作業します。
でも作業スペースを確保したいのでラジエターサポート取り付けボルトは全部外します。
ヘッドライト奥の上側にM6ボルト2本、サポート左右にM6ボルトが付いてるので外して置きます。
これでサポートが手前にずらせるようになりました。
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さて下準備も終わったのでタービン取り外しにかかります。
1 遮熱板取り外し
最初にO2センサのカプラを外しておきます。
次に遮熱板上側のM6ナットと下側のM6ボルト2本を外してラジエターサポートを手前に引っ張りながら上側に引き抜きます。
2 エキゾーストマニホールドの遮熱板と触媒とタービンの取り付けボルト、ナットにラスペネを塗布しておきます。
3 ウォーターラインを外します。
ラジエターから延びてるホースを外すときにはラジエターアッパータンクの根元からポキリと折れてしまうことがあるので、そちらは外しず、タービンウォーターライン配管のところでラジエター側に負荷をかけないように気を付けながらホースを外します。
タービンインレットパイプの上側のバンジョーボルトを外しておきます。
ラジエターサポートを手前に引っ張りながらタービンとウォーターラインの接続部分のM6ナットを2本外します。
下側のホースバンドをズラしてウォーターラインパイプを上側から引き抜きます。
4 触媒を外します。
マフラーのフロントパイプの取り付けボルト2本、上下の触媒取付ステー、タービンとの接続ボルト、ナットを外して触媒を下に下げてラジエターサポートを手前に引っ張りながら下側から引き抜きます。
よくこれが知恵の輪状態でなかなか抜けないらしいですが、ラジエターサポートを手前にずらせるようにして有るのですんなり抜く事が出来ました。
5 エキゾーストマニホールド遮熱板取り外し
M6ナットとボルトを外し遮熱板を上側に外します。エキゾーストマニホールドとタービンとの取付ナットが見えますのでラスペネを塗布しておきます。
6 オイルインレットパイプ取り外し
インレットパイプとエンジンと繋がるバンジョーボルトを外します。
インレットパイプを下側から引き抜きます。
7 アウトレットパイプ取付ナット外し。
タービン下側に接続されているオイルラインのアウトレットパイプを外します。
M6ナット2個外しパイプはそのままにしておきます。
8 タービン取り外し
VSVバルブから来ているホースを外し、エキゾーストマニホールドとの接続ナット3個外します。
アウトレットパイプに気を付けながらタービンはラジエターサポートを手前に引っ張りながら上側に外します。
9 オイルラインアウトレットパイプ取り外し。
エンジン下側に板を当ててジャッキアップ。
フロントエンジンマウントを外します。
エンジン側のエンジンマウントベースにあるアウトレットパイプ取り付けボルトも含めマウントベースを外しますが、全部ボルトを外して斜めにズラすだけで大丈夫です。
オイルラインアウトレットパイプを上側に引き抜きます。エンジン側に差し込んであるだけなので左右に少しだけ振りながら上側に引っ張る感じです。
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今回使ったリビルトタービン
純正のVQ44タービンの加工品です。
オイルラインの変更でVQ50化
コンプレッサー側のインペラを純正の4枚ダブル羽(8枚羽)から5枚ダブル羽(10枚羽)になってます。
単純にVQ50リビルトタービンとして購入したのでどういう経緯でこういう仕様になっているのか不明です。
購入後に気が付いて相手に連絡しましたが、リビルトタービンメーカーとして問題ないとの事で詳細不明です。
エキゾースト側のブレードは純正のままでした。
当初このまま換装するのに躊躇しましたが、人柱になる事にしました。
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タービン交換時の注意点
多数のボルトナットを外すので後で分からなくならないように整理して置く事。
外す前の画像もその都度撮っておくと後から分からなくなった時に有効です。
リビルトタービンには取り付け時異物が入らないようにギリギリまでマスキングテープ等で養生しておく事。
触媒取り外し後マフラーフロントパイプ内に何か落とし込まないようにウエスで養生しておく事。
基本熱の入る部分のスタッドボルトとナットは交換しておく事。
取り付け時スタッドボルトに当ててネジ山を潰さない事。
組み付け時熱の入る部分のボルトナットにはかじり防止でスレッドコンパウンド等のグリスを塗布しておく事。
タービン本体オイルラインインレット側にエンジンオイルを入れておく事。
オイルラインインレットパイプ、バンジョーボルトは新品パーツに交換した方が良いです。
やむなく中古品を使う場合には、スラッジ等が残ってオイルラインが細くなっていたり異物がタービンに回らないように念入りな清掃が必要です。
当然ですが、ガスケット、パッキン類は新品交換です。
狭い所に手を入れて作業するので遮熱板等で手を切る恐れが有るので注意して下さい。
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逆の手順でタービン類を組んだところでオイルと冷却水(エア抜き必須)を入れて1度エンジンをかけて、オイルと冷却水漏れのチェックをします。
問題なければ残りのパーツを組み付けて完了です。
初期馴染みも含め少しづつブーストをかけながら慣らしていきます
今回ネットで下調べもしましたが、交換後にブローする事も多いようですが、ほとんどの場合が元々のタービンブローした原因を直さないまま組み付けた事が原因のようです。
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