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イイね!
2011年04月17日

日曜日のタウナス


ドイツフォードの本拠は、大聖堂で有名なケルンにあります。

1960-64年に作られた、タウナスP3は、卵型のヘッドライト、丸みを帯びた
ボディが魅力的で、性能もよく戦後のドイツフォードを代表する名車でした。




きょうは日本にも影響を与えたこの車の魅力を語りましょう。
百聞は一見にしかず、当時のタウナスのCMを見てください。(youtubeへリンク
このクラシカルなようで、実にモダンなフォルム。セダンこそ紳士淑女の乗用車
だと思いませんか。僕は今の時代の車に一番欠けているのは「品」であると
長年思っているのです。



敗戦後15年のドイツで、これだけの車が作られたというのは、民族資本の
BMWなどが復興するより先に、米国資本ゆえの利点もあったでしょうが、
ドイツの車作りは、米国誘導でまず、オペルとフォードが良い車を作ったと
このくらいの知識は、知っていて欲しいです。



室内パッケージ。もはや戦前でない、こういったクリーンで明快な車作りは
アメリカのテクノロジー的な合理性と、ヨーロッパの伝統的な空間コンセプトが
ミッドセンチュリー(20世紀中央)で見事に結実していたわけです。

当時のやっとテレビ1品だけが、豪華一点で床の間に飾られていたニッポン
からみれば、どれだけまぶしかったことでしょう。



このイラストの色彩使いに、私は元々タウナスが好きなこともあり、即座に
「欲しい」と思い購入いたしました。MEEP MEEPさんが解説してくださいましたが
著名なイラスト画家の手になるようです。



こういった車に対する憧れや夢があった時代が、手放しで良いとは言いません。
既に米国とソ連の2大国の対立図式の中で、ヨーロッパの国々は西欧と東欧に
別れ、別々の生活文化を歩み始めていたわけであります。特に東西に分かれた
ドイツ国民の苦心は想像を超えるものでしょう。

そんな中で、好い車がそこにあるだけで、50年経っても振り返れる文化がある。
最後に、日本のセリカのバンパー回りのデザインにも影響を与えた、後続の
P5タウナスの、すごくいいCMもリンクしておきます。ぜひ見てください。
エレガン~ト! また車に乗りたくなってきました。




ブログ一覧 | オンザカー | クルマ
Posted at 2011/04/17 13:32:54

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この記事へのコメント

2011年4月17日 14:03
こんにちは

このころを代表する車は

あの小林明が歌った「自動車ショー歌」に出てきますが

タウナスも出てきますね。
コメントへの返答
2011年4月19日 5:48
こばやしあさひ君の自動車ショー歌、
面白い歌ですが、薬の名前を連呼した、コーヒールンバの替え歌とともに、昨今はなかなか聞けなく、なりました。

タウナス(ホントはタウヌスなんでしょうね)も出てくるくらい、ポピュラーだったんだ!
2011年4月17日 15:05
そうですよこれが有名なウォルター ゴチェケの水彩がです。
50年代のベンツのカタログも彼の絵が使われていますよ同じタッチの。
その後彼はアメリカに居を移しアメリカでも活躍しました。
コメントへの返答
2011年4月19日 5:52
英モータースポーツ誌、50年代の広告、ベンツ170くらいでしょう。
その広告イラストも気に入って、ページから外して飾っていた時期がありました。
これもたしかにゴチュケのタッチですね。

日本でも80年代は、自動車イラストを描く人が多かったです。鈴木英人とか、わたせせいぞうとか。
わたせ氏は高校(福岡県立小倉)の先輩にあたります。
2011年4月17日 15:22
アメ車党の父の口から、唯一この頃出た欧州車の名前が「タウナス」(と言っていたような気が)と「コンサル・コルチナ」でした。父は死ぬまでVWタイプ1を「ビートルズ」と言っていましたが(笑)

丁度コダック・レチナも同時期ですよね。欧州に米国資本がうまく入っていた時代です。そう見ると、kotaroさんから譲っていただいたP6も、「品」がありますよね。うちのラインナップは品の無いクルマは無いと思います。kotaro さんの薫陶のお蔭でしょうか。
コメントへの返答
2011年4月19日 5:58
さすがに紺豚さんらしい、上手い解説と思って読んでいました。

コダックレチナと、オペル、ドイツフォードの相似と違いについて、何度か談義したことが、ありましたね。

日本では、優雅で品の良い趣味のあり方を、きちんと導く人が育ち難く、すぐに「オタク」と言い、浅薄な流行と、軽いノリで先行した者が勝ち、みたいな風潮が強くて困ります。

われらおっさんが、渋くスケベな?趣味世界を維持していきましょう。同輩。
2011年4月17日 20:15
今日のページは力が入ってますねぇ。
魅せていただきました。
CMで一番ビックリしたのは、この当時にサンルーフが装備されていたことです。
(日本車では80年頃初代プレリュードが初体験です。)
ルーフ部分がブラックのツウートンもエレガンスだなあ。
敗戦から十年そこそこでも彼の国においては'ゆとり'を享受できる階層と彼らを満足させうる工作水準が成立していたのですね。
コメントへの返答
2011年4月19日 6:03
お誉めにあずかり、光栄です。
すぐに返信しないのも、たかがブログ記事1回ですが、ゆっくり余韻を楽しんでいました。
このCM 2本には考えさせられますね。
広告の仕事も10年以上、携わりましたが、80年代が日本のピークでした。
豊かさを、金銭や経済でなく、どう伝えて行くか。人類が一度悲観の方向に顔を向けてしまったいま、本当に考えて、伝えて行くことは、たくさんあると思います。

プロフィール

「50cc原付の廃止と元新潟鉄工の破綻 http://cvw.jp/b/176891/48701621/
何シテル?   10/09 14:35
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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