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2012年04月17日

スーパーカーの来ない旧車行事

スーパーカーの来ない旧車行事








鳥取から戻りました。
往復500キロちょっとの旅は、鳥取県米子市で、
ランチアトレヴィ、ヴォルメクスに乗られる熱心な
一人のエンスージアストに逢うためと、お互いの
親交や友情の確認のような、一日でした。

そもそもの出会いは、2008年に私と紺の豚氏が出場した
スーパーイベント、「ポンテ・ペルレ」の一行が
大名行列よろしく岡山県の山間部の旧い宿場に
立ち寄ったことから始まります。



このときにローバーP6と、フィアット850クーペという、
有名でない2台の渋い旧車がこの休憩ポイントに相次いで
同時にゴールインしたところに遭遇し、ベンツ190SLや
フェラーリ275GTといった並みいる超エンスー車たちより、
「こっちのほうに」深く感銘した一人の通好みなクルマ好きが
マイブログに記事を投稿したことから、この物語は始まったのでした。


さて、続きを書きましょう。


エンスー道の松竹梅でいうと、ローバーが竹、フィアットは梅くらい
なのですが、この2台は元々私が90年代に乗っていた愛車群です。
2007年にはポンテにフィアットでエントリーし、出場する予定で
あったものが、4月22日は統一地方選挙の開票日と重なり、全員出勤を
強制されて、泣く泣く日曜日の休み予定を取りやめ、盟友紺の豚氏に
譲渡したローバーでピンチヒッターに立ってもらい、私はローバーの
コドライバーとなり、日曜日の朝、岡山から新幹線で大阪に戻り出勤しました。

エントリーに16万もするクラシックカーイベントに出る人は皆、
特別に優雅な人生を送られていると思われますが、当時の私は
年収もありましたが、このような胃の痛くなるような“タッチ&ゴー”
の綱渡りをして、特別なイベントを迎えていたわけです。
しかし考えようによれば、遊び一つでもそれだけマジ(真剣)だった
というのは、今だから笑える裏話です。しかし会社に対しては
腸が煮えくり返っていました(笑)。

翌年の春は、統一選挙もなく、穏やかにエントリー。しかしこの
年から盟友は家族とイベントに出場するという、本来のスタンスで
楽しまれることを決意。現在に至ります。
私はいつも苦虫を噛み潰したような顔をして、元愛車の後ろを
追いかけます。この年のフィアットのコンデションは酷かった。
板金全塗装は完了していたのですが、クラッチ不良で高速の
入り口で、坂を上がらない(汗)。

本当に心で泣いていました。ひとりで12万ですからね。
それでも3速や4速でトルクかかからないなら、上り坂も走れると
わかり、気を取り直して「ラリー」を続行しました。精神的に開き
直るとタフで、完投するピッチャーのタイプですから。


そんなビッグイベントの方で、後ろから黙々と着いて行く平凡な
2台ですが、この2台のクルマは縁がありますから、いったい
どんな言葉を交わしながら、一緒に走っていたのでしょう。
その不思議なオーラに気づいた一人の山陰から来ていたエンスー
マンは、やっぱり独特の電波をキャッチされたのでしょう。
このころのポンテは、芸能人のチャラチャラしたお祭り感は排除され
骨太の硬派なイベントに成長しておりました。特に倉敷市は
市長より偉い大原家の配慮で、特別美観地区を通行させるという
もってない待遇で一堂を迎えてくれました。



ところがポンテ終了後のたしか翌週の選挙で、若い女性市長が
当選すると「チボリパーク」を廃園してしまいました。その年の
12月で倉敷市の夢の園は消えてしまい、翌年からポンテも無くなり、
倉敷ー津山ー久世(真庭)ー新庄村といった、往年の素晴らしいコースも
過去の歴史に消えてしまった訳です。



さて、ここで物語は終わっていなかったのです。
途方も無くエネルギーを使う(金も)、「ポンテ・ペルレ」から帰って来た
2人は、大阪のどこかで反省会と称して、こじんまりと飲み会をします。
「おお、(ワシらの2台を)ブログに取り上げていた人がいたねえ」
奇特な人やねえ。敦賀のT君(ランチアデルタの初期ボディのHFに乗る)
が最初に気づいたようですなあ。

そんな噂話をしているうちに、熱心なランチア党の紺の豚氏は、その年の
秋の兵庫のCGデイでブログの主と会うという、出会いを演出、わたしも
リトモ125で顔を出すことにいたしました。




この時は、ローバーが特別賞を取り、松任谷正隆さんから特別な
コメントもいただいたと思います。
私の時代には、維持に汲々としていた名車ですが、ようやく花開いた
といえましょう。
それからこの時は、前述の敦賀のTさんも、愛車の三菱ジープで
駆けつけてくれました。

そして知り合いになった鳥取の貴人(奇人?)とはお互いの愛車の
インプレッションを交歓し
、友達になったと言う訳です。


ブログ一覧 | オンザカー | クルマ
Posted at 2012/04/17 07:29:15

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この記事へのコメント

2012年4月17日 7:57
今気づかせていただきました。
確かに、スーパーカーの来ない旧車行事。
だからあんなにほっこりするのですね。
何時もながら鋭い視点です。
コメントへの返答
2012年4月18日 11:38
昨年はロータスエリーゼが1台。
今年も旧い911が来ていましたが、もう今の時代から見ると、その辺の国産スポーツの方が、いかめしいスタイルしていますからね。
異様なテンションを醸し出し、特異なオーラを流すと、キの字の人が来ますから。
あれくらいの緩いイベントも、いいものでしょう。
2012年4月17日 12:15
P6欲しい。。
昔のローバーは本物のローバーですね。。
その幻影を求めて三ツ沢(横浜)で220 TURRBO GTiの契約書にハンコをもう少しで押しかけた20年前・・・
コメントへの返答
2012年4月18日 11:45
P6は出て来なかったですね。
80年代から探して、入手出来たのが98年頃でした。
この個体は、KO大学(香港華僑系)→KO大学(学友)→D志社大学→O阪大学医学部というオーナー歴になります。
松任谷正隆の叔母(松任谷國子でしょうか)、細野晴臣といった、名士の乗るクルマなのでしょう。
私が一番しょぼいオーナーです(笑)。


2012年4月17日 21:42
「ローバーP6と、フィアット850クーペという、有名でない2台」
私もコチラに感銘するでしょう(笑
コメントへの返答
2012年4月18日 11:48
有り難うございます(^^)嬉しいですね。
ヘンタイと呼ばれようと、我が道を進みます。
2012年4月17日 23:15
かの公会堂の前での写真を up して頂けたとは、とても嬉しく、また850クーペとは実にマッチする光景ですね・・・。

続きも愉しみにしております。
コメントへの返答
2012年4月18日 11:57
リクエストにお応えいたしました。
実は下の方の本家ブログでは、この建物の話題を巡って何度かやりとりをしております。
村野藤吾の建築に出会ったのは、若き日に女性と旅に出て、石川県の金沢の武蔵が辻で見掛けた小さな銀行支店の装飾デティールに見惚れてからでした。
あとで村野建築と知り、その後、尼崎市にある旧大庄村役場など、実見しました。

戦前の大阪商船の国際航路に使われた「あるぜんちな丸」などの室内も村野だったと記憶します。
2012年4月18日 2:20
お疲れ様&はるばるエントリー頂きありがとうございました。
今年のイベントは いつになくほっこりで 楽しかったです。

思えば あのポンテぺルレの記事が発端だったんですね。
車から降りられたその時は 声を掛けられなくて(笑)
後で 記事にコメント頂いて ブログやってて良かったと思いました。
そして たかぎさんとも繋がってるのが分かって 安心した次第です。

しかし 米子市公会堂前で写真写されていたとは
地元に住んでる私でも 道路に停めてのこのアングルは未だです。
先を越されたぁ~!
コメントへの返答
2012年4月18日 12:10
いやいやありがとうございました。
幹事お疲れ様でございます。
あの時の珍道中をこうして再現出来ることが
何より目出たいことなのでは、ないでしょうか。

長いこと情報に関する仕事をやっておりましたので、二次利用や、時間を置いてからの展開活用なども、決して意味の無いことではありません。

高木君との繋がりは、前夜にお話しした通り、1995年の震災の年、秋に開催した「Vieni FIAT1」からに溯ります。

イタリア車、フィアットーランチア系の好きな人は、意外と息の長い趣味の人が多いです。
決して「自慢する」ような車では、ないからでしょう。
それにしても朝飯付き3600円の宿を折角見つけたのに、前夜のバー代4000円で実は暗くなっていたケチオヤジです。
次回はもっと安い立ち飲みでお願いします(^^;
2012年4月18日 12:37
P6、日本で購入するのは大変なのですね。。
イギリスでは比較的ポピュラーなクラッシックカーです。
ただ購入しても持ってくるのが面倒ですね。。

私が昔憧れたランチャトレビがありますね。
あの頃のランチャは壊れやすかったけど前衛的はインパネもいまとなってはシックで椅子の生地も素敵ですね。
デルタはエボよりも素のHF、素のデルタよりも落ち着いたプリズマが好きです。
コメントへの返答
2012年4月19日 5:59
今回のイベントには、ワンオーナーの4万kmもののプリズマが来ていました。
主催者さんの人脈ですね。

P6は、イギリスではハコスカのように、ポピュラーなものだろうと思います。
あんまり難しそうに書いてしまうと、変な影響が出そうなので、訂正しておきましょう。

日本では、有名な人が愛車にされることが多かったのでしょう。

それから、今は人気の底で、結構廉価なものが時々売りに出ています。

2012年4月18日 20:57
>44loveさん
あら 好みが合いますね(笑)
トレヴィの前が素のHF4WDに10年、その前がプリズマ1.6ieに4年乗ってました。
そちらのピアッツァも 大好きな車です。いすゞが好きでべレット3台乗り継ぎました。
2012年4月18日 23:04
他人のコメント欄で交流(笑)

>lancistaさん

あらら(笑)
私が一番好きな車とブランドはあの頃のランチアです。
後期型βクーペも大好きで、少し前にGoo Worldで非常に程度がよさそうな後期型βクーペ(しかも大好きなあの頃の紺色)が数ヵ月売れ残っており、本当に本当に買おうか迷いました(苦笑)
駐車場問題がなければ100%買っていました。
初代テーマの初期型も好きですね。素のデルタ、プリズマとともにジュジアーロデザインの上品さが出てますよね。
欧州ですら他国では全く売れないランチアも、イタリア本国ではこの前まで元気でしたが、、クライスラーと提携して終わってしまいましたね、、、将来の復活を望みます。。

プロフィール

「やっぱり。言わんこっちゃない。「トヨタ、センチュリーを独立ブランドに クーペ開発でラグジュアリー市場拡大」https://x.com/i/trending/1977788758218219921
何シテル?   10/14 09:32
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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