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2012年10月12日

広島のクルマたち

広島のクルマたち 新幹線が広島駅に着く。
昭和50(1975)年3月10日に、山陽本線を走っていた
特急や急行は、飛び去り、その日から新幹線輸送の
時代が始まった。僕は中学校三年の3学期で高校入試の
最中だった。

あれから37年、しんどくも長い人生は続いているし、広島は
祖父の霊が呼ぶのか、いまもショッチュウ行っている。

子供の頃、山陽線の急行列車から見た、広島市内を走る
コスモスポーツに興奮し、国泰寺高校を卒業した叔父に
「さすがはマツダのお膝元!」と報告したことも憶えている。

今は新幹線ホームを下り、在来線の乗り換える所にいつも
地元マツダのクルマが置いてある。現在はCX-5だ。





海外の駅の整然とした風景を見ると、日本人は平面や立体を上手に
使うのが苦手なんだなあといつも思う。この広島駅、新大阪駅のダイハツ、
浜松のスズキ車の展示にしても、「置いてある」だけで、乗り換え客の
目に留まればいいくらいで、好感を持って見られるような工夫はないのか。

そもそも、新幹線と在来線の2重構造(ダブルスタンダード)は、昭和39年
10月1日に、東京-新大阪間を結ぶ東海道新幹線が開通していらい、
48年間続いている。日本人は誰も不思議に思わないが、僕は日本人を
離れた感覚をしているので、時々これはなんとかならんのか、と新聞に
投書したくなる。

同じ頃に始まった高速道にも、似た思想は感じるが、鉄道の方は
植民地の小型規格で明治5年に開業したから、二つの国際戦争を経験
した明治の終わり頃からずっと「改軌したい」とコンプレックスが発生し
欧米並みの幅の広い規格にしたいという運動が、第二次大戦の前後にも
存在し続けた。

1964年の新幹線は、それを一瞬払拭したが、在来線の改軌は、奥羽線と
田沢湖線のみで、乗り換えの不便と新幹線の為に別構造の駅と駅員が
要るという状態は、当たり前になっている。おかしいだろう。ヘンな国なのに
すぐに自分の国が優れていると思うので、勘違いをよくしていると思います。



駅前には、まだこんな風景が残っている。
先の喫茶「パール」の記事でも紹介したが、戦後すぐの闇市のシーンを
思い出させてくれる一角だ。



私もこのエリアは、近年まで知らなかった。姉と喧嘩しながらの
介護訪問で、姉宅に泊まるのが癪で、安宿を探していたときに
駅前から横の後ろ暗い地区をうろついている時に、発見した。



今の原爆で焼けて、戦後復興し、著しく変わった100万都市の中で
唯一昔の記憶に戻れる一角ではないのか。
陰影の薄い現代広島で、段原という焼けなかった地区と共に
残って欲しい風景だ。




新幹線の駅が背景に見える広島駅の9番線から、芸備線が出ている。
まだ非電化のディーゼルだ。ちょうど今発車した2両編成は、三次を経て
1両は塩町駅から福塩線の府中まで3時間近い旅をする。
このホームには、まだ汽車旅で服装や顔が煙害で汚れていた時代の
洗面台が残っているからたまらない(笑)。
また、このホームに残る蕎麦屋が広島駅で一番旨い店と思う。





芸備線は前身が私鉄の芸備鉄道だった。だから今でもこれだけ落差が
あるのかもしれない。広島から30分も乗ると、市内でもこんな風景だ。
僕は恥とは思わないが、好きだねえ。旅情が味わえることは、ひとつの
財産だと思う。

さて自動車の記事に戻ろう。広島にはマツダがある。このメーカーが
元気だと、広島の経済も明るい。みんからを読むまでは見落として
いたが、90年代の5チャンネル制で失敗したマツダは建て直しに成功し、
今は活発なメーカー、意欲的な商品開発の戦略でうまくいっているようだ。

広島滞在中でもCX-5の好調が新聞記事や、街中の目撃で目に付いた。



しかしへそ曲がりな私は、より面白い車を探すのが性分だ。
こんなのが残っていて、キャルルックよろしくノーエンブレムになっていたり、



こいつは何だっけ。マツダの8と呼ばれる旧ルーチェ系だろう。
センティアとか、ミレーニアとか、ユーノス800と言う系列だと思うけど
官公庁には保守の掟で、まだフェンダーミラーを特注しているのか、



あとは最近は軽に目が行くので、ついこういうのが走ってきて、
それも若い女性が乗っているのなら、「トレヴィアン♪」と呻ってしまう。
大きなリラックマを積んだお嬢さんが運転していた。
復活後のキャロルの2代目で、オリジナルな造形はこの車で途絶えてしまった。



でも哀しいかな、それ以降はスズキアルトのOEMで、シールだけという
扱いだ。これがそう。色気が無い。



我が家にもある、アルト。こっちはアルミを履いて主張する。



あとは、赤いオペルが生き残っていた。コルサ(日本ではヴィータ)の
これが3代目だったっけ。国内では最終型になる。



前にも紹介した、官庁街をいく綺麗な初代べクトラ。



オペル関連で(笑)


ダイハツが意外と多いのも、気になった。スズキより強いかも。

こういうのに目が行くのは贔屓かな。



そろそろおしまいです。

弾丸ミニ(三菱ミニカ)。550にターボがついた頃のものだろう。
良くぞ維持されています。



長い間、ホーム地区を離れると、車は運転する喜びから、離れて
しまうということも、あります。感覚差というのは、普段は怖くないことが
しないと怖くなる。精神的な「出来ない」感。仕事だってそうだと思います。

それが一番きつかったです。塀の中、ムショに入ったことは無いのですが
多分こんな日常に、埋没していると、元に戻れないのではないのかと。

少し精神的に参っていましたが、傍にいる人には分からない。ひとの
気持ちを思いやると言うことは本当に難しい。

以上は私の広島絵日記でした。ご感想などありましたら、遠慮なく
ずけずけ書いてください(笑)。私も今日から、車の運転を再開します。




ブログ一覧 | オンザカー | クルマ
Posted at 2012/10/12 09:49:28

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この記事へのコメント

2012年10月13日 1:29
フェンダーミラーのクルマはユーノス800、マイチェンでミレーニアとなりました(このクルマのフェンダーミラーとは、さすが広島ですね!)。 エンブレムの図柄がよく見えませんがユーノスっぽく見えます。

キャロルは復活の2代目です。「くるま・まるく」という広告通りに丸っこくい愛らしさがヒットした復活初代に比べて直線的な造形を取り入れたハンサムなクルマを目指しましたが、そのデザインゆえか不人気に終わりました。 フルチェンジした2年前には初代ワゴンRが登場したというのもあるでしょうけど。

黄色のクルマ、レビューはデビュー時のCMで小泉今日子を4人乗せた「女の子のクルマ」として宣伝したのが失敗とも言われています。 金髪モデルでも使って、もう少しシックな雰囲気で売り出していればよかったのですが。
なお、父親用のクルマの候補に考えた事もあり、ちょっと好きなクルマです。
コメントへの返答
2012年10月13日 9:57
お早うございます。キャロルの説明修正致しました。復活初代のキャンバストップ車は、いまもたまに見掛けて欲しくなります。同じくCTの人気があった初代フェスティバも実際の製造はマツダでしたね。

オートザムレヴューのキョンキョンは憶えています。女の子のクルマと言う設定で、この車からMT設定が無かったかと記憶します。(違う?)
私も当時、小柄な3ボックスセダンは久々でしたので、欲しい候補でした。やっぱり国産のこの年代はShiro13さんに教わることが多いなあと再認識しました。

今のマツダはエッジがくっきりしたクルマが多いです。デミオ・スカイアクティブのグリーン、CX−5の赤、クルマの売れない時代に、アテンザやアクセラ含め、よく健闘しているのだと、理解しました。軽が弱いのは、シャンテの時代もそうでしたから、ポータートラックとキャブだけでしたね。商用車メーカーとして、バンが強かった印象があります。
2012年10月15日 21:33
お隣の県の「水島」の関係もあるのか、広島も案外ミツビシファンが多いですね。
このミニカはスタリオンのGr.AやギャランのWRCマシンを思い起こさせます。
かっこいい!
レビューは友人が長い間大事に乗ってました。
欧州ではそこそこ人気があったようですね。
マツダは次期アテンザでディーゼル+MTを国内でも設定するようですね。
すばらしい事ですよ、これは。
デミオのマッハグリーンはSA22初代RX-7のマッハグリーンのリバイバル。
あれはささりましたね、良かった。
今度のCX-5の赤は深みがあってキレイですね。
新型アテンザの伏線なんでしょうか?
昔からマツダはボディーカラーには凝ってますね。
私は先代のデミオのイエローに乗ってましたが、中古車では人気色です。
デザインは一時期はドイツ車の後を追っかける感じがありましたが、
最近はヒョンデーの評価が高まるまでは、世界的にも一目おかれる存在までなりました。
私的にはマツダファンなので、ディーゼル復権とスタイリッシュな自動車作り、
そしてアルファロメオとのスポーツカー作りに期待したいです。
国内工場だけで頑張ってるしね。
コメントへの返答
2012年10月16日 11:21
ちゅうじ500様、お久しぶりです。
三菱車は水島工場の関係か、70年代は九州大分あたりでも、人気がありました。
このami55の後の角ばったミニカは、2速オートマを積んだのがあり、軽のAT化の走りでしたが、鈍足で、ターボを積んで印象が一変したのは、兄貴分のランサーEXと似た図式でした。本当に珍しいクルマですね。CGデイに行けない分、珍しいものを見てきています。

マツダは外れが無い会社になりました。RX-8が反対に唯一売れていないくらいです。それでも結構見ましたが。
CX-5はネーミング的にマツダの記号名車ですが、伝統的な売れないジンクスを返上するくらい売れています。
少し前のトヨタのLAV4とか、日産の奇抜なジューク、そしてCX-5が同ジャンルのクルマになるのですが、見た目の完成度の高さと、手ごろ感が相まって快走中です。

変な例えですがホンダのCR-VでなくてハイブリッドクーペのCR-Zあたりの購買層も、こっちにきているような気がします。
国内工場は宇品と防府にあり、中国新聞を読んでいたら、CX-5増産のため防府から宇品に数百人増員されたということでした。広島繁華街の景気も悪くないと、看護中も夜の街を歩いてウオッチしていました。

ディーゼル+MTは是非やって欲しいし、新しいライフスタイルを提唱する、ソトコトあたりがピックアップして欲しいと思います。若者のクルマ離れを言う前に知的な層に訴えないと、何となく乗るのでなくこれを選択すると主張して欲しいです。
石原のおっさんの前くらいで(笑)。

プロフィール

「50cc原付の廃止と元新潟鉄工の破綻 http://cvw.jp/b/176891/48701621/
何シテル?   10/09 14:35
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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