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2013年01月29日

NYMから帰ってきて

NYMから帰ってきて 無事に戻りました。
大阪ー東京、帰りは中央道周りの山梨県経由です。

本格参加を開始したのが1993年のパシフィコ横浜時代以来ですから
もう満20年になりました。



当時、少し前にモーターレビューと言う雑誌があって、神宮の森時代のイベントに
白の850クーペが出場していることを知りました。



同じクルマの情報を求めるために、参加するのが1番だろうと、
1993年の1月、1歳になった長男を連れて初めて横浜ニューグランドホテルに一泊。
ホテルの窓の下を走る850クーペに、嫁と狂喜したのも思い出です。



あの時のニューグランドの1階には、「祝皇太子殿下ご成婚」の記念幕が、張り巡ら
されて、日本はまた、これから景気が良くなると、国民は半分本当に信じていました。



朝食も慌ただしくパシフィコ横浜に駆けつけて、目当てのクルマのオーナーさんに
対面。自己紹介して、私もフィアット850クーペに乗っていますと、ご挨拶。
そこから長いクルマ人生の大事な柱が、1本立ちました。



翌年は絶対出るぞと、エントリーしたものの、風邪で発熱して、自走は断念。
新幹線で二人目の娘も連れて、一家で上京しました。新幹線・グランドひかりの
食堂車で、悔しさの溜飲下げるディナーを摂った記憶が残ります。



あけて1995年、今も残る幻のエントリープレート。
それは12日前に発生した阪神大震災で、借家の我家は、あえ無く半壊し後に全壊の
認定が出る被害に遭いました。参加それどころでなく、避難所で迎えた当日に、
私は何を思ったのか。850が市内でも倒壊の無かったマンション駐車場で無事だったから、
また来年こそ出ようと思ったのでしょう。この時のプレートは代わりに見に行ってくれた
友人が代理で貰ってきてくれた貴重な記念品です。



満を持しての正規デビューは1996年になりました。この時は横浜までクルマを
運送してもらい、家族4人で横浜市街をパレードした記憶があります。でも帰りの
途中でクルマが壊れて、エンジン直結。妻に押し掛けさせながら西宮まで戻りました。

それからエントリーできない年は、たいてい電車で見に行くだけの参加と、年明け
旧正月の定例行事になりました。



とんで98年は、横浜時代の最終回です。日本はバブルが完全に終わり、前年に銀行と
証券会社が枕を並べて破産して、横浜のパシフィコ地区の開発もランドマークタワーに
妻子が上って、絶景を楽しみましたが、私は日本は大変な時代になるのだろうなと予感。
しかし、旧車の世界は、何だか不思議な空気で盛り上がっていました。
当時は土日2日間の開催でした。



2001年、もう小泉内閣時代です。いや発足は森政権が辞任後ですから直前か。

久しぶりにエントリーしたのですが、クルマの整備はずぼらで、ただ4台の旧車に
乗っていただけのつけは、自走して走る土曜日午後の東名で起きました。
まずはセルモーターが故障。それから岡崎付近より降雪が始まり何とか、神奈川県内
まで、同乗者の押し掛けで辿り着いたのですが、藤沢市内は走るのがやっとの積雪量に
なりました。泊まった宿のタワーパーキングから翌朝出すのも大変で、東京の友人が
もう一人駆けつけ銀世界の横浜新道を通り、目黒のカーブで前夜立往生の都内の
自動車群を横目に、レインボーブリッジを凍えながら渡りました。

というのも、右側の窓硝子を支えるワイヤーも切れてしまい、落ちてしまったのです。



寒い会場に着いたのは11時台。この年は本当に大変でしたが、どうやって帰ろうかと
本気で悩みました。一番上のアバルトの写真の横に立っているヤジマさんの所に預ける
ことを検討中している最中に、東京の850乗りの友人が終了直前に現れて
「僕の所に部品がありますよ」「今から僕の家で修理しませんか」



ほんとうに地獄で仏にあった気分でした。
夜の入り口から真冬のガレージで、私の車の下に二人潜り込んで、夜間9時過ぎに
修理は完了しました。その夜も目黒区下馬の彼の家に泊めていただき
丁重に御礼を言って、翌日の朝、東名に乗って関西まで走って帰りました。
雪は静岡あたりで、もう溶けていました。



この時に何事も無かったように、京都から来ていたバークレーの方と、後に知り合い、
魔術を聞くと、徳島港発のフェリーで来ていたということを知りました。

2002年は関西の友人紺の豚氏らと、船旅で3人で来場しました。
帰りの船が結構しけて、下船後もグロッキーでした。徳島の親戚宅で、休んだほどです



2003年も多分フェリーで、2004年までフェリー道中が定例になりました。
しかし船は時間が19時間近く掛かるのと、瀬戸内航路に比べてアメニティーが無く
高価なので、この年が最後になったと思います。



その間何度か来ていると思うのですが、近年は曖昧な参加になっていました。
2009年には一度だけリトモアバルト125で自走して、出場しました。
この時に洋楽さんのオペルをパレードでカーチェイス。しっかり知り合いの女の子を
助手席に乗せましたが。パレードはSP・SRクラブの協力撤退でこの年限りになりました。



前の会社を辞めた後、2010年の参加は、久しぶりの850クーペ自走で、2001年の
時に行きの道中で散々迷惑を掛けた後輩君を、誘って一緒に行きました。クルマを
前もって点検整備して、慎重な参加になったのは、この年からです。



2011年は前年の秋に850クーペのエンジンを溶かしてしまい、久しぶりに車の無い
参加になりました。ただこの年は、みんからのお仲間たちと初対面して、盛り上がり
また、会場でちょうど、「エンジンが直りました」と嬉しい知らせを貰い二重に
喜んだ年です。



そろそろこの20年の回顧記は終わりです。2012年はクラブエントリーを提案しましたが
実現できずに個人で参加。雪の中を走ってイタリア車がテーマ車だったので、勇躍参加
したのですが、一回だけの参加の、物珍しさだけのコレクター車に、プライズは行って
しまい、審査員なんて何も見ていないのだなあと、批判めいたことを書きました。



しかし、今年はクラブスタンドの出場が叶ったことは、20年目の850乗りとの
出会いからの悲願達成だと僕は思います。
私の展示車を、コンテッサクラブの超ベテラン氏が、普通のままで、生活に使われた
感じを残して、いやみなピカピカにするレストア感が無いのは、本当に素晴らしいと
最上級の誉め言葉を、友人に伝えてくれたそうです。それだけで佳しと思いました。



長い間、何の勲章ももらわずに黙々と我家の、一風変わった生活のために走り続けて
くれたこの車に、また来年も乗って、この会場に帰って来ることでしょう。
たくさんの仲間に応援されて、ここまで走って来られ、また明日からの関西での日常に
使われ続ける私の車に、出会えたことを、本当に良かったと思います。
ご愛読、ありがとうございました。

ブログ一覧 | つれづれ日記 | クルマ
Posted at 2013/01/29 17:11:17

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この記事へのコメント

2013年1月29日 20:15
今年のNYMは、充実していたようですね。
歴史を共感してくださる人に認めていただくのは、嬉しいものです。
写真もコッソリ濃い車ばかりですが、これみんな今年の参加車ですか?
コメントへの返答
2013年1月30日 9:32
本文にちりばめた写真は2013.1.27撮影オンリーです。
どこまでを持って充実と言って良いのか判りませんが、文章に書いた通りで20年間で、ここに私が来られるステージが出来てきたと、いうことでしょう。
2013年1月29日 21:07
お疲れ様でした。
無事帰られたということで良かったです。
そしてご挨拶が出来てうれしかったです。
隣の船の科学館では毎月”変人の集い”を開催しているので、
またこちらにいらっしゃるときは、お時間が許せば、
クルマじゃなくても遊びに来てくださると幸せです。
コメントへの返答
2013年1月30日 12:23
ありがとうございます。
みんからに参加するようになり、自動車趣味の幅がさらに広がりました。
定点的な活動を、それも毎月続けられることは、大変なことかと、自分の体験を考えても思います。
禁欲的な、継続は力なりの東京流と、関西他から年一回やってくる自己流が、お台場で遭遇できる。
これが日本の旧車趣味の、醍醐味かなと感想が残りました。

2013年1月29日 21:41
ただの見物人の私が言うのもなんですが、回顧録には厚みを感じます。
kotaroさんがぼやいていた時のは、ただの「美人コンテスト」だったのかもしれません。 今年の表彰式を傍聴していましたが、そのクルマと共にオーナーが長い年月を過ごしてきた事を審査員がたたえていたのはよかったと思います。
コメントへの返答
2013年1月30日 12:29
少し声が届いたのではないかと、関西流のぼやき漫才も無駄ではなかったですね(笑
面白い1日でした。これまでは、点で会っていた人たちが、少しずつジグソーのピースのように面になってきたなと思います。
また、コンテッサと言う興味以上に好きな車のオーナーさんと、シロさんが撮影した1枚の写真から交流が出来て、それを今回私にまで広げてくれました。これも貴重な趣味の財産かと思いました。
2013年1月29日 22:03
こんにちは

ガレリア・アミカのテントに、ランチャ・アッピア・ザガ一卜とフィアット・850ク一ぺが在りましたね。
岡Pが木っ端・で・小海のブ一スを出しているというので、おじゃましていました。
うっちぃの奥様の850がやっと仕上がったと聞いていたのですが、出展しているとは知リませんでした。
コメントへの返答
2013年1月30日 12:33
こんにちは、気が付きませんでした。

ガレリア・アミカさんとの直接は繋がりは無かったのですが、12月のコッパ・デ・キョウトの時に内田夫人を通じて紹介を受けました。
ご主人とは2回目の対面でしたが、今回は仲間のような感覚で、過ごさせていただきました。
2013年1月29日 22:13
このNYM、初めて写真見ました。
すごい車の集合ですね。
個人的にはルノーやシムカが懐かしく、ダイハツレーシングカーやコンテッサを見てみたいです。
コメントへの返答
2013年1月30日 12:37
NYMは、幅が広い。
ストライクゾーン的に、いろんな人が来て、早朝の周辺道路は、族車がバリバリ走り回り、これも近年名物になっています。

ダイハツの軽レーシングは、池田の本社に資料が残っているのか、黄色い色がモロに60年代末から70年代初の色でした。たまらんものが発掘されて来るので年々楽しみな日本の「レトロモービル」です。
2013年1月29日 23:12
お疲れさまでした。

お会いできなかったのは、残念ですが今の車に乗って居れば、また車が引き合わせてくれると信じてます。

また、何処かのイベントで(^o^)/
コメントへの返答
2013年1月30日 12:39
またお会いしましょう。「ひめ」にお会いに関西に来られる時なら、少し時間を下さい(笑

私は基本的に元気なので、今後も各地のイベントには、水戸黄門の様に回るつもりです。

是非ご一緒に。
2013年1月30日 8:14
A112 it's a mix of different version, it has a zero historical value, I hope he/she paid that car less than 500euro.
コメントへの返答
2013年1月30日 12:51
This model is customized by Machio Yajima.
http://www.abarth.co.jp/index_e.html
That's non original type,based version is latest product model.
2013年1月30日 10:18
おはようございます
NYMお疲れ様でした

私もこのイベントはコンクールコンディションの
希少車を並べるよりも日常性のある
生活感漂う旧車を毎回自走で参加させる事の方が
より価値があると思っております

当日ブースの前に2回ほど行っては見たのですが
気負いしてしまいお声を掛ける事が
出来ませんでした(笑)
ガレリア・アミカのテントの中にちょこんと
850クーペがあるのを見て帰ってしまいました

そう言えばガレリア・アミカさんが良く誌面で
取り扱われていた当時行って見たかったのを
思い出しました
コメントへの返答
2013年1月30日 12:58
ご丁寧なコメント感謝いたします。
無事に550キロを運転して大阪に戻りました。

仰られる通りに、普段は関西などの地方に居るクルマが、東京まで用事を作り集まって来る。それだけでも、このイベントは日本一の名に値する価値があるかもしれません。

2回も来ていただいて本当に済みません。関西弁であんまりガラの悪いタイプではないと、思います。(笑)
アミカさんは今回の協力面で大でした。また常駐スタッフは、向こうの出していただいたメンバーが主で、この辺は御礼を言わないとイケマセン。

岡田さんは、昨年末からのお付き合いですが、その時のイベントも、不思議な縁です。
そうやっていろんな人の中で、私も歩んできたのだなあと、改めて思いました。
2013年1月30日 16:38
Different point of view, in EU an old car HAS to be original or has no value. ^_^
コメントへの返答
2013年2月1日 8:32
オリジナルで無いと、EUでは、価値が付かないということですね。

私も原型で乗るタイプです。ただ、最初の写真の方は、西洋で言う本当のカロッツェリアで無く、クルマを自由に加工していじっている人です。
2013年2月3日 5:47
ご無沙汰しております・・・またNYM、お疲れ様でした!!

個人的に、写真のクルマの中ではレオーネRXと、品の良い420G に惹かれました。

昔から420G は好きなのですが全幅が1938mm もあるので、小生のようなヘタッピイが手を出すにはなかなか畏れ多いクルマですね・・・
コメントへの返答
2013年2月3日 13:33
復活ようこそでございます。

レオーネ系は、近年国内イベントが増えてきて、草の根的に維持されてきた方々が、ひょいと出してこられて、この車の再評価も高まるかと思います。
岩崎宏美と原辰徳というCM起用でした。

この420も川崎33ナンバーですので、20年以上日本に居る車であり、ディーラー物である可能性が高いです。
私は38才でローバーP6V8、3.5リッターに乗りました。英国車は年齢と生活状況で乗れるスーツみたいな生活具です。
運転技倆はクルマが人間を躾けるような所もありますので、一度是非(笑)!
2013年2月4日 9:04
遅くながら
お疲れ様でした、

今回は天気にも恵まれ
良い1日だったと思います、

私は過去明治公園(?)時代に1度
そしてパシフィコ横浜で1度見学、

そして2000年?度から
毎年見学しています、

毎年同じようながらも
1回キリのおクルマ参加あったりとか
降雪後の凍った路面のNYMあったりと
イロイロな思い出ありますね、

また来年もお会いできたらと思います。
コメントへの返答
2013年2月5日 12:47
ありがとうございます。
今年は過去10年で一番温かく、来客数も増えたのでは、ないでしょうか。

ビジネスゾーンとして考えても、店を出されている人たちにとり、収益以上のメリットも出て来たと思います。
もう、コンクールデレガンスを自動車雑誌の元編集長氏らに、やっていただかなくても、彼ら自身もう一段踏み込んだ参加をさせるくらいでないと、滑ってきているように思えます。

プロデュース能力を持つ人だけで、呼んで来るのはよいかと思います。

会場で貰う参加記念のパンフレットが16冊になりました。
21年で16連対ですから、よくきていますね。わざわざ大阪から(笑)。
評論家連中は見ていませんが、参加者の方々は、きちんと見てくれていることを、誇りに思っています。
我ながらここまで続くとは。の1月の始まりです。また来年もお会いいたしましょう。

プロフィール

「青春と自動車 http://cvw.jp/b/176891/48681575/
何シテル?   09/28 04:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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