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2013年04月03日

アナログとアラビキ

アナログとアラビキ











もうCDを買うのは、ヤメようと思う、基本的には。

最近ラックに積み上げたCDが、数百枚くらいになってきた。
80年代後半からCD中心になったのだが、初期こそ3000円くらいで
レコードを超える値打ちが付いていた。

今は国内レーベルの新譜はまず買わない。
外国の輸入盤で、ジャケットと説明を読んで面白そうなら購入、
1000円以下が大半である。
中古CDは、アルバムでも無名の邦人なら50円くらいから出ている。

有名な盤でもブックオフで250円とか、アナログレコードの頃は中古でも
1000円以上であった優良な資産であった音楽情報が、今やCDと
ダウンロードのお陰で、情報価値 1回いくらみたいな暴落ぶりである。

あーCDって、けっきょく最後はゴミにしかならないのや。そう思うと、
何年も前から覚めてきている音楽熱が、さらにテンションが下がってしまった。

これじゃいかんなアと思ったので、思い切って方向を変えてみることにした。
実はこの金曜日に新しいレコード用プレーヤが、届く。
もう一度レコード中心に音楽システムを、組んでみようと思った。



21世紀も今は2013年。日本の元号は、平成の25年目である。
世の中が進化するに連れて、次第に面白いことが少なくなった理由も
近年の社会変化で、薄々と理由が判って来るようになった。

最大の原因は、コンピュータの普及である。
人智を超えてはいないのだけど、金融工学のような数字が数字を読む社会が、
占める割合が高くなり、産業革命や、以前の大航海時代のような新時代の発足で、
海上保険のような新しいインシュアランスが必要になった時代と異なり、人間の
予測行動範囲を狭めてしまったことがある。

普通の人でも、幅広く情報を収集でき、世間の空気を知ることが、可能になった。
反対に、若い人がバイクのような、危険性や事故の蓋然性が高い物には、手を
出さなくなってしまった現象もある。
ネットに拠る情報収集が、波及したおかげで人間は、単純にもの事を判断するように
なり、前頭葉を使わなくなったことが、起きているのであろう。

これには便利の裏側に潜む皮肉を感じるのだが、最近の草食男子というやつには、
本能を失いつつあるのか、危機感すら覚えるのである。



アナログ趣味の長所は、単純に「味がある」とよくいわれる。
性能的には決して、こんにちのメディアや方法論には叶わないが、
手作り感とか、あたたかみがあると,いうのが説得材料だ。

こう言ってしまえば、古い人間にはある程度の共通認識があり、
何となく通じてしまうのが、僕には気に入らなかった。
負け犬の遠吠えっぽいではないか。

私には、90年代に作った、3人の子供がいる。
彼らと話をするのは、世代の価値の違いが判って面白い。
先程のようなアナログデバイスの長所にしても、何となく良いというような
曖昧な結論は持って来ないのである。

息子(92年生れ)が近年、「例え」に使う言葉に、「粗びき芸人」という
言葉がある。きょうだい間でも、直感をたより失敗することの多い長女を
ときどき「粗びき団」とよく言っている。
私も語感は判るが、語源を知らなかったので、教えてもらった。
「エンタの神様」などから、お笑いの芸人が急速に出て来た2000年代。
消えて行く芸人も実に多い。

一般受けする芸の披露以前だが、「もしかしたらコイツは面白いのじゃないの?」
というような原石級をピックアップして、本流のスピンアウトみたいな
企画が「粗びき団」でそこに出て来るうたかたの人たちを粗びき芸人という
のである。



完成度が低いが、面白い才能が感じられるので、最初からお蔵入りさせるには
勿体ない。出してみようではないかの,取り組みなんだろう。
極論ではないが、日本にも元気な時代が、あった。

ハプニングの多い時代は、1960年代までで、その頃までは何でも許された。
長島茂雄の伝説だって、プロレスと言った芝居がかった興業からも人気者が
うまれヒーローとなった。
あれはなんだろう。日本の「粗びき時代」だったのではないかと、今にして思う。

ちょっと前の韓国やいまの中国を見ていると、複雑な気持ちになる。
僕は面白そうと、無責任な感情を抱く方である。
無責任と言えば1960年代、植木等で、あの時代のスーダラ調は、青島幸男の構成と
企画である。
日本の粗びき時代が終わったのは、1970年で、万博のお祭り騒ぎで
エログロナンセンスを出し切った。
その秋、三島由紀夫が「まじめにせんか」と本当に憤死してしまって、首を斬ってころり、
そこで「浮かれ」のテンションが下がっちゃったのは、史実なのである。

まあ、そう言う訳で、僕はアナログとアラビキを強引に結びつけたいのだが、
アナログ時代の面白さを、いつまでも引き摺っていいものなのか。
いつも古い車に乗りながら、感じている申し訳の無さは、三島的正義感に
対する無責任の行き場が、少ないからである。

まっ、レコードの再生音でも聴きながら、このテーマに対する回答の続きは、
考えてみようと、思っているところなのである。






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Posted at 2013/04/03 14:53:19

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