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イイね!
2014年08月08日

少年と鉄道模型

少年と鉄道模型 今年の夏休みも8月に入った。
僕はだんだん少年時代のことを
懐かしく思える年代になった。

4年お付き合いのある少年がいる。
彼はペーパーで鉄道車両の模型を作る。
市販部品は全くに近い、使わずに全部自分で作る。
そして、小さな仕事は神の領域に近いことを
やってのける。

昔は模型少年はいっぱいいた。
私もかなり自信を持ち、細かな台車まで自作していた。
当時はキハ04系などの菱枠台車が市販されていなかった。

幻のパーツを求めて、広島や京都・大阪、東京の模型店まで出向き、
北九州から出て来た少年が、「ジャンクボックスを見せて下さい」と
店員のいるカウンター内に上がり込んで、売れ残った動輪や
ベンチレーター類を箱から書き出し、少ない小遣いで、
「これくらいの値段で売ってください」と中1くらいから行脚をして来た。

怖いもの無しには恥も無かったのである。

そんな僕は大学の鉄道サークルに入り、活動の中心になるまで模型製作を
続けた。ほかに、それほど打ち込むことがなかったからと思う。



僕は50を前にしたころ、とても道に迷っていた時期がある。
自分はサラリーマンで、会社の仕事をして、給料をもらい、家族に使い
あとは珍しいクルマを持っていることを得意になってるだけの、おやじ。

酒を飲み、ちょっと女性に持てたくらいで、うれしがっている男。
子供の頃に見た夢や、希望はどうなったんだろう。
青雲の志はどこにいったのか。

あっさり会社を辞める前に、若い人にとり、これからの社会はどう生きて
いくのがいいのか、それくらい語れるようになりたいと思った。
今はその意味が、おぼろげだったのが見えて来るようになった。

ソーシャルという概念と新しい時代の社会主義を重ねてみようと思う。
だから、家の外に出た。昔の人はうまいことをいう。出家と言った。

ボランティアで自分の個性と器用さを活かせるように、第2のデビューを
するようになった。
ぎこちないのはいけないので、自分のカラを若い頃から作らなかった。

そして2010年の5月連休の青葉の下で、ある少年と知り合った。
大きな声で、怒鳴って、つっこむオッサンも何人かいて、その下で震える
小鳥のような少年だった。

一生懸命模型が好きですと言うのを聞いて、私は自分のことを重ねていた。

おれもこんな時があったし、その時に指導者も先生もいなかった。
誠文堂新光社の本と、図書館にある朝日新聞の鉄道年鑑を借りるところから
スタートした鉄道模型と実物趣味の人生。
大分の片田舎では、同じ趣味の友人もいなく、大人でやっている人と出会う
機会も無い。

DMCのロックなギャグ漫画の主人公みたいに、勘違いしてるのか、実は
本質良い線をいってるのさえ判らない。
僕はそんな時代を生きて来た男なのである。

だから都会に憧れた。情報にあこがれたから、その一番大元の仕事
マスコミに行くと、田舎を出たときから決めていた。



私は弟子を取るような男ではない。
自分の3人の子供より若い少年に、模型とは、と道を説明した。
自分の旧作の一部を見せて、こうやってリアルを追究しなさいと言ったら
立ち所に理解して、師匠以上のものを短期間で作れるようになった。

ほんとうにこういう出会いのために、会社を後にしたと思っている。

自分の潜在能力について、おじさんたちはどのくらい理解出来ているだろう。
もちろん少年野球のコーチのような判りやすい例はあるが、
単細胞が単純に教えるのはいけない。

少年の目の高さで、球筋が見えていないと、自信過剰な親が
なぜこんなこともできないの、と叱る図式と全く同じだ。

私は模型のことでは、もう教える域ではないと考えるが、良い刺激を
若い人からもらった。
ソーシャルとSNS的概念の時代は、こうやって実践すればよい。

今日はだから、この人の模型の作品展を、ご案内する。
『ペーパーモデル・クロニクル』(松山秀太郎君作品展)


会場は阪急甲陽園線の途中駅、苦楽園口駅の真向かい。
1階がローゲンマイヤーのパン屋のあるビルの3階、6cギャラリーである。
ビルの裏にある住居棟入口の階段で3階まで上がって下さい。


http://www.galerie6c.net/






会期は今日を含めて土曜と日曜まで。
時間は本日は20時まで、明日と明後日は11−18時です。

3階のギャラリーの窓からは、苦楽園口の駅がこんなふうに見えます。
最後に、作家さんは「何を見てこられました」と必ず聞くので
『ラテンでゴメン』、イエィ〜!と答えて上げて下さい。
実物作品を見ると、誰でもビックリしますと思います。
イエィ〜


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Posted at 2014/08/08 14:44:06

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