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2018年01月10日

金曜日のバブラーたちへ

金曜日のバブラーたちへ 新年早々株価が好調なようだ。
前回のバブルは30年前のことになる。
私は当時20歳代後半で、働き始めて数年後のことだった。

今振り返れば、実感の無かったバブルだったが、
細かく見ていくと、その後の社会の流れを作ったことも多い。

だから今日は、バブル批判をやらずに、前と後、それから30年について
考えていきたい。

前のバブルは、1985年のプラザ合意で、日本に大量のマネーが流れ込んで
きたことが原因で起こった、地価高騰と、金融の暴走を主に指す。

しかし私含めて、庶民は現象面を面白く感じただろう。

株の値段がぐんぐん上がり、金融商品は加熱競争になり
冷静な筈の銀行が踊って、最後はみなシュンとした。
それは日銀の引き締めが、し過ぎだったと言う。

その前から1980年代は、70年代と雰囲気が違っていた。
景気が良くなり始めた原因は、「なんかそんな雰囲気」があるのかなあ、という
心理側面のことから書いていこう。

80年代は前半と後半で、実はかなり中身が違うのだが、それは地続きの
大陸のようにつながっていたのである。





80年代前半はまだ、独身男性が輸入車に乗ることは、限られていた。
医者のタマゴか、タレント芸能人くらいの時代だと思う。
しかし、ちょっと売れた芸能人が、外車に乗り始めると、俺もその内
乗れるのではと思うようになった。

それまではスカイラインとセリカが憧れの時代に、これは大きかった。

https://minkara.carview.co.jp/userid/773427/blog/40801190/
この記事
に出て来る岡本かおりのシロッコなんかが、そんなイメージに
近いと思う。


1981年に、いすゞピアッツアとトヨタ・ソアラが、相次いで登場し、「もはや石油ショック
は終った」という時代が始まったことは、数年前に書いている。

こういうプロセスや、80年の松田聖子ら、82年の小泉今日子、中森明菜らの登場で
時代は若者中心に、既にはしゃぎ始めていた。
とりわけクルマ文化が、アイドル文化などと共に二人三脚で、「80年代は明るくなる
らしいぞ」のムード序曲になっていたのである。


輸入車の時代を切り拓いたのは、シトロエンBXおよびプジョー205、
そして小ベンツこと、ベンツ190の登場が非常に大きかった。
これも数年前に書いている。

この前章だったのが、FIAT PANDAとアウトビアンキA112だったのではないか。
露払い的だが、100万円台でガイシャが買える!というのは大きかった。

それは今の時代に比較すると「それってなに?」というくらいきょとんと
した話なのだけれど、若者が一線踏み越えてはならない禁断の輸入車に
手を出すことは、ルビコン河を越えるくらいの勇気と、もしかしたら得られる
(かもしれない)ステータスへの夢が伴っていた。

私もただの若者(バカモノ)だったから、もう時代が沸騰する前からのぼせていた。

それが今思えばバブルのはしかだったと思うし、懐かしいのである。




写真は1988年の東京旅行の時のもの。
プジョー205は浜松駅で在来線から新幹線に乗り換える時に撮影。
スズキが輸入車ビジネスに手を出していた時のものである。

そしてもう一枚は六本木の最初のアークヒルズが出来て、そこに向かう途中。
普通の教会前の平面駐車場に並んでいた、輸入車群である。

今見ると「なんとも」思わないだろうけど、当時はこれだけで「東京スゲー!」
だったのである。
38歳以下の人には想像もつかない「地味クルマたち」が夢の憧れだったのである。



今のドーピングし過ぎた外国製自動車たちを見ても胸を時めかない私は、

やっぱり80年代アイドル好きの、時代遅れのオッサンなんである。


これからまた、同じような時代が、
来るのだろうか。


ブログ一覧 | 日記
Posted at 2018/01/10 12:16:20

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この記事へのコメント

2018年1月10日 12:57
コータローさん、こんにちは。

今、50歳代ですが、大変、興味深く読ませて頂きました。バブル期と庶民感覚の外車イメージ、まさしく腑に落ちる話でした!

本当に今ドキの現実ばなれしたセレブか大富豪向きのスーパーカーやら、それを追従する500psクラスのモンスター化したマッチョクーペやセダンには全く感動が湧きません、、、

速いだろけど、重いだろ、燃費、維持費もスーパー、、、幾らか現実みがあり興味が湧く人は世界の頂点5%以内?

バカバカしくなるだけで、古い147をどう弄ろうかとか考えている方が余程、満ち足りた気分になります(^^)
コメントへの返答
2018年1月12日 12:27
ご感想ありがとうございます。

私は、クルマ≓(相似記号)アイドル論で考えていくと、憧れの外車は、等身大やそれより、ちょっと背が高いくらいが理想かと思います。

輸入車状況が最低だった77ー81年頃は、親近感が薄かった。アメ車が主役でした。
これをヨーロッパの小型車に目を付けたインポーターは偉かったし、私もA112や初代パンダ等は買わなかったけど試乗に行きました。

今のブームは、ランボルギーニ(中身はアウディ)、ポルシェ(部品は東欧製のVW系)それからベントレーが目立っていますが、今後はどのようになるのでしょう。

ラテン銘柄の復活や、それ以外の楽しさを切り口にした新型自動車の再来を、心待ちにしたいものです。
格安中古も、私は反対しません。
2018年1月10日 16:03
もちろん「金曜日の…」はあのドラマのパクリですね?

人の営みは変わらないので、そちらの方はドラマでなくても

世間を騒がせていますね…

突然の書き込み、失礼いたしました

コメントへの返答
2018年1月12日 12:31
こんにちは!
そろそろエグザンも珍しくなってきましたね。
このタイトルを借りる前に「金曜日のー」を借りて読んでみました。
僕らより一回り上、1950年生まれくらいの団塊の世代が中間管理職だった頃の物語で、実はバブル以前だったと知りました。

でもヒット作だったので、バブル時代まで続編が作り続けられ、なんとなくイメージが重なるのです。面白いですね。
2018年1月10日 18:41
80年代バブルは、とても懐かしいですね。
ここ最近の世評もその傾向が強く思われます。
例え泡であっても、あの頃の好景気の背景には夢があった気がします。

最近の株価高騰は、金融庁自らのインサイダー。
好景気の実感の無い人が多く、預金を趣味とする若者が多いのはそのせいでしょう。

夢を見て弾けるのがいいのか、安定を柱に一生終えるのがいいのか、
個人の判断に委ねられますが、
このままではデフレ脱却は不可能な気がします。

人為的じゃないアダムスミス的な好景気が来なければ、
人の景気感は満たされないのかもしれません。
コメントへの返答
2018年1月12日 12:51
manoueさんはしっかり見てられますね。
官製バブルを誘起しようと5年、必死だった黒田日銀が、言わなくなったあたりから、徐々にムード的なものが胞発しかかっています。

私は白川前総裁支持派だったので、この国の経済がどこに行くのだろうと、眺めておりました。

ただ社会構造的に、深層部の変化が5年で進みました。単純にバブルと口走るのは、上っ面なレポーター的マスコミで、確かに若者は堅実です。(20歳代3児の私は父です)

この世代が働くことが給料目的だけでなく、自己に資本投資するようになると、新しい時代が始まると、睨んでいます。その傾向がうっすら見えるような気がしています。

言葉は軽いですが、30年前の若者が感じていた空気、景況感は、どう伝わるのでしょう。
2018年1月13日 10:19
こんにちわです
国産車もガイシャも高くなりました
内外装シンプルで簡潔装備の
グレードのクルマも選びづらくなっています・・・、

チョット淋しいですね
せめて各メーカー1車種くらいは
そんなクルマがあったらと思うのですが、

とりあえずタイヤはもう少し細くて
60~70あたりの扁平にして欲しいですね
値段も安いし乗りゴコチだって・・・○ですし。

プロフィール

「青春と自動車 http://cvw.jp/b/176891/48681575/
何シテル?   09/28 04:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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