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kotaroのブログ一覧

2023年08月03日 イイね!

自動車の業界という魔窟

自動車の業界という魔窟世間は普段、自動車の業界の構造なんて全く興味を失っていた。
ところが中古車大手の裏側を覗いてみると、信じ難いことがたくさん転がっていた。

ええっ、俺たちはあんなものを信じて乗っていたのか。そんなものだろう。



自動車の世界は30年以上前にピークアウトして、今要るのは産業用と
乗り合いのバスと、お金に余裕のある人のタクシー

それ以外はリースかレンタカー。

ヘンな趣味の人が乗るような、お笑い芸人のアイコンみたいな古いクルマ。

それだけで十分である。


だから儲かる訳が無いのが、新旧の自動車販売。

ホームセンターで適当な電動式ヴィークルを売り、
それを自分で勝手に乗って事故さえ起こさなければ、
無保険、無車検運転のクルド人だって、
田舎の公務員みたいに「俺たちが正しい」と主張しているほうが、
日本人が一番弱い『生産性で勝っている!』になると
私は思うのだが。

日本は法治国家だからそうはいかない。

しかしあらゆる規制と罰金と税金で成り立って、この安倍チャン的素晴らしい
日本は、どうしようもなく不便な国だから成長しないし生産性がすごく低い。



まあ、あの田舎から出て来た矢沢永吉的な”成り上がり”好きの
ビッグな自分に酔っているワンマンおやじの店があそこまで大きくなれたのは

たぶん、入れ知恵と癒着している、同じ業界の別働隊がいて、
そこがお金の小槌の打ち方を教えたんだろう。

小槌の代わりにゴルフボールを靴下にいれて打てば保険入る。
保険は保険のお店に任せればいい。

そんなんがどんどんと明らかになっていき、和歌山のカレー事件の
林真須美一家みたいに保険で大きな家が建ったり
(私はカレー事件はクロだと言ってないのでそこんとこはヨロシク)

ちょっと前の日本中でよくあったような生命保険で”稼ぐ”ような発想が
損保と自動車業界で、いつの間にかシャブ漬け構造になったとして
おかしくない。

それを一般人が気付かなかっただけである。




それと今回の事件(あきらかに脱法の犯罪)の経過で普通の人も、
政治家と国会も考えた方が良い。

30年前からほとんど壊れなくなった日本車に車検が要るのか。
壊れたら消費者が判断して買い替えるか、修理工場に私のように、自分で
持って行けば良い。

そんな自主性がユーザーに育たなかったのは、私はくだらない日本の新車
ディーラーのお客さんの対応が間違っていて、丸抱えして、まるで何も
出来ない無能力の子供みたいな育て方をする、”教育”が間違っていると
40年前から私は言っていた。

車検制度は要らない。

運転免許証は届け出制で適性審査のみ。

自動車学校は廃業転換して、エクササイズのジムみたいに慣れない内に通うだけでいい。

事故の処理と損害賠償は自動車が速度が落ちない限り必要で、それは制度を
時代に合った物にすれば良いだけ。

ピーク時の交通事故の被害に比べていまはずっと少ないのになぜ損保企業が
成長するのかおかしいと思わないのか。


時代の流れとか、淘汰とか、反対にスピードアップして行くべき業務の処理が

今でも40年前のレベルでは、そりゃあ新興国の中国に追い抜かれていく。

自動車をいつまで産業の柱にするのだろう。

自動車が要らないという人は、交通機関の発達した場所に棲んで文句も負担も無い。

でも断っておくが私は個人の能力として自動車が好きだから、
どこへでも行ける個人ツールとして自動車を使う。


これをやめてしまうと、能力が3割くらい減少するのではないか。

都市生活者はそこで生活が完結するが、地方や田舎の自然も旅と移動の楽しさも
あまり知らない。

最初に戻ると、儲からない筈の縮小産業で、妙に急成長するには
なにかカラクリがあっただけである。


これを機会に時代遅れも甚だしい分野の一掃を願う。

最後に言っておくと日本式の自動車ディーラーは全く意味がないので
業態変換した商売をスタートさせ、コストコみたいなやり方にすべて
変わるべきだと思っている。

道路に出て見送りも要らない。

あれがあるから、歩道の樹に枯草剤を散布して枯らすのが「正しい」に
なったのである。

あれは早急にやめろ。見ていて気分が悪い。

Posted at 2023/08/03 03:50:50 | トラックバック(0) | 論考 | クルマ
2020年12月11日 イイね!

旧車と2030年問題

旧車と2030年問題













ニュースでご存じであろうが、日本政府も2020年の年末に
ついに2030年代半ばでガソリン車打ち切りの目標を
宣言するに到った。
https://toyokeizai.net/articles/-/394007

これをどう見るかは、その後の記事で、2035年から実際は2030年に
東京都などは、繰り上がって行きそうな気配である。

そうするとあと9年ぐらいで、ガソリン車を気持ち良く乗れる時間が
残っていないのではないか。



カーボンニュートラルといって、地球温暖化の阻止の動きは、自民党政権の
前の民主党の、最初の党首、鳩山さんの時に加速の気配が見えた。
それは2009年頃の話である。

それから2011年に東日本の広域震災が有って、日本は急速に世間が曲がった。
当時の菅総理の独断は不味かった部分が大きいが、社会の未来への空気が
おかしくなったのである。

その後に民主党が政権を手放して、安倍総理のこの間までの、長い政権時代
ひとこともカーボンニュートラルに、日本は目標を掲げて推進する気配は無く
世界の中でも、独自な路線を進むが如しであったことを、思い出してみよう。

ところが今度の菅(すが)総理に変わった途端に日本はガソリン車を禁じて
世界の流れを追随することになった。




恣意的な政治の多かった安倍時代が去って、今度の時代は官僚たちが
政治の実権を取り戻しつつあると、そういう見方もできるが、
さて、ガソリン車、旧車好きの私たちも、そろそろ考えないといけない。

私は20年前の2000年頃に、みんカラ以前に、インターネットに活動を
移して、旧車のメーリングリストを作って、交流や記事投稿を試みていた。

その時に、シェールオイルも生産商品化も進まなかった頃なので、
ガソリン高騰を理由に「あと10年」くらいで、ガソリン車は楽しめない時代が
来るのではないかと、予測した記事を投稿した記憶がある。

トヨタが初代プリウスを世に送り出し、ガソリン枯渇が割と近いのではと
世間が騒ぎ出した頃である。

しかし2010年代にガソリンは無くならず、むしろハイブリッド車の進展や
経済の活発な国が、中国以外では減って行き、その中国がエネルギー消費と
減産の主役となって行ったこともあり、ガソリンは近年だぶつくようになった。





我々旧車乗りは、2010年代は旧車の価格が、ヴィンテージや、ネオクラ等の
価値観が広がった以外は暴騰もなく、意識の急速な変化の外に置かれて
忘れられていたような時代だったと振り返る。


ここから先は、新年を前に私なりに考える2021年以降の予測である。
まず、今乗りたいクルマは乗っておくべきか。
自動車の雑誌が活発だった時代なら、「NAVI」あたりが巻頭特集に持って来る
テーマに試みたであろう。
しかし消費は動かない。
安倍政権の7年間に、インフレ目標2%は一度も達成出来なかったくらい
日本の消費経済は、冷え込んだ以上に細胞壊死が起き、銀行預金利息もゼロ以下に
枯渇してしまっている。

何となくいまヴィンテージカーを買っている裕福層というイメージが湧きにくい。

ならば、こんなクルマあたりの価格や、手を出すことに迷っている心理層に
影響があるのではないか。




私は今61歳だが、今年定年を迎えて、上場企業38年間勤務の真面目なオトーさん、
クルマ好きな1960年代生まれくらいなら、退職金も少しはあるであろう。

そう言う人がこれまでは、ハコスカや、S30Zに死ぬまでに一度乗りたいと
思っていたかもしれないが、この2車種は随分暴騰した。

その代わりに上がったのが本来のA110アルピーヌと、ロータスエランである。
しかしこれを買うのに、退職金の三分の1とか四分の1を使うのは
そろそろ勿体ないという価値に変わりつつあると私なら感じる。

超ヴィンテージやウルトラ旧車に行ける60歳代は、医者の友人くらいである。
そこを考えると、ガッティーナあたりで動かなかった適当な旧車。
プジョー505や205あたりにもう一度乗り、あの日のW浅野を追い掛けた
若い日が懐かしい、まだ元気な若いお父さん(一部はもう“お爺さん”)が
1980年代車に、どっと押し寄せないであろうか。



先週、私のひとつ下の「ザ・リリーズ」姉妹が、めでたく還暦を迎えて
ラジオ生番組を聴いている私も我が事のようにうるうる感動してしまった。

さ来年には松田聖子、その前に石野真子の年代も還暦を迎えるが皆んな
若くて元気。『黄昏流星群』ではないが、この女ならまだ口説こうかという
くらいに、最近の女性はエージレスである。

だったら判りにくい、ロータスやアルピーヌよりも、彼女らをさらって
もう一度デートしたい、自分らが一番元気だった時代。1980年代に
『BACK TO THE FUTURE』したいのが、我らなのである。

というわけで、来年以降に動き出す玉は、ネオクラ80年代から90年代。
このあと10年間に、アゲインリゲインもう一度青春に戻れる
タイムマシーンではないかと思うのである。


Posted at 2020/12/11 06:03:52 | トラックバック(0) | 論考 | クルマ
2019年05月12日 イイね!

令和になって、昭和と平成を思い出す。

令和になって、昭和と平成を思い出す。今日は、考えさせられることが、最近多いので、
クルマと違う記事を書いてみます。

まずこのリンクを見ておきます。



これは大阪の千里ニュータウンを紹介した半世紀前の映像です。
20分程の動画を見ていると、私は団地を好まなかったけれど、こういう住居に
こぞって住みたがった時代の背景や、団地に住む幸せについて考えさせられます。


この時代の昭和40年代前半は、日本人の給与所得が、14年前と比較して
600%くらい伸びており、最近の中国の実情に似ています。

まじめに働いていれば、奥さんと子どもの二人は養えた時代です。
映像中の小学生の男の子らと、私はちょうど同じ年代です。

そして紹介しませんが、動画を見終えると、千里から遠いけれど同じ大阪の
北摂、茨木市のさらに奥にある「茨木台」とか勝手に名乗った、平成初期の
失敗作のニュータウンが、「これもいかがですか」と出て来たので、
私はつい、限界ニュータウンのことを知ってしまいました。


昭和の後半は、日本はまさに元禄時代で、若い人たちが競って新車の
スポーツカーを買い求めた、あの時代です。



次に紹介するのは、こんな記事です。

「しょうがない」が口グセの50歳未婚男性 「シングルライフ」は幸せなのか?

というタイトルですが、私のちょうど10才下の、ここまで独身の男性の気分を
紹介した良記事ですが、何とも言えない、先の見えなさを感じました。

今は仕事が有るが、これが何らかの理由で失われたら、この男性はどうなるのでしょう。
社会から転落の危険はないでしょうか。余計なお世話だと思いますが。

最近の私は、聞こえは人助けですが、就労支援や生活問題に直結する
仕事に就きましたが、まだ冷や冷やの経済力で、崖っ縁から落ちかけた
人々と同じ気持ちで何とか励ましています。



私自身も、近年は随分「生き辛さ」を感じるようになりましたが、
今度は違う方向から見てみます。

子どもの時に、アメリカと並び、両大国と言われたソ連=現ロシアのことです。

ロケットや人工衛星競争もした国が、80年代の終わりには危機と呼ばれて
ゴルバチョフが出てきて「ペレストロイカ」を実施します。

それでも2年後の1991年に、1917年のロシア革命以来続いた社会主義の
大国は幕を閉じました。当時の日本人は、どのくらい理解できていたのでしょう。

この時には30歳過ぎの私はこう感じました。
社会主義国は「壮大な実験に失敗した」 最後はタレ込みや通報、
秘密警察の弊害ばかり、言われるようになったが、彼らが希望に燃えて
その主義を受け取り、前向きだった時間だって長い筈だ。

国民たちは、悪いこともしていないのに、「なぜ」の気持ちがつらい
だろうなあと思いました。




つまり、
平成の30年はロシア(ソ連)の半世紀と同じで、
国民は信じ続けた政府と政治に裏切られ続けた。

今日生活に困り、生活保護を申請しようか、悩んでる人たちは多い。
それはカードなどで、ちょっとお金を使い過ぎたような人が大半で、
犯罪を犯したり、人を傷つける人はいませんか、稀です。

もう一度、最初の千里ニュータウンの夢について、想起しましょう。
あの頃は、国が描いた生活モデルを信じていれば、裏切られること無く
国民は幸せな暮らしが受け取れていた。

一方では都会に出て行く若者が多く、地方は悩みを持ち始めますが、
田中角栄総理が現れて「日本列島改造論」でブルドーザー行政で田舎も
雇用が生まれて、生活が明るくなりました。


令和の今の日本と言う国は、何も悪いことをしていなく、これまでこつこつと
生きて来た人でも、油断をすると、浪費等で行き詰まったり、カード社会の
危うさが判っていても、使って転落してしまう。
そんな所まで来ていることに、ようやく気がつき始めました。


今後電子マネーはもっと普及し、現金払いを日本でも減らそうといいます。
しかし今のカード社会にあるのは、転落してからのブラックリストがある
だけで、抑止力の伴ったものとは言いがたく。これでは、何の未来化も
ありません。




もう一つ最後に言いたいことは、1960年代は国が国民生活を、リードできて
いたのに、半世紀後の現在は、殆どできていない。

それなのに、国は国民生活に懐柔し、NHKの受信料でさえ合法正当化、
しかけています。

日本は反対から見ると、最後の社会主義国ではないか?という外国からの
見方があり、私も節節でそう思うことがあります。

奇しくも安倍晋三首相の祖父は、岸信介で、総理になる以前は
戦前の満州で計画経済に、辣腕を揮った上級官僚でした。


ここで政権打倒など口走る気持ちは全くありません。

ただ、令和を迎えた日本は、ペレストロイカに立ったソ連や、
制度を一度崩壊させて、全部やり直しに近いのかも、と少しずつ
思う時があります。
Posted at 2019/05/12 13:35:22 | トラックバック(0) | 論考 | 暮らし/家族
2019年04月12日 イイね!

ゴーンと日産の関係と、80年代の塩路一郎氏時代の日産との相似について

これまでの社風と出身校風
東大出のエリートたちは、何を間違えやすかったのか。
ジャーナリストの書いた記事ですが、そこにコストカッター
ゴーンが来て、何度もピンチを救う。
最初の倒産危機と、リーマンショック不況、
3番目が東日本震災での経済打撃です。

窮地に立った時のゴーン氏は千人力。
しかし魅力あるクルマを開発するのには、違う才能が要る。
無ければある人にうまく託す。
それが出来ずに、第3コーナーから後は私財を肥やすようなことをやった。
どうやらそんな長年の日産の、会社病体質だったのではというのが感想です。
大変良い記事だと思います。読まれてみて下さい。

https://www.itmedia.co.jp/business/articles/1904/10/news043.html
Posted at 2019/04/12 15:13:07 | トラックバック(0) | 論考 | クルマ
2019年02月15日 イイね!

平成とは何だったんだろう/自動車のある風景

平成とは何だったんだろう/自動車のある風景この所よく、平成を振り返る特集記事を
目にすることが急に増えた。
それも当然で、平成は31年、今年の4月で終わる。

以前のような天皇崩御というような、幕の終わり方でなく
生前退位を希望されて、それが叶ったのだから、私も従う。

それに関して識者が一斉にいろんな述懐を始めており、興味深く読んでいる。
中でもnhk onlineの記事二つはテーマ性もあり良く書けている。

一つ目が森永卓郎
もう一つがOBの池上彰である。
リンクを付けておくので両方とも読んで欲しい。

共に日本にとっての平成と言う元号の時代を主に語っているが、
世界の1989年以降の大変化が、もたらした内外の影響のことは、避けては通られない。

日本の自動車の歴史を回顧するときに、平成元年のことと、その年に登場した
新車が画期的な時代を築いたこと。ドッグイヤーだったことを言う人は多い。

私もそれは影響があったというより、社会現象的に感じるが、あくまでも
そこに捕らわれていては、平成の30年間を俯瞰できない。


日本車の隆盛はそのずっと前から始まっていたし、一気に花開いた感があるのは
その年のニューモデルが素晴らしく、しかし開発は3年前から始まっており、
昭和最終期の方が自動車社会としては、評価したい気持ちが強い。


最初に出した2本の記事は、平成とは失敗の連続、日本の転落の30年とか、
戦争は無かったが、かつてない格差の社会が訪れたと、反省記事になっている。


自動車について考えると、平成の30年とはなんであったのだろうか。






私は、規制緩和で自動車の外側が大きくなり、5ナンバーがうんと少なく
3ナンバーだらけになった今の日本が、あんまり好きではない。

自動車は規制の多い産業であるが、その中で知恵を絞るから、時々
インノベーションを引き起こす大傑作や、歴史に名の残る長命なモデルが
出る方が、自動車らしくて産業の本質に近いと考える。

今の自動車は、本当に抱えるテーマが多過ぎて、本来のパーソナルで
軽快な乗り物から遠ざかって「大きく」なり過ぎたと思っている。

また、国民の中での格差の広がりは、お金のある人に対応した
贅沢の意味を解釈した国内向けは、本当に少なく、
一方で、車から退散する人間が様々な理由で増えており、これが新車が
売れない大きな原因と判った産業界が、危機信号を出している。


しかしそれは、本来の「より安くて魅力的な」自動車が元年時比較で
大幅に減り、プラス国民の高齢化が進む一方では、年齢の若いアジアの
新大国には、到底競争の相手にはなれていない。


自動車の枠組みとか、ナンバー制度もとうにゼロベースで解体すべき
筈だったのに、この大幅な遅れは、制度設計する公務員も動きが諸理由で
遅くなり、それが社会の退歩とつまずきの原因だろうと、言われている。


要はいろんな分野で日本は連戦連敗して、その原因も過去の制度改革の
失敗のツケが一世に出て来たと、最後の年になり噴出している状況だ。





私は小泉政権の時代は、バリバリの現役で、
5年の政治が終わった時は部下を交えて、この時代をどんな評価にするのかは、
今は出来ないが、やがて高く評価するのか、違うのかは、判る時代が
来るだろうと、10数年前に語っている。

今回の森卓の一気に語りでは、構造改革は日本の失敗の最大のものと
そこまで言い切っている。


このブログでは自動車について語りたいが、どこで日本車は、舵取りが
狂ったと言うか、魅力が薄れ始めたのだろうか。

例えば日本のバブルの事例で、マツダを傾かせた5チャンネル販売体制の
失敗がよく引き合いに出る。
その後のマツダが立ち直り、かつてのフォードとの共同開発からも手が離れて
一見は、良くなったと言われているが、それは消費者から見て、どう捉えたら
よいのだろうか。

日産はバブルの開発ラッシュに失敗して、大きく負債を抱えて、倒産寸前になり、
フランスからルノーのカルロス・ゴーンに乗り込んでもらい、リバイバルに着手。

その後の長い君臨統治の下で、今回明らかになった腐敗支配に陥り
再び危機を迎えている。
昭和時代に会長より発言の強い組合トップが君臨し、「労働貴族」と呼ばれた
時代の方が酷かったのか。
でも新型車は国民と購買層の方をいくらかは向いていて、気になるクルマも
当時はまだあったと私は思う。

三菱は、ふそうを含めて、醜聞が噴出して、消費者を裏切り続けたメーカー
というのがマスコミのイメージになり、会社が傾いた。
パジェロのパリ-ダカールラリーでの活躍や篠塚健次郎らがいた会社はなぜ
このようになったのか。

いすゞは自家用自動車を作らなくなり、ホンダは大きくなったが、面白くなく、
スズキやダイハツは軽の分野で生き残り続けるが、どうなのか。

スバルは日産系列からGM色になり、最後にトヨタの手に入ったが、今の
スバルは果たして富士重工以来のスバルなんだろうか。

そしてトヨタは世界最強の自動車会社と一時期言われて、国内でレクサスを出した。
しかしハイブリッドとレクサスが、トヨタの屋台骨らしいが、どうも業界の迷走の
原因はこの日本を代表する企業に理由はないだろうか。




こんなふうに考えてみたのと、別の角度からアプローチもある。
私自身が、自動車社会に対して、どこか潮が引くように醒めてしまった。

自分自身の原因があるのだろうと、思ってはみるのだが、それだけではない。

社会に余分に、福祉や保健、新税が増えており、それらをクリアして
また元の位置に戻って「自動車ってサイコー」とかとても言う気が
しなくなってしまったことが、投影しているのである。

社会的に見ても、平成の30年間は、自動車趣味が成熟して、オトナの遊びと
なると思っていた。が、ならなかった。
私もコケたのである。

今年で昭和から続いてきたニューイヤーミーティングが終わったように、
もう大衆的な盛り上がりは無くなって、高額イベントか、地方の町起こし的な種類に
分かれている。

その間が外国のようにないのは寂しいが事実である。

結局、平成の30年間とは、日本がヨーロッパ等の他の先進国のような成熟国に
なり、趣味の年輪と層がうんと厚くなり、そういう内面と心の遊び、ホビーの
大国になれるのではという、私のかつての予想は大いに遠のいて、
この見込みは失敗だったということだ。




最後に、まとめではないが、こういうことも書いておこう。



日本は第2次大戦の戦況下で耐乏生活を強いられた時期が確かにあった。

大勢の人が戦争の直接被害や、間接理由で亡くなったことも事実である。


ところが戦後も落ち着き始めると、真っ先に元気を取り戻したのが、遊びや
ホビーと言った趣味の分野と言うより、それに関する狭いゾーンである。

戦前から嚆矢は始まっており、一時隠棲して、戦後に一気に花開くのが
子どもと趣味の世界だ。

この平成の失敗は、第2次大戦の被害のようなものでなく、社会構造の
持って行き方のミスでもあると、思われて来出したが、さてどうなるんだろう。


今は気勢のあがらぬ社会になり久しい。また世紀末伝説のような北斗の拳
みたいな社会はおそらくはならない。

人間は過去を引き摺る時と忘れる時が有る。
これからの新元号時代は、引き摺りそうな予想もあるのだが、もういいんじゃ
ないかと思い切りたい。

私は活躍できないかもしれないが、何か流れが変わる転換点と
きっかけにならないかと思い、この文を書いてみた。


Posted at 2019/02/15 17:02:14 | トラックバック(0) | 論考 | クルマ

プロフィール

「AI構文と少子化の時代 http://cvw.jp/b/176891/48478480/
何シテル?   06/10 02:28
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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春の1200kmツーリング・中国山地の尾根を抜けて 
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2014/05/11 05:49:46

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