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2025年07月20日 イイね!

参院選の行方と自動車社会

参院選の行方と自動車社会今月の下旬で66歳になる私は、自動車が興味の対象になったのが小学校5年生の10歳頃で、免許を取ってからでも45年以上経つ。

自動車の話にアツくなれたのも若い日の遠い思い出である。

そんな私はもう引退して15年以上になるが、マスコミ産業の代表選手の全国新聞社に30年近く勤めていた時代があった。
自分で書いていて過去形の話ばかりなのが、滑稽で吹き出しそうである。

早期退職して15年以上経つと、「俺がー」とか「新聞記者が斬る」なんて時代錯誤もいいところで、できるだけそんな倫理観や社会観で、”酒場でぶちかます”なんてことはやらないし、やれない。
しかし今回の参院選挙は、自分の過去の記憶から見ていても面白い。
別に私はアルカリの反対みたいな党名の政党に興味は薄いのだが、支援や支持でないのだが、やっぱり勢いはすごくあると思う。

その理由はここには書かずに自分のSNSでは書いている。

お笑い系の芸人にも色々な人がいる。
千原なんとかという人が〇〇に入れるような大衆はアホばっかりとか、動画チャンネルでぶちかましてるといった、”瞬間”が勝手にタイムラインに流れて来る。

私はもうテレビも視聴しなくなって長いのだが、小型のパソコンでインターネットを眺めているだけだが、社会で起きていることの、半分以内のことは、ここで自動的に見えるので、嫌なものはミュート。はあ?と思うことは、用心しながらチェック。

いいニュースや情報は、自分がピックアップして、自分を知ってくれている人に情報提供する。



今年の7月の国政選挙は地味な参院選挙なのに、こんなに盛り上がっているのは珍しい。
それは昨年の石丸現象と、兵庫県知事の再選が布石にあるのは、間違いない。
今まで寝たふりして選挙に行かなかった若い層が、実に反応していることに、私は結構な流れに変わってきていると、思う。

高齢者に優遇まで行かなくも、甘い政治で、30年以上日本の与党はポジションして、成功を納めてきたが、どうも雲行きが怪しい。
自民党は安倍首相の時は、党内ライバル不在。野党は一時期政権を握ったものの、うまく行かずに3年で政権を手放した。その3年の最後の総理を務めた人物が、雌伏10年以上経って、今の最大野党の代表に返り咲いて、これも驚いた。


これ以上書くと政治の話で終わるので、流れを変えるのだが、自動車の世界って、民間マターながら、時流を組み込んで、非常に刺激や面白い時代があった産業だった。
かつてである。



政治のような無味乾燥だった世界がこれだけ盛り上がるのは、日本人が30年以上世界から置き去りになっていたことに気がついて、「これ以上暮らしが悪くなるのは避けたい」という本心からである。

税金と社会保険料が、ずっと、一方的に比重が増えていき、国の歳入は潤い、過去最高。それって、おかしいとまで言わずもどうなんよ。それが、眠っていた一般庶民に火がついた。

さて自動車もなんとか流れが変わって欲しい。一つは高くなり過ぎた。
理由は原材料費とか、しかし30年間に安全面ばかり重視して、自動車が持つ、イキな部分が殆ど今は無くなっている。
ニューモデルが、芸能人のニュースのように華やかだった時代は昭和の時代。
色んな意味で、日本の自動車産業は、無難を追い過ぎて、社会契機を作れなくなり、一方で早くも衰退が始まり、仕方ないという見方が、政治の空気みたいに支配的になった。

世界中で自動車の需要はまだ増えていってるのに、である。

中国に勝てない。そんな最初から思って行って良いのだろうか。
あのアメリカの自動車産業を脅かした、日本製の自動車がである。





日本は潜在的ポテンシャルでまだ世界3位は狙えると思う。
私は退役軍人に近いが今でも働きに行ってるし、空いた時間は、今年は万博のボランティアをやっている。

この万博も蓋を開けるまでは散々だったが、スタートして半分の期間で成功に変わった。

前の万博を知らない世代の若い方は、純粋に驚いて喜んでいて、そうでない40代くらいに頑強な万博批判、否定派が多いように思う。

名指しで批判が目的ではないと断っておくが、団塊ジュニア、氷河期世代と呼ばれる彼らは、成人後の社会デビュー期に不況にぶつかった。

それと世の中の方法論が大きく変わる1990年代後半から2000年代に漂流した。

この世代は自動車に乗らない人が多い。
そんな気になれなかったというのは、遠巻きに見て分かる。

しかし今では普通の暮らしの出来ている人も結構いて、アンチ自動車を貫くが、運転できる年代に自動車使い始めました、でも良いと思う。
でもタイムスのようなレンタカー利用で、愛車を持とうという発想が薄い。

今政治も、20代から30代前半の下の層が、投票に行き、政治に関心を持ち出して、今回の選挙も含めて、社会変革が始まりかけている。

自動車産業を取り巻く、社会不安。そして見えない日本の未来を20−30代が、果敢にチャレンジし始める時に、上の世代から、「俺たちこのままじゃ置いてきぼりになる」とスピンアウトする人が出て欲しい。
50歳でスピンアウトに挑戦した私だから、そう思うのである。


Posted at 2025/07/20 05:33:39 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ
2025年06月18日 イイね!

暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか

暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか日産の再建に暗雲が立ち籠めている。

一旦話題になったホンダとの協業は、日産が傘下になることを拒否して決裂し
数ヶ月が経つ。

無責任な流れで、日産は潰しても止むをなしと言う人も出ている。

しかし1960年代から80年代まで、日産は自動車大手の2番手で、名門企業であった。

みすみす潰れるのを見逃すと、日本の製造業に大変大きな禍根になるだろう。

一方、イタリアの名門、アルファロメオは、1980年代にライバル企業の
フィアットが救済して、現在は旗色が弱くなったが、今でも昔のアルファに
乗る人はいて、伝説のメーカー健在である。


私はいま考えられるのは、アルファロメオ式の、日産のトヨタ入りが
いちばん、外国に日産のレジェンドを取られないと思う。




スカイライン2000GTR、フェアレディZ240ZG、サニークーペ1200GX、
チェリークーペX/1R、ブルーバード1600SSS、ローレルハードトップSGX、
セドリック、グロリア、これだけの名声と伝説を残した日本のメーカーは
日産がトップだと思う。


今は現行株価評価の時代は、20年過ぎて、レジェンド(伝説)力や、
ブランドの力と言うのは、どこで爆発的に評価されて、復活して
お金になるか判らない。

BMWがローバーの提携後に、ミニブランドだけ残して、ローバーは屠った。

外国の資本主義はそんなものである。

トヨタにないもの、日産が全部持っている。
自動車の4輪独立懸架の時代の幕開け。小型FF車による新時代の到来。
量産型コンパクトGTの北米輸出でジャガーEタイプを終わらせて、ポルシェ911を
慌てさせた(フェアレディ240Z)。
国外ラリーで優勝してセダンをスポーツイメージに変えた(ブルーバードP510)

この時代のトヨタはレースのライバルになる前だから、販売重視で冒険が
できなかった。今のトヨタなら何でも出来るが、買えないのは伝説をつくること
だけだ。
トヨタ2000GTだけが伝説のようになれたが、現行時代は地味で117クーペの
ハンドメイドの方が人気が高かった。

そんなトヨタだったが、今のトヨタが日産の伝説と歴史を引き取って
日産ブランドで新時代の伝説車を世に送るのは簡単だと思う。

私は垢抜けない自動車と断言する86も日産に後続のスポーツを作らせて、
販売チャンネルも再興して売れば、日本に小型スポーツクーペも復活するだろう。

これも垢抜けない自動車と思うレクサスの大型クーペも、「スカイライン+ローレル
復活、日本に21世紀の夢が還って来た」の大型広告キャンペーンして、
インバウンドの連中に売って、輸出するまでは日本で買わせて、帰る国に船便で
送るってどうだろう。

1960ー70年代を覚えていたり、知っている海外のファンに、ルイヴィトンの
ような伝説を広報宣伝や、ニュース知育で覚えさせて売れる。

トヨタブランドではそこまで売れないと思う。


Posted at 2025/06/18 16:04:55 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ
2025年06月10日 イイね!

AI構文と少子化の時代

AI構文と少子化の時代最近、SNSの公開グループで「やけに詳しい」投稿記事を見かけるようになった。
「名古屋駅に着いて」「名古屋バスターミナルに着いて」
読んで学者か新聞記者が書いたのかと思ったが、一般人だ。

長い文章を書き慣れない人が書いたにしては誤謬が少なく破綻していない。
たくさんの人が読んで感想や思い出のコメントが着いている。

私は元プロの編集者なので、ただしこの文章、「私はこう思う」
「私の思い出」がない上に、投稿主のプロフィールを読むと中京地区の人ではない。
これはおそらくオープンAIを使って投稿したのではと、推理するようになった。

オープンAIの時代が来て、いろんなところが利用している。
まだ批判は珍しいが、最大限、マキシマムこうなるといった予測を
考えるコンピュータちゃんがすらすら書く。それで思った。

梅雨の雨なのに「線状降水帯が起きる可能性」とかネットニュースの
条書き見出しに使われて、私だけが違和感を持つ。

こんなん普通の梅雨の雨やん、1ミリくらいやで、平地のこの辺では。




天気予報、ウエザーニュースなどの警告や注意喚起が、大仰だなと思う。

最大限の予報、最悪の結果を含んでおかないと、
「こんな雨、大したことありませんよ」ともし、万が一、災害や非常事態が
起こった時に、「あの天気予報が、あんな言い方してなければ」と
訴訟や、損害賠償が、起きるかもしれない。

現在の予報は非常に分析が、人間の勘を超えた精緻な予測になったにしろ、
コンピュータちゃんは責任は取れない。

だから最悪の事態も、早くから予測の範囲に入ってくる。

こういった「もし何か起きたら、」「誰が責任取るんや」といった
社会が人工知能の到来するちょっと前から、当たり前に、社会の一般常識的に
みんなが共有する時代になった。


元アスリートのスポーツ評論家の為末大が「何かあったらどうしよう症候群」
という立派な言説、主張を書いて、大きな反応があったのは、3年前になった。
https://note.com/daitamesue/n/n5319467da614

当時私も、自分の言いたいことをうまく言ってくれてるなと感じた一人である。


何かあったら、誰が責任を、と言ったものの見方、考え方は、お役所の公務員、
公共的な仕事の場では、当然、当たり前の帰結という判断材料にこの数年で
なった。
台風が来るので電車は前日から止めますという周知と徹底。
当日になって「台風来なかった」「風も大したことなかった」という”期待はずれ”
にネットがちょっと荒れることがあっても、誰かを追い詰めるようなことまでは
いかない。

しごく平和で温厚な世間は、未来の理想だと、そう考えられる。




さて、私の文章は一番AIから遠いので、こうも考えて、世の流れに逆立ちでも
唱えてみよう。

蓋然性という言葉がある。

今言ったように、最大限マキシマム、最悪の事態、そこまでAI構文が考えて
含まれるなら、じゃあどうなるのか。

『自動車に乗るという行為は、最悪、交通死亡事故を起こすかもしれません。
その場合、普通の人は保険に入っていれば補償の対象となりますが、民事、刑事、
行政の3つの責任を追求されて、一生を棒に振るかもしれません』

最近の社会は、交通事故が昔のように頻繁に起きなくなったので、新聞記事や
ニュースを見ると、過失、悪意性、被害程度の大きさ、珍しい車両の事故
などが起きると大きく載るようになったと思う。昔と比べればである。

こういう社会の流れや傾向で、車に乗って事故を起こすのは、昔から乗ってる
ジジイばかりになった。
まして高齢社会で一方通行の高速道路の逆走など起こすと、”社会の敵”のように
祭り上げられる。

だから若者の自動車離れは、当然のように考えられ方の共有、共通認識になった。

そうでなくとも、経済力の対価や、購買力の面などで自動車は若い人が、背伸びして
無理して乗っても、昔みたいにこれがないと異性とデートできない、
と言った時代は40年前の感覚に変わっていったと思う。



さて、今の世間で、米の不足と高騰が話題を集めているが、その一方で日本の国
の人口がどんどん減少していて、特に子供の生まれて来る数がついに70万人を
割って、このままでは日本は潰れる、やっていけないと危機感がかなり深刻な
段階にまで、レベルが上がってしまい、連日このことが、政治の緊急課題に
取り上げられている。
と言った現象を、どう思ったら良いのであろうか。


私は1970年代から80年代の若者である。もちろん過去形。
その時代は、雑誌という情報メディアの内容記事の、何パーセント、
もしかして1割以上が男性の読むヤングアダルト雑誌だと、SEX関連の記事
だった。
嘘ではない。

みんな暇だから、若い男性と女性の関心事の最終ステージは、S・E・X
だったのである。
もっと昔は雑誌など出ていなくても、若い連中の「やりたいこと」はそれしか
なかったのである。

さてオープンAI先生なら、どう答えてくれるであろう。

『男女の性は、思春期などの第2次成長を経て、本能的に欲する自然な感覚で
あったが、最近はサブスティチュートできる解消行為が増えて、敢えて危険な賭け、
まして失恋による精神的ダメージ、それに費やす経済的な費用、負担、
また、対物的な弁済では済まない、対人的な越権行為と言った考え方にも。

アニメや劇画では、非常に劣等な民族”ヒャッハー”らが、「酒だ!女だ!金だ!」
と暴虐に近い行為などが見られ、そういった愚劣な行為に対し、顔を背ける
知的な人々が最近は増えている。

それらの時代と共に変わる考え方の変化で、今の時代、本能剥き出しの男女の
性は「サル」といった比喩で言われるように非常にヤバい、原始的な行動と
見られるようになった。そうでなくても、一歩間違ったら犯罪行為になりかねない。

不合意な関係性の中で”結ばれる”とトラブルになり、◯居くんのように過去の
キャリアも実績も、名声も奪われ、奈落に落ちるケースも見られる。
以上のように、男女の性は危険を犯してまで”やる”必要があるのかは、自明の理
である』

ということくらいが結論として導き出されそうである。

そりゃこんな時代だったら、少子化は当然だろうと、オープンAI先生は
言ってくれそうに、私は思う。

Posted at 2025/06/10 02:28:51 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ
2025年03月23日 イイね!

日産ショックから見る日本凋落の歴史の流れ

日産ショックから見る日本凋落の歴史の流れ日産の合併騒動からホンダとの破談となりあれよあれよのうちに年度末の3月である。
日本の国内の景気がさっぱりになって長い。従来メディアはタワマンや人の集中する東京の話題ばかり書いて誤魔化して来たが、今、昔は交通の拠点だった国鉄時代にデパートが建ったような駅前に行くと、地方の衰退は現実を通り越して住む人が、未来に絶望したくなるほど、寂れきっている。
そういった現実は2000年からの四半世紀の間に顕著になった、現在の国土の姿なのである。

日本の舵取りの失敗は、政治と行政の二重構造的に計画がうまくいかなかったことが長い。

私は今年66歳になるが、30代だった1990年代にバブル経済の過熱が途切れて、そこからポッカリと日本の未来にブラックホールが出来て広がったように記憶する。

その90年代の10年に子供を3人作って育てた。
本題と違う話だが、少子化社会はなんとなく空気で予想したが、私は父親より子供の数が多い。これはある頃から生涯賃金は父親に負けるだろうから、子供の数くらい勝っても面白いとやってみた。
老後の今は年金でも全く負けて、とても貧乏だが、息子が時どき心配して、釣りで釣った魚を片手に遊びに来てくれる。それでも子供がいないよりいいやと自分を慰めている。



90年代途中からは日本がバブル経済の反省と言って、不良債権の存在を目の敵にし、バブル時代に乱脈経営だった企業潰しを奔走した。これは今に至る自己責任の発想で、そのときに日本を代表するような山一證券や、長銀、日債銀といった国の政策で作った金融機関も潰した。今から考えると日産のような状態と異なるが、金融経済が乱高下したのは、1985年のプラザ合意を日本政府が受け入れて、為替が暴騰して日本に大量のマネーが流入して、日本企業の時価評価額が軒並み世界のトップにいきなりなった。

競争力がついていない時代にいきなりそんな「現象」が起きて、ネットもまだ無いような時代に、国も国民も現実を理解できず、お金が湯水のようにあるので、会社の経費で高級輸入車を買いまくったような伝説が一人歩きしただけである。

それが一部の人や会社が踊ったバブルの正体である。
バブル退治と当時は言われ、本来は「退治」するような化け物ではなく、経済の急性病への対処が解っていなかった。
そのバブルがいきなり弾けたのでなく、1995年1月、関西の神戸で関東大震災以来の大地震が起きて、国民は「何かが終わった」ような気持ちになった。
同じ年の春先の今頃にオウム真理教が地下鉄で毒物テロを行った。これは流行作家の村上春樹が「アンダーグラウンド」という小説を書き、人々の心の中に急速に未来に対する不安が黒雲のように広がって行ったのである。ちょうど30年前の春はとても不安な日本の春であった。

そして1997年後半になると企業経済の破綻が顕著になり、北海道の拓銀や、山一證券などが、救済しきれなくなり潰れて行ったが、庶民の人々は、平家物語のように栄華の終わった企業は「自業自得」と感じていたのではなかったか。



所で私は個人的な見解であるが、日本の経済が段階的に悪くなった主因は、消費税制度の段階的導入の結果で、その結果が、これほど大きいのは、日本人の国民性と真逆だからと、ずっと考えている。


まずバブルが崩壊目前のピーク、1989年は平成元年に4月から3%の消費税が加算された。
この話をするとすぐに昔は高額な買い物に物品税が付いていたじゃないかと反論される。しかし庶民や国民は、昭和の時代は高度成長期が終わった昭和50年代でも、旺盛な消費意欲があり、要らないものでも新製品に敏感に反応して、国内経済は成長の一途だった。石油ショックが1973(昭和48)年秋にあった。

自動車の値段もガソリン価格も1975(昭和50)年までに大幅に上昇したが、日本の自動車産業は魅力的な新車を開発して、1981年のトヨタソアラの登場で高級車市場のブームが起きて、黄金時代が始まる。



消費税の税率改定、アップは第2弾が1997年4月であった。
山一倒産、北拓の消滅は今に至る北海道の経済の運命を暗示したのであるが、消費税を春に上げると秋の頃から資金繰りに苦しむ企業が表面化して、97年は金融恐慌の年と言われる。私も新聞社時代の暗鬱な記憶が残っている。

ここで日産の危機と苦悩に付いて再録すれば、”コストカッター”、ゴーンが来たのは日産の業績の急速に悪化した後の1999年春である。
日産を大甘で救済すれば良いという記事を書くのが真意でないので、順を追って説明すれば、日産は1960年代、70年代、トヨタに比肩できる会社であった。
特に北米輸出で大きく売上を伸ばして、日本の商社マンのように、日産はイメージ戦略でも国際ラリーでブルーバード、フェアレディZが活躍して「技術の日産」という企業イメージも定着した。

しかし日産は民業ながらここまで大きくなったトヨタとは対照的な、組合トップが天皇と呼ばれたり、社内の抗争が本業の製品開発に影響しやすい、アキレス腱の多い会社であった。
魅力的な商品が生まれると息を吹き返す。これは自動車に限らず、1億人の国民を抱える国内市場でものが売れると、大きく儲けを伸ばすことができる、大国の長所でもある。今の中国が羨ましいのは、10倍の市場で、制限付き国家でありながら、消費をコントロールできたから、あっという間に日本を追い抜けた。これはアンチの人も解ると思う。

日本が景気が悪くなったのは、国内消費経済の動向に冷水を浴びせ続けた消費税の改定である。3%が5%になった1997年に金融恐慌が起きた。今から見るとたった2%の上昇でも国民は「ノー」と言って財布の口を固く閉ざした。

5%ショックの記憶は強烈で、その後の総理内閣は消費税アップは封印した。
しかし2回も消費税をアップしてしまったのは、安倍一強と言われた第2期安倍晋三時代である。2014年と2019年に引き上げを行なっている。
総理の支持率の高さに税率を決める国の中の財務省が、上手に一体化を演じて5年間で2度も消費税を上げた結果は、財務省解体デモまで起きるような今の社会状況と冷え込んだ消費経済である。



財務省を「解体」したって何も良いことはないが、この消費税と一緒になって国民負担の増えた、保険料や年金等の色々な問題は、みんな地下で繋がっており、問題の本質は、政府が官僚をコントロールしているように見えるのだが、どうしたらこの重苦しい空気を変えられるかである。
「官邸主導」で安倍政権時代は、目覚ましい国際的なプレゼンスを成し遂げたという言論や評価は多い。
しかしそれは参謀の存在とシナリオを書いたのを演じ切ったように私は見る。
消費税は安倍政権以前から始まっているのだし、それを廃止や別税にすることは勇気がなかったら、上げる方をことある度に言ってくる官僚の意見に耳を貸したまでである。
2度消費税を上げた総理は泉下の人になった。
戦前なら例があったが、戦後総理経験者が狙撃で死んだ例は初だと思う。
そして2020年代は半ばになって、沈み切った国内の国民消費力は、重税の前にただ喘ぎ、ものが売れない時代はまだ当分続きそうである。
Posted at 2025/03/24 03:27:53 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ
2025年02月13日 イイね!

日産と松下パナソニックの危機に思う

日産と松下パナソニックの危機に思う
昨日の朝に別の場所に書いたが、日産や松下が潰れかける時代が来るとは思わなかった。これを基に独自で書いてみようと思う。それがジャーナリストの仕事だと思うので。


世間の空気の趨勢というものを作っていくのは、一方で政府や国家が。一方で大新聞や全国キー局のテレビの仕事だった。昔からと言っても戦後の昭和の40年代以降だと思う。テレビの方は。

最近ではネットがこれらの地位を揺るがせるようになった。だからさっきの空気のことを作るのが醸成と呼ばれるまで、市民が冷静になってきたと思う。
日本国内の消費経済の平均購買力が落ちに落ちて、日産もパナソニックも1億2000万も人口がいる国民の国内需要で食っていけなくなった。私がトッドやピケティならそう分析をするであろう。


なんとなく、このトップ企業2社の落日は自己責任で仕方がないって、多くの国民は思わされて、思い込んでしまっていないであろうか。これは完全に政府の政治のミスである。消費税を上げ続けて、今や10% 1割昭和の時代より余計に取られる。
また会社員や働いて暮らしている人の保険料、税金、公的年金等の負担が、昭和末期の景気の良かった頃に比べて、正確なデータをとっていないが2倍以上だと思う。老人医療が無料でやっていけたから当時は。それが社会福祉と堂々と謳われて、厚生省は「いい仕事をやってくれるいい官庁」の代表みたいな顔をしていた。


今泡を食っているのは、政府の税調と、税金をセッティングして取り立ててきた大蔵省や後裔の財務省であろう。まさか国内消費がここまで冷え込んで、松下や日産が潰れるなんて。彼らにとっても大量の税収入が見込める日本の一番上にあった巨大民間企業である。その影響たるや大変な恐慌が出現するかもしれない。


ではなぜここまで国内消費が冷え込んだのか。それは匙加減のミスである。
一方でマスコミの大罪は、なんでもかんでもバブル経済の破綻やそのツケと、嘘を言い過ぎてきた。実際はバブルの反動は10年もない。その後の不況は、政府の金融ミスや、政治上の舵取りで、日本はミスをし続けて繰り返したからである。特に特定世代を放置した、就職氷河期世代問題の長年の置き去りで、少子化が進み、老後の希望も持てない大量の国民を産み、ライフプランを全く無策にしてきたことは、政治の大ミス以外に他ならない。


高齢者が激増する、団塊世代の60歳到達や75歳到達が、どれだけ喧伝されてきただろう。マスコミも罪が重い。

これだけ国債を発行して一時調達して国家を維持でき、新幹線も3、4本で終わりにしなくても国が破綻してないのなら、団塊世代対策は、国債発行と償還期間設定で乗り切れた筈である。
消費経済が低迷していなかったなら。


とにかく今の財務省のお粗末に尽きるのではないか。国の活力を奪い続けた結果は。
団塊世代のうねり、ショックは、彼らがもうすぐ死に絶えたら、それを収斂したら良いだけである。しかし団塊世代、と言っても10歳下の僕らの1.5倍程度の人口が多い人たちのことで、政府はずっと危機が来ると言い続けて、消費税を導入しパーセンテージを上げ続けてきた。1987年から安倍政権時代に2度も。
その結果がどうなったであろう。この生活苦である。

で、悪い事がチエーンリアクションになって、保険料も、各種の税金も増え続けたのは、うまくいっていた昭和戦後の逆進に完全になっている。政府と自民党政治の無能は、もう誰の目にも明らかになった。
今日はこういうことをみんなに気づいてもらいたくて、どうやったら、口先だけでない良い政府や良い国家になれるだろうか、考えて欲しくて書いた。野党のどこかが政権奪ったらなんてレベルの話題ではありません。
日産や松下が消えるって「国家的危機」だということを、見逃して欲しくないのである。兵庫県の知事やフジテレビと芸能人の話題なんか、全くどうでもいいと私は思っている。


Posted at 2025/02/13 07:14:09 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ

プロフィール

「参院選の行方と自動車社会 http://cvw.jp/b/176891/48551942/
何シテル?   07/20 05:33
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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