ｋｏｔａｒｏのブログ一覧

先輩に預けたままのトヨタスポーツ800を見てきた。

この車、書き出すとヤバいくらいの過去がある（笑）
何というか、大昔に手に入れた時はエンジンが水冷の４気筒だったくらい
笑える状態であった。
いやいや、、、、

学生時代のともだち３人で引き取るのに
２５万円ずつ貯金を下ろして、それでも整備中にお金が足りないので
学生仲間に「ひとくち１０万円でヨタハチオーナーになれる！」って声かけて
結局一回も乗ってない奴が何人か居るんだよな。ひでえ話。

人呼んで「トヨタ商事」ヨタハチっていうらしい、この車。
善良なる市民はこんな車に手を出さず、新車のカローラでも
乗ってください。

　　　　　　　　　　　☆

と、勢いで書いてみたものの反応がない。
面白くなかった？

先週堺までいく用事があり、少し気になっていた車を見てきた。
BMW６シリーズの初期のモデル。日本では珍しい５MTだ。
あの頃によくあった話だが、当時のビーエムという車は、実車が非常に少なく
スーパーカーブームの一員であった2002ターボが知られるくらいの存在。
とにかくイメージを膨らませる以外に、語る方法がなかったような車だった。

その頃に出た６シリーズは、やたら高価で美しいクーペだった。
車好きのお金持ちな若い層がやっとゴルフ１やシロッコ、X１／９というあたりの
話題で日夜、出来たばかりのロイヤルホスト辺りのレストランで熱く語り合っていた
時代に、こんな高いクーペの話題は、普通出なかった。
同い年のいま眼科をしている友人が、医学部生だった頃、一番金持ちの同級生が
これに乗っていて雲の上みたいに見えたと笑っていた。
彼は買ってもらったゴルフ１。当時の私はランサー1600GSLの２ドアに乗っていた。

あれからどうよ、みんな禿げたり腹の出たおっさんになって。
車は楽しく乗ってるかい。

この633、中古平行の1979年初登録というのもよくあった話だ。
新車は買えないし輸入が激少だったからである。

オリジナルはブルーのメタリック。
そのままだったらというのは無い物ねだり。
635風にするためにシロに塗り替え、タイヤはインチアップしてBBSのホイール、
前後にエアロパーツをつけて「それなりに」歳を10歳くらいごまかしている。

なんだよねー。633のエンブレムも外されて。
当時の日本人の上昇志向と、中古車屋のせこい、いじり方が涙ぐましい。
誰か乗りません？
今でもいい女を乗せて走れないか。
場末のスナックに流れても、こいつは元ババリアンのエース・ストライカーだぜきっと。
最後の乗り手の人生にそっと重ねて、エレジーは歌ってくれるかも
しれない。