ｋｏｔａｒｏのブログ一覧

借り物の写真です。

ああ桜井真一郎さん逝く。

GC１０が全盛期の頃は、小学校５、６年で、やっと車に
興味を持ち、カタログ集めを始めた頃であった。
大分の田舎町で、住宅街に出たばかりのGT−XのHTがきた時は
近所のガキ共と、スーパーカーが来たかのように取り囲んで
贅沢な室内をのぞき込んでいたら、持主が戻ってきて怒られた。

年長者のオイラは、このクルマがGTーXであることを理解しており
年下の子供らに説明をしていた所だと、事情説明するとその
持ち主は、自尊心をくすぐられたのであろう。悪かったな、と
言って町を後にした。
昭和４５年当時、停車中の車の窓も開けたままだし、ドアに
鍵もかけず。まだそんな情景が残っていたのである。

だからその後のスーパーカーブームも、それほど影響も受けず
当時はもっぱら、宝物のカメラで鉄道写真を撮っていました。

ケンメリスカイラインが出たのは、年明けの寒い時期でした。
よくそんな時期に発表したなと、今の時代の常識なら避けるのに
と思いますが、時代は元気で、新車ニュースは目白押しでした。

毎週、毎週、週末になると開かれる発表会のニュースをキャッチ
せんと、地方新聞の広告とチラシに眼を通し、どこに各メーカーの
ディーラーがあるのか、頭に入れて、自転車で時には一人で
出かけるようになりました。

国民が、地方都市の少年まで、クルマに夢中になれたあの時代。
桜井さんの仕事人生は幸せだったと、私は思う。
もう一回こういう時代が、こないかなあ。
つい、そんなことを考えてしまいました。