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2011年02月08日 イイね!

レディ・シムカのメモリアル



手持ちの資料から、1969年の毎日グラフ増刊である。
この中にこういう興味深い記事が載っていた。



「国産車vs欧州車 戦略車種に対抗できるか」
流石は毎日新聞である。当時を思えば夢のような日欧の中型セダンを集めて、マイカーはこの1台と、比較検討させた企画である。

この中に嬉しい?ことにフランス代表のサルーンとして栄えある候補に選ばれたのが、何を隠そうシムカ1301なのだ。
プジョー204やルノー10をさしおき。シトロエンはこの頃は2CVの次はアミがあったが、いきなりDSのような所もあったからであろう。




この座談会で紅一点、平富順子さんという元欧州車セールスマンが、星島浩氏や山口京一、後に著名になるテストドライバーの岡崎宏司らを向こうにやりあっているのが、興味深い。
そしてこのおばさまは、シムカのことを、思い入れがあるようにたっぷりと肩を持つのである。




曰く、日本では「暴れるタイプのエンジンが好まれているけど、欧州は違う」とか「ブルーバード(ベストセラーになった510型)はボテッとしたデザインで、フランス車は線がとても瀟酒で洗練されている」とか、1960年代の日本で、これだけ言いたい放題言える欧州車通の、このおばさまは一体何者であったのであろう。

私は40年以上の昔のこの本を今読んで、感動を禁じ得ない。

私は2010年代の今のジャポンで、半可通な自動車マニアが罷り通っていることに恥ずかしさすら覚える。このおばさまの爪の垢でも、というのは言い過ぎであろうが、やはり勉強はしなくてはいけない。
2011年のお台場の、ニューイヤーミーティングで、シムカとの出会いの感動は、このように土台があったのである。


最後に国際興業のシムカのカタログから、オチにならない笑いを一つ。

「海辺を歩くシムカ」とは。


何なのでしょうね、このノリは。
おそらく国際モータースの社員が、あまりにマイナーなシムカの宣伝の
ために、手製のシャツにシムカと書いて夏の江ノ島を歩かされたとか。
それにしても、こんな一コマを公式カタログに載せてしまう勢い。
昔のサラリーマンは、ノリで働いていたのか、それで給料がもらえたのだから、これはこれで良かったのでしょうね。
植木等のお気楽サラリーマン映画(ロケ舞台は当時のヤナセ)を思い出しました。

それではこの稿は、そろそろ終わりにいたします。


Posted at 2011/02/08 02:35:03 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ

プロフィール

「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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