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2011年04月23日 イイね!

ヘリテージとビンテージ(ナンバープレート1枚に思う)

ヘリテージとビンテージ(ナンバープレート1枚に思う)私はよくダメな人間と言われる。
肯定と否定とアンビヴァレンツにその意味を捉えているのであるが、
「断捨離」ブームの世の中なのに、モノが捨てられない。
妻に愛想を尽かされた最大の理由はそこだと判っているが
モノ一つに込められた人間の思い、思い入れに当ってしまうと
そこからのめり込む様に、闇の世界に入ってしまう。

画や音であり風景ひとつにしても、何か意味が分かったとき
人間やっていて良かった思う瞬間は、そんな時である。
工業製品の一つであり、移動する運搬する機械に過ぎない
1台の車。
それが人間から人間の手を渡って、ある日自分の所にやってくる。

そうか、君は遥か40年以上も前に、地球の裏側の国で作られて
はるばる7つの海を渡り、この極東の島に持たらせられたもの
なんだね。
車全体のコンディションをしげしげ眺めるより、まずこのクルマが
これまで、どのように使われてきたか、何所の町でどんな風景の
なかを走って来たかを、想像してみる。

そしてその車を受け継いだことは、そのクルマの歴史と過去を
背負うことだと思っている。

文化とは歴史と切り離して考えるものではないし、日本に
やってきた古い車、近年コレクターが輸入した物とは違い、
新車当時から日本に居る物は、業者がディーラー物といい
有り難がった時期もあった。
それより私はそのクルマにかけられた愛着や、維持への執念
その他諸々の部分が、旧い車を形作っていると思っている。

前段だけで長くなってしまった。
ライセンスプレートには、その最初の晴れの日からの思い出が
込められている。
改番することにより、車は過去のしがらみから解き放たれて
新しい人生を歩み始めるのかもしれない。

中途半端に途中からのナンバーを引き継ぐ時は迷う。
そこまでの『意味』があるのかと。
ただ、この車は昔から日本に住み着いているのですよと、
国産車と違い、外車の場合は、まだ少しその余韻を楽しむ
楽しみ方が少し違うような気がする。

ビンテージのワインを愉しむのは、馥郁と醸された時間を
味わっているのかもしれない。
たかが一度しかない自分の自動車人生。
愛したいものは、その残された時の移り変わりでは
ないのかと。









Posted at 2011/04/23 12:56:13 | トラックバック(1) | オンザカー | クルマ

プロフィール

「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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