• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

kotaroのブログ一覧

2011年05月29日 イイね!

鈴鹿3耐エンデューロ

鈴鹿3耐エンデューロ私が高校生であった頃、1970年代半ばは
モーターサイクル以前の少年は、自転車に夢中になった。
私も、サイクリングという真似事を、中学の仲の良い友人と
5段変速の自転車を改造して、一日遠出のアジュールを
楽しんだものである。

高校に入ると、バイクに行く友人と、私の学校は
そういう雰囲気でなかったため、通学自転車置き場に交じる
スポルティーフやランドナー。まだチュブラータイヤのロードレーサー
に乗る勇気のあるヤツはいなかったので、昼休みや放課後は
自転車品評会を楽しんだ。

今も持っているプジョーは、小倉の町では数少ない輸入車で
父にねだって買ってもらい、ちょっと嬉しかった。
サイクルスポーツ等の専門雑誌を知るに、「なんだ俺の自転車は
鉄部品ばっかりで(軽合金が使って無いな)」と
1年持たずに何度もオリジナルから大幅に部品を換えて行った。

チェーンホイルは仏TAの52x42に、クランクはスギノのプロダイ。
ホイールはフィアムの黄ラベル。ハブはノルマンディーのラージ
クイックに交換し、ステンレススポークはバラで購入。
前後のホイルは自分で組んだ。

1年後に完成したマイマシンは、フレームとサンプレックスの
ディレーラー、マハックのブレーキ以外は殆どオリジナルの
部品を使わず、色も自分でワインメタリックに塗り替えた。
そんなマシンで、福岡県東部の田舎町から、佐賀県唐津市まで
サイクリングしたりして、楽しんでいた。
今思えば、青い春のことである。

月日は経ったが、この自転車が九州の田舎から、我家に
送られてきて何年も経ち、錆も出て乗れなくなったので
数年前に自力でレストアした。
といってもドロップハンドルに、思い切り前傾姿勢の快速車。
街中で乗るには、歳も歳だと思い、飾りもの状態であった。


「鈴鹿を自転車で走りませんか」
そんなお誘いを今年、知り合いの方から誘われて、年上の女性と
いうこともあり、気軽に良いですよと参加することにした。
昨日は、そういう経緯で雨の中、鈴鹿サーキットを自転車で走ることに
なったのである。

結論は、あんな古いサイクルでも、何とか走れるものだなあと
思った。
自転車は構造的に大進化していない。
私の26インチ軽量スポーツで、11キロ程度。脚力はまだある。



今時のマシンを、空いた時間にゆっくりと見て行った。
ジャイアント、ルイガノ、ビアンキ、最近のトレックとか
ちょっと珍しいシュヴァインとか、チネリも1台きていた。

もちろん「普通」の方みたいに、ウエアなど外見で
こうあるべきと決められて、雑誌に載っている自転車を買い
流行に乗り、さらに健康志向、まあそれもいいけれど、
何か軽いなあ、違うなあと思いながら、売店ブースに
マニアックな自転車屋はなく、サプリメントとか、健康グッズ
販売に、これが日本の自転車好きの程度(底度)だろうなあ
と思って、斜めに眺めていた。

しかし今日のイベントを誘ってくれた人には感謝する。
私のようなくるくるパーのマニアが1台交じったことも
時間を超越できて面白かったのではないだろうか。
旧車に乗り始めた頃も、今日のような様相は、漠然と期待して
いただけであったから。

50歳台だから、まだ走れるなと認識した。
叔母に昨年もらったアルトの後部座席を倒して自転車を積み
35年くらい持っている自転車で、休日を楽しむ。
フレームだって台湾製じゃないぞ。フランス人の職人おやじが
手で溶接したものだ。

普通の人に失礼だと分かっているが、敢えていうと、
その人たちは趣味はお金(見かけ)から入っている。
お金があるから自転車を買う。お金があるからポルシェを
新車で買う。それもいい。何か気が付けば。
でも憧れとか生活とか、この消費幻想はそろそろ卒業した方が良い。
日本人が2011年に受けた衝撃の意味をも含めて。

私は趣味や道楽は人生を変えるくらいに影響のあるものしか、手を出さない。
往復の交通費と参加料・駐車料以外は、殆どタダのコストで、この日は楽しめた。
私には「ストック」がいっぱいあるからである。

かくあるべき、とは思わないが、休日の過ごし方。
そこまでお金を稼いで、仕事に大事な時間を取られなくても
もっと充実することができないであろうか。
私の人生の、ずっとテーゼである。


それにしてもフロントディレーラーを省略して
「5速」で走ったのは、ちょっとマズかった。
1走めで2回、2走めで1回、チェーンが外れてしまい、
一瞬で掛けられるのだが、係員に見つかると、落車並に
マイクでアナウンス。あー格好悪かった。

帰ってきた自転車少年のスレッドをつくった。
この項が、今後増えていけるよう、楽しみをさぐりたい。





Posted at 2011/05/29 06:35:50 | トラックバック(0) | 帰ってきた自転車少年 | 日記

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/5 >>

1234567
891011121314
151617 18192021
222324 25262728
2930 31    

リンク・クリップ

趣味とかその対象はどうなっていくのか 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/01 18:15:22
タイ製L70ミラ・ピックアップのすべて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/02/22 10:52:34
春の1200kmツーリング・中国山地の尾根を抜けて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/05/11 05:49:46

愛車一覧

ホンダ スーパーカブ50 プロ ホンダ スーパーカブ50 プロ
中古のスーパーカブを買いました。 原付に乗るのは40年ぶりです。
フィアット 850 車の色は空のいろ。 (フィアット 850)
2016年10月、三年半かかった車体レストアが完了し戦列復帰、その後半年、また以前のよう ...
プジョー その他 26インチのスポルティーフ (プジョー その他)
高校の時から乗っているプジョーです。1975年購入。改造歴多数。数年前に自力でレストアし ...
シトロエン ベルランゴ ゴールデン林檎 (シトロエン ベルランゴ)
還暦過ぎて、最後の増車?!。 見たこともなかった人生初のRV車を、九州生活のレジャーのお ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation