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2011年09月07日 イイね!

秀太郎君の心象鉄道

秀太郎君の心象鉄道きょうは車のお話ではありません。
この少年と友達になったのは、昨年の五月のこと。
まだ、再び働き出す前のことです。
大学の大先輩が、京都の美山町の一番奥で、
面白い企画をやられるので、泊まりがけで参加しました。

老若男女、いろんな方が20名くらい来てられましたが
先輩のお仕事、福祉や社会活動関係者が大半、
それと我らがD大OBの鉄道好きが数名といったくらいです。

参加者の中で一番若い方、小学生の秀太郎君は大の
鉄道好きで、お母さんと参加されていました。
彼を呼んできたのは、おそらく社会福祉方面の先生で、
S先輩が鉄道研究分野の道でも有名な人というのを
ご存知だったのでしょう。

鉄道マニアのことを少し説明すると、いろいろなタイプが
おります。
乗り鉄、撮り鉄、研究家、
それから模型を作るのが大好きという人がいます。

私と彼と接点が出来たのは、私も少年時代から
人と付き合うのが苦手で、模型ばかり作っていたからです。

今年の夏、小6になった彼から「お久しぶりです」と
メールが届き、お盆過ぎに、個展をやりますと、案内の
葉書が届きました。
「松山秀太郎 ペーパーモデル展」



9月の第1と2の日曜日に、天神橋のギャラリーにて

ほう、どんなものだろうと、早速4日に出かけてきました。

環状線を天満で降りて、商店街を南下していくと、古い建築を改装した
Rギャラリーを、3丁目のauショップの角で見つけました。



ギャラリーは2階です。階段を上がって行くと、ちょうど
ワークショップを開催中で、彼が幼い子どもら相手に、模型の
作り方を指導していました。

「あっ!kotaroさん」と彼が、声変わりする前の高い声で
気づいてくれました。
「こんにちは、久しぶり。きょうはおめでとう。でも先生は、
お仕事の方に、戻ってね」と、続けてくださいとお願いして
その間に私は、展示してある彼の作品を見ることにしました。



これは紙で出来ています。光沢のあるアート紙といった硬い
ペーパーを窓などの開いた部分をくり抜き、何枚も貼り合わせて
作って行くのです。ちなみにこの作品は新京阪のP6デイ100型と
いい、今の阪急京都線に昭和47年頃まで君臨した、日本一の
高速電車でした。

どのくらい小さいかと言うと、これが参考になるかな



旧宮城電鉄の800、今で言うと震災で一部運休中の仙石線を
昔走った電車です。後ろに置いた腕時計の大きさで想像が
つくかと思います。
この窓を一個一個あけ、正確に、特に平行線が狂うと見られませんし
組み立てられないと、完成しません。
こういったエネルギーと能力いうのは、誰にでも出来ると言う
才能ではありません。少年恐るべし。私も昔は、やっていました(笑)

これだけで大したもんだなあ、と感心するのはまだ失礼。
この辺から面白い彼の世界を披露しましょう。



これは自由形というか、自由な発想で作った一連の、架空の
飛行機モデル群です。
胴体の長いの短いの、貨物用、ジェットエンジン付き、
後部水平尾翼のアレンジ、翼から足のはえたの、と
用途に合わせた変更点が面白い!。ちなみにずん胴君は偵察機、
正面の顔が共通デザインですが、これは参考実物があるとのこと。
おいらは戦前のイタリアの電車に似てると思います。
誰かジブリに彼を紹介してもらえませんか。



こちらはスイッチャーといい、入れ換え用の小型機関車群8態。
ディーゼル、バテロコ(バッテリー)タイプ、凸電(電気機関車)、
奥から2番目のスノウプロー(雪かき)の付いたのなんか
ちゃんと上下して、上に上がるんです。
たまらん。
でまた、彼は真性のマイナーなモノ好き。

今回私の方が教えてもらったくらいで、アントという
入れ換え用の小さな動力車のメーカーのことも
その仕組みと空転防止の為の死重の掛け方まで
習ってきました。へへー。



沼尻です。昭和40年頃まで磐梯の猪苗代湖の横を走っていた
軽便鉄道のシーナリー。
恐るべし小学生。
もちろん彼は平成11年生まれで実物は見たこともありません。
でも写真と、想像だけで、これだけの情景が再現できるって
やっぱりジブリだわ。この歳で就職させて(笑)
たぶん「コクリコ坂」でも「湯バーバの館」でもすぐに作って
しまえるでしょう。


個展成功、良かったねー。
この才能を活かして、将来はお母さんを助けてあげて。

彼のこれまでを知る関係者の先生(女性)は私がこういうと
目尻を押さえておられました。
彼は父親を、早くに亡くされているからです。また彼は学校には
溶け込めず、専門の教育機関で学びました。
でも良い先生にめぐりあい、自分を表現する手段をみつけ
小6の夏に、こんな立派な「個展」ができるまでに至ったのです。


「松山秀太郎ペーパーモデル展」はあと1日。
今度の9月11日の日曜日に開催されます。
場所は大阪市北区天神橋3−7−32 Rギャラリーにて。
13ー18時。



狭い会場ですが、よかったら見に行かれてみてください。
人の繋がりが、人を活かす。
ちょっぴり感動をポケットに詰めて、私は会場を後にしました。

Posted at 2011/09/07 07:28:10 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | 日記

プロフィール

「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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