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2011年10月01日 イイね!

20世紀不良中年の夜遊び日記

20世紀不良中年の夜遊び日記車が手元に来るということは、何歳になってもオモロい。
元来懐疑的な性格の私でも、調子に乗る時は乗ってしまう。

水曜日の日中丸一日を潰した、車検デーも終われば晴れて
2年乗れる喜びが待っている。

翌木曜日の夕方、今日は大人しくしていようかと思ったが、
そうだ、久しぶりに「首都高トライアル」ならぬ
「阪神高トライアルト」でもやってみようと、結局駐車場に行き、
車を高速に乗せて走り出してみる。

渋滞区間が長く、思い切り回せないが、まだ乗り始めて日も浅い。
クーペとの相違を楽しみつつ、850スパイダーを加速していく。
周回道路を一周半して、そうだ、大阪市内で降りて、お披露目も
しようと思い付き、メールを打つ。

お腹も空いてきたので本町で降りて、四ツ橋筋に入る。
たまには「鶴のす」のボルシチも食べたいと、なんと昨日
車検を取ったばかりの車で北新地に突入。
アバンザの回りは駐車場が一杯であったので、四ツ橋筋の
“対岸”に渡り、出入り橋の近くにようやく駐車。

元毎日新聞がここにあったころからの、西洋料理店に入ると
女将は今でも私の顔を覚えていてくれるので嬉しい。

「きょうはもうミンチカツ系は終わり」というので「ラン小」
(ランチ+小ボルシチ)は諦めて、豚定にする。
ほぼ満員の席には、私の隣ではサラリーマンの先輩後輩
2人組が、出て来た料理に舌鼓を打ちながら、「大阪の味」
をしきりに誉めていた。

私がここに初めてきたのは27、8才の頃だから、フィアット850
クーペに乗り始めて、本社に戻って以来と同じくらいの年月か。
そんな気持ちでサラリーマンの姿を、辞めてしまった感慨も
含めて眺めていた。

料理に満足して、未だに値上げをしたことが無い、豚定890円
(ラン小は1000円)を払って、駐車場に戻り、隣の黄色い
ビートルと並んだ姿を眺める。
リアエンジン2台。うーむ。
ところで駐車料金は鬼のように高かった、「40分800円」とどういう
体系なんだか、1600円も取られて、あげくに1万円札では払えない。
コインパーキングというのは、殆どがこのように「間抜け」が経営して
いる。ETCカードと連動させれば、コンビニ迄行って両替するような
愚もないし、その間に値段が上がって腹が立つことさえなかろう。

設置した者は利用者本位でなく金儲け本位の愚者ばかりである。

さて、お披露目の相手は、まだ家に戻る途中とのこと。
向こうもゆっくり食事は摂られたいであろう。晩飯の倍も高い
駐車料金を払ったあとは、いつまでも言っていてもしようがない。
お目当てのレストランに入れたのだから、ここは由として、
時間を適当に潰すには、何が良いか考える。

そうだ、私は家に帰っても風呂が無いのであった。
ということで、隣の福島区なら銭湯はあるだろうと見当をつけると
環状線野田駅のすぐ先の道沿いに発見した。
駐車場は、また高い金は払いたくないし、と見ると向かいに
コンビニがある。石鹸とタオルを購入すれば、30分間停めていても
許容されると判断して、のんびり一風呂浴びてきた。

さてそろそろお披露目だ。
本町のスタバに先着し、カワイイ女の子から言葉をかけられて
オジさんも、若い人の飲み物を注文する。
外のオープン席で飲んでいると、ほどなくローバーP6が到着。
お馴染みの紺の豚氏である。



平日の夜に、何よりもクルマが気になる男二人で、盛り上がる。
路上の2台の前後にいろんなクルマがやってくる。
カワイイお嬢さん二人組の乗ったニューミニのカブリオレは、
後退ギリギリで、接近してきたので、「これ以上近づいたら、
後ろの方から、ズキューン!!」と、身振りで警告すれば、相棒は
「下品で大好き!」と笑っている。
そういゃ、昔ポンテペルレのレース中に、高岡早紀と夫の乗った
TR3を追いかけて、「サキちゃん号追撃中!、あっ、ケツが見えて
きましたで!」と隣の旦那(今夜も隣に座ってる)と無邪気に
「クルマの?、えっカノジョのほう?!」と神聖なレースにも、
不謹慎なふたりは騒いでいた。

その内にミニが帰り、パープルラメの極悪塗装の(ゴメンネ)
ディアブロなんかが、真ん前に来たりする。
まあ「悪魔」なんだから、「コレで良いのだ!」と。
平日の夜というのに、ここは面白いスポットだ。
対岸には最新のフェラーリなんかが停まっている。

僕らはグラフィティ(アメリカングラフィティ)の影響を受けて
育った世代だ。



オールドな2台でここに並んで、今夜は少年に戻っている。
そんな佇まいを、隣の外国人と日本人女性のカップルや
ガラス越しに見ているウェイトレスたちや、本町を通行中の
様々な国籍や年齢の人たちが、面白そうに見て行く。

僕らはいつの間にか、半世紀以上歳を重ねてしまった。
でも、何かを思い出すといつでも、小学校5年の時に見た
「万博」の頃の時代に戻って、長島や、中3トリオの話題で
盛り上がれる。
そう、今夜の主役は1970年式のオープンカーなのだから。
この後は、ちょっと運転をしてみたり、他愛もなく喜んだり。
僕らがオールドボーイと呼ばれる日まで、こんなことが
出来たらいいなと思った。

夜の新御堂を、万博会場のあった方向に向けてひた走る。
夏の季節の過ぎた、9月の風が窓から入って来る。
41年前の「祭り」が終わった9月の夜も、こんな風に
秋を感じてこの車は、走っていたのであろうか。







Posted at 2011/10/01 02:10:29 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | クルマ

プロフィール

「変わり行く年に〜2025〜 http://cvw.jp/b/176891/48571345/
何シテル?   07/30 07:43
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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