• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

kotaroのブログ一覧

2011年12月17日 イイね!

今年を振り返って、の残り

今年を振り返って、の残り









しんどい企画も最後の3テーマになりました。
それでは残りをいってみましょう。
3番目にこの企画をやっているところに飛び込んで来た
高速道路のフェラーリ8台他の多重事故の余波に着いて考えてみます。


事故の経緯と、その後のとくに「みんから」で起きた反応について
考えてみましょう。
必要以上の反応が起きたな、というのが私の見解です。
この事故の誘因となった運転手の方には、私は個人的な興味はありません。
みんからに属していた方が、ツアーの仲間にいたかということも
確率論から言えば十分あり得る話で、別に驚くことではありません。

それよりはこの自動車SNSで、“トゥイッター”現象にちかい
一斉反応が起きたことが、特徴めいたことではなかったかと思います。
事故や事故の原因を起こした運転についての批判が第一報。
フェラーリオーナーという「階層」に対する意見、しばらくすると
各自のサイトで取り上げた個人の見解について、普段は常連以外は
書き込まないところでも、多数のコメントがつきました。
そこでの意見の対立や、個人的な思いはいろいろとあると思います。

大きく分けて、フェラーリ擁護派とアンチ・フェラーリ派に分かれ
驚いたのは、「匿名」サイトを立ち上げて、持論を展開される方や
あちこちの個人サイトに、個人的な「思い」を「印刷」のように
足跡を残されて行く人が現れると、今度はそれに対し
「マルチポストはマナー違反」という意見も。

私はどちらにも、ここでは軍配を上げかねます。
ただ言えていることは、「民主主義」のルールを巡って、(その中で)
自論を出来るだけ多くの人に読んでもらい、反応を知りたいという
欲求があるとすれば、インターネットの時代になり、それが個人的に
可能になった。その方法論を巡る争いとでも言えるのではないでしょうか。

敢えて民主主義という言葉を使ったのは、かつての左翼的な方々の中には
民衆は自分らより(たぶん)劣っている。だから彼らを啓蒙しなければいけない
という考えがあったかと思います。実際にインテリという言葉もありました。
その時代から半世紀以上が過ぎて、先進国の一員になった日本で、インテリ層は
消えて、指導的なことをすることは非常に困難になりました。
しかし先進国の日本で、中国の壁新聞のような論争が起きることに私は
興味を覚えます。

中国では壁新聞の流れが、そのままネットに移行した、これも推論や暴論に
近いかもしれませんが、日本はその土壌があまりなかったのですが、ネットの
時代になり、閉じられていた蓋が開かれたのかもしれません。
そこで想起して欲しいのは、今回の事故をめぐる展開は、今年の3月11日から
あとに起きた現象と、どこが似ていて、どこが違っていたかということです。

あの時は、「この非常時に」という意見や空気が、あっという間にネット空間を
支配しました。
普段、怠惰な人生を送っている人ほど、リアクションが強いのかな、と
少し冷めた眼で見てしまいそうになったほどです。
半年以上が過ぎて今でも悲しい思いをしている人がいる一方で、
大半のサイトは普通の状態に、表面的には戻っています。

私もこれには別に呆れてもいません。自身が95年の時に被災者で
あり、自分の一家が復旧すると、災害状況のひどい地区には
気を遣いながらも、自分たちの「日常」を取り戻すことに、一心不乱に
なったからです。


次に、フェラーリのオーナーたちはなぜ、“群れる”のでしょう。
特に赤い色のが集まると、目立ちます。
別に独り、一台で走っていても良いのですが、そういうときの
視線と言うのが結構きついというか、複雑な意識をしてまで
特別な車に乗りたくはない、という意見の人もいるでしょう。

自営業の経営者には、ベンツに乗れる身分であってもクラウン
という人が、以前は結構いてました。
得意先回りをするのに、一人勝ちで儲けているように思われたくない
というのが、理由です。
名コピーの「いつかはクラウン」の中に、日本的な出世意欲と
裏腹に、外車に行かない堅実という禁欲さも含まれると思うのです。

優雅な車が列を連ねて編隊飛行をするはずでした。
多分大半の参加者は、そのくらいの気持ちで、後ろを付いて行った
ことと思います。

それがあのような大きな事故で世間に知れ渡ってしまった。
車が見場が良ければ、惨めさもそれだけ大きいことでしょう。
あの事故で、フェラーリを降りる方もいるのではと、思います。
ネットSNSで、あちこちに論陣を張られた方は、「フェラーリに
乗ることの正当性」を訴えたかったのだと、思います。

もう、フェラーリ幻想の時代ではありません。
仲間と連れもてないと、フェラーリデビューできないような
脆弱な感情の持ち主は、今回の一件で懲りてしまったと思います。

結局のところ、新聞やテレビでは2、3日で話題性が終熄したのに
交流サイトで突出した話題になったことにより、バナークリックが
異常に増え、儲かったのは運営会社だけだったのかもしれません。

3.11以降、私の聴くFMラジオでは、「カービューの無料愛車査定」
のCMが随分と回数が増え、耳に撞くようになりました。
ネットの無人格性のおかげで、中途半端な「意見」を運営会社が
吐く場面はありません。
漁父の利とまでは申し上げませんが、結論は、携帯電話内のゲーム
と同じように、踊るユーザー、ほくそ笑むのは誰?
なのでしょうね。































Posted at 2011/12/17 08:52:06 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ

プロフィール

「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/12 >>

     1 2 3
4 56789 10
11 1213 141516 17
1819 2021 22 2324
2526 2728 29 30 31

リンク・クリップ

趣味とかその対象はどうなっていくのか 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/01 18:15:22
タイ製L70ミラ・ピックアップのすべて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/02/22 10:52:34
春の1200kmツーリング・中国山地の尾根を抜けて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/05/11 05:49:46

愛車一覧

ホンダ スーパーカブ50 プロ ホンダ スーパーカブ50 プロ
中古のスーパーカブを買いました。 原付に乗るのは40年ぶりです。
フィアット 850 車の色は空のいろ。 (フィアット 850)
2016年10月、三年半かかった車体レストアが完了し戦列復帰、その後半年、また以前のよう ...
プジョー その他 26インチのスポルティーフ (プジョー その他)
高校の時から乗っているプジョーです。1975年購入。改造歴多数。数年前に自力でレストアし ...
シトロエン ベルランゴ ゴールデン林檎 (シトロエン ベルランゴ)
還暦過ぎて、最後の増車?!。 見たこともなかった人生初のRV車を、九州生活のレジャーのお ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation