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2012年06月30日 イイね!

カッコ悪いということは、なんてカッコいいのだろう。

カッコ悪いということは、なんてカッコいいのだろう。最近、石立鉄男の記事を読んだ。
もう亡くなって何年にもなる。
週刊誌の記事の中、当時の担当ディレクターが
すごく繊細で、完璧主義者の一方、時間を守らなかったり
女性には純情で、当時話題になった杉田かおるとの共演時に
小学生であった杉田に早熟な性を感じて、楽屋裏では
「参った」を連発していた話などが興味深かった。

杉田は大女優にはならなかった。
しかし渋太い女の「性」(さが、せい、どちらとも)を
演じさせたら、演技を地で行っている人生からにじみでる
部分がとても面白い。
崩れかけているが、杉田のオンナの部分はすごくよい。
これは幼き日に共演した、石立の影響とオマージュがある
のではないか。

あのもじゃもじゃ頭の三枚目が、二枚目の主人公を
演じ続けた昭和の日々。我々は何を感じて生きていたのだろう。


最近、ブサ可愛いなんて言葉が有るが、ちょっと違うと思う。
アンビヴァレントなコンセプトというのは、シュールだし
能のお面を被ったら、爺さんでも娘の役を出来る世界に
近いのではないか。

私は今のクルマ社会は退屈だと思う。
みんな計算機で計算して作ったクルマばかりになり、
初めから「外し」を狙ったような遊び心も少ない。

ニッサンは、トヨタではないから、その存在に迷いがつきまとう。
ブルーバードの411から、ARーXがあった時代の尻下がり、
レパードJフェリーまで、時々想い出したように尻下がりセダンを
作って売り出す。これがことごとく外れるのを楽しむように。

カオナシインフィニティに顔を付けてもっと失敗したり。
トヨタはこの点、意気込みが外れるクルマは少ないが、
5ドアハッチにこだわり続けた時代が長かった。

RT40コロナの時代からFR方式の最終型まで時々想い出したように
作り続けたのではないか。
今も語られる初代86の時代にも、スプリンターに奇抜な
5ドアハッチのZXが作られていた。これもCGのみが絶賛し
販売は反比例のように、レアなクルマになった。
あのZX赤のヨーロピアンな感性は、当時の人気音楽コンビ
だった加藤和彦ー安井かずみのようで、素敵だったなあ。

今回のタイトルは、幻のロックバンド、ジャックスの早川義夫の
「かっこいいことは、なんてかっこ悪いのだろう」を下敷きに
していることを、気付いている人は判っていると思う。
あの70年代の初期のマスコミ文化の中で、若い早川は
スターあつかいされる滑稽さに嫌気が差して、自分の第1作
アルバムから、こんな否定的なタイトルを最初に持って来たから
その後は音楽から足を洗ってしまったのだ。

私が「もとまろ」の「サルビアの花」にいたく興味を覚えて
歌の研究をしていた1980年頃は、この人は本屋をしながら
生活をしていた。
「僕は本屋の店長さん」。書店にあった面白そうな本の著者が
あの早川義夫だと気付いた時は、ショックを受けた。
働き始めたばかりの社会人の私は、それを読んで会社を辞める
ことばかり考えたほどである。

少し話題が逸れたが、それほど人の後を追うことは、
私も良いこととは、思わなかった。

歯医者に行ってきますので、
この続きは後で書きます。



否定は肯定、肯定は否定と、コインの裏表である。
書くことの苦しみで2日も穴を開けてしまった。
秀逸なデザインのクルマがヒットすると、それを真似した
フォロワーばかりになる。
おそらく「カッコいいことはなんてかっこ悪いこと」と言うのは
そのようなことだ。

その反対を行くのは、自分に自信が無いとできない。
かっこ悪いけれど個性的、よく見ると似合っている。強烈なオーラ
を発しながらその人の個性になるにはどうしたら良いのか。
やはり迷いを捨てることである。
やっと閃いた。

石立の物語に戻ろう。
彼は30代で成功者になり、そのピークは10年程度。
イケメン2枚目でもない個性派だから、渋い脇役に転じて
長命のプレイヤーになってもおかしくはなかった。
でも、そういう生き方が出来なかった方である。

最近のプロ野球を見ていると、選手の寿命が並の上くらいになると
ものすごく長い。
42才くらいまで現役を続けて2000本安打、名球会というのに
バリューがどれだけあるのだろう。
高校出で45才くらいまで投げた工藤(西武)は面白かった。
彼は特別としても、彼の前には野村(南海)くらいしかいなかった。

ただ、不景気や貧乏臭い時代になったということもあるだろう。
団塊世代が65まで会社にしがみつき、一部年金を受給してても離れない。
これではインノベーションな企業は生まれる訳はない。
それに野球も似て来ていると思う。

石立は全盛期の頃、ボストンバッグに札束を詰めて、競艇にいき
スカッと使って何も残さなかったという。
普通の人はそこまではやれないが、成る程、あの芸は、失うことの
恐ろしさを考えないことで、バランスを保っていたのだなと、納得した。

本編、内容が後半このようなものになり、退屈かもしれない。
前半とコメントだけで十分楽しんでいただいたようなので、こういう
思いについて書いてみた。
今は非常に見苦しい時代である。
その中で、幾許かの爽やかな風を起こすには、ネット的な計算や
ボケと突っ込みのような易い笑いの発想でなく、もう少し人間の
立ち位置について考えて、そこから行動できないか。

ちょっと不可思議な投稿になりましたことを、お詫び致します。
コメントの返信は、考えながら書いて行きます。








Posted at 2012/06/30 10:49:40 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ

プロフィール

「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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