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2012年09月23日 イイね!

人生に迷う時

人生に迷う時秋分の祭日の日、午後から、850は工場に出しているので、
ニューカマーのミラを運転しながら、京都の山中に、
ある人を訪ねて遊びに行ってきました。

昔から京都というのは、大阪でもなく、まして東京でもありません。
独特の世界観を持った町です。

しいていうと、世界各地にある歴史の有る町に似た、落ち着きがあるとでも
いうのでしょうか。これは運命とかに翻弄されても、人間はしっかり生きている
そういう「場所」だと思うのです。
車の趣味でも人生でも、お師匠さんである人に、お話を伺いに行ったと言う訳です。

午後のさがりから、夕暮れまで結局、車と機械いじりの話ばかりしました。
そこで私は、原点に立ち返られそうな、気がいたしました。
この前の御殿場紀行で見てきたもの。栄枯盛衰。最近の各地で開かれる
オフ会等々とは無縁の方ですが、実にその本質は判っておられ、
私も「成る程」と返事をすることしきりでした。

こんな山の中ですが、フランス人の友人が訪ねに来られたり、
年に1度くらいは海外の友人を訪ねる旅行を、宿代車代のかからぬ
「清貧旅行」もなさられているようです。



日本国内はデフレですが、海外では本当に珍しいヴィンテージカーと
「戦前のクルマ」は、値が上がっているようです。
松田コレクションも、テスタロッサは高額で売れたので、決して悲観的な
終わり方ではなかったと、これも一方的な、思い込みを訂正させられました。

自動車ミュージアムの消長や、これからのクルマ好きの行く末にも
示唆を色々与えてもらいました。
耐久レース的な拘束の長い競技より、みんなおじんになってきているので、
ヒルクライムの人気が上がるのではと、面白い意見に脱帽しています。

それと、古いクルマを、資産や投資で考える人もあっても良いと言われ、
でもホントのクルマ好きは、もっといても良いし、いじって遊ぶのが欧米流
であり、私も懐かしい機械いじりが日課だったころの感覚が甦りかけました。

もっともっと、お金や国の経済と別として、個人が好きなことや趣味をやって
人生を豊かに生きる。その為には余計なものに振り回されんと、自分の生き方を
大事にせんといけませんと、教えられました。

ここ(山の中の家)からは「月に3回も出かけない」というのに驚き、
バイクなどの機械いじりと、自宅の森や木を触っているのとで、けっこう
閑でもないと笑います。そしていつでもお客さんや友人が来られるように
自分で立てた、「家」に住んでられます。

人の一生なんて、時間は決まっています。
師匠は自給自足に近い生き方と、自営の仕事を通じた国際級の交流、
そしてずっと機械いじりと運転だけの「好きなこと」に特化した
長い時間を過ごされてきました。

周囲と己を比較したり、隣が金持ちとか関係ありません。
子供の頃に奈良の大仏を見て、自分の中に「建立」できるものがあれば
子孫の代まで生きられるのではと、感じられたそうです。



僕らはふだん、「計算社会」の中で生きています。
近代が始まった時から、否応無く、農民も官吏も自営も、今のサラリーマンまで
こうやって「管理されて」生きてきました。
そこから外に出ることは、大袈裟に嚇かされて、人間はどんどん、自由に生きる
権利を狭くされて、追い詰められると最後は「国家に管理されて」生きるように
なりました。
今の生活保護社会は、その象徴か、裏返しの鏡とも言えましょう。

私も長く勤め人をやりながら、趣味の代金を稼ぐために生きてきたような
ところもありました。
それだけでなく、余分に稼いだお金で、家族と家計を、妻と維持してきましたが、
彼女には随分負担もさせ、面白く無いことの引き換えに、家族がいることの幸せを
明治時代の道徳教育のように「押し付けて」いたのかもしれません。



私の話や考えは、いつも結構重いと思います。
それでも、これくらい真面目に、遊ぶことを考え、人間の生きることとは
何であるかを、考えていないと、人生はあっという間に、スリコギで終わって
しまうと思います。

外に出ると、いろんなものが、牙をむいて襲いかかってきます。
中に居ても「情報社会」は、ありとあらゆる欲望を、喚起させて、(笑)。
もう駄文は、この辺でやめておきます。
これから入院中の母の見舞にまた広島に行くので、本格ブログはしばらく
休みます。
でも、こういった文を読んで、面白いと思ったら、これからも続けて
行こうと思います。自分自身で書くことは楽しいと、そう思うからです。








Posted at 2012/09/23 04:17:42 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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