ｋｏｔａｒｏのブログ一覧

昨日も、いい天気でした。
きょうは平日に戻る朝です。

相変わらずの、魂のリハビリ期間で、好天がこう続くと、
有り難みを全く意識しませんが、毎日入院中の人を見て
いるので、健康と同じようなものだと、痛感致します。

いみじくも、「体育の日」、原点は東京オリンピックの
開会式の日って、知っていました？ それを10月10日に
もってきたのは、統計観測上、一年間でいちばん雨が
降らない日なのだそうです。

病院通いの合間、昨日は午後から日没迄の時間を使って、
三次という中国山地の谷あいにある町を、歩いて見ました。


カメラは、この旅行期間中のお供、デジタルのペンタックス
K-01＋スーパータクマー24mm f3.5の組み合わせと、
アナログはTOPCON RE2＋50mm f1.8 モノクロ感度100の
セットです。

カメラ好きが見ても、相当マニアックな装備と思います。でも
これも、私の多趣味の一つに過ぎず、さらりと使いこなして
こそ、だと考えています。

なぜ未だにアナログを持ち歩くのでしょう。

TOPCONは、ニコンの海軍に対し、陸軍の測距計をルーツに
持つと言われた双璧なカメラメーカーでした。

私のアナログへの愛着には、二つの理由があり、カメラその
ものに対しての興味が有ります。

もう一つは、廃れ行くものに対しての、惜しむ気持ちと、社会
システムへのレクイエムが有ります。

フィルムカメラはよく完成した記憶保存の発明でした。捨て
がたい保存性、再現性の長所もあります。最近は30年くらい前
に撮影したフィルムを、スキャンしてパソコンで加工する機会が
増えました。一方パソコン＝デジタル方法にも、致命的な弱点
が有ります。

電気がこなかったら、高次に発達した社会システムも、利用
することができません。

持参のデジカメが、使えなくなるのは、電池切れと故障した時
くらいです。アナログカメラの方が、故障は多い。それが技術
の進歩だと思います。

私が従来方式のシステムが、好きなのは、単にマイナーで
古いものが、関心事であった子供の頃からの性癖が、あります。

しかし偏屈な趣味も続けていると、良い面がいくつも見えて
きます。アナログカメラのレンズをデジカメにつけているのも、
長所を見つけて見直したからです。

文明というものは、行きつ戻りつしながら洗練されて行くもの
では、ないでしょうか？

私が古いクルマを、好むのは、単に目立ちたがりではあり
ません。26年前、誰も手を出したがらなかったイタリア車を、
私は再評価した上で、気に入ったから、維持することを
決めた訳です。

少し長い時間、遊びに浸り過ぎましたが、勉強とは、好きな
ものを見つけることではありませんか。

今はデジタルカメラの優秀さに驚いています。40年前の
レンズ性能を復活させ、引き出してくれましたが、私は
デジタル処理したデータを、もう一回アナログに落として、
カラーリバーサルで保存できないかなと、昨日考えました。

それを印画紙で焼いてみたら。「究極の楽しみ」と言った
のは、そこに芸術性や新しい楽しみ方を創造できないか
、と言うことなのです。

僕らは多義的に生きないと、いけない時代に、直面しています。

拙ブログで、訴えて行きたいことの一つは、そういう理系
要素の入った文化的価値観です。

きょうもまた、私の放浪は、続くことでしょう。




日本人のノーベル賞受賞に喜び沸き立つ朝に