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2012年12月04日 イイね!

雨夜とクラブ社会

雨夜とクラブ社会冬は寒いと言う。
だからクルマのオフ会の活動シーンは、10年前は11月で終了していた。
おそらく大磯のランチア・ランチあたりに出動して、その1年の〆とするような。

冬は寒いから冬の遊びをする。
それが本来ではないかと、私は思っていたが、近年一旦凡庸な考えに
なりかかっていたのを、この日曜日のシトロエン倶楽部のミーティングに参加して、
改めて払拭した。

日本はいじけすぎて、前が全く見えなくなっていると言う。
それは政治と経済、あと外交の一部の話だ。

趣味はどうどうとやったら、ええじゃないか。
今日はそのことに就いて、力説しよう。

頭の悪い三題噺のように不景気だから派手な遊びは自粛して、みたいな考えが
まかり通っている。しかし旧車の趣味の世界は、不景気下の20年間に大きく広がった。
ポンテペルレや日本ミッレミリアのようなイベントが、成立するようになったこと。
これを構造格差や飛び抜けた金持ちの遊びと捉える考えは貧しい。

趣味の世界に貧富は、本来は無いと思う。乗っているクルマの市場評価とか
そっちの面でいえば、値段がどうのとか、相対的な側面があるだけである。
それを羨ましいとか、そっちの世界に行きたいとかは、昔から別次元だ。




僕は若い時から、大きな関心を持っているものがある。それは英国にみられる
クラブ社会の発生理由と存在意義だ。社交倶楽部と言う言葉があるが、日本では
おそらく大正期や戦前の昭和の方が、今より正しく理解されていたと思う。
ルールとマナーを守り、クラブ員になるには、メンバーの推薦が有り、仲間に
認められないといけない。おおよそこの概念は、あまり変わっていないと思う。

このクラブ社会に対して、水平やフラット化する今日の基準をあてはめたのが、米国を
ルーツとする、インターネット的なフリーダムだ。
保守と、革新、それとも前衛(アヴァンティ)こういった概念の対決は、いつもある。
僕はそれが議会制民主主義の、根本だと思うし、自分が政治家だったら、若い後輩に
それを教えるのが仕事だと思う。

松下政経塾も、理念は借りてきたと思われるが、ここの部分で命を懸けられるかという
貴族性が無い。それは幸之助さんには無理だと思う。

さて、クラブ社会は男を学ぶものだと思う。
私はスポーツをやらないが、ゴルフやラグビーには、本来野性的な要素がある。
チームプレイと自立心、そこをどう学ぶか、というのは、私のようなブッキッシュな
生き方をしなければ、体得する方法はある。
ゴルフは本来カントリークラブというように、やりたい人がフィールドを開墾し
多少の石や木を除けながら、ゲームが出来るように、自分らで運営するものであった。

日本に伝わったゴルフは、ホワイトカラー全盛時代にとんでもないものに
化けてしまった。だから私はやらない。
でも、この経緯から学ぶものはたくさんある。



接待ゴルフと対極のスポーツスピリットとか、真冬にスポーツを楽しむのはなぜ?
といった、アウトドアや、野外で身体を動かすのは、自然災害や非常時のための
備えとも考えられる。我らの祖先は、日本は日本流に、英国は英国流に、アメリカは
米国流に、手なずけるのか、制圧するのか、和の精神のように親しむのか、経験則と
方法論で、大自然と付き合ってきたのである。

シトロエンクラブはフランス流がルーツだと考えられるが、20年前も今もわりと
冬に野外ミーティングする。火をおこす人が必ず数組いて、そこで軽便な調理をしたり
お湯を湧かして紅茶を飲んで、暖を摂るのである。



今私は、昭和4年に建てられた木造の長屋の部屋で、この記事を書いている。
明け方近くになり、流石に冷え込んで来たので、石油ストーブにやっと火を入れた。
また、食事から何時間か経過しており、階下に下りてワインと食パンと、
夕方に買った総菜を持って上がってきた。
これを電子レンジで「チン」しようかと思ったが、連接した隣家に迷惑であろう
と思い、やめた。こんな原稿を書いているのだから、冬を楽しもうではないか。

ワインとパンさえあれば、自分の記事に酔いながらいくらでも書ける。
元々が清貧な家系に育っているのであるから。
本論に戻って、これからのクルマ社会、とりわけ旧車を巡る空間は、僕は廃れないと思う。
趣味というのは、最初に書いたように経済や政治に対し、独立した精神であり、
宗教的な悪意からも守られている方だと思う。



願わくば、クラブ社会を、脅かすものが除去できるなら、お金(金銭)の管理と、
メッチェン(異性)の存在かもしれない。
それは起草した宣言に於いて、遵守すべきものは守る。それでも、人間だからいろんな
ことはおきる。
だいぶん最後の方は、格調が堕ちてきたので、この項はそろそろお仕舞いにする。

もっと冬に遊びましょうや、みなさん。自然を克服するのも、自動車と言う機械文明が
産んでくれた最大のジョイかも、しれません。でも気をつけてね。



あ、最初の写真のシビックのナンバーはオリジナルじゃなくて、合成だからね。
こういうところも、遊ばなくっちゃ(笑い)。



Posted at 2012/12/04 02:35:19 | トラックバック(0) | クルマ與太話千夜一夜 | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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