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2012年12月20日 イイね!

秘仏開帳(猫に小判)

ROSSOxROSSOで今年のイベントシーズンは幕を閉じた。
14日の金曜日は残念ながら、今回の出場のきっかけを作ってくださった
850スパイダーに乗られるFiat850Club Japponeの会長さんの
愛車は走られなかったのだが、16日の日曜日は無事に動いたらしい。

そこで16日は「見に来ませんか」のお誘いをいただき、Coppa di Kyoto
のエントリー車を拝見する機会に恵まれた。







ロッソロッソ自体の見学は無料のイベントであるが、金曜日のエントラント
パスを当然持参して行って、正解であった。
コッパの区画は特別駐車場で一般見学の人は、警備上入れないからである。







こういったイタリアの本国のヴィンテージカーイベントの「松」クラスに
出る車も、近年は国内のコレクターが結構持っておられる。
それは今の日本の現象なのだが、評価が難しい。宝石や貴重品の美術、
例えば絵画は美術館に展示して、大勢のギャラリーが見て鑑賞するのと
個人的にコレクションして、言っちゃ悪いが金持ちがニタニタ楽しむのと
二通りある。

バブル時に大昭和製紙の会長が、モネの睡蓮か何かを高額で購入でき
「ワシが死んだら一緒に燃やして欲しい」と発言したあれである。
まあ、ヴィンテージカーは、また本国に帰ったり、他の新興の成金国に
行くのが運命のようなところもある。

私にも値打ちの判るのは、これ。NYのMomaにも展示されているという
チシタリア202クーペくらいである。これは美しい。





これは近年イベントに出る頻度の増えた、1965年頃のマセラッティ3500GT
ヴィニヤーレ製ボディワークだったと思う。





アルファロメオの中から、3台をピックアップ。







空色が素敵な1900時代のクーペ。滋賀よりエントリー。
スプリントスペチアーレ通称SS。
初期の段付きスプリント。古いディーラー車であろう、右ハンドル。



オールドの域に入れるべきか、フェラーリデイトナ。



アバルトアレマーノは、地元京都より2台がエントリー。
2台ともというか、もう他にはないと思うが、驚かなくなった時代である。



これが私を呼んでくれた850スパイダー 。関東から遠征。



モノクロで渋く決めましょう。



チシタリアはなんと、2台あるのです。



ディーノも珍しく、変わった色のが1台並べてありました。ライトグリーン
メタリックというような色。

これにあと、



シアタでしょうか。それからすごく現代的に見えますがストラトス。



あと、初日に来ていたマセラッティA6とランボルギーニ400GTで、勢ぞろい。
もしかしたら、昼前に帰った車もあったかも、しれません。


850クラブジャパンの女性会長とは、来年1月末のNYMに、1年前に私が
提案したクラブスタンドエントリーの話などで、長時間お話をさせてもらいました。

暇にしている私ですが、来年は起動していかないと、どうなることかでしょう。
とりあえず1月からの予定を入れて行き、27日はお台場に居そうです。

京都の印象について、東京から来ている会長と意見交換をいたしました。

面白いイベントと思ったのは、最初の集合場所の高台寺という設定です。
禅寺で、菊の紋所があったので門跡寺院という種類だと思います。
冬の京都でお堂(方丈)に連れて行かれて、方丈の中でご祈禱と称し、
曼荼羅、秘仏の前で、参加者は大きな声で般若心経を読み上げる
僧侶たちの気迫に、これはただのイベントではないぞ、と驚きました。

私も教会に行けば賛美歌を歌い、今回は覚えている範囲で般若心経を
暗誦しました。

不即不離という言葉があります。



京都に行けば古いものはそこら中にありますし、歴史とは何であるかを
考えるのに、これほど相応しい場所はありません。

ヴィンテージに乗られるなら、自分たちのしている行為における意味性を
考えて見られては、どうでしょうか。

この日は国政選挙の大きな行事である、衆議院議員選挙が全国一斉で
行われて、ご存知の通りの結果が出ました。
私は今回の解散は、負けることは100も判っていて踏み切った首相の
決断には、すごく関心を持ちました。
もしかして、これはひょっとして、民意が政治を動かしたのではないかと。

青い意見かと思いますが、昨年の3月以降の不安、不満感は限界に
達していたのかもしれません。

今の民主では、世の中の潮流、政治の流れを変えられません。
失政は、前任、前々任の方のときにいくつかはあったにしろ、そこまで
致命的なものでなく、いつの間にかしみついた悪いムードが日本を蝕んで
いると思いました。

解散時期を誤ったのは、麻生太郎首相がよく引き合いにだされます。
ただあの時は次々と大きな選挙が小泉時代にあり、人心は傷だらけでした。
その内に内外情勢でにっちもさっちも動けなくなった苦い経験ああります。

自民、民主の自党他党という目論にとどまらず、国富の観点で、
解散の真意が明らかになってから、随分市場は回復しました。
次の人に誰がなるにしろ、総理の仕事と言うのはこういうものなのかと、
私は12月のプレゼントに、胸をなでおろしております。




夜を越えて走る850クーペの上に、細い月が、いつまでも
青い光を照らしておりました。


Posted at 2012/12/20 12:57:43 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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