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2013年06月06日 イイね!

趣味の距離のとり方

趣味の距離のとり方また夜中に目が覚めたので、こんなテーマで
書いてみます。

のめりこみつつ、冷めつつが、理想なんでしょうか。

私は小学校時代から、切手だの、昆虫採集と標本、
古銭、外国のコインなど、百科辞典みたいに何でも
興味を持ってきました。

収集のココロは、整理と分類にあると思います。

その次は、プラモデルやHOゲージの鉄道模型。これらは、組み立てる、
続いて作っていく喜びを学びました。

今度は興味のある鉄道車両や自動車を写真に撮る。調べる喜びと
カメラを使いこなす満足。このあたりから、機械ものを自在に使いこなす
感動が加わります。

自転車を乗るだけでなく、改造して改良する。
おお、こんなことも出来るようになったのかと、成長の喜び。100KMを超す
サイクリングの達成感。

今度は二輪車という動力装置が着いた乗り物に、免許を取って乗り始める。
そろそろ大人社会に入り、社会法規の必要性を考えます。
そして自動車に興味から所有に移り、その発達の歴史に興味を持ち
上級趣味に進む。20代後半です。

その間に音楽に興味を持ち、楽器の構造を知り、理論を理解して
自己の世界を表現することに挑戦していく。

ざっとこれくらいの趣味と関わってきました。

そうして一人の人間は、いろんなことを覚えてそれぞれの意味を考える。

没頭した若い頃の時間は帰らない。
それよりも、家庭用コンピューターの出現は、調べる楽しみに
ショートカットを与えました。

手抜きでないが、先人の労苦は不要になります。

さて、機械は整理の補助道具と思うのですが、今日は人間が使われつつ
あるように思えます。

進化というより、情報拡張が暴走して、ちょうど良いヒューマン空間が
失われかけていることに注意しないといけません。

嘗ては、歩く速さで趣味の世界は広がりました。今日は、「中抜き」
「中飛ばし」の趣味が独り歩きしてはいないか。

さて、そうなると、大切なのは、程好い温度や、時速スピードです。

私は近年、遊びはほとんど、ゆっくり飲むだけの時間を、使うことばかり
するようになりました。

酒に溺れることは、無くなりました。場所を選び、会話と時間と
酒の味を楽しめるように、なったのです。

いつも理由を考えると、多少新製品が出ても、基本的に楽しんでいる
内容は、自分の父や、明治大正の人、極端に言えば歴史上の人物の
楽しみ方から、かけ離れたものではない。

こういう「趣味」は、茶の湯や、俳諧短歌に近いものですし、うるさい
流派もありませんが、私は野暮だけは嫌いです。粋人の域に達して
いるかどうかは別としても、そこに普遍の真理を見るような気がするのです。


さて、車の趣味に、そろそろ触れて行きましょう。
コンピューターの発達で、これまでの乗る・所有する・走らせるの3要素を
映し出す鏡であった雑誌媒体が衰えて行きました。

いまやネットを中心としたここのような方式が「多数意見」になりつつあります。
まあ、啓蒙の時代は終わったとでもいうような。

しかし、足が竦んでいるのか知識偏重、車知らずのクルマ趣味みたいな
感じの人が増えたことも事実です。
これは、距離の取り方が易い方へ流れたからだと思うのです。

今一番大切なことは、考える時間を取ることです。
ネットに走る情報は、スピードが速いし、例えばオークションなど、向こうの
罠にはまっても、集団心理で、リグレットさせにくくなっています。

よく考えると巨大産業になったパチンコが、以前と趣きを一層変えました。
スピードアップの機械化で賭博性が上がり、モルヒネで脳をやられても
麻痺しているのでわからない。

自動車趣味に、大切なのは、その味わうと言う行為を、代理感覚で買わない
ことだと思うのです。
本のインプレッションのことを、全て否定しているのではありません。

旧車に手を出すのに、これほどハードルが低くなった時代を知りません。
趣味と言うのは商売や産業と仲の良い親戚です。ただし趣味は高貴性が
どんな趣味にも備わっている。それは出自が人間の内面に生れ故郷が
あり、そこから絶えず信号を、ものと、心の両方に送っているからなのです。


その距離感は、遠過ぎては成り立たないし、ものに接近して行くと、気付けば
お店を始めていることになるのです。

ですから、程よい距離感を保ちながら、ものに溺れ過ぎず、絶えず本物を
見抜く目を養わなければなりません。
「お前の目は節穴か」と喝を入れられて、びびらないよう、謙虚な気持ちを持ち、
ものに使われ倒されて、こんな状態、趣味じゃないと悲鳴を上げぬよう、
さざ波の立つこともある心の海に向かって、問いを発し続けなければ、
新鮮な感動は、続かないのかもしれません。























Posted at 2013/06/06 03:15:07 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ

プロフィール

「変わり行く年に〜2025〜 http://cvw.jp/b/176891/48571345/
何シテル?   07/30 07:43
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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