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2013年10月23日 イイね!

自動車趣味のゆくえ2013

自動車趣味のゆくえ2013今年も、あと2ヶ月ちょっとに
なった。

人生も若くて30代だった1990年代は
自分にも自信があり、複数の旧車を
乗りこなしながら、野心も持っていた。

しかし今は。

全く違うとは思わないが、社会が変わり過ぎて
昔の失楽園が流行った頃の50代と僕らでは異なる。
そんな中で、クルマの乗りようや、持ちよう、欲しがりようが
ずいぶん、カーブして来たと思う。

時々、そんな傾向に、意見も発してみたい。
何を偉そうに、と思われる方は、ご自由に。
しかし、僕は最近、国際情勢は、生で見て来ていないし、雑誌も昔ほど
洋書を買わなくなった。

海外のサイトは、見ているが、先進国よりヨーロッパの田舎の国とか
そちらの方が、プリミティブだが、趣味的に面白い。

比較というのは何だろう。
他者を意識することであろうか。

旧車の情報活用を諮ろうと、2001年9月に旧車メーリングリスト
旧車ML共和国というのを、GMO系で作ってみた。
その時に、80年代以前と、国籍は拘らずというのがモットーだった。

その頃って、ミレニアムの騒ぎが落ち着き始めて、90年代の空気は
手の届く所にあった。
前半がバブルの余韻みたいで、後半はインターネットの普及が始まって
情報の世代交代が進み始めた時代であった。

自動車趣味というのは、メーカーや、実物の様々な旧車があり、そして
価値観が大きく影響するものである。
紙のメディア、雑誌の影響力が強かった頃は、日本の自動車趣味は
確立するのが遅かったため、何でも珍しい話題に飛びついていたと思う。

僕は独自路線であったので、90年代後半は、タルボサンバとかローバーP6
に手を出して、維持することに快闊を求めていた。

当時の王道はカーグラフィックより今はなき、NAVIに重きが行っていた。
それと一番売れていたカーマガジンが、珍しいクルマを紹介するのに
気を吐いていたと思う。

今年から乗るようになったアルファロメオ75は、NAVIあたりの読者層の
センスに“刺さった”クルマであった。
当時は、顧みなかった車に今乗ると、好いなと思う。

今の時代は、車趣味にエネルギーと金が使えるのは中年中心で、シニア層は
超マニアか、卒車世代であろう。趣味の車より、通院用の軽やハイブリッド
が、「生活必需品」だからである。

若者層は、車に興味があるのは、マニアな親の居る家庭と、地方の古い
ヒエラルキーな風土の残った所、要はクルマ持っていると今でもモテる
地方だけである。
その辺のニッチな土壌に売れる雑誌は今でも作っている。
旧車とヤンキーのハイブリッドみたいな世界だが、僕も案外好きだ。

この5年くらいは同じような傾向が続いていた日本企業の姿勢であるが
トヨタがWRCを検討というニュースが入って来た。
新86も、もっと軌道に乗せたいだろうが、この間行った群馬ではよく
走っていた。
スポーツカー冬の時代と言っても、外国産は実に売れている。
それはプレミアム性があるからで、日本のスポーツは苦戦して10年近く前に
生産を次々止めてしまった。

その後、ようやく「ガラパゴス的進化」という概念を理解して、国内向け
車両は、ヨーロッパにおけるBセグあたりは、良いものを作れば、どちらにも
通用することが、判って来たと思う。
さて、旧車はいったいどうなるのだろうか。

今年手に入れた平成3(1991)年あたりのアルファ75なんて、22年昔の
クルマであるが、クルマ仲間は旧車と呼ばない。しかし普通の友達の前に
乗って行くと、昔のクルマ、カッコいいですねで共通する。
80年代いっぱいまでが、旧ヨーロッパの時代で、お国柄が前に出ていた
時代である。
設計が80年代だと90年代の初期のクルマも、もうレトロな香りがする。

コストダウンとグローバル社会化が進み、クルマは味の薄いものになる。
乗りにくいヴィンテージカーに乗るのは、お金持ちの道楽の一つで、
威張るというより自慢したい場面に乗って行けるものでないと。
エンブレムやブランドの価値で、値段がつく。

要は日本のミッレミリアなどは、モータースポーツ性よりプレミアム性。
本国だってそう、と日本人は知識と理解力で理解しようとする。
しかし日本でやっているのは飯事に近いものだし、1950年代のヨーロッパ
に、成りきれる訳が無い。向こうに渡って参戦するのが真の贅沢か。

しかしヒストリックモンテカルロにも、日本の車で、日本の大学生チーム
でも参戦できるようになった。
大事なことは、国内イベントが、充実して来たが、もう一つステージを
上げられるかである。

そしてもっと大事なことは、国産車の世界が、税制や車検制度含めて、
どのように進化して行くかであろう。
TPPをやるなら、自動車の規制をほとんど取り払い、海外からの旧車や
新車の個人的な輸入、登録の自由化を進めるべきである。
そして、日本車を中古と言って潰さないように、持続社会の流れに沿い
丁寧に安全に乗り続けるものには、制度的な負担軽減も諮らせてやる。

リサイクル法の勘違いでスクラップヤードを無くさせたような、自動車
社会の共生について、趣旨と意義を立て直して行かないと、修理業者も
自主的な意識が育つように変えて行かねば、ならないと思う。

私はこの20年くらいで、日本国内の自動車工場の整備能力や、再生技術は
レベルが随分上がったと思う。
その社会土壌を活かせば、国産旧車も、もっと大事にされても良いと思う。
飛び抜けて人気車が突出した価値になるより、普通のベテランカーが
20年30年乗り続けられる社会の方が、望ましい。

クルマとは、日本の戦後社会にとり、何であったか。
戦後の家庭に車が来た時の新鮮な感覚を思い出して、末長い社会文化や
機械と生活文化について、身に付いた感覚になることが普及していく
ことを、何よりも望みたい。
産業遺産的見地、ヒストリーとレジストリーの時代に、なっていくのでは、
ないか。


Posted at 2013/10/23 16:34:54 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ

プロフィール

「変わり行く年に〜2025〜 http://cvw.jp/b/176891/48571345/
何シテル?   07/30 07:43
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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