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2014年04月06日 イイね!

10年前と今。

10年前と今。2003年に初めて10万円を超える参加料の
クラシックカーイベント「ponte perle」に
出場した。

コドライバーは、毎年イベントを一緒に見に
行っていた友人を誘い、彼がエントリー料を
折半してくれるというので、懐の軽い私としては、
非常に恩に感じた結果となった。



別にfiat 850coupeなので、普段乗っているクルマであり、
特別走らせた充実感が、というようなものではない。

やっぱり、得たものは高揚感と満足感であろう。
友人は数年後から、ビンテージカーの世界にはまり、単独で
出場することとなり、人脈を開拓されていかれたので、私が
パーシュエートできる分野を超えていかれていった。

その頃と、2010年代半ばに近づいた今とを比較すると、
「祭り」の質が変わって来たように思われる。
人によっては、10年前と今と、全く暮らしの内容や質が変わらぬ
ヨーロッパの上流階層みたいな人もいるだろう。

しかし欧州の人々の暮らしも、大きく変わった。
この10年でドイツの相対的地位は、強度になり、トレビヤンなフランスは
サルコジ時代以降に、仏大統領がドイツの首相を凌駕できるほどの
影響力はなくなった。

日本はなんなんだろうと、僕は常に思っている。
あの頃の90年代を引き摺った、高揚感は失せてきているし、
一部の高収入者は、セパレートした世界観で防御して、俗称セレブ、
これも陳腐な言葉に落ち着いて来たが、まだそれを追い求めている
人もいる。



祭りはポンテペルレが終わって、東京の方が中心地に移って行ったのは
地方経済が、冷えたと言うより、無くなっているからで、仕方ない。

エントリー料を取らなかったり、1500〜3000円クラスの
旧車であれば“オールカマー”(なんでもあり)なイベントは、しょうもない
地方の村おこしに、随分使われている。実際に増えた。

私も昔から行っている、草の根系イベントがあるので、人のことは
言えない。

ただ、やっぱり余程ホスピタリティーに気を遣うか、魅力的な
中心人物がいないと、盛り上がりに欠けるし、雑である。
そして長続きしなかったり、毎年方針が変わる。

ということで、右往左往しているうちに、今度は雑誌の方がめっきり弱く
なり、情報発信力に欠けるようになってきた。
読者を巻き込んだ、“ジャック”のような面白みは、到底無い。

雑誌が音頭をとって、たくさんの人を集めるようなイベントは、
皆無になった。この10年間で使命が終わったかのように思える時さえ
ある。

いま、自動車社会や、自動車趣味に、「必要なもの」って何だろう。



クルマ本体は、何とかなる。
ガソリンは、枯渇すると思われたが、価格操作のための口実では、と
最近ではそういう説も有力になるくらいである。

結局、乗り手の人類が、愛せるか愛せないかに、関わって来るように
なってきた。
これは一番難しい問題で「愛してくれ」と男が迫っても、
女は絶対にそういう状況で心を開いたりしない。

いまはそこまで、クルマ社会は追い詰められ、追い求められて
いるのである。

超エンスークルマを探して来て、「どうだ」というのも、何か苦しい。
私はいつも、ぶれないように、ぶれないように修正をかける。
自身が3割バッターでないので、2割5分から、8分くらいの成績で
通算成績を残せたら、最後は2000試合級の結果(選手生命)にならないか。

しかし盛り上がりに欠ける人生は面白くない。



だから時々、面白いことや、仕掛けを試みる。
多岐にわたるリンクや、人付き合いのクロスオーバーは時に変化がある。

時々、F-1のような壮大なフィクションが日本に根付かないのは、
どうした訳だと、考えることがある。

あれをノンフィクションと考える人は、セナを神に例えたり、
子どもの名前にアグリとか、まあシューマッハは付けないだろうけど
フェラーリ系の名前とか、子どもが苦労しそうな世界に到達する。

今後の自動車社会、日本においては、ヒーローは出ないし、もっと地味に
なって行くだろうと思う。
そういうこの国で、自分たちの好きなことを正当化して、社会に肯定的な
市民権を維持して行くためには、どうしたらよいか。

偽善なチャリティーは時代でないし、それこそ新しい文化をひとつ、
作って行くことくらいできないと、僕らは社会の隅にもいられなくなる。
そのくらい、自動車を楽しく乗り続けるためには、不断の働きかけが
いるんじゃないかと、最近は思っている。



Posted at 2014/04/06 12:23:01 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ

プロフィール

「参院選の行方と自動車社会 http://cvw.jp/b/176891/48551942/
何シテル?   07/20 05:33
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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