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2014年04月10日 イイね!

50代の人生

50代の人生
過去を振り返ると未来は見えるのか。

5年前までは同居していた私の家人は
過去を振り返るのがとても嫌いで
話題にすることも憚られていた。





40代の頃は、まだ半分は、身体が新しくなれる気持ちが残っていたから
大きな買い物や、消費するエネルギーが残っていた。
無理も出来て当たり前だと考えていたのかもしれない。

ところが消耗するのは肉体と精神、同時進行である。
私は55歳の前になり、ようやくいろんなことが見えて来たり
判ったような気がしている。
40代で燃え尽きる人生は、実際見て来たし、身体を壊し働けなくなって
社会支援で生きるようになった例もいくつか知っている。

今年は39年生まれの人が50歳。東京オリンピックと東海道新幹線も
半世紀前の歴史になった。



50代って、もうちょっと世間や仕事から、距離を置いて眺められる年齢なのに、
最近の世の中は、無理矢理その年齢を、60や70の下に置こうとするから、
不協和音が出る。
もう50から先は、選びようで生きてもいいのではないか。

49までで寿命が燃え尽きる例は少ないが、無理とストレスを貯め込むと
そうなる。
50代は山をある程度登ってしまったのだから、下山したっていいし、
もっと高い峰に行きたかったら練習・訓練すればいい。
50って良い数字なのである。100の半分でもあるが。

最近の私は、クルマは好きだが、ストレス貯めてまで乗るもんじゃないと
感じ始めている。
相変わらず壊れるクルマに乗っているが、信号を発してくれるクルマは
自分の良き伴侶であり、それは焦げ付いた心境になるような場面が
かなり少なくなった。

自動車社会も、オールフリーを目指すか、メンテナンスレスの反対の
メンテナンスフルな物を選び乗る、メンテナンスプレジャーだって、あって良い。

その辺の所の付き合い方が、判って来るのが50代だ。





ところで、昨夜は何十年かぶりに酒場でカチンと来て、「不快です」といって
帰ってきた。ケンカはしない主義なので。

なんだったかというと、くだらなくもないが、くだらないのである。

年金のことである。もう受給をもらっている人が、まだ開始数年目だが
私の年齢のことを言い、職業的に公共機関に再就職している人が、kotaroさんの
年齢はどうなるかわからん。新聞に書いてあったと知識だけをひけらかし
(情報に過ぎないが)
私が呆れたのは、一部でももらっている人が、下の世代に「お前らもらわれ
へんで」みたいなことを平気で口走ったことである。

しれも元、大きな企業グループの系列の社長まで務めた人物が、こんな人徳の
ない発言するようでは、と思って憤りかけたのである。


そのくらい、私は下の世代が持つ不平等感について、神経を使っている。
私が開示して書いている、人生の生き方論は、避けられないことに対し
「仕方ない」とか「運命」みたいな無責任は極力とらない主義である。

それを何とかするのが、大人の、先人の役割だろう。
戦争が始まって、仕方ありませんでした、と言ってるのと同じだ。
ということで、私が考えている50代論は、なんの手本ができるのか、に限る。

最近読んだ哲学と経済の新著には、近現代の終わりについて
淡々とした分析と見解が書かれてあった。
私もそうだと思っている。

90年代から私は、産業社会は徐々に終わって行くと感じていた。
脱産業社会というワードは、たやすくマスコミなどでみかけたが
そんなにすぐに出て来るものではない。

つまり成長を固定したポジションで見ることは通用しないし
景気とか言う言葉概念で括っても、それは出て来なくなったに等しい。
かといって閉塞感と言ってしまうのも、結果を投げているに過ぎず
何を考えて行動していくかである。



いま一番してはいけないのは、現状に苛立ってしまうことだろう。
自殺が多かったりするのも、不安もあるが、答えの出せないときの
感情爆発の方が大きい。
50代はなぜ、こんなに昔より余裕が無くなったのだろう。

お金と景気ーデフレ遠因説を、勤めていた時代に新聞社説で読んで
なるほどそうかなと一瞬考えたことがある。

側面的に昔のナイスミドルやシニアの語感に、年金や投資の運用がうまく
いっていた時代の空気は覚えている。
じゃあ、いまのミドルは、何も持っていないかというと、金融資産評価
の部分だけでは、対照にならない。

精神的にゆとりを持つのは、気分も整えていないとできない。
精神論以外に、それを実現するのは、脱経済資本主義的な視野や視点も
要るのである。

私は極論だが、50代は「3年働いて、1年休む」くらいで良いのではと思う
ようになった。
それは非現実なのかと言うと、今の自分がそれを実践しつつあるのである。
よく考えると、住宅ローンと子どもの進学費用、それも2、3回考えると
旧来社会の因習に囚われているに過ぎなくはないか。

子どものいない人がフェラーリポルシェの1台くらいは買える。これも
おかしな反対逆説論みたいな見方だ。
いや、とにかく、すべてに金がかかるんです、って言い方も
よくよく見直してみると、なんかちぐはぐだ。
実は、40代までは生活費がかかって行くのは、これは実感でわかる。
しかし50代からあとは、まあ気楽に流していきましょうか、で
普通生きていけないとおかしい。

社会保険とか健康保険とか延命装置のような介護は、どこまでほんとうは
要るのか。これもあるからすがるなんて言うと怒られるが、最低限でも
人間は生きられる。

それよりも、近代社会が人間から奪った自由を取り戻し、観念の呪縛から
どの程度リリースできるかで、人生の残り1/3くらいを楽しまないと
えらく惜しい時間の使い方になっていないだろうか。




その近現代社会がいま、終わりかけてきているのである。
もし本当なら、悲観する人は多いだろう。
しかし歴史の転機はいつもあったが、転機が直接人を滅ぼすことはない。
逆に、そうか、そうだったら違う新しい生き方、価値観を探して
やってみようというタイプが、生物学で生き残れるのである。

諦めたり運命と信じ込むのは普通に生きていたらそうなってもおかしくない。
しかし私は、今日からまた旅にでて、何かを感じて考えて行こうと思う。



Posted at 2014/04/10 05:07:12 | トラックバック(0) | 日々の旅 | クルマ

プロフィール

「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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