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2014年10月13日 イイね!

フィアットとアルファロメオ

フィアットとアルファロメオ事故を起こしたり
警察に止められた時でも
しばらくはクルマに乗るのをやめようと
思っても、また少し経つと
クルマの運転はしていた。

ここのところの私はクルマから離れて
いるし、他の趣味もほとんどしていない。


毎日労働をして帰ってきて、少し飲んで寝るだけである。
興味や好奇心、関心が湧く元気が無い。




しかしそう言っても仕方が無い。
何かきっかけをつかまないと、どんどん心が車から離れてしまうだろう。

私が最後のFRアルファに乗り始めて1年が過ぎた。
車検を通して2年乗れるようにした。
1年前は、遠く群馬や、新潟の上越まで走って行ったが、今年は春に
四国・中国の横断旅行以来、遠出をしなくなった。




燃え尽き症候群ということかもしれないが、少し深刻である。

55歳になったことと、遊行の2年が過ぎて、黙って働く道を選んだことが
こうなる運命だったのかと、考えている。

人によってはタダの遊び歩いているだけの日々に思えたであろう。
しかし50代の10年は貴重だ。

会社の閑職で傍観するのも勿体ないし、今はそんな社員すら
会社に置いてもらえない。
私は外に飛び出して、社会を外側から見ることにした。



さてイタリア車のフィアットとアルファロメオの違いだが、
今の世の中の大勢からみると、どうでも良いようなことである。

コップの中の泡のような話題だ。

しかし25年以上イタリア車を乗り継いで、1台は当時から。私なりに
フィアットの車作りと、アルファロメオと言うやや良家の家系の駿馬。

1年後者(フィアット傘下のプロダクトになる直前の系統)に乗ってみて
少し考え方の違いも判るようになってきた。

私のフィアットはRRの小型車スポーツで、振り回して乗る時の動作特性は
エンジンを軸に、着座点の人間が酔わないように、転回していくのがわかる。

で、トランスアクスル、FRドライブのアルファセダンは、見た目よりずっと
スポーティーだが、スポーツ車ではない。

145馬力の昔のセリカ(ただしグロス表示)くらいのエンジンに、古典的な
FRレイアウト。ところが昔セリカに乗っている時に、80万くらいのアルフェッタ
セダンを買おうかと思って、ホリイトレーディングに行ったが、ハンドル、
クラッチの重さに閉口した。

しかしあの時にフェッタに乗っていたら、また私の人生体験は変わっていた筈
である。



おそらくトランスアクスル構造の何かに気付いて、FR信奉者になっていた
ような気がする。

その後もう少し様子を見ようと思っていたら、コンデの良い850クーペが出てきた。
値段も同じくらいで少し安かった。

そんなふうに、人生は慌てなくて、来た電車の1つ後でも間に合うと判れば
座って行けることの方が多い。



たまに電車が遅れると、ああ1本前に無理しても乗ってればと、普通は後悔
することも稀にある。

でも、統計と確率論でいうと、それは絶対的に少である。
だから、人間は二つ以上の答えをいつも用意するのが必定だ。



私のクルマ人生は、1本後の電車、フィアット850という車に、乗ることから
スタートした。
それまで中古国産車2台は、露払いで、勉強になったが、心底面白いには
至らなかったような気がする。

若過ぎて、クルマの何たるかも、理解できていなかったからと、思う。

こんなふうに、フィアットとアルファロメオを較べてみると、自分の30年近い
遍歴も判って来る。

これがオペルとワーゲンとか、シトロエンとプジョーでも良い。
お金の最初からある人は、BMWとポルシェで論じることもできる。

私の買ったチケットは、たまたま安かったから、フィアットになった。

すぐに速い列車に、乗り継がずに、ずっと各停のような旅だったと思う。
昨年、大修理にかけた後、やっと中古のアルファセダンが現れたので、
乗ってみた。

なるほど、ヨーロッパの街道をぶっとばすには、足下のバネ下重量が
軽い方が気持ちよい。
昨年、赤城の方のダートを飛ばしながら、今の私の体力で、どの程度
アグレッシヴな運転が、出来るかが、よくわかった。

前に乗ったローバーの足回りは、英国風で、躾の良い家柄を感じた。
アルファセダンは、もう少し血気の盛んな、イタリア生まれを感じる。

しかし暗い紺色のボディに映る風景は、年老いて行く哀しみを共感しつつ
癒してくれるような古いワインのような味がある。



ひとは、こうして年老いて行くんだなあと、思う。

何をするのも億劫になる前に、乗っとけと言うクルマは、出て来ないかも
しれないが、それが古いハイドロのシトロエンでもよい。
凝縮した味の、昔のイギリスミニでもよい。

イタリア車という変わったものに、私が最初から手を出したのは、
あながち好奇心の方向が、そう間違っていなかったと、この頃思っている。

Posted at 2014/10/13 12:28:10 | トラックバック(0) | うんちく | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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