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2014年11月08日 イイね!

ビハインド シート

ビハインド シート


春日(丹波市)のイベント点描から。

このイベントに、今からちょうど40−50年前の日本に、よく走っていた
360ccの軽自動車が、たくさん来ている。

この風景はイベントの始まった、20世紀の終わり頃からの変わらぬ特徴だが、
少し子細に内容を見てみよう。





私は最近、Facebookを、いろんなことのツールとして、利用している。

個人的な書き物に、過去に撮影した写真の発表、そして友人・知人との
連絡手段用に、などである。





その内に複数のコミュニティを股がって参加することで、自分の好きな
テーマで、以前からの趣味のフィールドを、再活用したり、ときには
新しいものの見方を発見することがある。

くだんのこの項のタイトルも、あるコミュニティのネーミングからである。
「シートの後ろ側」
直訳すると、そういう意味になるが、「Behind the Seat」は、Facebook内
最大のリアエンジン車およびミッドシップエンジン車のコミュニティである。

参加者数は300人以上、投稿記事はピンからキリまで、過去に作られた
どんなショボいリアエンジン車の話題でも、1台数千万円以上する、
スーパーカー(もちろん非フロントエンジン車での範囲)でもOKだ。



私がサイトでの個人アイコンを愛車の写真に固定しているので、
早くから外国の人とのやりとりがあった。

その内の一人、チェコのフィアット乗りからこのコミュニテイに誘われて
全く否応もなく、加入してみた。



お気づきであろうが、日本にも「リアエンジン車時代」というものがあった。

軽自動車には、リアエンジンこそ設計の基本としたメーカーもあったし、
RRルノーのノックダウンから始まった、日野のクルマは、美しいコンテッサに
昇華した。

欧米でも評価は高いが、このコミュニティでも人気のある記事である。



今回の春日のイベントに行ってみて、私は久しぶりに国産の軽のことを
眺めながら、忘れられつつあるリアエンジン車時代のことを、再考してみた。

スバルを始め、マツダのキャロルとRクーペ、それから2スト時代のスズキと
今でも並べてみると、フィアット500や、ドイツなどのマイクロカーに、
日本の自動車メーカーが、必死になって学ぼうとしたことがよく判る。

日本の自動車趣味は、形だけはさまになっているが、実は底が浅い。

代官山の蔦屋書店に、ヴィンテージカーイベントを見に行ったり、
中にはお金が余っているから、特別なクルマを購入して、「展示する側」に
憧れて、その世界を目指す大人もいることだろう。

しかし何かを君らは忘れてはいないだろうか。

構造工学から始まり、その自動車の必然性を考えて、「なぜこうなったのか」
を知り、その上でハンドルを握る。整備状態をよくして、限界特性のことを考えて
バランスを踏まえたドライブを、ときにアグレッシブなまでに走らせる。

本来の自動車趣味は、高校・大学の勉強の延長の一部であって
人前でクルマをひけらかさせることではない。



Facebook内の1、地味なコミュニティを毎日眺めているだけでも、
世界中にどんなクルマが走っていて、どの国でどのクルマが、そろそろ
貴重な存在に変わっていき、その国の趣味人らは何を珍重したり
何を面白がっているかが、わかる。

そんな世界の情勢を見ながら、これからの時代の自動車趣味を
考えたり、予測を楽しんでみる。
それと、こういったテーマを見つけて面白がる(fun)ということの
大切さを、日本人はすぐに見落としがちである。

お金が先で、趣味もお金に従属するものと、当たり前に考えてしまって
いないだろうか。

そんなことはないし、そのような発想しか出て来なくなると、論語で言うところの
危うい(暗い「罔」)状態に陥ってしまうと思う。

学びてものを思わざれば、の諺だが、たかが昔の軽自動車と、低く
見るのでなる、半世紀前のスタンダードだったリアエンジン車は、なぜ
隆盛して、なぜ省みられなくなったのか。

そういうことを、考えたり、気がついたことを投稿する。
そのためのネットであり、新しい時代のコミュニケーションツールである。



今朝はこんなことを、思いながら朝を迎えた。

今日は古都奈良に向かい、これから中古および機械式カメラの
同好会の活動に参加してきます。

日本はインフラが行き渡り、一見モノのあふれた先進国ではありますが、
趣味の分野では内実は発展途上です。

特に精神性の貧しさはどうしようもないので、これらのことについて
今後も語って行きたいと思います。


Posted at 2014/11/08 06:50:35 | トラックバック(0) | うんちく | クルマ

プロフィール

「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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