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kotaroのブログ一覧

2017年11月20日 イイね!

高雄の虹

高雄の虹高雄サンデーミーティングに行って来た。
1年ぶりである。

感想記事を書く。
これは主催の人への批判や批評でない。
あらかじめことわっておきたい。



調べてみると私は2006年の12月に初参加している。
来月の12月で通算100回になるという。

お目出とうございますと、言ってあげなくてはいけないのだが、さて何を考えよう。



↑ の写真が2006年12月である。 

この時は、10年前まで勤めていた会社の、京都にあった保養所で日曜の朝を迎えて、
南禅寺から高雄まで勝手知った京都の街中(筆者はS54〜58まで京都市内の
私立大学に行っていた)を、わくわくしながら冬の洛中を走った記憶がある。



この時代は私も実入りの好い生活をしていたから、他にこんなクルマも乗っていた。

実家のある九州に向かう時に、由布院の自動車ミュージアムに立ち寄った
2006年の光景。




私は2010年から14年まで、よくみんカラにエッセイやブログを書いていた。

きょうは時代の気分について書いてみたい。

リーマンショックが起きたのが2008年で、そこから先の時代に、人間は二通りの
生き方を選んだのではないか。


一つが従来の生活風土を死守したいという、大抵それまでにエスタブリッシュ
だった人生の方。

それ以外は、そこまでに確立した人生が築けておらず、年齢も若く、新しい
生き方を必死に探していった人たち。

クルマのブログだが、私はこういう鳥瞰した考えで、クルマ社会を考えたいときが
しばしばあるので、お付き合い頂きたい。



⇅ は同じ2006年6月で突然幕を閉じた、箕面の奥の妙見山の集まりである。

このイベントは2000年代前半の関西を象徴する行事であった。雰囲気は自由で
参加費用も要らない、ネットだけの呼びかけ以前の、どこからともなく口コミで
集まって来るオフ会の、はしりだったと思う。



自動車の趣味は、景気の影響は受けやすいと思う。しかしもっと大切なものが
日本は希薄なように感じる。情熱、維持への努力、さらに自動車の趣味を
受け入れる、一般社会のコモンセンスと言ったようなものだろうか。


2004年頃の妙見山、山上は自動車の解放区で、実に明るい気分でみんなが
集まって来ていた。そろそろ「オレの自慢」型の人もいてたが、絶対数で少数で
キャラクターが好かれる人は、取り巻き友人に面白がられていた、いわゆる
関西のあれ(ノリと人気)である。

だが妙見山は、2006年のある日を最後に、突然幕を閉じた。2年後の
世界を襲った不況の嵐を予感していたかのように。





2006年には短期間で終ったが、こんなイベントも始まっている。
小豆島のオリーブアイランドクラシックカーラリーである。

これも私は好奇で、第1回にエントリーしている。

しかし業者との結びつきが年々強くなり、安いクルマでエントリーを躊躇するうちに
2011年の東日本震災が前日に起きて、すべてが吹っ飛んでしまい、あとには
何も続かなかった。目論みだけのイベントの典型だと思う。


そうやって考えていくと、高雄のイベントは、前座みたいな妙見山をしのぐ11年
続き、有料に近いが100回は確実に達成するであろう。それは参加している
人が楽しいと思っているなら、結構なことである。






昨日の11月ミーティングは、イタリア車のテーマが有ったので、私も足を運んだ。

しかし10年前ならともかく、今はイタリア車は、現実的にすごく影が薄い。
90年代までのイタリア車を乗り続ける人と、新車の500を数年乗り、生活の
アクセントに使う一般家庭と、隔たりがすごくあると、私は思う。

だから昨日の高雄に、新型のイタリア車乗りのギャラリーは皆無だった。

私は期待はしていなかったけれど、自分たちは“崖っぷちの裏側”に立っている
と思った。




京都の晩秋は寒く、小雨が降り気温は日中なのに10℃を切っていた。
しかし晴れ間の光線が強く、会場を後にすると、綺麗な虹が雄大な風景に
かかっていた。





私はいま、将来のことがすごく不安である。
車に乗り、京都の山あいに行っている余裕なんて、金銭的には殆ど無い。

だけども、Facebookに昨日の写真をアップすると、イタリア人とかヨーロッパの
友人たちから盛んに賞賛がついたし、コメントもいつもより多く貰った。






美しいものは正しいし、見ている側も幸福な気分になれるのだと思う。

だから日本の自動車社会が、このまま廃れていくのは偲びない。旧車や
外国車趣味が、なぜいいのかも、何度も書いて来たが、やっぱり何かが足りない。

寒い京都の行事が終わったが、私を含めて今後の日本人は、どうやって
食って行けば良いのか、まだ答えは出ていない。

Posted at 2017/11/20 08:07:25 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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