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2020年12月11日 イイね!

旧車と2030年問題

旧車と2030年問題













ニュースでご存じであろうが、日本政府も2020年の年末に
ついに2030年代半ばでガソリン車打ち切りの目標を
宣言するに到った。
https://toyokeizai.net/articles/-/394007

これをどう見るかは、その後の記事で、2035年から実際は2030年に
東京都などは、繰り上がって行きそうな気配である。

そうするとあと9年ぐらいで、ガソリン車を気持ち良く乗れる時間が
残っていないのではないか。



カーボンニュートラルといって、地球温暖化の阻止の動きは、自民党政権の
前の民主党の、最初の党首、鳩山さんの時に加速の気配が見えた。
それは2009年頃の話である。

それから2011年に東日本の広域震災が有って、日本は急速に世間が曲がった。
当時の菅総理の独断は不味かった部分が大きいが、社会の未来への空気が
おかしくなったのである。

その後に民主党が政権を手放して、安倍総理のこの間までの、長い政権時代
ひとこともカーボンニュートラルに、日本は目標を掲げて推進する気配は無く
世界の中でも、独自な路線を進むが如しであったことを、思い出してみよう。

ところが今度の菅(すが)総理に変わった途端に日本はガソリン車を禁じて
世界の流れを追随することになった。




恣意的な政治の多かった安倍時代が去って、今度の時代は官僚たちが
政治の実権を取り戻しつつあると、そういう見方もできるが、
さて、ガソリン車、旧車好きの私たちも、そろそろ考えないといけない。

私は20年前の2000年頃に、みんカラ以前に、インターネットに活動を
移して、旧車のメーリングリストを作って、交流や記事投稿を試みていた。

その時に、シェールオイルも生産商品化も進まなかった頃なので、
ガソリン高騰を理由に「あと10年」くらいで、ガソリン車は楽しめない時代が
来るのではないかと、予測した記事を投稿した記憶がある。

トヨタが初代プリウスを世に送り出し、ガソリン枯渇が割と近いのではと
世間が騒ぎ出した頃である。

しかし2010年代にガソリンは無くならず、むしろハイブリッド車の進展や
経済の活発な国が、中国以外では減って行き、その中国がエネルギー消費と
減産の主役となって行ったこともあり、ガソリンは近年だぶつくようになった。





我々旧車乗りは、2010年代は旧車の価格が、ヴィンテージや、ネオクラ等の
価値観が広がった以外は暴騰もなく、意識の急速な変化の外に置かれて
忘れられていたような時代だったと振り返る。


ここから先は、新年を前に私なりに考える2021年以降の予測である。
まず、今乗りたいクルマは乗っておくべきか。
自動車の雑誌が活発だった時代なら、「NAVI」あたりが巻頭特集に持って来る
テーマに試みたであろう。
しかし消費は動かない。
安倍政権の7年間に、インフレ目標2%は一度も達成出来なかったくらい
日本の消費経済は、冷え込んだ以上に細胞壊死が起き、銀行預金利息もゼロ以下に
枯渇してしまっている。

何となくいまヴィンテージカーを買っている裕福層というイメージが湧きにくい。

ならば、こんなクルマあたりの価格や、手を出すことに迷っている心理層に
影響があるのではないか。




私は今61歳だが、今年定年を迎えて、上場企業38年間勤務の真面目なオトーさん、
クルマ好きな1960年代生まれくらいなら、退職金も少しはあるであろう。

そう言う人がこれまでは、ハコスカや、S30Zに死ぬまでに一度乗りたいと
思っていたかもしれないが、この2車種は随分暴騰した。

その代わりに上がったのが本来のA110アルピーヌと、ロータスエランである。
しかしこれを買うのに、退職金の三分の1とか四分の1を使うのは
そろそろ勿体ないという価値に変わりつつあると私なら感じる。

超ヴィンテージやウルトラ旧車に行ける60歳代は、医者の友人くらいである。
そこを考えると、ガッティーナあたりで動かなかった適当な旧車。
プジョー505や205あたりにもう一度乗り、あの日のW浅野を追い掛けた
若い日が懐かしい、まだ元気な若いお父さん(一部はもう“お爺さん”)が
1980年代車に、どっと押し寄せないであろうか。



先週、私のひとつ下の「ザ・リリーズ」姉妹が、めでたく還暦を迎えて
ラジオ生番組を聴いている私も我が事のようにうるうる感動してしまった。

さ来年には松田聖子、その前に石野真子の年代も還暦を迎えるが皆んな
若くて元気。『黄昏流星群』ではないが、この女ならまだ口説こうかという
くらいに、最近の女性はエージレスである。

だったら判りにくい、ロータスやアルピーヌよりも、彼女らをさらって
もう一度デートしたい、自分らが一番元気だった時代。1980年代に
『BACK TO THE FUTURE』したいのが、我らなのである。

というわけで、来年以降に動き出す玉は、ネオクラ80年代から90年代。
このあと10年間に、アゲインリゲインもう一度青春に戻れる
タイムマシーンではないかと思うのである。


Posted at 2020/12/11 06:03:52 | トラックバック(0) | 論考 | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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