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2021年07月23日 イイね!

カーライフ40年

カーライフ40年
今年は1981年という年から40年
私はその頃大学の3年生であった。
自動車免許をとり、待望の自動車を買ってもらい、
下宿生の生活ながらも、カーライフをスタートさせていた。

ちょうどその頃が、夏に大滝詠一の「LONG VACATION」が
学生仲間の間だけでなく、世間でも大ヒットになった。

また、寺尾聡の「ルビーの指環」が大当たりで、日本人の成人男性による
AORという新ジャンルが成立するのではという、興味深い現象が起こった。

でも私はクルマに早速付けたカーステで何を聴いていたのだろう。



よく聴くと、これはカバーだけれど、かなりよく再現出来ているので
よしとしよう。今は亡き須藤薫さんは、確か前年の80年頃にデビューした。



須藤薫嬢にたくさん良い曲を提供した、慶応ボーイの杉真理。
大滝詠一抜擢の、ナイアガラトライアングルvol.2の一員だった。

聴いて行くと判るが、当時は「NO CAR NO LIFE」みたいな時代で、
クルマの出て来る、洒落たナンバーが実に多い。

当然若者は、異性を隣に乗せるために、奮闘努力したという、
今の若い人が聞くと、「えー?」みたいな感覚の時代であった。



大滝御大も、一曲出しておく。
しかし大滝詠一も、須藤薫さんも早世してしまい、つくづく時間の無常を感じる。





1980年代に若者であった、僕らの世代は、今60代に突入していく世代だと思う。

価値観が、ずっとシンプルで、モノがある程度充足されたらハッピーという
実に単純で分かりやすいし、それで誘導された大衆が経済を動かすという、
考えたら、楽な生き方の出来る時代であった。

今の社会のような、複雑な背景。
例えば、こういうことを言ったら、傷つく人がいるとか、そんなことまで
国内で、深く考えなくても、先ず大丈夫な「結果オーライ」だったから、
若者は”無茶修行”といって、なんか色んな自由に好き勝手なことをやっていた。

今回のオリンピックで、昔の無茶な言動を、次々と嗜められている人々を
見ていると、「しようが無いなあ」と思うだけで、感想も無い。



今聴くと、受話器を持つ手が長電話で痺れたとか、「それ、いつの時代?」
と突っ込みたくなるくらい、時代背景が変わった世間もあるが、
この「くたばっちまえ!💢」ソングみたいに、今でもクスりと笑える曲もあった。




この「真夜中のドア」が一曲目に納められている松原みきの「ポケットパーク」
はLPを持っているので、テレビのビデオで短く流す。

しかし40年後に世界のいろんな所で、この曲が再評価なんて、これも
早世した、私と同い年の彼女が元気だったらと思う。



そんなふうに考えたり、懐かしんでいると、40年の月日は残酷な気もする。
でも、今マイカー社会が大きく変わる直前に、個人所有物としてのカーライフが
楽しめ始めて、最も充実したのがこの頃の経済成長の賜物ではないだろうか。



トヨタが、マークⅡの兄弟車で既にあったチェイサーの他に、もう一つの顔
クレスタを出して来た時に、マークⅡより高級感を出すのに、新型エンジン1Gと
人気の高まりつつあったAORの雄、ボズスキャッグスの音楽CM器用という
大胆な作戦が功を奏したことを、記憶している。



これは大成功で、皆んなが「ハイソカー」に憧れる嚆矢となった。

その1981年は、トヨタソアラが新登場して、70年代の影を引き摺っていた生活文化も、排ガス対策でモタモタしていた自動車も、すっかり過去の遺物に置き去られるような”衝撃”の年である。
若者もクルマ好きなおじさんも、皆んな舞い上がり始める、時代の駆け足〜ステップが始まる年であった。



ソアラと対極をなした高級車は、日産からではなく、意外性のあるいすゞからで
ソアラより数ヶ月早く、ピアッツアが、アッソの名前を改めて、ドリームカー
さながらに出た時は、これもかなりの衝撃であった。

ソアラのCMは、今見るとかなりダサい。
引き換えピアッツアCMのセンスは、音楽も好い。♪





この時代の背景の捕捉をすると、ジャズのブームが音楽シーン全体の中で
一部盛り上がっていた。
気になる存在であった阿川泰子は、ジャズシンガーの前はアクトレスであったが、
これで人気が不動のものとなる。

人間は、仕事や成功体験で、人が変わる。

しかしこの時代に背伸びをする大人の世界への憧れと、それを意味した
Senior Dreams=シニア・ドリームの曲名が、今時だと、「高齢者の夢」と
歌っているみたいに聞こえてトホホ。
気がついたら40年の歳月は、若者を無惨なジジイに変えてしまった。

私もピアッツアの綺麗なのを探して、阿川泰子似の、イイオンナでも探すか!
完全に滑っているが、老後のボケは、許してチョンマゲ。
Posted at 2021/07/23 05:45:28 | トラックバック(0) | 振り返る80年代 | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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