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2023年06月12日 イイね!

30年間の時代の空気の変化を考える

30年間の時代の空気の変化を考える今から30年前の1993年というと平成5年で、私は33歳から4歳であった。
同じ学年の今の天皇陛下が結婚して、令和の時代のルーツがある。
当時バブル経済のピークは過ぎていたが、依然日本はアメリカのすぐ後ろに着いた経済大国であったし、2年前の湾岸戦争でアメリカがフセインを悪者に仕立てて、多国籍軍を編成した際に、日本はお金を出しただけで「金持ちケンカせず」を地で行って世界中から「なんやこの国」と思われたことが印象深い。



しかし日本はその後の30年間に大きく社会の中の構造や仕組みは変わってないが、世界一空気の変わった国家になったと思う。
ちょっと今日は今に至るクルマ文化の凋落や価値の変化に交えて書いてみたい。



30年前はまだ新幹線でタバコが吸えた時代であり、若い男女が煌びやかな服装で毎夜遊んでいてトレンディドラマが首位であった。
しかしその裏では日本の社会の構造が変わり始めるのは、この辺りからだろうと思う。
自動車の話をすれば、1989年の日本が世界を圧倒した新型自動車を取り揃えたドッグイヤーから4年。70年代ならモデルチェンジの年だが、ロードスターもNS Xもみな好調を持続させていた。しかしマツダや三菱、ホンダといった中メーカーがマルチ販売チャンネルを持続するのに疲れが出始めていた。
自動車雑誌は依然販売が絶好調で、NAVIなどが時代の空気感を取り込んでいた。
その頃のNAVIでは確かアルファロメオ75、ローバーMG R V8とかジャガーのXJSコンバーチブルとかが持て囃されていたと記憶する。



当時は音楽では小室サウンドと、その少し前にビーイング系が結構市場を支配していた。
そんなことを30年後にどう評価するかは、ここでは書かない。
問題はブックオフとかで、30年前のCDを買ってきて今聞けるか、とかその時に楽しいかとかだと受け止める側の人間の気持ちの態様の変化だと思う。



フィアット131、WRCマシンのラリーの人気は今も高いが、そうでない4ドアセダンの人気は低かった。93年に私は18万で手に入れている。





3枚目の131とクロマが並べられた会場は、神戸で開かれたランチアランチである。
会場にはこんなモンスターも置かれていた。



しかし私が今頃に思うことは、90年代の自由な空気がだんだん冷えていき、日本人社会はシビアになり、脇の甘い、ユルい人が減っていったが、それが今の社会のスタンダードや、やたらとコンプライアンス重視みたいな社会は形成されたものだと思っている。

この間の30年間には、日本は数えきれない試練を受けた。
でも古い写真を見ていると、ユルい空気の乗り物が安く買えた時代って、例えば交通死亡事故の激減につながったというが、それは結果論でここまでクルマを戦車みたいに頑丈にしないほうが良かったのではと思う。



30年後の私たちは車から一部の人は結果的に離れた。
1980年代みたいな猫も杓子も男女もクルマ好きという時代が異常というならそれで良い。
高くなったし、昔は嫌われたベンツSクラスの任務は今はトヨタのアルファード・ヴェルファイアが務めていて、あんなクルマが前後に走っていると、本当に自動車で道を走る快適な快感が半減する。



自動車のある風景って昔はとても好きだったから、私は今も古いフィアットで旅行をする。



131を18万で買った店で後年オペルカデットを5万で買ってきて、2000年頃
家族旅行によく使った懐かしい記憶が蘇ってくる。
こんなクルマ誰が買うんだろうというような車を探し出してきて、私はユルいカーライフを長年維持してきた。

私たちはもうガソリンでも電気でも、水素でも何でもいいが、もっと楽しく
お気楽にこの地球の上の、日本という国で生きられないものかと、この頃は
よく思っている。

Posted at 2023/06/12 14:11:52 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ

プロフィール

「ビッグモーターから残クレアルファードまで http://cvw.jp/b/176891/48584333/
何シテル?   08/06 05:00
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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