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2010年03月30日 イイね!

安芸吉田城下の一番駒

安芸吉田城下の一番駒









お墓参りの旅で長州ならぬ周防・山口県へ3日間の旅を
してきた。
今回乗って行ったのは850クーペの方。
最後の日に、広島から三次まで国道54号線を走っていたら、
吉田という小さな町を通り過ぎる際に、旧道が見えたので入ってみた。

そこで大変運良く1台の旧い車と遭遇できた。スカイラインGTの
4ドアである。
このクルマのオーナーは町で写真館を営む男性で、新車以来ずっと
一人のオーナーの元にある。

日曜の朝早く、この車を暖機してこれから花の写真を写しに
出かけるところであったらしい。

まだ8万キロ、実走でというから大事にされてきた個体と想像できる。

私の850クーペと並べてしばしの車談義をした。
「パブリカが28万円だったあとに買ったこの車は100万円した」と
いうから、ずいぶん思い切った買い物だったのであろう。

この町は中世の戦国武将、毛利元就が居城を築いた所である。
写真館の主と別れた後、清々しい気分で古城跡に登って考えた。
戦国の男たちは、千里を駆ける馬に千両の大金を払ってでも
入手しようとしたという。

あの男性に、そんな気風が残っていたから、高性能GTに
夢と浪漫を求めたのではないだろうか。
それは現代の男たちが忘れてしまった「何か」のように思えた。

私も「愛馬」850クーペに乗り、飄々と旅を続けている。

男性と最後にした握手。いつもと違い相手の方から求められ、
グラブの着いた手でがっちりと握った。

あの時に心の中で一瞬吹いた「風」が、旅から戻って来ても
まだ続いている。








Posted at 2010/03/30 07:04:41 | トラックバック(0) | オンザカー | 日記
2010年03月18日 イイね!

ランチアテーマを久々に見る

ランチアテーマを久々に見る天気が回復し晴れの日が戻ってきた。
昨日は雨戸入れから、おそらく何十年も使っていなかった木の雨戸を引っ張りだし、曲がったり壊れた部分を修理。最後に防水塗料を雨のかかる部分に塗った。

このシーラーという塗料は、かつて所有していたタルボ・サンバというフランス製の、オープンカーが雨漏りがひどく、その対策に幌を張り替える決心がつかず、数百円で何か出来ることはないかと思い、購入したものである。
タルボの屋根は、あっという間に塗り終えてしまい、沢山余っていた。
何度か要らないなと、思いながらも持ち前の貧乏性で捨てきれず、持っていたのが、こんな時に役立った。

昭和初期の雨戸。材質は外側が杉板で、いま、木製で同じものを作るなら、ベニヤ合板とラワン材の骨材になるだろう。
いや、木製でこんなものを作る発想は、リフォーム店にはないだろう。
昭和初期の家をいじっていると、時代の年輪で後から加えた部分の年代を想像するのが、たのしい。
デコラの戸を持つ一番古い流し台は、昭和30年代製か。
塗装ベニヤにコストダウンした追加部は、昭和40年代も石油ショック以降だろう。

そして、一番古い材木は、実にいい木の材木を使っている。
黒光りする、節穴の開いた棚板などは、汚れを拭き取って、磨き材をこすりつけ、素手で触っているだけで、木の良さが伝わってくる。
これが本物の木の感触なんだな、と。

さて、きょうの昼前に池田を出て、豊中に向かう国道を南下していると、町の端の方で、トランクルームに出し入れに来ている、紺色のセダンが目に入った。
ふーん、池田にはランチアテーマがいるんだ。
こちらと同じ1980年代起源のイタリア車同士。エンジンも2Lだったら、同じ系列である。
きょうの発見はこれが一番。
小さな町だが、自動車企業の本社と工場のある場所柄だけに、クルマの好きな人が居たっておかしくはない。
この前はジャガーXJ6を見かけたこともある。

ようこそ、池田へ。
よろしく、池田に。




Posted at 2010/03/18 00:06:16 | トラックバック(0) | オンザカー | 日記
2010年03月13日 イイね!

子供が笑った

先月末に越した新居といっても元の家から10キロほど北の町。
昭和4年製!というあばら屋は掃除のしがいがある。
きょうは引越段ボール(ケチったので自分で処分)60箱と古畳の下から
出てきたこの上なく汚いゴザと、あと言うのも嫌な前の住人が置いて行った
洋風便座もどきの装置を捨てに市のクリーンセンターまで、荷物を運んだ。
これらすべてを850クーペに積んで。

平日の昼間、どの道を通っていいか熟知せず、結局駅前の一番にぎやかな所を
昼前にこんな乞食みたいな襤褸を積んで通ることに。
恥ずかしいのを通り越して情けないがしようがない。
信号待ちしている時に、歩道の方で子供の大きな笑い声がした。
しようがないよな。ただでさえ目立つ車に乞食道具積んでいるのだから。

どうやら子供の声は違う対象のようだったが、非常にはずい一日であった。
クリーンセンターでは職員のニイちゃんから「フィアットだ!」という声も。
全部降ろしたあとは、思い切りブイブイ走った春の日であった。

Posted at 2010/03/13 00:33:23 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ

プロフィール

「AI構文と少子化の時代 http://cvw.jp/b/176891/48478480/
何シテル?   06/10 02:28
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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