• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

kotaroのブログ一覧

2011年08月20日 イイね!

青春群像〜不揃いのクルマたち

青春群像〜不揃いのクルマたち






君がもし、関西で1980年代に青春を送っていたら
この店の名前は憶えているに違いない。

店の名前は「ウェザーリポート」
有名なジャズユニットにあやかったのか、
神戸・須磨の海岸に、そのカッコイイ店はあった。

時代は80年代に入ったばかり、
田中康夫の「なんとなくクリスタル」から始まったような
遊びにうつつを抜かした若者たちは、
クルマに始まり、テニスやスキーといったスポーツ。夜は
毎夜のように外に遊びに行き、カフェバーやディスコが大流行した。



後の世代は、バブルと混同するが、あれは80年代後半で
前半を引っぱったのは、若い世代の活発な消費であった。


私はこんなものまで残している。
こんなしようも無い記録が結構貴重で、非ネット時代に
撮って保存した写真は案外少ないようである。



ときは昭和60年のゴールデンウィーク。
大変な混雑のなか、大学時代の仲間で集まって
クルマ2台で、「名所詣で」したようである。
1台がこのファミリアXGの黒、
もう一台は写真に写っていないが、おそらく
初代ミラージュの1600GTだったのではないかと記憶する。

後ろの国道2号線には、懐かしい白いベレGが映っているが
当時でも、かなり珍しい部類だ。

おそらく、GWの浮かれた気分に誘われて、ユーミンの
コバルトアワー気取って出て来たのではと思われる。

おノボリサンの後輩の嬉し気な表情は、どうでも良いとして
一番上の写真と共に、背景に写った車種を当ててみよう。



左側、黒いのがシティターボの1、その隣がS110シルビア、
プレリュード、出たばかりのAE86と並んで、少し向こうに
70年代のカローラ30系がいるが、何に気づかれるだろうか。

圧倒的に2ドアクーペが多いことである。

黒いシティの隣は、この時代の王様、ソアラのスーパーホワイトである。
ワンボックスやワゴンは、この場では、お呼びでない。

そりゃ、当時の若者が賢いとは思わないが、デートスポットに
行くのに、何が悲しくて荷車や、猟師が乗るような車で出かけるものか。

それだけ身嗜みや恰好にお金や情熱をかけていたから
反対に当時の若者は、元気があったとも言える。

今と単純に比較できないが、若者が外で消費するため、
お洒落や嗜好品が売れていたし、経済を引っぱっていた。




この場所はいま、どうなっているか。
写真背景から類推するに、舞子と朝霧の間付近で、今はこの
区間は海側が埋め立てられてしまい、このような眺望は得られ
なくなっている。


しかし、いつの時代も、青春はまるでグラフィティのよう。
色褪せた写真には、「1985年フジカラー」の文字が入っている。



私はそっと、長いこと会っていない友人たちの
無事と幸せを、願っているばかりである。




Posted at 2011/08/20 01:42:42 | トラックバック(0) | 振り返る80年代 | クルマ
2011年08月19日 イイね!

愛車歴は面白い

愛車歴は面白い最初のクルマ、A73ランサー 1600GSL 2ドア
昭和49年式、排ガス未対策

この車と同じ車種に乗っていた人は、広いみんから登録者に
何人おられるのであろう。
全長3995mm、車重810kg、100ps(グロス表示)
パワーウエイトレシオ8.1という、まあまあ軽い
普通のセダンに、ツインキャブでないシングルキャブの
1600を積んだ、最上級車種なのであった。

有名なラリーマシンのベースであったGSRはストロンバーグx2
ツインでやや遅れて昭和48年暮れに発表されたと記憶する。

私が6年落ちのランサーに乗り始めた20歳の頃は、
排気ガス対策の大騒動がようやく出口が見えた頃で
そんな時期にこんな、穴馬を知っていて、人気のGSRは高いのと
クルマ好きのミーハーがしようもないことを騒ぐので
裏を狙って、「未対の千六百、シングルキャブのGSL、それも2ドア!」
と中古車業者に探してもらってようやく見つけたクルマなのである。


きょうは何でこんな記事になったのかというと
愛車歴の最初は何のこだわりもなく、しょうもなーい車に乗っていた
人が一旦「クルマで出世」すると、急に偉くなったような気分になり、
自動車を昔から知っていた、大家のような文章を平気で書くのが
意地が悪いけれど、面白くてしようがないのである。

大事なことは現在で、過去がどうあろうと、いま輝いていれば
いいじゃないかという意見もあるであろう。
ただ私はカッコ悪いことも人間には必要であると考える。
また「車歴」を見ると、ほー、この人はここで開眼したんだなー
というような、時系列の「並び」がすごく面白い。


この「みんから」を考えた人は、クルマは刹那の象徴でなく、
来し方来た道、生活史と文化だと捉えたのじゃないかな、結果的に。

そんな昔の話は写真も出て来ないし、覚えちゃいないよという
人も多いだろう。
でも、その人なりのクルマのこだわり方を見てくると、「ははん
この人面白いね」とか「一体この人は?」といった疑問も湧いてくる。

功成り遂げて、糟糠の妻を捨てた有名人が、芸能人と再婚して
テレビに出まくっていても、なんやあのおっさん、最初はこんなの
だったのじゃないの、とつい思ってしまうのと同じである。

だから私は辻●成だのミス○ルの桜△とかに、憧れている人って
単純で幸せねー、と思ってしまう悪いクセがある。
でも玉×浩二は何か許せるね(笑)、
クルマ選びで言ったら悪趣味がテーストみたいな人ではないか。

そんなわけで、今は◎●に乗っているでゴザイマスみたいな人も
正直に過去の車歴が出ている方が、見ていて面白い。
ホモサピエンスは考える葦であって、そのしようも無い車に
乗っていた時間に、ブレイクするまでの助走期間があったと考えられる。

そんなふうにみんからを読んでいる人間は
私だけなのだろうか。



Posted at 2011/08/19 05:41:19 | トラックバック(0) | 思うこと | クルマ
2011年08月17日 イイね!

お盆も終わって

お盆も終わっていつの間にか、蝉の鳴き声が変わった。
アブラゼミや、夏の初めを賑わせたニイニイゼミは姿を消し、
クマゼミも哀しい骸(むくろ)を路上や溝にさらしている。

ミンミンの声も勢いがなくなり、一昨日に嗄れた声を聞いたのが
最後になった。
明け方や夕暮れに鳴くヒグラシの印象的な声も聞こえない。
ツクツクホウシのさ乱れた声に、独り晩夏を思うだけである。

池田に来て2年目の夏が去って行こうとしている。
蝉の声が6種類も聞かれる自然の豊かさに、驚かなく
なったことの方に驚く。



昨夜はお盆最後の夜。


大阪市内まで、愛車を走らせて、紺野豚さん呼びかけの
ミニオフ会に、足を伸ばして来た。

車で集まり、喋ったりするのも、30年くらい続けている。
オイラのフィアット、見てくれた?






写真は九月のパリの夜だ。




こんな夜は、どこかで住宅街の中にあるフランスの酒場で
のんびりと旅の荷物を降ろして、飲んでいたい。




おっとやっぱり旧いプジョーはサマになるね!





東洋人のサルたちも、酒のアジは判るようである。


もう一枚はイスタンブールの石畳と旧いアメ車が夕陽の中に溶けて行く。
何十年経とうと、歴史の渦の中では、何もかもが混沌だ。


Posted at 2011/08/17 07:29:23 | トラックバック(0) | 古家ぶる~す | クルマ
2011年08月15日 イイね!

夕暮れドライブ

夕暮れドライブ















日曜日の日暮れから
ほんの少しアルトに乗ってドライブしてみた。
川西から豊能に向かう国道に入り、途中で妙見口の駅の方を回って
一庫ダムの方へ出るつもりが、トンネルを迂回したあとで
山の中のニュータウン(言葉的に変な時代の経った住宅地)に
出てしまった。

その後また、元の道にいつの間にか戻ってしまった。
伏尾台の団地で福島ナンバーのベルファイア、
この住宅地から降りる山道でも水戸ナンバーのバンが
前を不慣れそうに走っていた。

多感なドライバーでなくても、何か大変だなと思う。
東北に対し何もできないといって憤死するわけにもいかない。
政治がさっぱりダメなのは、首相一人の責任でもない。
原発が終熄するのは僕らが生きている30〜40年間では
終わらないという説も有る。
スリーマイル島の事故がまだ処理中という話を聞いて。

過去の繁栄がウソだったみたいにいうのは簡単だ。
積み上げて来た石積みの、土台が悪かったなら、戻るのか
先に行くのか、ジャンプするのか。
単純な復旧や、復興を期待するのは、答えがあっていないようにも
感じられる。

この無力感はいつまで。
だけれど、戻れないなら、道は先に行くしか無い。
夜道は暗い。
降りて来た町の、夏の暑さに現実に戻された
一夜であった。








Posted at 2011/08/15 05:43:12 | 思うこと | クルマ
2011年08月13日 イイね!

ローバーP6が4台も!

ローバーP6が4台も!どうしちゃったんだろう。

TIMEKEEPERさんの欲しいという850SPIDERの確認で
久々にヤフオクの「自動車車体」を眺めにいったら
ローバーその他の所にP6の3500が4台も出ているではないですか。
じつはこのブログ欄も、最近P6購入検討している人から
問い合わせがあったばかり。

いま、P6は旬なのかしら。
ひと昔前に、苦労しつつ9年間維持しましたけれど
馬鹿にならぬ苦労と、上級セダンに乗ることの意味をたっぷり
教えられた車でした。

男だったらいっぺん乗っておいた方が良いクルマと思いますが、
何でこんなに一斉に出て来たのだろう。

いま、紺の豚さんが、あちこちのイベントにこれで出ているので
ローバー(亡霊メーカーになっちゃたけれど)
の良さを改めて見直されているのか、すごい良いイメージアップに
なっていることは確実でしょう。

でも、もうひとついっておくと、人の真似で乗りたいのか
本当に自分のライフスタイルを勉強するために乗りたいのか
一度考えてから、購入した方が良いクルマです。
乗り手を選ぶクルマなのだから。

箱系のセダンは、日本のスカイラインPGC10か、
アルファのベルリーナ系、あとBMWの1800/2000
あたりが、この国での御三家だと思う。
2002も2ドアだが派生セダンとしてタマの少ないノイエクラッセに
代えて、代替代表に推薦しておきます。

英国の代表はP6の4発だね。でもトライアンフの2000とか
バンデンプラの4LRなんかも推薦します。
普通のバンプラ、あれは小型セダンだからね。

イタリアならフィアットの124、その前の1300/1500、
通好みならばランチアのFFベルリーナだね。

フランスはゴル人気ばかり突出したのが気に入らないけど
ルノーの8や10、よく似たシムカ系の1000あたりはうんと小さい。
だから国民的セダンはフランスだけは5ドアでもいいとして
ルノー16。そしてオーソドックスがこれほど似合うクルマはない
という美しきプジョー504。

ここまで美しいセダンを並べたのだが、背広(サヴィルロウからきている)
を着こなせない人はカジュアルを着ててもダメ。
だから上品なセダン乗りになって欲しい。
依然Allaboutのガイド募集コーナーに「セダン評論家」というのがあって
よっぽど応募しようかと思ったけれど、誰も出て来なかったのかな。

良い4ドアセダンは働く男の背広なのだから。

P6に乗っていた時代は、一番働いていた日々だったね。
見てくれで「名刺を切る」のなら、
男だったらカッコ良くセダンに乗って欲しい。
Posted at 2011/08/13 07:42:22 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ

プロフィール

「「自動車趣味人」38号に取り上げていただきました。」
何シテル?   06/14 14:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/8 >>

  12 34 5 6
78 9 10 1112 13
14 1516 1718 19 20
2122 23242526 27
28 2930 31   

リンク・クリップ

趣味とかその対象はどうなっていくのか 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/01 18:15:22
タイ製L70ミラ・ピックアップのすべて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/02/22 10:52:34
春の1200kmツーリング・中国山地の尾根を抜けて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/05/11 05:49:46

愛車一覧

ホンダ スーパーカブ50 プロ ホンダ スーパーカブ50 プロ
中古のスーパーカブを買いました。 原付に乗るのは40年ぶりです。
フィアット 850 車の色は空のいろ。 (フィアット 850)
2016年10月、三年半かかった車体レストアが完了し戦列復帰、その後半年、また以前のよう ...
プジョー その他 26インチのスポルティーフ (プジョー その他)
高校の時から乗っているプジョーです。1975年購入。改造歴多数。数年前に自力でレストアし ...
シトロエン ベルランゴ ゴールデン林檎 (シトロエン ベルランゴ)
還暦過ぎて、最後の増車?!。 見たこともなかった人生初のRV車を、九州生活のレジャーのお ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation