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kotaroのブログ一覧

2012年09月30日 イイね!

sedan考

sedan考トップ写真は、以前私が所有していて、今は友人のところで
シンボルのように活躍している、英国の最も良心的なサルーン、Rover P6 3.5Lだ。

この車に乗るまでに、私が所有したことがある4ドア以上の
ドアの枚数のある車は、シトロエンBXと、その代車で来た
フィアット131だけだ。



もちろんそれ以前にも、国産車の4ドアにはよく乗った。
感心したのは初代クレスタ、スーパールーセントの品の良さや、
初代スタンザの、1.8Lという中途半端な排気量設定と、やたら
ふかふかしたシートに「小市民的な車だなあ」と臆面もなく言った
ことがある。

しかし一昔以上前のことになると、ヨーロッパ車のシートに一度
馴染むと、もう国産は乗れないと思うことが多かった。
今夜はそこから書いて行こうと思う。



私が実際にヨーロッパに行ったことがあるのは、1度だけ。
2004年の秋に勤続20年の休暇を貰い、フランスとトルコに行ったくらいだ。
この時の目的性もあまりなく、強いて言えば日本に入っている社会システム、
その中でも鉄道と車は大の関心対象だから、これらのルーツに近い
場所でそれぞれ、150年、100年程度の歴史の尻尾でも見つけられないか、
その程度の願望であった。



その旅の半分以上は鉄道の移動で費やし、オリエント急行さながらの
イスタンブール(トルコ)、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、
ドイツ、ベルギー、フランスといった各国のお国柄と車窓の変化、
それに伴う移動車両の高速化は、人類の進化をあたかも見るくらいに
変化があって面白かった。

自動車の活躍を目撃したはトルコとフランス国内くらいであるが、当時は
ルーマニア国内はダキアといって、ルノー12がそのまま進化した状態で作られていた。



その旅を通じて得た回答のひとつに、ヨーロッパの鉄道は田舎の国でも
必ず1等と2等の区別がある。この階級の違いは実は自動車にも通じる
のではないかという推論だ。古い鉄道車両でも1等車は、昔の日本の
ようにそのまま格下げしない。設備が多少古くても、ローカル線には
ローカル線の1等客があるからだ。日本のように、田舎にはグリーン車の
客がいないという思想で連結しないことはない。これは徹底した階層
社会の発想だ。そこで、ああローバーP6は、贅沢や高級でなく、上質な
層を対象にした1等車クラスに該当する車なのだと、初めてこの車の
良さがわかってきた。

日本のように若いあんちゃんが、安くなった初代セルシオやシーマを
シャコタンにしてVIPカーといって乗るようなことはないのである。



同じような性質の車がイタリアのランチアであろう。
フィアットでもアルファロメオでもない、ランチアの中小型自動車の
存在意義は、ちゃんとあるのである。その最たるのが4気筒のテーマ
あたりの存在感だ。しょぼいなあと思ってノンターボの5速あたりを
運転すると、噛めば噛むほどスルメの様な味が出てくる。
多少古くなって、生活の道具になってくると尚更、いい味が出る
ヨーロッパの道具作り、モノ作りというのを、僕らは子供の時から
玩具、カメラ、時計、革製品、紳士の喫煙具などで知っている。



車の説明をしよう。ローバーP6の次の茶色いセダンがプジョーが
1968年から1983年頃まで作った中庸を絵に描いたようなセダンの504だ。
私はこれが一番乗りたかった。鈍足のディーゼルでも充分で、
足回りはIRSと廉価版のリジッドが混在する。全長4.4mクラスなのに、
WBはなんと2700もある。写真の車は1990年代にインドネシアで見かけた。
おそらくはエンジンも1900程度で、リジッドサスの方と思う。

その次のモノクロ写真は、フォードタウナスである。撮影地は1969年の
アルジェリアで、故人である父の撮影だ。
タウナスは卵型のライトを持つP3と後続のP5が有名だ。



白いやや大きめに見える4ドアセダンが、タイで写したプジョー404だ。
CGテスターの笹目氏が乗られていたと思う。504に負けず、プジョーの
脚の良さを誇るようになるのは、このあたりからで、自社製のダンパを
持つのがこの会社の強みといえよう。もう一つは自転車メーカーゆずりの
組み立ての上手さもあると思う。このFRプジョーの良さは505の4気筒、
2.2LのGTⅰ あたりもすこぶるドライブコンシャスであった。

頂点に立つのが、次の車、プジョー604である。ときは1970年代半ば、
シトロエンDSは古く、CXはちと、似合わないなという人のための
フランス製Vipカーである。といっても決して男性のためだけの車では
ない。むしろこの車のテイストは上品な御婦人に近い。
トヨタクレスタあたりは、この車を翻訳しようとして、ちょっと違う方向に
行ったのかな。ちなみに写真の604は、奈良の庄田自動車の保有車で
小生も数年前に見せていただき、庄田社長と良いお話をさせて貰いました。



やっとフィアット131の番になった。どうです、このドアを開けた姿に
見惚れるでしょう。この辺まで及第点のもらえる日本のセダンは、今も
無いと思う。
131の前の時代のフィアットの箱セダンといえば125と124である。
後姿が125。赤いのが124セダン中期の4灯時代の姿でこれは後年の
LADA(ソ連)製。125はポルシキー(ポーランド製)が有名だが、地球の
裏側のアルゼンチンでも作られていた。
足回りは124のIRS、4輪ディスクに対し、125のリアはリーフ式固定。
それでもベストハンドリングと呼ばれた125は、日本では徳大寺有恒、
欧州ではPフレールらが長く愛用し、90年代の入り口までポーランドの
ラリーチームの活躍で知られた。
小柄な124セダンに対し、少し大きな125は、ヘッドライトから全体の
プロポーションまで、わざとカクカクッとしたデザインが楽しくて、自動車
界のロボコップ(高見盛)という印象も(笑)。



これは何だ。ランチアだ。唯一のFF5ドアノミネートでベータの初期型
セダンを掲げておこう。華麗なβクーペの雛形は、こんな不細工な
デザインのセダン風車であったのある。しかしこれが好いと言う人も
そのうちにきっと出てくるであろう。



最後に、フランス4番手メーカーが消えて30年。シムカの1500セダンを
紹介しておこうと思う。
この車の良さや、理想形に近いという人は、酸いも甘いも知り尽くした
セダンの検定合格者である。
セダンに大型エンジンは要らない。シトロエンでも4気筒までで高級車
作りはこなせていたのである。
今の車のように、不必要な装置や機械をつけて売り、高い値段の車=
高級車という誤った考えでなく、1等車に乗る人はこの程度。2等に乗っても
自分に似合った旅をしたい人には、大衆車の素のセダンと。そういった
車選びの出来たふた昔前は、苦痛が少なかった。

着心地の良い、4ドアセダンは、男の定番スーツであったのである。



Posted at 2012/09/30 12:36:46 | トラックバック(1) | うんちく | クルマ
2012年09月29日 イイね!

広島土産より

広島土産より

まず最初の写真が1971年のスイスの航空雑誌。
1冊105円で3冊出ていたので全部求める。



これが1500円で買ったイタリアの自動車本の表紙。



1984年のモーターショーをお目にかけよう。



BMW745ⅰの贅である。



フランスの華はルノー25。ヴァンサンクと呼んで欲しい。



同バカラの室内。



日本代表は広島の5番打者。カペラと日本国内で呼ばれる
626の5ドアハッチだ。
このモデルからFFになったことを、皆さんもよく憶えている
であろう。
それにしても80年代日本車は、なぜ絶滅して、外国車は今でも
評価されるのであろう。ヘンな国である。



ヴォルボの試作車。
たぶんこのシルエットが480ESに繋がったと思いたい。
後部の後ろ向きシートは60年頃のセドリックワゴンにあったような
記憶が。



力いっぱいのウーノの広告。乗っている人にはたまらないであろう。



モーターショーの巨大なモックアップ。
こういう発想にはどうしても「トロイの木馬」を思い起こすのが
民族やブラッドなのであろう。



大好きな205 5ドアのデビューシーン。
イタリアでの撮影だろう。左後方に写っているのはFIAT131の
最終期の大型角2灯のモデルで、かつて我が家の足であった。



同もう1枚。遠くにモナコブルーのA112が写っている。
私にとってもたまらない風景だ。ランチアベータクーペの
1300あたりが停まっているのも秀逸。



これが各部を紹介した、205 5ドアの詳細。

日本国内では当時、後期になるほど3ドアのGTIばかり
持て囃されて、いまでも思い出し程度の205紹介の記事にも
5ドアは出てこない。私は判官びいきで大いに不満がある。

最後に最初にお目にかけた航空雑誌より
FIATの航空機部品の広告である。

われ等がフィアットは、島国の住民が思っているより
はるかに大きな企業体なのである。






Posted at 2012/09/29 11:57:05 | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ
2012年09月27日 イイね!

80年代の外国の自動車本

80年代の外国の自動車本写真は後で差し換えますが、母の熱も下がり酸素吸入も
無くなりました。
看病旅行も木曜日夜には大阪へ戻ってきます。

昨日は、古本屋で見つけ購入を後にしていた洋書の自動車本を
1500円で引き取ってきました。

ルノー25と、前から気になるプジョー205のGTiで無い方の普通の
5ドアの方が、取り上げられています。



他にBMW745の初代、実は3.3Lターボとか、日本代表は、カペラの
5ドア、国内ではテルスターと呼ばれて販売されたのが、載っています。

奥付けを見ると1984年、フランスの本と思いましたが、イタリアの本でした。

この一週間足らず旅の空で、携帯電話を見るだけの日でした。仕事を
休ませて貰い、一生の初体験です。

しかし、年齢を考えると今後はこんな時間が、増えていきそうです。
焦る歳では無いと教えられました。

今回は幸い病人は命を取り止めました。反対にこれで終わったのでは
ありません。

この数日間、皆さまの日記を読ませて貰い、車好きの日常や煩悩、
アクシデントなどを目で追いました。クルマ離れしようと思っても、出来ない
ワタシが此処にいます。そうしてこの本を結局、買ってしまいました。

大阪に帰って、金曜日は最後の出勤、その後は決まっていません。

実は今泊めていただいている、姉宅のご主人が滞在中に満60歳の
誕生日を迎えられ、定年退職となりました。

人生これからどうするか、とか時間が余っている人が、今の日本には
多いのを、再確認をしました。

どうなのでしょう。

悩みは高齢者の介護くらいで、広い家が有り車も大抵持っています。
昨日は走行距離5000kmのマークXを運転しました。

義兄はクラプトン命で、実家には何本ものギターが有ります。ペーパー
ドライバー25年の姉さえ、滞在中に「リュート」と言うクルマがラジオ番組の
DJが乗ってるから、私も乗りたいのよと宣います。
調べるとやはり、ミツオカのビュートでした。

みんな考えていることは同じで、ひと味違う個性的なライフスタイルを、
求めて行きたい。それが贅沢か、どうなのか判りませんが、低成長下の
平成日本のどこにでもある風景のひとつのようです。

私はこれまで、人の知らないクルマや変わった趣味に手を出して、個性的な
人生を送ってきました。今ようやく世の中が追い付きかかった頃には、諸条件
が重なり息切れしかかっている有り様です。

日記も長くなったので本日はこの辺で終わります。
何か次にすることが見えて来るのは、あと一息のように思えます。



Posted at 2012/09/27 06:11:50 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | 旅行/地域
2012年09月25日 イイね!

広島日記

広島日記










今月2度目の広島来訪は、3日目の朝になりました。

不思議なもので、あれだけ暑かった夏も、通り過ぎて、朝晩は
実に爽やかになりました。

午後の3時以降、凪の暑さで知られる安芸広島も、秋の気配に
なったようです。

昨日までは、順調に見えた病状も本日は39度超す発熱と、
予断を許さぬ状況のようです。

それでも病室滞在の合間、近くにある古書店に立ち寄り、昨日は
1971年のスイスの航空機雑誌を3冊買い、徒然読んでいました。

路面電車のほか、交差点で見かけた初代5ナンバー、ベクトラの
写真なども撮っています。

まだまだ書きたいことは、ありますが、今日はこのへんで。



Posted at 2012/09/25 13:25:11 | トラックバック(0) | 思うこと | 旅行/地域
2012年09月23日 イイね!

人生に迷う時

人生に迷う時秋分の祭日の日、午後から、850は工場に出しているので、
ニューカマーのミラを運転しながら、京都の山中に、
ある人を訪ねて遊びに行ってきました。

昔から京都というのは、大阪でもなく、まして東京でもありません。
独特の世界観を持った町です。

しいていうと、世界各地にある歴史の有る町に似た、落ち着きがあるとでも
いうのでしょうか。これは運命とかに翻弄されても、人間はしっかり生きている
そういう「場所」だと思うのです。
車の趣味でも人生でも、お師匠さんである人に、お話を伺いに行ったと言う訳です。

午後のさがりから、夕暮れまで結局、車と機械いじりの話ばかりしました。
そこで私は、原点に立ち返られそうな、気がいたしました。
この前の御殿場紀行で見てきたもの。栄枯盛衰。最近の各地で開かれる
オフ会等々とは無縁の方ですが、実にその本質は判っておられ、
私も「成る程」と返事をすることしきりでした。

こんな山の中ですが、フランス人の友人が訪ねに来られたり、
年に1度くらいは海外の友人を訪ねる旅行を、宿代車代のかからぬ
「清貧旅行」もなさられているようです。



日本国内はデフレですが、海外では本当に珍しいヴィンテージカーと
「戦前のクルマ」は、値が上がっているようです。
松田コレクションも、テスタロッサは高額で売れたので、決して悲観的な
終わり方ではなかったと、これも一方的な、思い込みを訂正させられました。

自動車ミュージアムの消長や、これからのクルマ好きの行く末にも
示唆を色々与えてもらいました。
耐久レース的な拘束の長い競技より、みんなおじんになってきているので、
ヒルクライムの人気が上がるのではと、面白い意見に脱帽しています。

それと、古いクルマを、資産や投資で考える人もあっても良いと言われ、
でもホントのクルマ好きは、もっといても良いし、いじって遊ぶのが欧米流
であり、私も懐かしい機械いじりが日課だったころの感覚が甦りかけました。

もっともっと、お金や国の経済と別として、個人が好きなことや趣味をやって
人生を豊かに生きる。その為には余計なものに振り回されんと、自分の生き方を
大事にせんといけませんと、教えられました。

ここ(山の中の家)からは「月に3回も出かけない」というのに驚き、
バイクなどの機械いじりと、自宅の森や木を触っているのとで、けっこう
閑でもないと笑います。そしていつでもお客さんや友人が来られるように
自分で立てた、「家」に住んでられます。

人の一生なんて、時間は決まっています。
師匠は自給自足に近い生き方と、自営の仕事を通じた国際級の交流、
そしてずっと機械いじりと運転だけの「好きなこと」に特化した
長い時間を過ごされてきました。

周囲と己を比較したり、隣が金持ちとか関係ありません。
子供の頃に奈良の大仏を見て、自分の中に「建立」できるものがあれば
子孫の代まで生きられるのではと、感じられたそうです。



僕らはふだん、「計算社会」の中で生きています。
近代が始まった時から、否応無く、農民も官吏も自営も、今のサラリーマンまで
こうやって「管理されて」生きてきました。
そこから外に出ることは、大袈裟に嚇かされて、人間はどんどん、自由に生きる
権利を狭くされて、追い詰められると最後は「国家に管理されて」生きるように
なりました。
今の生活保護社会は、その象徴か、裏返しの鏡とも言えましょう。

私も長く勤め人をやりながら、趣味の代金を稼ぐために生きてきたような
ところもありました。
それだけでなく、余分に稼いだお金で、家族と家計を、妻と維持してきましたが、
彼女には随分負担もさせ、面白く無いことの引き換えに、家族がいることの幸せを
明治時代の道徳教育のように「押し付けて」いたのかもしれません。



私の話や考えは、いつも結構重いと思います。
それでも、これくらい真面目に、遊ぶことを考え、人間の生きることとは
何であるかを、考えていないと、人生はあっという間に、スリコギで終わって
しまうと思います。

外に出ると、いろんなものが、牙をむいて襲いかかってきます。
中に居ても「情報社会」は、ありとあらゆる欲望を、喚起させて、(笑)。
もう駄文は、この辺でやめておきます。
これから入院中の母の見舞にまた広島に行くので、本格ブログはしばらく
休みます。
でも、こういった文を読んで、面白いと思ったら、これからも続けて
行こうと思います。自分自身で書くことは楽しいと、そう思うからです。








Posted at 2012/09/23 04:17:42 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | クルマ

プロフィール

「AI構文と少子化の時代 http://cvw.jp/b/176891/48478480/
何シテル?   06/10 02:28
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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