
改めて、お目出度うございます。
旧年度中は、皆様ありがとうございました。
今年の正月に、乗り馴れた、850は修理中でおらず。
新戦力アルファ75はイブからの入院治療で、完了後も
年末の予定等で引き取りに行けず、工場で年越し。
結局12月にタイヤ4本を新調したスズキアルト
走行15,000kmで、1月3日、信貴山に上りました。
前日から、家内の実家のある藤井寺市に来ていたので、藤井寺ー誉田八幡ー
大和川渡り、柏原付近のややこしい国道区間、それから大和川東岸の関西線
山間区間の下をくぐり、河内堅上の村落を抜けるという難易度の高い区間を
アルトは走って行きます。
青谷地区の狭い村を抜けると、高い場所に溜め池があり、その脇に風情な
神社が見えたので立ち寄りました。金山彦神社です。
朝の寒い時間帯に脇に車を停めて、お参りと写真を撮ろうと歩いていると
初詣の地元らしき男性が「撮影ですか?」と話しかけてこられました。
ええ、と返事をすると、「この上にもう一つ、金山ヒメの神社もありますよ」
と教えて頂き、参拝後、車を走らせて信貴山の方に上って行くとありました。
流石に2回車を止めると遅くなるので、帰りに寄れたらということにして、
堅上の村を抜けて、稜線に上がり、ぶどう畑を見下ろしながら王寺信貴山方面に
向かいます。朝霧晴れかけた奈良の盆地が綺麗ですが、殆どニュータウン風景
なので、半世紀前の風景が見たかったなあ。
あっけなく信貴山上に出ると、有料道路の入り口に入ります。
いつもいくら払えば良いのか迷ううえ判りにくい。高い値段も21世紀の人を
遠ざけているし、いっそ全線無料にすれば、活性化するのにいろんな利権が
絡んで昭和のままなのでしょうか。
さて、鐘の鳴る展望台でなく、暗峠をすぎたサミット部の駐車場に9時半頃
着くと、おお結構集まってきているではありませんか。
発起人のぶーちゃんのP6は。故障なく来れていましたがその横の456は
元の愛車でしょうか。
見慣れないのは、赤い最新車、マツダアクセラスポーツ。これはひょっとして。
ほどなく紺豚氏の紹介で、いつも当ブログにコメントくださる44loveさんと
ご対面することができました。
いやいや、初めまして。
でも44loveさんは大阪のご出身と聞いていたので、山の麓に実家があるということ。
なるほど、いつも鋭く詳しい自動車の知識、有り難うございます。
どんな感じの方かなと想像していましたが、今は普通の現代車に乗られるだけに
トンで、失、びっくりするような方ではありませんでした(笑)。
まいどおおきにです、と言われるのは、神戸の国産小型車系のイベントで
よくお会いするS師匠。え、今日は何で?、というサプライズに、写真の黄色い
スズキのマー坊で来てくれました。
最近、高雄のミーティングで話すようになって以来、ロドキンさんとは
よく喋ります。また大阪126さんとも、志向が合うので波長が近そうです。
皆さんと喋って、今日は碧ちゃんを連れて来ていないぶーちゃん持参の紅茶を
飲んでいると、狭い駐車スペースに次々珍しい車が入ってきました。
奥の方で囲まれているぶーちゃんに代わり、朝から回転“口”径の速いロドキン
さんと早撃ちトークしていると、病だれに4ドア(クアトロポルテ)みたいな
セダンが! あれは、stelvio氏のマセラッティ430。うーん、大変そうだ。(爆)
うちの灰紺色アルファ75の雰囲気に重なる所もあるのですが、やはり違います。
高貴な病人みたいな(笑)、これは弩級のMかな。stelvio氏、大丈夫?
ということでエンジンルームを開帳してもらいました。御礼挨拶もきちんと
言わずに立ち去り、申し訳ありません。放置じゃないのでスツレイしますた。
その内に、156に颯爽と乗る、素敵な女性が現れて、そちらに関心が行きかけたら、
展望台の駐車場が一杯になり、移動しようと声が上がりましたので、2台の
126系の前に、3台で2台分占拠していた私らのクルマは早速移動です。
先の女性もアルファでしたが、75もいっぱい来ていました。
これは珍しい、DTM風のターボ€。
今日は75で来ていなかったので、仲間に入れマシェン。まあいいっか。
しかし、正月3日から集まってくる人たちは、クルマも個性も彩彩でした。
ぽおるぶらっく氏のベンツ220クーペの室内です。
これぞまさにアールデコ芸術です。
私は1950年代のアメリカン・ラジオ・コレクションの写真集を持っていますが
それはマテリアルとデザイニングと、ライフドリームの結実した時空間の夢で
うっとりできる世界なのです。
ここにあるのは、それであり、今も生きているデッカー製のオートラジオ。
オートとは自動であり、自動車のことでもあり。
僕はこういうのを見て、また溜め息が出ました。
オーバーレストレーションは禁物だが、この1950ー60年代前半の“最上の贅沢”を
毎日前にして、運転することは、仮にこの部分だけに100万円かけても、
心の栄養になり、お金の使い途にしては、惜しいものでは、ないのではと。
そして僕は、正月から、ここに来ているクルマたちのダイバーシティ(多様性)
についていろんなことを考えていました。
僕自身は90年代に煩悩のピークを迎えたので、ヤヤコしいクルマはある程度卒業
してしまった。
もっとややこしい世界に、脚を進めるべきだったかと、共通媒体のローバーP6を
前にして、今のオーナーの行く末を見守っている。
よく引き合いに出す、いすゞピアッツアが80年代頭に描こうとした近未来。
昨日は新旧“関係者”2名が来ておられたが、もう現代車にコマを進められた方の
クルマ観も、とっても興味深い。多分、80−90年代の夢って、何よ、って考えてみる。
その方が言われた、今の200ー300万円台の新車。普通の収入がある人が、今の
クルマに何を求めるかということ含めて。これも「安い」と言われた通り、
現代車は過分に数値性能を達成している。しかし、満足するとは、どういう
ことなのであろうか。
極端では、ボトムまで落としてみたカーライフが、どこに楽しみを見つけられるか。
その辺の妥協と諦めの中に、面白さがあるのか。ロドキンさんが非常に興味を
持たれて、2000円ミラとの1年を読んでくださっていたことに感謝している。
今年はロドキンさんと組んで、有吉・マツコやりながら、私は毒舌な“おばさんおじさん”
しているかもしれない。
てなことをしているうちにもう正午。昨日影の薄かった、シルバーゴースト
ならぬシルバーアルトに乗り込んで、帰ることにいたしました。
そして帰り道の途中にある金山媛神社に詣でてきました。
今年は面白い1年が、始まったようです。