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kotaroのブログ一覧

2014年07月10日 イイね!

昼と夜の間に

昼と夜の間に昨日に続いて続きのような日記です。

朝の4時台からクルマを田舎の早朝、
人の居ない所で走らせて参りました。
私は夜、短時間寝た後で起きて目が覚めてしまい、
都会の無聊をかこつわけに行かず、
食料も持参が無いので、どこかで求められる
前にガソリンが残っている車で
動いてみようと言う気持ちになりました。

ナントカ病とかナントカ症候群がすっかり街を覆い尽くして、
病気でない人も気がつくと、俺は大丈夫だろうかの気持ちになりやすい。
だから時には環境の違う所で目覚めると、不思議な落差と
相対的に自分の浮かんでいる状態が判ります。

10数年前には私は、朝早くドライブをしていました。
俗に浜田省吾の「J-Boy」という曲が有り、20年前に、はまってた人は
乗り物通じた自分探しの、最初の頃に触れていたと思います。
あれは夜明けにバイクを飛ばすのだったと記憶します。

その基盤には「理由無き反抗」のようなオールディーズな青春が有り。
私も同感しつつ、一部では反抗して、朝の自由な時間を過ごしていました。
今はしなくなった理由はネット世間の進化で、理由づけて動くことが
億劫になってしまった。

しかし環境を変えてみると、朝のドライブは仮令足代わりの軽自動車でも
新鮮なことが判りました。
農家を借りている南丹市日吉から、美山町の茅葺きの里まで、濃霧の中
久しぶりに新鮮な気分に戻れました。

写真は昨日の日記に追加したもので、雰囲気が想像出来ると思います。



その後、考え事と農耕作業の合間に、連絡が入りました。
パソコンは持って行っておらず、携帯が通信手段です。
ほんとはすべて遮断していた方が、やりたいことに没頭出来るのでしょうが
人間というのは身勝手なものです。

怪我から復帰した友人ということと、関東からこの数日前に書いた
投稿に反応していただいたクルマ関係の人が来るということで、
私も嵐の来る前の農園の仕事を大急ぎで切り上げて、都市近郊の
我家までアルトで戻りました。

水戸さんをしょぼいアルトで追っかけて、コーナーでは追い付き
少し焦らせてたらすいません。






行き先を地図で確かめ、電車で最寄りの駅を確認して、同じ線のM駅で
下車し、日和下駄で歩き始めます。



本当に下駄にした理由は湿度の高さと、行き先が下町だったので
似合う服装は、なかなか思いつかず、荷風散人をまねて細い傘を片手に
往来を歩いていきます。



悠々、遅れての合流になりました。
お好み焼きをいただきビールで喉を潤す。大阪の暑い夏は、建て込んだ
地域だと本当に暑いですが、こういう顔合わせと、その偶然に感謝です。

私が住む街に本社が有る自動車メーカーの古い車の好きな人とすぐに
仲良くなりました。
こういう縁もあるからネットも楽しいのでしょう。

その後は、自動車で来ている二人は非アルコールでしたので、2台に
分乗してミナミ方面へ。私は久しぶりに、850クーペと同じメーカーの
小型車の助手席に収まりました。



随分早くから、変なクルマにばかり関心を示していた私は、その道では
あちこちで知られており、この後の2次会で、20年ぶりに再会した友人と
帰りは途中まで電車が一緒になりました。

皆さんのクルマ好きとは、やはり個性なのだと思います。
クルマに反応出来た世代は、1950年代と60年代生まれが多い。


もう一つ思うことは、生まれて来たタイミングと、モノと出会うタイミングです。
そのマッチング次第で、人間は幸福と幸福感を、どのように味わうかが、
変わって来ると思うのです。

カメラや楽器、腕時計はもう少し時間に余裕が有るけれど、
オーディオや自動車のような工業生産品は、内と外とで使い方が異なります。
クルマは、外向きな信号なので、やっぱり外で似合うモノでありたい。

だから幸せな時間は限られており、博物館的乗り物になる前に、
「まだ持っているんだ」くらいの時間で、個人の財力で乗れるのが
一番幸せなんだと思います。



私を含めてのこれからのローリング50'sは、多分上の世代より苦労する
でしょう。ちょいと安易に夢を語れないような。
「いいね」は二つの意味の象徴ボタンで、羨ましいねに通じています。

私は今、いくつかのことを始めるスタート地点に立っていますが、その先の
結果は判りません。
大学入試の受験勉強なら、ある程度の結果が見えると思います。就職は
もっと厳しいものですが、人の縁と運を活かせればその後の人生も大きく
変わるものでした。

こんなことを書くのは、やはり回りに不安を持った人がすごく多いからです。
そこで、今は「この先俺たちはどう生きて行くんだ」というテーマに特化
して、研究をしたり、生き方の試行をしていこうと思います。

その前にワンポイントだけアドバイスをしますと、しがらみは少ない方が
良い。流行の断捨離を簡単に勧めませんが、精神内部の所から切り替えを
始めても良いのではないでしょうか。

クルマの多い人は整理する。友達の誰彼構わぬ人は、等間隔で見るのか
考える。モノの多い人は言わんでも判る。女性とたくさん付き合う人、
犬の多い人、子どもや親のことなど、いろんな事を一度洗ってみるのが、
50代という最後のチャンスなのだと思います。



私は数年前にもう一つの決断で、妻と同居することをやめました。
結果的には少し苦しんだけれど、子どもも大きくなって理解してくれて、
今の自由に動けるポジションが得られました。
非常に微妙な位置で家族を続けています。でも今後のことも判らない。

これぞ荷風に倣ってではありませんが、人生の諦めと希望は、表裏にある
のではないかと思っています。
楽しむことを絞り込んで行くのも、老後前の準シニアの判断かもしれません。

しかし私はそれでも前向きに、この言葉も使い過ぎると胡散臭いですが
新しい興味が有れば、検討して手を出すか、取り組んで行くのではと思います。
長くなりまして済みません。これから夜ですね。
Posted at 2014/07/10 15:23:50 | コメント(1) | トラックバック(0) | つれづれ日記 | クルマ
2014年07月09日 イイね!

クルマを楽しもう

クルマを楽しもう


気持ちを入れ替えようと、今夜は
京都の奥地に泊まっています。

心境一転、秋までにいろんなことを
始めてみようと思います。

こんな夏の夜も良いものです。



一昨日の夕暮れ。



夜に涌く蟲たち。



霧。



草の露。


寝ている蝶。


川面も見えない。


雨蛙。
Posted at 2014/07/09 03:04:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | つれづれ日記 | クルマ
2014年07月08日 イイね!

還暦番長

還暦番長今年の7月も七夕過ぎて、私はもう少しすると
55才になる。
子どもの頃から難しい性格と虚弱な体質だったが
ここまで生きて来られたので、あとはスキーで
滑るように生きていたい。

人生を大きく変えたのは小学校時代以来の
クルマ好きが再び目覚めた20代の何年間である。

初代ランサーと初代セリカLBには、今の若い人なら
文献的知識だけでも憧れるだろうが、私には全然
面白くなかった。



それは自分の中でクルマに対する姿勢が、未発達だったこともある。
頭で理解しようとしていた。
そりゃ本はよく読んだし、DIYを実践してランサーもセリカも
よくいじっていた。
発刊当時のカーボーイと老舗のオートメカニック誌は、
いつも寝床の横にあった。

でも「それだけ」だったのだと思う。

他の遊びや人との交流も深めながら「なるほど、こういうやり方も
あるのだ」という世界観を広げること。20代はそれに尽きるのではないか。

私の好きな音楽世界でも、最初だけ才能で耳目を集めて、華々しく売れても、
30代40代以降さっぱり話題にならない人も多い。
こじんまりまとまってしまうか、木で言うとあとで伸びなくなった
樹木のようなパターンである。

私の場合は、27才のときの850クーペとの出会いが、大きく変える原因に
なったが、その前からあちこちの輸入車関係の場所、お店からポンコツ置き場
まで、のぞき見ることで好奇心を膨らませていた。
準備があったから、はじけることも、理解することも、その後の苦労を
何度でも乗り切れたのだと思う。

普通、手間のかかることにお金と情熱は、かけにくい。
また現代センスで言うバランスシートで言えば、コスパに見合わぬ
不合理性は、頭の中だけで計算してしまう。

情熱や感性の前に理性があると、その世界に行ってしまう前に引き返す。
それが大多数の原則なのだと思う。

現代のように情報と言う「添え木」があって、趣味世界に参入することは
ずいぶんハードルが低いと思う。
ただ、火傷をしてから好きになるのと、手袋をしてから熱いものを掴むとの
違いだ。
現代は後者の選択しかできないのだから、比較をするのは適当でない。

そんな試行錯誤は、誰のため、何のためと問われれば、自分がやりたかった
以外には答えは見つからない。
だから先行することの面白みだけで残りの25年以上は、走ってこれた。



趣味道と一般人生活は、両立するものなのか。
これには若い頃より、全身で腐心してきた。
一番良いのは柳宗悦の蒐集物語とか、民藝の本を読んで欲しい。
同じむねよしでも、田中でなく柳の方も読まなければ駄目である。

好きでしょうがないものとか、まだ一般世界や古美術の世界でも
評価の全くないものに、手を出すことのためらいとその後の大分経って
からの感想に満ちあふれている。
柳宗悦は、白樺派系の名家の跡取りであっても、あんまりお馬鹿なことを
周囲は望んでいなかったはずだ。

私はもっと普通にサラリーマンディレッタントの道を目指していた。
出来る出来ないは周囲の理解だろうし、本人の意欲次第である。
それと変なものに手を出し過ぎて、後悔や、自滅する道もある。
目利きになるには、柳の本を読んで心構えから入って欲しい。

クルマをみて欲しく成るのはクルマ好きの本能だと思う。
しかし、4割の情動と3割の煩悩、あとは現実感覚と最後に1割足らずの
これって俺に必要だろうか?を考えて欲しい。
実は一番大切なのはその最後の砦である。

苦労して得たものが満足感に変われるか、その一線は大きい。
収入とか年収とか、自由裁量できるお金がどれだけあるかで、コースは変わる。
それとエンスーのヒエラルキーは、連関しているようで一律ではない。
私はその喫水線を、いつも苦労しながら泳いできた。
溺れそうになると浮き輪を出す友人もいる。
近年は随分泳ぎ出すことを怖れるようになっていたのかもしれない。

クルマは保管する場所に苦労すると、折角手に入れた情熱も一気に下がる。
数年前にリトモアバルトを手放して、今度は850スパイダーを手に入れ
自分で陸事でユーザー車検を通して、登録までやってみた。
50才過ぎて我なりに頑張ってみたのである。

ところがこの車は最初は権利を譲渡してもらい、元の持ち主の所に置いてもらい
年に数度くらいの訪問でこっそり乗ろうと思っていたのが、当てが外れて
関西にやってくることになった。
それからが苦労の連続である。野ざらしは出来ない。
私の住む大阪の郊外から兵庫県の片田舎に置ける所が見つかるまで
随分友人らにお世話にもなった。

私も気を取り直して、一回長距離ツアーで仲間と信州まで行ってみたこともあった。
しかし元々の個体が、不動の時期も長くあったので、ギアのシンクロが悪く、
さらに伸び切ったチェーンがチェーンケースを割ると言う、それまでの私の自動車
歴にない、傷んだクルマであったことも、出費を増やすことを重ねた。
一つずつのダメは修理してもらい、何とか維持しようとつとめた。
いろんな意味での恩人の元愛車であったからだ。

しかしタダで置かせてもらっていた工場が、配置換えするので置けなくなり、
たった数ヶ月。行くのはたまにであったが、行く度に気を遣いお土産も持参して
特に交通が無い時は片道、自宅から乗り物を電車で4回以上乗り換えて、最後は
田畑のなかを2km以上歩いて行っていたが、もういいだろうという気になった。

実はスパイダーを手放したのはそのような裏話があったのである。




だけど私は誰のせいにもしたくない。自分の力不足でもう一台の850生活を諦め
たのである。しかし良い思い出の残らないクルマだってあることもある。
そう言う時は傷心する。置き場所さえ何とかなればこんなに苦労はしなかったと
思うが、自分の能力不足と縁が無かったのである。

このところ運のなかった私であるが、今年に入り少し気運が上昇しかけて来た。
あちこちから私に声が掛かり出来ることをやって欲しいとオファーが来るように
なった。そのうちのひとつが、自宅から50km離れた場所で、農家と畑を共同区分で
借りれるようになったことがある。

発起人の2人にあと2名加える中に、私のアイデアマンとしての招聘があったからである。
私は早速、農家の方の別荘使用でブッキングが重ならないように、メーリングリストを
作った。あと、友人らと使う時は「あゆみの箱」でひとり1000円とか今後のあらゆる
展開に対応出来るよう、企画展開も私がすらすらアイデアを出し全員が了承してくれた。

こちらのプロジェクトのボスは、元ボクシングのアマチュアチャンピオンである。
この人が、選ぶ人選は、個性と能力と、裏切らないことだと思う。
私が農業に興味を持ったのは、一昨年からの長い傷心期間に、活路を別の方に向けた
ことがある。そこで里山で体験や活動する、別のグループの先輩たちに歓迎されたことが
きっかけだ。

この歳になり、住んでいる場所も都市と山野のエッジみたいな所まで後退して来た。
しかしそのお陰でこんな里山人脈もでき、あれだけ困り続けた自動車の置き場も見つ
かった。

きょうの夕方はその「還暦番長」に会い、飲むほどに、今後の土地利用と展開のことで
かなり私に権限を委ねてもらえるのと、地主さんとの交渉は、何でものんでもらえるよう
その方がそちら方面を引き受ける。農家に私が住むのも構わないとまで、言っていただき、
心強いところまで来れたことを感じた。

「亀岡にトライアルランドがあり、そこの方がクルマ好きで、輸入キットガレージも
扱っている。これを例えば空き地に我らの手で建てて、愛車を保管してもいいだろうか?」
「大丈夫でしょう。工事さえ自分らでやっていただければ、何なりと家主と談判します」

私は郊外に、ガレージと生活の拠点も持てそうだと言う所まで来てるのだろう。
夢のガレージライフも近いのだろうか。いや私には、雑誌のグラビアページは似合わない。

簡単にのぼせないのが、年齢のいった男の有り様である。
しかし、人生はこういうこともあるのである。
今後の、年金も当てに出来ず、難問題を多数抱えるネオシニアの生き方の中で、明るい
材料を少しでも探す。それが自分の活路に繋がるのだろうと思った。

結局最後は、人が人を呼び、人によって助けられる。
趣味の世界も、尽きる所は人付き合いが上手くいっているか、それ次第では
ないだろうかと、思った。







Posted at 2014/07/08 01:37:16 | コメント(5) | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ
2014年07月05日 イイね!

ファンレター

ファンレター雨の日はユーミンでも聴きながら
クルマを走らせる。
「A Girl in Summer」というアルバムを、80年代
以来ひさしぶりに新譜で買ったことがある。
調べてみると2006年夏で、久々の初夏の発売だった。
もう8年前とは月日の早いのに驚いた。

梅雨の蒸し暑さのなか、エアコンのついたクルマは
軽であっても快適だ。

ユーミンや大貫妙子を聴きながら普通の車で走ることは
平凡な人生に、彩を付けてくれるような気持ちの効果がある。

それにしてもクルマに乗りはじめて35年くらい経った。
あのユーミンも還暦になった。
私のカーライフも後半もいいところで、さらにガソリン高騰が170円台、
ハイオクで180円台である。いったいいつまで乗れるのだろうか。

みんカラユーザー10人10色のごとく、いろんな人がいろんなクルマに
日本中で乗っている。
こんなに長く乗りながら、その次のクルマが終わる日か、卒業させられる
ことを考えながら、ブログのネタも考えている。

これまで変わったクルマばかり乗り続けてきたことで、ネタには困らないが
最近はできるだけストレスのない、生き方がしたいと思うようになった。
私より遥かにお金をかけて大変なクルマを所有し、維持している人を
尊敬する。しかしそのストレスが、対価に見合わぬものであれば、今は
撤退した方が良いと思う。

散々変わったクルマのネタを振っておいて、それも無いだろうと思うが、
人間は普通に生きて行かなければならないものである。
旧車やレアカーに乗ることの理由は、殆どが珍しいものを持っているという
快感である。プライドや矜持の壁に守られて、維持出来て来たのだと思うが
あまりストレスの方が強くなって来ると、良くない。

私は近年、50万で手に入れられた紺色のアルファに乗ることが、普段は
ちょうど良いのだが、息子に譲った軽を運転して、借りた農園までを往復
していると軽でもいいか?、いやクルマに乗らなくても?、農園借りても
維持費がかかるだけ?、何でこんな面倒なことやってるのだろう?

最後は、俺は何で生きているのだろうみたいな撞着妄想に陥りかける。
こんな時は救いになってくれるのが、クルマであり、それを取り巻く
カーライフであった。

クルマの所有や維持は、運転と同じでバランスである。
何か生活のバランスが悪いなあと感じたら、原因は持ち物や住まい
暮らしにあることが多い。

持たない暮らしは最近やたらとよく言われる。断捨離もブームの用語だ。
たしかにその方が動きやすく、ずっと楽である。
人間は最後に「我思うゆえに我れあり」だから身体以外は何も要らないの
かもしれない。


最近お世話になる10才以上の人に「kotaroさんは狭くて深い人だから」
と私の特徴を見抜かれている。
ちょっと当たっているかもしれないが、その人は大学のボクシング部の
元チャンピオンで、私の出た大学と並び評される京都のR大を出てられる。

私は50代を、ここまで不安定に送るとは思わなかったが、外に出て5年目。
未だに芽が出ないが、何とか生きられているのは、私にはけっこうファンが
いるからだと思っている。

支えられている人間が、自惚れてはいけないのだが、それらの人がなぜ、
私のことを好きなのかと思うと、そこに私の長所や、個性が強く表れている
と思う。
これまで長く頑張って来たのだから、50代の今は、ゆっくり流したり
ペースを落とした方が良かったのかもしれない。




ところでみんカラでも似た現象がある。

コメント欄も楽しませてもらっているが、時々不定期に、メッセージ
形式で「お手紙」をいただく。
これまで何名かの方から、質疑やご感想をいただいた。
とても丁寧に読まれていただいて頭の下がる思いである。

また深く考えることの好きそうな方もおられる。
今まで不快なものは無かったので、とてもブログを書く時の励みになる。
それと、自分と同じタイプの人はあまりいないと思う。

そう言う人からこの個性は面白いと思っていただけたら、本望だ。
私は群れないので、一匹狼型の人や、決して滅多に本心を見せない
タイプの人の心の奥底に届くと良いと思っている。
普通の人は普通の人が、カバーしてくれるからである。

きょうも雨の湿気の多い日になった。

昼から社会事業の会議と勉強、その後はどうしているのだろう。
私はいまは不安定だが、すぐに家を失うこともないだろうし、もう少し
クルマも乗り続けられると思う。

動いていれば何かのヒントは出て来る。
クルマのことで今後は大きな夢は見られないだろうが、
それでもクルマを通じて発見したり、喜びはいくつも出てくると思う。

そのためにも、皆さんが面白いと思えるようなテーマを探して
書いて行くだろうと思う。





Posted at 2014/07/05 04:30:46 | コメント(2) | トラックバック(0) | オンザカー | クルマ
2014年07月02日 イイね!

横浜、東京の旅を終えて

横浜、東京の旅を終えてようやく旅から帰って来て
頭の整理も進みました。

6月は多禍な月でした。そのことから
話しても、良いかと思います。

まずフェイスブックの使い方で、
今回は非常にストレスを感じたことから。

一言で言えば、ただ(無料)のツールほど怖いものはない、
と言うことです。


みんカラも無料ですが、ここはまだ志向性があり、私のブログを読む人に
広告が見せられて、その収入で成り立っているくらいは、理屈が判ります。

Facebookは世界級で、どんな目的と情報収集がされているか、
使っている人の1%も意識していない。そこが怖いのです。
それから、使い方(反対からすれば「使われ方」)が選べないので
向こうのルールに従うと、いろんな不便がある。

私はおじんです。若者と同じテンションでは、疲れます。

例えば「ともだち」というのが、意外にくせものです。
申請すれば誰でもなれるが、自分の世間を設定するようなもので、
家庭の中までのぞかれたりします。

自分の思っていることを書いたりして、それに良いねという
賛同がつくと、共感されていると思い込みがちです。
でも気をつけないといけないのは、フェイスブックは、実名だから
フィクションでなくノンフィクションの世界で、これがストレスに
繋がったりします。

結局、面白さを感覚的に装うために、参加者にかなりの緊張感を
与えていないか。
ネット世界では、私は、なりたい自分を面白く演出します。
上から目線と勘違いされても、君子をきどっています。
反対に誰とでも一緒くたは、イヤなのです。



今回の旅は、出掛ける時から迷っていて、自分の気持ちが判らない。
ただ、娘の誕生日を口実に、東京に行ってみよう。
久しぶりに家族の二人に会うと言うのが目的です。

こんな旅は意外と苦しいものです。東京のようなところは、ビジネス目的が
無い人に、来たって何も、もたらせてくれないかもしれません。

50代半ばで、私のように一見自由、しかし身の置き所のない人間が今は多く、
皆、社会のルールを守りながら、反対に傷つきやすい心と闘って生きています。

旅の目的に宿で気が散らずに本を読むと言うのも、含まれています。
「あわいの力」(ミシマ社)という不思議な本を、読み終えました。
この本は、こころは古代の人には無かった。どこから心の問題が出て来たのか
真面目に考えて追究した哲学的な本です。

また久しぶりに藤田宜永さんの本を、買って読みました。
昔のような冒険とアクションの話でなく、淡々とした普通の60歳前の
男の気持ちを、軽やかにほろ苦く書いており、旅枕の好い友になりました。



横浜に泊まったのは久しぶりで、ニューグランドの隣にあるスターホテルに
泊まりました。ニューグランドは旧館が今改装中で、泊まれません。
あののんびりした、昭和の贅沢な宿に時代の風が吹いているようです。
山の上ホテルも、小火を出し、ビジネス向きの新館を止める決意をしました。

朝のヨコハマ、港を散歩して、非常に気持ちがよかった。
ニューイヤーミーティングに来始め、ニューグランドに泊まったのは、
子どもが生まれた頃だから20年前です。
藤田さんの小説集は、旧題が「還暦探偵」、改題されて「通夜の情事」と
なっていますが、夫婦ものの小説が中心です。
私も今は会うだけの妻がいて、不思議な独り暮らしをしています。

男として自分の部屋も空間も「城」も無い。そんな男たちだが
不思議と車を持ち続ける主人公が多く、学生時代からのベレGや
フェアレディSRが、孤独な男たちのシンボルになっています。
私も長いフジタファンですが、気がつけば最初に買った外車、FIAT850
クーペに、付き合って28年。妻より長く続いている私の7不思議です。

ああそうか、と思うこと。今回の旅の途中で何度か感じました。
850クーペで限界に近い真冬のニューイヤーミーティングへの、
関東往復をした時のことなどがフラッシュします。
男のアイデンティティーって、成功した人も、そうでない人も
みんな抱えていながら、現実に合わせて不器用に生きているのでは
ないでしょうか。


断捨離なんて普通簡単にできませんし、自分を見失いがちな時は
旅に出るより然るものはありません。



この写真は駒込にある、川越藩主柳沢吉保が作った六義園という庭園です。
この場所を知ったのも、前述「あわいの力」の中に書いてあることからでした。

六義というのは詩経に出て来る六つの原理、風・賦・比・興・雅・頌から
採っているそうですが、この中に私の名前につけられた文字が含まれており、
偶然たどり着けたことに、深い興味をおぼえました。

きょうは大阪と東京の比較はしませんが、こういった庭園の趣は面白く
関東のルール社会を守る、歴史の起こりを考えるのに、良い機会となりました。

このあとは早稲田の森に初めて足を入れて、そのあとは世田谷線に乗り
三軒茶屋を目指したり、最後は池上線沿線の、とある場所の勉強会に
参加して、遅くまで歴史や、国際関係の見方で、いろいろと語り合いました。

五反田のホテルで朝を迎えて、頭は痛かったけれど、自分がどんな人間か
もう一度、頑張るなら何をすべきか、考え直す良い機会になりました。

もう旅日記もそろそろ終わりにします。
東海道線の普通乗り継ぎで朝から帰るパターンに一旦しましたが、
お昼は静岡の焼津と言う駅で降りて町を一周、もうひとつ面白くなかったので、
その先の浜松で、午後から、面白そうな場所を見つけて行って来ました。

浜松楽器博物館という新しいミュージアムです。



楽器と音楽の好きな私は、ここで虜になりました。
平日で空いていた上に、市制記念日で入館無料と言うこともあったのですが、
ここで私の最後の持論を、また書きます。

京王技研(コルグ)やローランドが出て来た時は、私はリアルな
同時代の人だったので、よく覚えています。
もちろん高校生や学生に超高価なシンセは買えませんが、意味を理解
しようと努めました。

ヤマハは戦後に、川上源一という大社長の時代に、楽器製造から音楽文化
までを含めた教育産業のような大会社になります。
そんな時代のことは、歴史探訪的にまた書いてみたいのですが、
この世界の楽器コレクションが、また面白かった。

大阪の千里の民博にもコレクションはありますが、ここは「死んだ」楽器
類の展示です。
浜松のは、殆どが音源が聴けます。
ツールも3通りくらいあり、精査なのはイヤホーンモニターを持って歩くと
案内が聴けます。

ピアノとチェレスタ系のコレクションは、発達史的にも面白いものでした。
そこで思ったり感じたことは、音楽も1960−70年代頃は、新しい電子楽器
を作ったり、発明する人が世界中にいた。日本人も含めてです。
その頃は新しいことをするのが、ムーブメントだったこともありますが、
世の中は今みたいに、カネ中心に回っていなかった。
もっと面白いことが世の中に満ちていたのは、証言できます。

あとピアノはショパンのような優秀な演奏者であり、音楽家がいると
楽器メーカーも三位一体で発達することです。
フランスパリ中心の楽器の発展史を読むうちに興味が一杯湧きました。

話は脱線しますが、ルネ・ボネ・ジェットとかマトラ・ミシル(ミサイル)
とか、CGとか、今やアルピーヌ110に飽きたような人が会話に平気で
口にするような時代になりました。

私は二玄社の古いブックレット時代から読んでいますが、何だかなあと
ため息も出ます。ちょっと日本人がそんなことを言うのは烏滸がましい。
サッカーでもそうですが、俄にファンになっても、地に足着いてんのかなあと。

いや楽器だって、ヤマハがDX-7を出した頃の日本は、一緒に夢中に
なっていたのに、今音楽は昔よりずっと縁の遠い存在になり、若者が
手にしたりするより、お金を出してDLするだけのものに変わっています。

そんな時代に、旅の途中で歩いていることに気付きました。






Posted at 2014/07/02 05:48:44 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日々の旅 | クルマ

プロフィール

「青春と自動車 http://cvw.jp/b/176891/48681575/
何シテル?   09/28 04:37
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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趣味とかその対象はどうなっていくのか 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/04/01 18:15:22
タイ製L70ミラ・ピックアップのすべて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/02/22 10:52:34
春の1200kmツーリング・中国山地の尾根を抜けて 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/05/11 05:49:46

愛車一覧

ホンダ スーパーカブ50 プロ ホンダ スーパーカブ50 プロ
中古のスーパーカブを買いました。 原付に乗るのは40年ぶりです。
フィアット 850 車の色は空のいろ。 (フィアット 850)
2016年10月、三年半かかった車体レストアが完了し戦列復帰、その後半年、また以前のよう ...
プジョー その他 26インチのスポルティーフ (プジョー その他)
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