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2018年05月06日 イイね!

丹波日和

丹波日和連休中に取材の仕事が入り、私のクルマで行くことになった。

普通は「ふつうの車」で行くだろうが、同行の取材者には、
前もって私のアシを知ってもらっていたので、朝から
フィアットで出発した。



自動車雑誌でないことだけは、ことわっておくが、取材対象の情報収集で
縁者があまりおられない地区だったので、そこからのスタートとなった。

こんな場面があることは、楽屋話であるが、これが結構有効だった。
未知のエリアで、人に話をきくときに、警戒されるのは、あまり良いことではない。

私はこの取材企画を、考えたり、相談した際に、どんな形で組み立てるのだろう
という点が、大いに関心があった。
相手は編集のプロである。知り合ったのは、偶然で、数ヶ月前になる。

私の“転身”もその前から始まっていたが、今ひとつ決定打がなく、次第に
追い詰められたような、気持ちになっていった。

安定した家庭と家族を、前は持っていたが、今は失っている。
その上に、仕事が近年上手く行ってなく、背水の陣が大袈裟でないような状態だ。

私は過去を洗いざらい、棚卸しすることにした。
恐れる物は、前科がないだけに将来に対する不安だけだ。

それから、2度の転職の失敗に懲りて、「何でもやれる」は引き下げて
好きな仕事、それも一緒に組んで、気持ちの佳いパートナーが大事だと
最大の重点にすることにした。

そんなことを言ったって、あと数年で大台の60歳が近い。
けれど健康不安は摂生に努めてきたので、ほぼ無いと言ってよい。

もう一つ、私はジョークは得意だが、嘘はつかない。
そんなこんなの近況で、やっと元の世界に戻り、さらに一緒に組んで
ストレスのない人に出会えるようになれた。これは大きい。



そんな連休中の一日は、朝から晩まで、愛車が活躍してくれた。
どこに行っても目立つのであるが、怪しい仕事をしているのではない。

話題になるし、最初に会った男性は、大のクラシックカー好きであるから
一度だけ過去にあったことはあるが、すぐにこちらの二人と打ち解けて
有力な情報をいくつか、提供していただいた。

趣味や道楽の取材では無いが、拳を振り上げてなにかをブツというような
性格でもない。奥の深い取材なのである。

一緒に回っている方は、ずっと若いがもうベテランで、要所要所の会話と
打ち合わせで、私の思っているプランやネタを上手に組み上げてくれる。

次どこ行きましょうの指示は的確で気持ちが良い。
自力で一人で回れる仕事なのかもしれないが、こういう展開の方法論は
「より良いものをつくる」という仕事に、欠けてしまうと、どうしても「やっつけ」になる。

私は初日から、ずい分勉強になったし、この齢でリスタートできる幸運に
何度も感謝した。





終わりに、
私は好きなものはクルマと、編集のしごとだと、やっぱり思う。
あとお酒と女性も好きかもしれないが、これは次元が違う。

クルマをどう使っていくかだが、私が普通の暮らしであれば、現代の車で
淡白な取材後の感想になったかもしれないし、こういう今の境遇で、
自分を活性化しようと思えば、この結論で悪くないと思う。

ちょっと古いクルマを、お宝のようにしたり、お膳立てしてもらった舞台
(高額な参加費用の要るイベント等)に出すことだけが目的の「使い方」も
100%間違っているとは思わないが、
私はクルマが不幸になってはいけない(他車との比較で味気ない思いを
したりすること)ので、そんな流れには最も注意をする。

今回の同行取材の人が気持ちのよい人で、移動中の雑談にそんな話題を
交えると、曲解は一切なく、気持ちよく理解していただいた。
これは仕事観に通じるもので、一番大事なことだと思う。


そんな私の再スタートの一日は、気持ちの良い晴れから、一時時雨れて
最後は綺麗な夕陽が見られたことを、付け加えて書いておこう。

クルマよ今日もありがとう、と。
Posted at 2018/05/06 16:39:17 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | 日記
2018年05月02日 イイね!

EDITOR'S OFF

EDITOR'S OFF1999年6月に、初めてホームページを作った時に、
どんなタイトルにしようかしばらく考えて、そのときは新聞の編集職だったので
まずEDITORという言葉を使い、その頃から自動車で三々五々集まって来ることを
ミーティングから「オフ会」というようになり、オン、オフの違いについて考え
「これだ!」と思ったのが、このホームページタイトルである。



しかし、ホームページの技術もなく、暇はあまり無いので、更新はたまにだけ。
でもやってみたかった、掲示板における友人や訪問者との交流は
はやりのT-CUP掲示板を借りてみた。

そして、そのページのタイトルは「EDITOR'S TALK」に決めた。

これはまだ二玄社時代のカーグラフィックとか、故徳大寺氏の
ダンディー・トークという書物タイトルからの影響を受けている。



バナー用に、手作りのハンコ職人に作ってもらったハンコの印字を使ってみたり
30代の最後の頃の私は、いろんなことを楽しんでいた。

あれからほぼ20年が経ち、今は何が大きく変わったのだろう。
コンピュータ関連技術は、開発ラッシュ時代が終り、ウインドウズの世界制覇の
勢いも、Macとの攻防も、意識することはなくなった。

ブログの登場で、ブロガーという表現者が取り上げられたり、
今度はSNS時代に乗り遅れるなといった風潮も、もう過去の物である。

私は紙の媒体で、印刷メディアの出身だったから、仕事への愛着もあったが、
新しい技術を取り入れることは、理屈に納得がいけば、抵抗は無い。

だからインターネットが個人のものになった時に、湧き上がる感動と
喜びを感じた方である。

自分の力で表現出来ることは、次々に進化して、音楽や動画という
表現世界も、ある程度は普及もした。

しかし文章の力と言うのは、「何を伝えるか」、「何を訴えたいか」
の表現力の問題に尽きると思う。
新聞社時代の新人教育に、「5W1H」という原則は、変わらないと思う。




月日はあっという間に過去となる。
私も気がつけば、還暦まで1年と少しである。
子供たちも大人になった。



私は8年離れていた編集の職にこの5月から戻ろうとしている。
連休中に、若い人と組んで取材に回ることになった。
今度はフリーだし、食べて行けるのかは、かなり難しいが、もう自分を
押し殺して「騙す」のはやめようと思う。

4年前に最後の更新をしたホームページは、まだ置いてある。
その時も「エディターズ オフ」のタイトルは、看板に偽りかなと思ったりした。

しかしこの5年くらいに、自分の環境変化と共に、社会の変化も見て来た。
ここのブログを書かない時期が一番苦しく、封印していた理由もある。


もう私はクルマの将来については諦めてしまっているが、
自分の将来は短いかもしれないが、やれることがあるのではと、思うように
変わってきた。変わらないと生きられない。





生きているうちには死別や離別、謂れの無い中傷とか、いろんなことがある。
その度に凹んでしまう私も、決して強い方ではない。

しかし、新しい発見と出会いもあるだろう。
若い日には、新鮮な気持ちと、野心野望があり、壮年期を過ぎれば季節の
変わりと自分の零落を知る。

このみんカラに書き始めた日々も遠くなり、クルマを好きなだけ転がせた時間も
遠くなった。
今でも裕福と余裕のある人は、私以外にはたくさんいるであろう。
しかしもう、自動車の社会は、階層が分離してしまって、ジャンボリーのような
一体感の季節は、懐かしく思うだけでいい。

あとどれだけ書くテーマがあるのか判らないが、
初心に還り今回はこのようなタイトルにした次第である。
若き日の自分に捧げたい。

Posted at 2018/05/02 03:55:28 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | 日記

プロフィール

「暴論と思うが日産をトヨタが救済することは無理だろうか http://cvw.jp/b/176891/48492730/
何シテル?   06/18 16:04
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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