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2019年12月08日 イイね!

英独フォードについて考えたりしてみる

英独フォードについて考えたりしてみる











日本から欧州フォードが消えて数年になる。
ショックを当座は感じずに、時代の波にのまれて消えた名門くらいに思っていた。

ところが最近考えが変わった。
なぜかというと、Facebookでタウナスを永遠に追い求めている、
アルゼンチン人の友人がいて、彼の投稿を見ているうちに気がついたことがある。


それは、フォードと言うクルマの性格と、その周辺の空気みたいなことである。



今までうっかり気付かなかったが、フォードと言うクルマは
健全な家庭の健全な生活に供せられる良き道具なのである。

そこに大事な視点を見落としていた。健全な一家の健全なライフの次に
「繁栄を目指す」という思想があることにだ。
それは無理な背伸びでもない、普通の家族、普通の人生でも頑張って
フォードの車が乗れるようになったら、子供や孫たちもそれを知り、
同じような人生を続けられたら。それが自由主義経済の良さだったことである。





そんな普通の夢を、持つことが出来た時代が、気がつくと遠ざかり、
いつから日本人は忘れてしまったのだろう。

簡単に断言はできないが、おそらくは自由主義が新自由主義になったあたり。
競争原理が叫ばれて、選択と集中。あの頃は病的であった。

本当の意味で「新自由主義」は適者生存だったのが、リストラやむなし。
生き残れないものは去れ。痛みを伴う改革に国民が酔ってしまった。



その辺りから自動車の世界観が変わって行った。
一方では高級車の世界は「選ばれた」人のためにより上を目指すように。
何が上とか判らないから、プレミアム感およびブランド化が追従された。

私はマツダ車がプレミアム路線になった時に、頭を疑った。
あの庶民のファミリーカー、ファミリアが主力だったメーカーが、プレミアム
めざすのか。そしてそうなってしまったことに驚愕した。

あのマツダは石油ショック後につぶれかかったことがあり、その時に
住銀の人脈が乗り込んでリストラも進めたが、助けて貰った恩があるのは
フォードのお陰だった。

そのフォードとマツダの関係は、40年後に逆になった。マツダがフォードに
教えてやるような雰囲気になり、これはどういう時代の変化と理由なのだろうと
私は頭をひねった。




今の二極化した自動車の世界は、一方でお金持ちの階層を意識したものになり、
もう一方はシロモノ家電のような軽自動車中心の世界、これも結構高い。

いまベルリンの壁が崩壊して30年経つが、先進国はどこも軒並み中間層が
痩せ細り、いなくなった。
その層が求めていたのが、中庸的なフォードの世界だった。



フォードの走って来なくなった道には、のんびりしたほどほどの人生観が無く
上を目指して無理をして生きて行く人たちの選択しかないし、
自動車を最初から持たない人は、無駄や無理と言う眼で車を敵対する。



私はそのことについて、中流という生き方すら知らない人々に、
何が良かったか。果たしてそれは淘汰されなければならない運命だったのか
少しでも未来に救いや幅のある考えを残すために、今日はこんな記事を書いてみた
のである。


Posted at 2019/12/08 16:44:44 | トラックバック(0) | 回顧録 | クルマ

プロフィール

「AI構文と少子化の時代 http://cvw.jp/b/176891/48478480/
何シテル?   06/10 02:28
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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