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2022年04月10日 イイね!

自動車と時代の関係

自動車と時代の関係モータージャーナリストを自称する人も随分減って来た。
自動車雑誌だけで食って行ける書き手も殆ど見ないし、
下野さんやそれに匹敵する書き手の名前も見る機会が本当に減った。

その中で国沢光宏さんという人が最近面白い。
はっきりと書くからである。

国沢さんと同感なのは、電気自動車の寿命の短さと、リセールバリューが殆どない。
「冷蔵庫やテレビと同じレベルの製品に450万は出せない」よと
国民の声みたいなスタンスが実に分かりやすい。

私もテスラを買う金はないが、初代リーフの中古の安さと、殆ど航続性能が
落ちたそれらを20万でも買わないだろうと思う。

哀しいのは、それらを仕事で今も扱う自動車評論家とモータージャーナリストで
ある。



一方で、どうでも良い旧車の値段が高騰していることを、書こうかと思ったが
あれは無視しようと思う。

ユーチューバーとかの人気に近くて、フロックだと思うからである。
今は、頑張っても報われない社会だから、思い付きでビジネスにならないか、
ビジネスまがいの売り出し方が実に多い。

そういうので稼いだ人が転売目的で値段を釣り上げているのが、今の旧車相場だ。

自動車の遊びと趣味の空間はこの2000年以降にすごく衰退してきている。
無理に遊びでない部分を「遊び」みたいにメーカーが言っているので
実に気持ち悪い。

中古車の世界も、曖昧さを排除した結果、空気が堅苦しくなり、
馬鹿みたいな面白さが薄れて行った。

一例を挙げるとリクルートの「カーセンサー」が全国に浸透して、地方相場が
無くなった。田舎で掘り出し物を探す面白さもなくなった。

それと「こんなもん」だったいい加減な中古車商売に、コンプライアンスみたいな
社会をどんどん取り入れてしまい、今や「水清くて魚住まず」みたいな
商品の陳列になってしまっていると思う。





今後の社会を私が判る範囲で予想すると、
フィルムカメラがデジタルカメラに移行した時に、スタイルをそのままで
デジタル式のイメージ取り入れ機を作ってしまったが、あれが失敗で
日本人がカメラ付き携帯をだすと追い掛けてスマホが登場して、今やカメラを
買う人はいなくなり、そこらじゅうにあったカメラ店は全部消えてしまった。

たぶんクルマのEV化を間違えると、同じことになる。


そこら中にある自動車販売店は全く不要になる。
私が使っている自動車修理工場は、キャブ車や板金などの名人芸を持った
70代の大将が父子でやっているので「技術伝統で残れれば」と最後の一縷に
望みをかけてはいるが、私もお世話になるのでこういう所には残って欲しい。

トヨタだってモリゾーの時代で終わるかもしれない。後の社長が居ないので
章男はレースなどやって気を紛らわせているが、すごく焦っているのが判る。
10万人社員の会社を潰す訳にはいかないだろう。
私なんて無責任な立場だからこんな記事が書けるだけである。





さあて、結局の所、クルマは時代と社会の中において、かつてのような
輝きは戻らないと言うことと、旧いクルマを持っていて面白かったのは
最後の時代が1990年代と2000年代の前半で、その頃は1960年代や70年代の
少し古いクルマたちは輝いて見えたと思う。

それから後は持つ喜びよりも苦労が増えた。
一方で情報と流通は進歩したから、メンテナンスは維持し続けることが可能期間が
伸びて来た。ここが意外と見落とされていると思う。

で今の2020年代は、道交法とかが改正されて旧車の走行禁止措置は絶対量が
少ないので出てはいないが、将来のことは判らない。

それと最後に言いたかったことをひと言書く。

今言った時代までは周囲のクルマが巨大化してなかったから、楽しかった。
衝突安全性が問題になり、今の時代のクルマに交じって旧車で走ることは忍びない
気がする。クルマにも悪いと思いつつ走らせている。

環境問題的に言えば、クルマは排ガス物質と騒音の問題も抱えているが
今後はゼロエミッションになる可能性が高い。

今から旧いクルマを探して乗ろうと思うのは、若い人なら「やってみたら」と思う。
反対に定年を迎えた年寄りが、今度から若い頃の憧れやったアレに乗ろうと思う。
というのならば、この齢で旧車は勧めない。



クルマには適齢期と旬がある。中古車でも賞味期限があるようにそれを超えると
いろんな意味での自己責任を抱えた乗り物になり、楽しさも半減して行くような
気がするのである。

Posted at 2022/04/10 10:09:26 | トラックバック(0) | つれづれ日記 | クルマ

プロフィール

「AI構文と少子化の時代 http://cvw.jp/b/176891/48478480/
何シテル?   06/10 02:28
車は殆ど処分して、1971年登録のフィアット850クーペに 1987年以来、乗り続けています。 住居は昭和4年築の、古い日本家屋に、現状で住んでいます。
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