
スバルのレヴォーグが発表されています。
レガシィが北米で好評につき国際車になったので、現行型は国内での評判はイマイチ。セダンのB4とアウトバックは継続されますが、レガシィの看板となっていたツーリングワゴンはなくなり、レヴォーグに交代します。
どうでしょう?レヴォーグ。いわばインプレッサのワゴン。国内マーケットに向けて作られた、今時貴重なガラパゴスカーですが、何だかちょっとアンバランスに見えます。先代BPレガシィを良しとするなら、正直イマイチ。スバルファン、レガシィファンにはちょっと中途半端な存在と映るのではないのでしょうか?
とはいえ、エンジンは世界的トレンドに則った1.6の低排気量ターボ。170馬力で燃費もJC08モードで16キロと頑張っています。手頃なボディサイズにシンメトリーAWD。このクルマならではのアイデンティティは確保されています。
またハイブリッド専用で???だった新型スカイラインにも2リッターターボが追加されました。やっと日本車にも低排気量過給機の流れがやって来ました。
世界的には06年にデビューした、VWの1.4リッターターボアンドスーパーチャージャーが、確かはしりだったと思います。ワタクシは05の直噴2リッターNAのGTというグレードの登録未使用車を買いましたが、数ヶ月後に出たこのエンジンに、ただただ悔しい思いをしたことを覚えています。2リッターで150馬力、1.4リッターは170馬力、トルクは圧倒的にあるのに、燃費も明らかに優れている低排気量ターボ。これは何なんだ?フォルクスワーゲン?と複雑な思いを持ったものです。
今やベンツのAも1.6のターボ、BMWの1も1.6のターボ、ワーゲンは1.2のターボ、アウディも1.4のターボ。
アルファロメオまで1.4のターボ、プジョーシトロエンも1.6のターボ、ルノーも1.2や1.6のターボ、ボルボまで1.6のターボになると、アメリカのフォードも各車低排気量ターボになっています。遂には5リッターV8が売りのマスタングまで2.3のターボになるようです。
世界的に見れば、ハイブリッドはすごく少数派。数%もないようなマーケットです。
なぜ日本車は低排気量ターボに積極的ではないのでしょうか?
ひとつにはガソリンの問題があるようです。
レギュラーというオクタン価の低いガソリンが主流なので、低排気量の過給機で馬力を出すにはハイオクが求められ、市民権を得にくいという背景があるようです。もちろんトヨタのハイブリッドが市民権を得たので、新たな価値を作るよりそのトレンドを追う方が安全だったという側面もあったはず。
ところがあっと言う間に、クルマ好き、運転好きは低排気量ターボが軍配を上げました。それもそのはず。運転していて、ダイレクト感、精密感、加速感など低排気量ターボが断然優位なのです。確かにハイブリッドはハイテクですが、アクセルベタ踏みを続けるとバッテリとモーターという荷物を積んだ、ボロいエンジンのガソリン車。エンジンそのものは大したことないし、街中の渋滞でその性能をフルに発揮する、ある意味日本の都会専用車なのです。
大陸の高い速度域で効率的に燃費を稼ぐなら、絶対排気量を小さくした方がいいようです。
まあ、日本の軽自動車が低排気量ターボの先駆者なのかもしれませんが・・・
ビデオがベーターvsVHSで戦ったように、低排気量vsハイブリッド。
あと10年もしないうちに、勝敗が明らかになるのでしょうね。
Posted at 2014/06/04 22:14:25 | |
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